道具馬鹿

2009年9月 4日 (金)

道具馬鹿一代 (21)Anylock



Img_3159_2  長い夏休みが終わり、9月です。
 長らくお休みしました。
 またぽつぽつ書いていきますので、たまにのぞいていただければ。

                         

 魅力的なアイデア商品が多すぎて 買いたくなるから危険で、あまり行かないようにしているキッチン用品売り場。久々にチェック(!)したら、スグレモノを見つけた。

 Anylock。
 袋のくちにスティックを差し込むだけでそのまま密封できるという。
 以前から売られていたようだが、知らなかった。

 チップスやクラッカー、乾物などの保存はもちろん、におい漏れも防止するという。
 キムチなど漬け物を袋で買うと、移し替える時に汁が手についたり、こぼれたり、容器ににおいが染みこんだりするが、これをつかえば袋のまま保存できるわけだ。Daesung Hi-Tech Co., Ltd.という韓国の会社の製品だというのもうなずける。 

Img_3173 米国の通販チャネルの映像を見ると、ipodをビニールに入れたものをAnylockして水に入れたり(お風呂場で使えるということ)、パスタ、ミートボール、トマトソースをAnylockで三等分にした袋にそれぞれ入れ、温めるだけのランチバッグにしていた。

 粉、豆、パスタ、乾物・・・使いかけの食材がなにかと多い私のキッチン。
 なかなか気に入るクリップに出会えず、今まではziplockを多用していたので、これは使えそう。しかもいろんなサイズがある。

 スーパーでは2本入りで300円ちょっとと若干高め。通販でまとめて買うと少しお得か。

|

2009年4月29日 (水)

道具馬鹿一代 ⑳エコノム

 

Img_2828 フランスで料理を学んで身についたひとつが、”エコノム”を使うことだ。

 エコノム(econome)とは、フランス製の「ピーラー」
 野菜や果物の皮を素早く、薄くむけるし、尖った先端を使えばジャガイモの芽やリンゴ、ナシの芯なども取ることができるスグレものなのだ。

 日本ではT字、Y字、I字型など、持ち手を握り、手首を動かして使うピーラーが主流。私もコルドンに行くまで、ヘンケルスのI字型ピーラーを10年以上にわたり、愛用していた。

 コルドンの実習初日、初めてエコノムを使った時は戸惑ったものだ。
 親指以外の4本指で握り、親指に向かって動かして皮をむく。
 指を切りそうな気がして余計に力が入り、ひどく疲れた。時間も相当かかってしまった。

 「なんでこんな使いにくいものを使わなければならないのか?」

 こっそりマイ・ピーラーを持ち込んで使おうかとも思ったが、同様に使用頻度の高いプチ・クトー/オフィス(プチナイフ)と同じ手の動きなのに気がついた。
 当然、プチ・クトー使いにも悪戦苦闘していたため、自宅でジャガイモ、ニンジンなどで自主練しているうちに、いつのまにかマスター(←大げさですね)!

 ジャガイモの皮むきもシャッ、シャッ、シャッ。あっという間にこなせるようになった。

Img_2813

 以来、エコノムが手放せない。

 サラダやパスタ、スープの上にパルミジャーノをちょっと削る時にも使う。和食を作るのにも意外に便利で、ダイコンやカボチャ、カブなどの面取りもクルリ。

 包丁より無駄がない。動作にも無駄がない。まさに”エコノム”。

 

 ただし、アスパラにはNG。Y字のものがオススメです。

 


 

 ※冒頭の写真は、マイ・エコノム・コレクション(というほどのものでもないけれど)。
 慌てて作業しているうちに、皮と一緒にpoubelle(ゴミ箱)に捨ててしまったことも幾度か・・・。以来、3〜5ユーロ程度のラインを数本ストックしつつ、愛用している(←本当はWMFとかブランドモノが欲しいのだけれど)。ちなみにコルドンのクラスメート(米国人)は包丁と一緒にエコノムも研ぎに出していた! 研げるものなのだ!
 もちろん、左利き(gaucher)用もある。

   いろんなメーカーがエコノムを製造しているが、1927年M.Pouzetというフランス人が発明したのが始まり。

102401_p  現在、 オーベルニュ地方にある刃物産業の町ThiersのCoutellerie(ナイフ製造業)、Therias & L'Econome社が、L’ECONOME®商標登録をしている。 アンブレラ(Parapluie)マーク(写真右)が目印だ。 (参考)

 

 

|

2009年2月22日 (日)

Fondue au fromage(チーズ・フォンデュ)

 

Img_2650 まだまだ寒い日が続く。
 鍋料理以外で何か暖まるものを…とスーパーで目にとまったのが、インスタントチーズ・フォンデュセット
 白ワインのアルコール分を飛ばし、チーズと特製パウダーを加えて溶かすだけでいいらしい。超簡単そうなので、やってみよう。

 用意したのは定番のバゲットに加え、ソーセージ、蒸したジャガイモとブロッコリー、プチトマト。熱々のチーズの中に、フォークで刺した具材をくぐらせていただく。パンだけだと単調になりそうだが、温野菜で食が進む。ちょっとラクレットぽくもある。
 エビ、タコ、かまぼこ、エリンギ、大きな拍子木切りしてカリッと焼いたベーコンなんていいんじゃない? などと、次回の具材をみんなで考えながらペロリと完食。もう一袋買えば良かった…となごり惜しく、鍋底のお焦げをかすって食べた。

Img_2656  wikipediaによると、フォンデュといっても地方によって使うチーズ、液体(白ワイン、キルシュ、ビール)など変わるらしい。
 本場スイスではグリュイエール、エメンタール、Sbrinzを同量にブレンド。サヴォワ風はエメンタール、ボーフォール、コンテを同量で。ジュラ風ならコンテ100%という感じ。

 はてさて、私が買ったのは何風フォンデュだったのだろう?

