なんじゃこりゃ?な食材 ⑲peche plate
知人の料理人(和食)の方が、「これ、知ってるでしょ」と分けてくださったのは・・・。
peche plate (ペッシュ・プラ/平らなモモ)。
名前の通り、見事にぺっちゃんこのモモだ(写真右)。
なんともユーモラスなフォルム。
フランスのマルシェで初めて見たときは、「何これ?」と驚いたものだ(写真左)。
食べてみると、日本でいただくモモを思わせる甘さ、みずみずしさ。ほんの少し感じるアクもアクセントになり(peche de vigneほどではなく)、ちょっとうれしくなる味わいだった。
食べられる部分が少ないのが、玉にきず。
子どもの時、その種の大きさをうらめしく思い、「もっと大きなビワがあったらいいのになあ」と願ったものだが、まさに「もっと大きなpeche plateがあったらいいのになあ」という感じなのだ。
”peche plate de Chine(中国の平らなモモ)”、別名”Pan Tao(天国のモモ?)”と呼ばれるこのモモ、もちろん、中国からもたらされた品種だという。英語では"Doughnut peach"と呼ばれているのだとか。(参考)
近隣の中国から、欧州、米国と世界一周の回り道をして、今、日本へ。
いただいた国産peche plateは、なんと、フランス産の1.5倍はありそうな大きさ。(←生産地がどこか、伺うのを忘れました)
私の(そして多くの日本人の)願いが聞き入れられたに違いない!?
※そういえば、黄桃っぽいヴァージョンもありましたね。(写真右の下のほうです)
データによると、モモとネクタリンの総生産量の44%を占めるのが中国。2位のイタリア(10%)、3位の米国(7%)を大きく引き離している。
フランスは8位(2%)。スペイン(4位・7%)に接する南部のピレネー=オリアンタル県や、プロヴァンス地方が生産地として知られている。
それにしても、イタリア人はモモ好きなのですね。知らなかった。これもイタリア産だったりして。
| 固定リンク