 

 

                       

 ※我が家にはヴィンテージのル・クルーゼフォンデュ鍋caquelonと言うらしい)が2つもある。

 のみの市で偶然ゲットしたうれしさを過去の記事で書いた。ネットで調べてみると、イタリア人のプロダクト・デザイナー、エンゾ・マリがデザインし、70年代に生産されたママ・シリーズということがわかった。
Img_2663 その後、のみの市は価格が高すぎる…とvide-greniers(普通の人が多く参加するフリーマーケット。家のがらくたがいっぱい)に足を運ぶようになったのだが、スタンド、フォークすべてそろった色違い(ベージュ?)のセットを見つけた。喜びを顔に出すまいと苦労しながら値段交渉し、3ユーロ!で譲ってもらうことができた(写真右下)

 アルコールランプとフォークを新調し、今回、初登板。30年以上前の鍋だが、IHヒーターで使えるスグレもの。我が家でさらに長生きしてもらおう。
 
  

|

2009年2月15日 (日)

道具馬鹿一代  ⑲大型オーブン

                      

 引っ越しのため、更新が滞りました。
 毎日のぞいてくださった方々、すみませんでした。
 またぼちぼち、再開します。

Img_2575  引っ越しを機に、念願の大型オーブンをゲット。
 

 大型オーブンで作るのは。
 グラタンやケーキはもちろん、鍋ごと入れて作る煮込み料理やプラックでロティする塊肉…といろいろ。
 大型オーブンに慣れてしまうと、15年前に購入した電子レンジ付きオーブンは小さくて使いづらくなってしまった。100℃以下の設定ができないのにも、ちょっと困っていた。

 

 フランスで使っていたオーブンは、多機能・高機能の日本製に比べると、驚くほどシンプルな作りだった。スペックなど調べず、家電小売りチェーン、DARTYで手頃な値段のものを選んだため、メーカーさえ思い出せない。
 ドイツのメーカー、AEGのステンレスの感じが似ていたので、それにした(←テキトー)。AEGはエレクトロラックスの傘下にあるのだとか。幅、奥行き、高さともに50㎝を超える大きさに安堵する。

 とはいえ、外国製というだけで日本で買うと高い。
 現地での値段を知っているだけに、身を切られるような思いになる。
 サイズさえ大きければ良い…と、憧れの「セルフクリーニング機能」も諦め、シンプルな型しか買えなかった。

 まだまだ段ボール箱にかこまれ、定位置が決まらず、「あれはどこに置いたっけ?」状態の生活が続いている。
 なので、”オーブン初おろし”の献立は未定。

|

2009年1月29日 (木)

道具馬鹿一代  ⑱chocolatiere

 

Img_1560 冷え性なので。
 寒さの中を歩いていると、体ばかりか心まで冷えてしまう感じ。

 そんな時に飲みたいナンバーワンがchocoat chaud(ショコラ・ショー)
 冷たくなった指先をカップで温めながら、どろりと濃厚な液体を流し込めば、さっきまでの心細さも消し飛んでしまう。

 日本では「ココア」とか「ホット・チョコレート」として、どちらかと言えばアメリカ寄りの飲み物だった。
 初めて訪れたLadureeで、初めていただいた香り高きショコラ・ショーは衝撃だった(←決して大げさではなく)。

 まったく違う飲み物だ。

 いかに感動したかを熱く語っていたのだろう、渡仏最初の年のクリスマス・プレゼントにショコラを作る道具、chocolatiere(ショコラティエール・写真右)をいただいた。
  つるんとした白の陶器に、木の質感がマッチ。のついたフランスっぽいデザインだが、無地なのでデコラティブな印象はない。すてきだ。

 18世紀に銀、銅、スズ、陶器など様々な素材で作られた美しいショコラティエールが流行。上流階級の道具から、欧州でのチョコレート人気の高まりとともに一般庶民にも広がっていったという。
 e-bayで検索すると、出てくる、出てくる、お宝(?)ショコラティエールが。 

 さて、ショコラティエールを使って本格ショコラ・ショーを作るには。

 ①湯煎でゆっくりチョコレートを溶かす。
 ②温めた牛乳を①に加え、ヘラでよくかきまぜる。
 ③沸騰したらすぐに火を止め、ショコラティエールに移す。
 ④③に砂糖、ヴァニラ、お好みでシナモン、クローブを加え、よく混ぜる。常温で一晩置く。
 ⑤翌日、ショコラティエールごと湯煎にかけて熱くする。湯煎から取り出し、moulinetmoussoir/フタから出ている木の棒。先端がギザギザになっている)を両手の平で回転させてショコラを泡立たせれば、出来上がり。
 (参考)

Img_1567  うーん、1晩置くとは驚いた。なかなかタイヘン。
 今は有名ショコラティエによるインスタントのショコラ・ショーの品ぞろえも充実しているから、そちらを試すのも楽しいし…。

 というわけで、恥ずかしながら、数年たった今でも未使用。ピカピカの新品。
 食器棚に宝物のように飾り、つやつやと輝いているのを時々眺めるばかりなのだ。

 

|

2008年12月25日 (木)

道具馬鹿の余禄

 

 

Petites_cocotes Joyeux Noel!

 先日、ココット鍋への熱い思いを語ったところ、友人がこんな本を送ってくれた。

 petites cocottes(MARABOUT)

 独り言でも、語ってみるものだ。

  卵料理から肉、野菜、デザートまで、小さなココット鍋を使った料理のルセットがずらり。
 写真はもちろん、Akiko Idaさん

 こうしてみると、STAUBの黒もいいけれど、それに案外グレーもすてきではないか。Revolもシンプルだけに、料理が映える。

 治まっていた物欲がむくむく・・・。ああ、なんと罪作りな一冊!

 なにはともあれ、すてきなクリスマス・プレゼントをありがとうございました。

|

2008年11月25日 (火)

道具馬鹿一代  ⑰ココット

 

Img_1121

 『料理通信』12月号によると、STAUBココットに代表される、黒船ならぬ”黒鍋”が日本のレストランで人気なのだとか。

 外国人の友人にプレゼントするばかりで南部鉄器はひとつも持っていないのに(欲しい!)、STAUBLe Creusetは複数持っている。
 下ごしらえをしておけば、あとはオーブンが調理してくれる。ブフ・ブルギニヨンなど煮込み料理に最適な鍋だ。

 ココット鍋に入っているだけで素朴な料理がおいしそうに見える、不思議な効果も見逃せない。特に黒い鍋には、黒い皿が料理を垢抜けて見せるのと同様、料理を美しく見せるエステティックな効果があるのだ。

 

 渡仏した当初、日本ではル・クルーゼの人気が圧倒的だったせいもあり、最初のソルドではル・クルーゼをいくつか買った。
 コルドンに通ったり、フランスの料理雑誌を読んだり、道具街をうろついたりするうちに、ストウブ派に移行。マイ・ファースト・ストウブ31㎝のオーヴァル(黒)だった。
 プロ仕様なデザインはもちろん、コンロやクッキングヒーター上よりオーブンでの使用が多いため、取っ手が金属のストウブに軍配が上がったのだ。

Img_4813

 ストウブのラインナップはどれも心引かれるものばかりだが、なにしろ重い。スタッキングできないので場所もとるため、思うように買い足すことはできなかった。ソルド時期に安くなって売られているのをうらめしく眺めるばかりだった。

 そんな後ろ髪引かれまくりの私に、仏人の友人がプレゼントしてくださったのが、ル・クルーゼの陶器製のココット(ラムカン)。直径10㎝程度のミニ・ココットはかわいらしく、眺めているだけで幸せな気分になる。
 リエットやピクルス、ジャガイモのピュレを入れたり、スープや茶碗蒸しに使ってもいいスグレものでもある。(写真右は、アルマーニ先生のルセット"oeuf en cocotte a la tomate fraiche"にインスパイアされ、余りもののミートソース、チーズ、卵で作ったココット料理)

 

Img_1260

 

 実は、帰国後、いまだに大型オーブンを買えずにいるため、ほとんどのココット鍋がオーブンに入らず、お蔵入りしている状態。黄色のストウブ(写真左)など、箱に入った新品のまま。宝の持ち腐れとはこのことだ(実際には腐れませんが)。

 

 ストウブのミニ・ココットを使うたび、その熱伝導や保温性の良さ、そして醸し出す雰囲気に「やっぱりいいな」と思う。20㎝くらいのコンパクトなサイズのストウブを買っておけばよかったと悔やむのだった。

 

Img_1152

 ”黒鍋人気”到来円高還元で、日本での価格がぐぐぐっと下がることを密かに期待しているのだが・・・。

 





 ※買い損ねて製造中止になってしまい、ずっと探しているナス色のストウブN.Y.Zabarsのキッチン用品売り場で見つけたのだが、重いのと、フランスに住んでいながらフランス製の鍋をアメリカで買うことが愚行に思え、買う気になれなかった。
 こちらも今、心から後悔している・・・。在庫情報、求めます。

 

|

2008年9月23日 (火)

ないものは作るしかない ②Magret de canard seche

 

Img_6323  「ひさびさに食べたいなあ〜」と作ったのは、magret de canard seche(
乾燥鴨胸肉)

 フランスでは薄くスライスしたものが真空パックで売られていた。
 我が家では、ロックフォールやクルミと一緒にサラダのトッピングにするのが定番だった。

 日本でよく見かける合鴨ではなく、フランス時代の友人に教えていただいた輸入食材サイトハイ食材室で、ポチッとネット・ショッピングして、仏産鴨肉をゲット。

 作り方は本当に簡単。
 鴨肉は掃除し、表面に塩をまぶし、24時間置く。
 塩を洗い流し、粗く砕いたコショウをまぶした鴨肉を清潔な布またはキッチンペーパーなどでくるみ、様子を見ながら10日〜2、3週間乾燥させて完成。

 スタージュ先では大きな冷蔵庫内で、ひもを通し、ぶら下げて乾燥させていた。
Img_6329_2 そんなスペースがない我が家では、秘密兵器が助っ人に。

 

 「ピチットシート」

 このシートが食材の水分をぐんぐん吸収してくれるのだとか。(写真右)

 半信半疑で使ってみたが、効果てきめん。鴨の表面が見事に乾いてきた。
 一方、水分をたっぷり吸ったピチットシートはぐっしょりになっている。

 フライング気味かもしれないが待ちきれず、10日目で試食
 ねっとり熟成して塩味が効いて十分おいしい。そのままいただいてもいいし、サラダにも、チーズにも、ナッツにも、ドライフルーツにも合う。家族にも好評で、あっという間になくなってしまった。

Img_6446 また仕込まねば。


 ※ピチットシートで現在、別プロジェクト進行中。完成したらこちらもお披露目します。
 こんなスグレモノだが、売っているところが少ない!(大型スーパー3カ所にフラれた私は結局、ネットで入手)のが玉にきず。
 吸湿しやすい「ピチットシート」を、どれだけ”ピチッ”と保管するかが、もっかの私の課題である。教えて! メーカーの人! 

|

2008年9月 6日 (土)

道具馬鹿一代  ⑯joseph josephのまな板

 

Img_5813_2  日本のテレビで、”お笑い”番組の多さに驚きつつ、おもしろいのでつい見てしまう。
 なかでも毎週楽しみにしているのが、『アメトーーク』
 ”キッチン用品芸人”の企画があるなら、出演して熱く語りたいものだ(←芸人ではないので無理ですが)。

 

 道具馬鹿っぷりは帰国しても健在。
 3日前に届いたばかりのキッチン用品は、joseph josephのまな板、Grip-top

 

 ガラス製、円形やフルーツ柄、ユニオン・ジャック柄などポップなデザインのまな板シリーズで知られる英国ブランド。

 ずっと欲しくて、ロンドンに行った時に一枚!と張り切っていた。
 ハロッズのキッチン用品売り場で充実の品ぞろえだったのにもかかわらず、当時、あまりのポンド高に気分が萎え、結局買わずに帰ってしまったのだ(しかも、セールになっていたというのに!)。

Img_5319  半年前、近所のスーパーで売られている新(?)モデルを発見。
 プラスティック製。赤、黒、グリーンなど発色も好み。
 しかも結構リーズナブルな価格。
 そしてなにより、裏面の滑り止めのゴムが気に入った。旧ホテル日航・ド・パリ(写真左)を思わせるデザインも。

 パリ時代は、まな板の下に濡らしたペーパー・タオルを敷いて滑り止めにしていた。
 今使っている米国製のペーパー・タオルは一枚の判が大きい上に分厚くて、丈夫過ぎる。もったいないので、代わりにふきんを敷いているけれど、なんとなく収まりが悪かったのだ。

 悩んでいる間にスーパーの売り場に色の種類がなくなったので、ネットでグレーをゲット(写真右)

Img_5836_3 早速使ってみたところ、空間があるからか、薄いからか、ガタガタ音がする。みじん切りなどガンガン切るのには不向きかもしれないが、フルーツなど簡単なものを切るには十分だろう。

 気を取り直し、包丁でニンニクをつぶそうとしたところ、新品のせいなのか、ツルリと滑って行ってしまった。

 まな板が滑らずとも、食材が滑るとは! 予想していなかった、まさかの展開。

 

 「すべらんな〜」とは行かないようで・・・。


 
Img_5877
 ○joseph joseph

  http://www.josephjoseph.com

 ※でも、デザイン重視で買ったので、ドン・マイ。使っているうちに慣れてくるでしょう、きっと。
 こちらも形が気に入って購入したjoseph josephのコランダー(写真右)。思っていたのより大きくて、ちょっとびっくり。ネット・ショッピングはもっと慎重にと自戒。

 

|

2008年8月19日 (火)

道具馬鹿一代   ⑮cuillere a confiture(ジャム用スプーン)


Img_5676

 それほど便利なわけでもないのだが、買ってしまった手前、意地になって使っているもののひとつが、cuillere a confiture (ジャム用スプーン)

 

 「フランス生活の思い出に」とBon Marcheのソルドで購入。
 一応、ハチ(ハエ?)のマークのライヨール産
 バターナイフや普通のナイフ&フォークなどがカラフルな品ぞろえで販売されていた。

 

 ジャムの瓶の縁にひっかけて使うと、スプーンが沈んでジャムまみれにならないし、持ち手が長く、手が瓶に触れてベトつくこともない・・・といった利点があるのだろう。(←推測)



Img_5553_2  それにしても、「〜用ナイフ」「〜用スプーン」の類が多いところだ。

 食べるときは、料理も万能包丁一本!で事足りる日本人の生活とは大違い。
 それだけに、道具馬鹿としては心躍るわけなのだが。


 使っていると必ず、『イソップ物語』の、キツネに仕返しするツルの話を思い出すのは、私だけだろうか?

|

2008年3月 4日 (火)

道具馬鹿一代 ⑭RostiのMARGRETHE

 

Img_4353_4 ステンレス系が多い私のキッチンウエアの中で、例外のひとつがRosti社のミキシング・ボウル MARGHERETHE(マルグレーテ)メラミン製だ。

 

 

 Printempsのソルドで売られているのを見て、一目惚れ。

 つるんとした独特の風合い。
 くちびるを思わせるへりもかわいらしい。
 数種類のサイズがあり、色も赤、緑、青、紺、紫・・・迷ってしまう品ぞろえ。40%offになっていたのも手伝って、いろいろと買ってしまった。

 グッド・デザインだが、使ってみると、かなり機能的でもある。

Img_4351 底にはゴムの滑り止めがついており、挽肉や生地を練ったり、ドレッシングを混ぜたり、サラダをあえたりする時に便利。ボウルの周りをトーションで固定する必要がないのだ。

 ハンドミキサーを使っても傷がつくことはほとんどない。丈夫だ。本当は柳宗理のボウルが欲しいのだが、この分だと、買うのは当分先になりそうだ。

 スタッキングもばっちり。かわいらしい”へり”を使えば注ぎやすいし、期待していなかった取っ手も意外に便利だ。

 と、大活躍。

 いい買い物をしたと大満足していたのだが、帰国後、渡仏中に日本で保管していた荷をほどくと!

 2Lの小さなロスティ(深緑・冒頭の写真の右)が出てきた。おそろいのスプーンも。
 そう言えば、通販で買ったような、買わないような・・・。4年も前のこと、記憶もあやふやだ。

 すでに持っているのと同じ本を買ってしまうことがよくある私だが、キッチンウエアでも同じ失敗をするとは!

 年月を経ても、人の好みとは、そうそう変わらないものなのだ・・・と実感したのだった。うれしいような、情けないような。

 

Img_4361
 ※小さなサラダ・ボウル(写真右下)も購入。紫やピンクも欲しかった。カラフルなサーバーも、思わず欲しくなるかわいいフォルムだった。ポップコーンやチップスなどスナック用に使うのも便利。

 ロスティのミキシング・ボウルは、1950年、デンマーク王女マルグレーテ2世の叔父Sigvard Bernadotteと、Acton Bjornによってデザインされて生まれた、同社を代表するロングセラー商品。MARGRETHEという名前はもちろん、女王の名前から。
 難を言えば、回転しないので本格派製菓には向かない

|

2007年12月19日 (水)

道具馬鹿一代  ⑬トナカイのポット・ウォッチャー


Img_3751_4


 

 旅の思い出に、旅先の土産物店で小さなオブジェを買い集めている。

 パリだとエッフェル塔、ロンドンだと衛兵、ローマだとコロッセオというような”いかにも”な、ミニチュアのたぐいだ。

 フィンランドヘルシンキで見つけたのはこの木製のトナカイ

 「いかにもフィンランドらしい! かわいい!」

 iittala(イッタラ)で売られているのを手に取ったところ、実は”ポット・ウォッチャー”と言う、れっきとしたキッチン・グッズだった。

 鍋のへりにひっかけて使う。(写真右)

Img_3741 鍋を火にかけてほかの作業をしていると、ついついやってしまう”吹きこぼれ”。お気に入りの鍋だとかなり焦る。

 でもこのトナカイ君がいれば、うっかりさんのあなたも(ワタシも)もう安心。

 

 寒い冬が到来、クリスマスももうすぐ。煮込み料理で温まりましょう。



 ※調べてみると、Veicoというブランドのものらしい?
 トナカイのほかにウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ライオンなど動物シリーズあり。1個2ユーロなり。
 フィンランド語のみのHP(珍しい!)で解読不能・・・。

  

|

2007年9月20日 (木)

あこがれのBBQ

P1130754  友人宅でバーベキュー・パーティー

 広い庭には大きなピクニック・テーブル。そしてバーベキュー・グリル。

 慣れた手つきで火をおこし、マリネした骨付き豚肉アンドゥイエットソーセージブダン・ノワールなどを次々と焼き、ふるまってくれた。ごちそうさまでした。


 炭火で焼いた食べ物は、なぜ、かくもおいしいのだろう?
 ステーキはもちろん。いつものハンバーグも、バーベキュー・グリルで焼くと数倍おいしさが増す。そのハンバーグを挟んで作るハンバーガーは天国の味わいだ。

 アパート暮らしではまねできない贅沢・・・。でも炭火焼きしてみたい・・・と思っていたら、グッドデザインの卓上七輪を発見。炭火で焼いたサンマ・・・おいしそう。買ってみようかと真剣に思案中なのだ。


 

Img_8003  旅先での炭火焼きのおいしい思い出をご紹介。

 

 ドイツ、フランクフルトにて。
 円形の巨大な網の上でいろんな種類のソーセージが炙られ、あたり一面においしそうな匂いが漂っている。
 パンに挟んでもよし、輪切りにスライスしてもらってもよし。(←専用の機械でカットしてくれるのだが、ちょっとこわい)
 マスタードをたっぷりつけ、パリッと焼けた香ばしいソーセージにかぶりつく。熱々、ジューシーだ。ついつい引きつけられて、何度もビールを片手に食べてしまった。


135  トルコ、イスタンブールにて。
 トルコと言えば、シシカバブ
 男性たちの憩いの場みたいな、炉端焼き風のこの店では、小さく切った肉片を50㎝以上はありそうな長い鉄串にさしたものを、炭火で焼いている。串刺しのトマトもある。
 隣に座った地元の人が食べ方を教えてくれる。添えられた薄いパンを使って肉を串からはずす。野菜と一緒にパンで包んで食べるのだとか。


P1130320  米国、ニューヨークにて。
 ずっと行ってみたかった超有名ステーキ・ハウス、Peter Lugerへ。
 予約したにもかかわらず30分も待たされたけれど(←普通のことらしい)、待ったかいのあるおいしさだった。
 大きなTボーンステーキが熱々の皿に、ダイナミックに盛られてやってくる。ほどよく脂がのった肉は、かみしめるほどに味わい深い。炭焼きの香りが鼻を抜けていく。すばらしい。
 肉がまだたっぷりついた骨をドギー・バッグにする地元の人たちがうらやましかった。
  http://www.peterluger.com/


 在N.Y.の知人の方に教えていただいた炭火焼き鳥の店、鳥人P1130253
 オープンする17時半にはすでに行列ができる人気の店。
 そうだろう。
 日本と違わない、おいしい焼き鳥が待っているのだ。パリとはちょっと違う。
 きりりと頭を手ぬぐいで巻いたお店の方が串を焼くのを眺めながら、陶器のコップにつがれた生ビールとともにいただく。感涙。日本と同じ、きびきびとしたサービスの方の心遣いにも感激。
 つくね、レバー、ハツ、ボン・・・何本頼んだのかわからないほど夢中で食べたのだった。
 ○焼き鳥 鳥人 (とっと)
  251 W. 55th St.
  TEL: 212-245-4555

 

|

2007年8月29日 (水)

道具馬鹿一代  ⑫Microplaneのおろし金

 

 

Img_2600_1

 「料理王国」も取り上げていた。
 スタージュ先のキュイジニエの方も使っていた。「いいですよ、これ」と薦められた。
 一つ星レストラン、Les Magnoliasでも、サービスの人が使っていた。
  そして、先日見た映画、「Ratatouille(レミーのおいしいレストラン)」のキッチンでも!

 

 ずっと欲しかった、Microplaneのおろし金
 アメリカ製
 パリでも売られているが、ニューヨークに行った時に買おうと、我慢すること数年。

 念願かない、SOHODEAN&DELUCAのキッチン用品売り場で買うことができた。14ドルだった!
 用途別に種類があり、コンパクトなサイズもあり迷ったが、万能タイプを選択。

 さっそく使ってみる。
   従来のおろし金と決定的に違うのは、削ったり、すりおろしたりするのではなく、"photo-etching"という工程を経て作られた”刃”でスライスする点。
 ハンドル付きで、おろす物ではなく、おろし金を動かす点も違う。

 ショウガのかけらなど、小さいものは慣れないとちょっと難しい。
 反対に、パルミジャーノのかたまりやレモン・ゼストをすりおろすのは、おもしろいくらい楽ちんだ。
 おろした物もすっと取り除け、ロスが少ない。目詰まりもほとんどなし。食洗機にもかけられる。プラスティックのカバー付きだから、安全に収納できるのも良い。

 なにより、スルスルとすりおろす感触が癖になる。
 「なにかおろすものはないかなあ・・・」
 おろし金を片手にキッチンをゴソゴソ探る様は、かなりアヤシイ。


 

 ○Microplane
  http://www.microplane.com/

 

|

2007年7月24日 (火)

道具馬鹿一代  ⑪シリコンブラシ

Img_1299

                         

 かなり愛用している道具のひとつが、ドイツで買ったシリコンブラシ(写真右)

 溶かしバターや卵黄を塗ったり、焼きおにぎりに醤油を塗ったり、焼き鳥のタレを塗ったり、プレ・ロティのアロゼに使ったり・・・何かと大活躍。
 毛も抜けず、食洗機にかけられ、手入れも簡単。匂いもつかない。

 そしてなにより、かわいい。時々、寝癖がついているのも愛らしい。シリコン独特の手触りもいい感じ。

                         

 コルドンの実習の時間には
「貸して! 貸して!」
と順番待ちが出るほどの人気アイテムだった。(きっと、誰もが自分の刷毛を使いたくなかったのだろう)

 気をよくして、パティシエールの友人に自慢すると、
「レストランで使ったら、『おまえ、ふざけるな!』って怒られそうですよね」
といい顔をしなかったので、シュン・・・。
 そんなことで怒られてはたまらない。毎朝マドレーヌを焼かねばならなかったスタージュ先には持っていかなかった。

                         

 本来ならMATFER社馬毛の刷毛なぞ、紹介すべきところだが、お菓子を作らないので、これで十分なのだ。コルドンのセットに入っていた刷毛は、ほかのお道具とともにしまい込んだまま・・・。


 ※左はデンマークみやげにいただいたシリコンブラシ。
 PEJというキッチンブランドで、デンマーク人デザイナー、Marcus Vagnbyによるグッド・デザイン。もったいなくて使ったことはまだありません。

|

2007年7月21日 (土)

ル・クルーゼで鯛飯。

 

Img_0425

 たいめし!

 いろいろなブロガーの方がたいめしを作り、紹介していらっしゃるのが、おいしそうで、おいしそうで。
 あまり食べたことがないし、作ったことなど一度もない。夜な夜な、掲載された写真を眺めては、わき出る(!)つばを飲み込みながら想像を膨らませた。
 これは早急に作らなければ。

 レシピ通りに作りたいところだが、土鍋が使えない(IHのため)ので、ル・クルーゼで作ることにした。
 熱伝導に優れたル・クルーゼだと、ムラなく熱が入り、ごはんがおいしく炊けるのだとか。
 炊飯器があるので、試したことがなかったのだが。

 カルフールの鮮魚売り場でdaurade royaleが特売品になっていたので、小さめのを一匹買い、魚焼き器で表面に焼き色をつける。意外に厚みがあり、少し焦がしてしまった。

Img_0418  研いだ米、タイ、だし汁などをル・クルーゼに入れ、沸騰させた後、オーブンへ。
 切り身だけを使い、別に骨から取っただしを使うレシピもあったが、面倒なので、丸ごと使った。

 そろそろ炊きあがりか・・・。
 オーブンから取り出し、フタを開けてみた。

 ビギナーズ・ラックかもしれない。
 米はぴかぴか、ぴんと立ち、鯛はふっくらと火が通っている。
 鯛の骨とひれを取り除き、身をほぐし、ざっくりと混ぜると、底の部分が軽くお焦げになっていた。にんまり。
 フタをして再び蒸らし、食卓へ。
 保温性が高い鍋なので、確かに炊飯に向いているかもしれない。

 炊きたてをいただくと、夢のよう。
 骨から出た旨みが、生臭くならずに米にのっている。パエーリャ風にしてもおいしそうだ。
 やってみて良かった。

Img_0446 ただ、食べ進めていくと、何かが足りないような 。
 「三つ葉?」「針ショウガ?」
 三つ葉などもちろんないし、あいにくショウガは切らしている。冷凍のシブレットをかけてはみたが、代用品にはならなかった。

 フランスで作る日本食は、いつも何か欠け、パーフェクトに作るのは難しい。

 翌日、残りにシソの葉のふりかけをかけ、おにぎりにし、ノリで巻いてみた。
 すばらしかった!


 

 ※今日使ったのはル・クルーゼのdoufeu(ロンド/ブルー)。
 フタのへこみに氷を入れ、鍋の中に蒸気の対流を起こし調理するというモデルだが、一度もその調理法を試したことはない・・・。取っ手をはずす手間がはぶけるので、使っているだけで。だから私はSTAUB派

 

○パリの魚を網羅した最強のサイト
  「パリで買える魚の図鑑」
  http://www.asahi-net.or.jp/~NU2M-ETU/zukan/index.htm
  パリに来た当初、本当にお世話になったサイトです。ありがとうございました。

|

2007年6月19日 (火)

道具馬鹿一代   ⑩ヴィンテージのル・クルーゼ

 

Img_9615

 探し物を求めて、時折、クリニャンクールヴァンヴのみの市(Le Marché aux Puces)に足を運ぶ。

 埃っぽいし、価値がわからないし・・・と、10数年前観光で行ったっきりだったのだが、目的があると結構楽しいものだ。気候が良くなり、寒い時期より出店者が増え、見ごたえもある。

 ”探し物”はまだ見つからないが、毎回、行くたびに、何かしら掘り出しものに出会い、安さも手伝って、つい買ってしまう。ガラクタ増殖中なのだ。

 最近のヒットがヴィンテージのル・クルーゼ鍋(写真右)
 高さのある、見たことのない形に心ひかれ、手に取ってみた。いい黄色だ。取っ手の部分のエナメルがほんの少し欠けている程度で、目立ったシミもない。最近すっかり”揚げ物専用鍋”と化しつつある私のココット・ロンド(グレー・20㎝)より、ずっときれいだ。

 何に使う鍋なのだろう?
 「普通の鍋として使ってもいいし、スープを作っても。フォンデュにもいいんじゃない?」
 と店のムシュー。

P1110392 即決。

 ベルギーのブルージュオイル・フォンデュを食べて以来(写真右)、気に入り、フォンデュ鍋を買いたいと思っていたが、下の保温用キャンドル・スタンドは要らないなーと迷っていたのだ。早速、フォンデュ用のフォークも買わねば!

 

 ところで、私はSTAUB派で、ル・クルーゼに詳しくない。この鍋は何というシリーズ(というものがあれば)なのか。元々はフタがあったのか、なかったのか。

 教えて、偉い人!

P1120210

                                                                                     

 

 ○Puces de Saint-Ouen(クリニャンクール)
  metro:Porte de Clignancourt
  http://www.parispuces.com/FR/
                                                                                     

 ○Puces de Porte de Vanves(ヴァンヴ)
  metro:Porte de Vanves
  http://www.pucesdeparis-portedevanves.com/

P1100363_1

 

 ○パリの専門市場を一覧にしたサイト
      http://www.bonzour.fr/pratiques/pratique-senmon.html


 ※ナス色のSTAUBを買おうかと迷っているうちに生産終了。がっくり。同じ雰囲気の”マジョルカ・バジル”も気になるけれど、これもそのうち無くなりそうな予感・・・。

|

2007年5月21日 (月)

道具馬鹿一代  ⑨有次の卸し金

 

Img_8726

 わたしの”道具馬鹿っぷり”を知る方が、日本からわざわざお持ちくださった。

 有次の銅製卸し金。

 なんと、裏面には、わたしの名前まで彫ってくださっている。
 大感激。                      
 自分でも意外なのだが、これが、マイ・ファースト・有次
 包丁は、かれこれ10数年、ステンレス製の万能包丁を使っているのだ。

 

 薄紙に包まれた卸し金と一緒に、小さな小箱に入れられた説明書を読む。
 京都の職人さんが昔ながらの製法で、真心をこめて目を立てたという貴重なお品。使ううちに目が減っても、新たに目立直しができるとある。

 これぞ、一生もの

Img_8739  感激のあまり、言葉にならず、十分にお礼を申し上げることができなかった。この場を借りて、ありがとうございました。


 ※なにかすりおろしてみたい・・・と、とりあえず、手元にあったオレンジの皮をすってみた。苦みのある白い部分まで到達することなく、表面をうっすらとこすり取るような繊細さがいい感じ。
 すりおろしたゼストとジュースでオレンジ・ドレッシングを作り、甲殻類のサラダに合わせた。オレンジの風味がぷんと立ち上った。

|

2007年3月31日 (土)

道具馬鹿一代  ⑧Mauvielのプラック

 

Img_5799

 Mauvielのplaque a roti (ロースト用プラック)に一目惚れ。

 

 モーヴィル(モーヴィエル?)は、ノルマンディに1830年創業し、プロ用の調理器具を製造している老舗メーカー。銅鍋、両手のついたオーヴァル・パンなど、その銅製品で特に知られているが、これはSymphonyというノンスティック加工したシリーズのひとつ。家庭向けラインなのかもしれない。

 マットな黒に、ピカピカの持ち手が、実にスタイリッシュだ。

 いろんな店で見かけるたび、手にとって眺めた。去年から、10回は手にとっただろう。見れば見るほど、欲しくなる。

 しかも、ロースト以外にも使える機能も魅力的。
 例えば、テリーヌ型もすっぽり入るので、バン・マリー(湯煎)代わりにもなる。普通のプラックは持ち手がなく、熱い時は持ちにくいが、これならお湯が入っていても大丈夫。
 大きな肉、魚の切り身などをマリネしたり、煮たりするのに使っても便利そうだ。

Img_5793 店によって価格が大幅に異なるのも、発見だった。
 私なりの調査の結果、最安値は道具街のLA BOVIDAだった。某デパートではその1.7倍の値段で売られていた。なんといい加減な! シンフォニーシリーズ自体を置いていない店も多かった。

 

 半年の月日を経て、ついに我が家へ。
 収納にひっそりと収まる”黒い君”が目に入るたび、ニヤニヤしてしまう。(←少し、気持ち悪いですね) 
 大切に使っていこう。

 

 ○Mauviel
  http://www.mauviel.com/fr/pro.htm

 

 ○LA BOVIDA
  36, rue Montmartre
  75001 Paris
  TEL:01.42.36.09.99
  FAX:01.42.33.05.72

|

2007年2月26日 (月)

道具馬鹿一代  ⑦トルコのチャイグラス

                                   

Img_4856_2

 ブックオフ2ユーロコーナーで買った本も、アマゾンで取り寄せた本もすべて読んでしまった。仕方なく、友人から譲り受け、大切に取っておいた、『深夜特急』(全6巻、沢木耕太郎著、新潮文庫)に手をつけた。大沢たかお主演のテレビ版は好きだったが、なぜかオリジナルに縁がなかったのだ。

 

 香港からロンドンまで、乗り合いバスで放浪する旅の間、「私」がチャイ(お茶)を飲む場面が何度も登場する。トルコのイスタンブールで、アジア側からヨーロッパ側に渡る船の中でも。

 ほんの15分ほどの乗船時間だが、香港からシルクロードと、アジア各国を渡り歩いてきた「私」が、ヨーロッパ大陸を目前にし、チャイを手に感慨にふける大切な場面だ。


 

 トルコを旅した思い出がよみがえった。
 2年前、私も両岸を行き交う船に乗り、チャイを飲んだ。私の場合、ヨーロッパ側からアジア側に渡っただけで、それほどの感慨はなかったのだが、雨が降る肌寒い日だったので、熱いチャイがありがたかった。(写真右:アジア側の商店街の鮮魚店)
 

130  船の中でチャイ売りが回ってくるのに驚いたが、滞在するうちに、トルコの人は、しょっちゅう、チャイを飲むことに気がついた。

 店に入れば、「まあ、チャイでも飲んでいきなさい」と出してくれる。屋台に出た靴屋さんで買い物をした時は、通り過ぎるチャイ売りを呼び止め、チャイをごちそうしてくれた。

 最初こそ、「絨毯を売りつけようと、下心があるのでは?」「眠り薬が入っていたら?」と身構えたが、しばらくすると、「そういうものか」と遠慮なくごちそうになるようになった。

 「普通のと、アップル味、どちらがいいですか?」と訊かれる。甘酸っぱいアップル・ティは粉末で売られているもの。スーパーで、ピラフの素や、粉末スープなど、トルコ食材と一緒におみやげに買うと、小さな受け皿付きのチマチマしたチャイグラス・セットまで欲しくなってしまった。道具馬鹿っぷり、炸裂、in トルコ。

 

110 おみやげ屋さんが集まる、グランド・バザールへ。(写真右)
 チャイ・グラスはいたるところで売られている。
 好みの柄のグラスを見せてもらう。美しいカッティングを自慢するかと思いきや、店の人はいきなり、グラスを地面にゴンゴンとたたきつける。「やめて!」と叫ぶと、相手はニヤリ。どこでもチャイの盆を持ち運ぶ習慣だから、落ちても「割れない」ことが一番大切らしい。

 選んだら、値段交渉。トルコでは言い値で買ってはいけない。
 かなりしつこく値切ったつもりだったが(値段は忘れました)、翌日、同じようなものが、町中のスーパーで桁違いに安く売られているのを発見。

 店のお兄さんは「スプーンもつけますから、もうこのへんで勘弁してくださいよ〜」と困り顔だったが、あれも演技だったのか。こちらとしては、買い叩いたつもりだったのに。百戦錬磨のグランド・バザールの商人には、私のような観光客は赤子の手をひねるようなものなのだろう。

 しかも、帰宅後、開けてみると、受け皿とグラスの模様が全く違うではないか! この勝負、私の完敗。

Img_2


 

 ○BOOK-OFF パリ・オペラ座店
  29-31, rue Saint-Augustin
  75002  Paris
  TEL:01 42 60 00 66

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2007年1月20日 (土)

道具馬鹿一代 ⑥ハモネロ

Img_4264  かなり迷ったのだ、実は。
 いくらなんでも、骨付きの生ハムを固定する器具、”ハモネロ”を買うなんて。

 「お正月に食べよう!」骨付きのハモン・イベリコを購入したら、後の祭り。
 ハモネロがなければ、おいしい厚さにスライスすることは困難だ。
 とはいえ、将来、何回出番があるだろう?

 スペインの家庭では、クリスマス前には、足を一本買い、ハモネロに固定し、来客の度に少しずつ切り出すのが慣わしと読んだ。
 なるほど、ハムも大売出しされているし、ハモネロもよく見かける。

 仕方がない、買って帰ろう。

 スペインのデパート、El Corte Inglesの家庭用品売り場で、安めの価格帯からピックアップ。40ユーロ程度だったか。

 帰宅後、組み立て、恐る恐るハムを固定してみた。杭を打ち込むように、足を固定するのが、少し痛々しかった。Img_4275

 
 ハムのスライスの仕方は、博物館で見たつもりだったが、やってみると結構難しい。
 硬い部分がかなりある。これは煮込みのダシ用に冷凍保存しておこう。

 「脂身とのバランス、一定の厚さに切るのがおいしく食べるポイント」
 これがなかなか難しい。分厚くなったり、反対にカンナで削ったようになったり。店で食べるようには切れない。それもそのはず、スペインには、その道の名人がいるほど、熟練の技を要するものなのだ。

 切り出していくうちに、だんだんコツがつかめてきた。断面をフラットにしていくのがコツなのだろうか。
 

 とはいえ、放置しておくと、脂がにじみ出てくる代物。ハモネロがなければ、滑って、到底、無理だったなあ・・・。

 ハモン・セラーノなら、40~50ユーロ程度で骨付きのものを買うことができる。今後は気軽に骨付きハムが買えると考えることにした。

 Img_4305
 ※食べきれないので、友人を招き、ハモン・イベリコをつまむ新春アペロ・パーティを開催。
 予想通り、「本当にこれ、買ったの?」と呆れられた。

 見事に削り終えた(食べ終えた、とも言える)ハモンの骨は、まるでダリのシュールな世界を思わせた。
 

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2006年10月20日 (金)

道具馬鹿一代 ⑤REVOL

 
Img_1370_1  パリは、秋のソルド開催中。

 以前も書いたが、春と夏のソルドではキッチンウエアがかなり安くなる。

 今回、買いたいと思っているのが、陶磁器キッチンウエアのブランド、REVOLのテリーヌ型。

 
 オーブン料理が多いので、耐熱容器は必需品なのだが、今まで好みのものがなかった。機能的にも、納得するものも少なく。

 いただきものの、アルザス焼きでフォアグラのテリーヌを作っていたが、よく乾かしたつもりだったのに、カビが生えてしまった。その上、洗い方が悪かったのか、匂いが染み込んで異臭を放つようになってしまい、結局処分してしまった。

 しょうがなく使っていた某ブランドのオーヴァルの耐熱皿。数箇所がひび割れてしまい、買ったのがREVOLのオーヴァル。取っ手つき。

 お道具屋さんMORAで、見た目重視、半信半疑で買ったのだが、使っていくうちに、かなりスグレモノなことが判明。P1010563_1_1

 熱いまま、テーブルに出しても見苦しくない、すっきりしたシンプルなデザイン。
 エナメル加工されているからか、汚れが落ちやすい。
 取っ手があるので、持ちやすい。
 乾きが良く、カビが生えない。
 そして、何より、真っ白なので、料理が映える。
 

 アルザスの三ツ星、Antoine Westermannのパリ進出2号店”Drouant”では、添え物の野菜がREVOLの蓋つきのココットに入れられ、サーブされた(写真右/過去記事:farafel.cocolog-nifty.com/escargot/2006/01/drouant.html 。これを見ただけで、蓋つきが欲しくなるから、困ったものだ。

 ソルドのたびに「荷物が増える・・・」と悩みながら、少しずつ買い足しているが、今回のラファイエットのセールではREVOLシリーズはソルドの目玉商品として、大々的に安くなっている! もちろん、ココットも。

 どうする?

 ○MORA
  13 rue Montmartre
  75001 PARIS
  metro:Les HallesImg_12221
  営業時間:月-金9時~18時15分(昼休みなし)
       土8時半~13時、13時45分~17時
  http://www.mora.fr/

 ○REVOL
  www.revol-porcelaine.fr/

 ○DROUANT
  16-18, Place Gaillon
    75002 Paris
    TEL:01 42 65 15 16
    Metro:Quatre-Septembre

  ※パンフレットを見ると、三ツ星レストラン、Regis Marconでも使われているらしい。
  私の最近のお気に入りは、この角皿。ズッキーニのクランブルを作ってみた。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年10月10日 (火)

道具馬鹿一代 ④WMFの鍋しき

Img_1373_1

 友人のお母様(ドイツ人)は、ドイツが誇る掃除機Miele(ミーレ)の大ファン。「彼女にとって、ミーレはルイ・ヴィトンと一緒。『まあ、奥様、ミーレの掃除機をお使いなのね!』って、目を見開いてみせるのよ」。友人は呆れていたが、お母様の気持ち、よくわかる。(掃除機にしては高いわけだし)

 私にとってのルイ・ヴィトンは、ドイツのキッチンウエア・メーカー、WMF
 パリのセール時期はもちろん、ドイツに行くたびに、必ず直営店をチェックする。コレクションもずいぶん増えた。

 最近のヒットが、鍋しき

 一見、何の変哲もない形だが、伸縮自在。広げれば40~50㎝まで伸び、鍋2つを置くこともできる。

Img_1388_1 我が家の場合、2つの鍋を置くシチュエーションはあまりないものの、大振りの耐熱皿や、STAUBの大鍋(私のは31㎝のオーヴァル!)、さらにオーブンの天板と、なにを載せても大丈夫。

 デザインも、鍋しきにありがちなファンシーなものや、デコラティブすぎるものでなく、そこはWMF。

 無駄がそぎ落とされたシンプルな造形美は、MOMAに展示されてもおかしくないほど。

 

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2006年9月10日 (日)

道具馬鹿一代  ③Brosse a Champignon(キノコ用ブラシ)

Brush

 キノコの季節になってきた。

 イラストで描かれるキノコのような、ころんとした形のセップ茸。夏から引き続き、ジロール茸。その食感がキクラゲを思わせるトランペット・デ・モール茸などなど。

 マルシェはもちろん、近所の八百屋さんの店頭でも見かけるようになった。

 Brosse a Champignonの登場だ。

 マッシュルームに見間違えそうな可愛らしさにひかれ、即、購入したわけだが、実際は・・・。

  セップ茸など大きめのキノコには使えるが、ジロールを掃除するには、少し大きすぎる。

Kinoko キノコが湿っていると、ブラシの毛先が汚れるし、ブラシを使うまでもなく、ナイフで軽く削って処理できるし、そもそも中にいる虫が怖くて、セップ茸を買わないので、稼働率はかなり低め

 

 デザイン重視で購入したので、まあ、良いのですよ・・・。

 
                                                     

 

 
                                                     

  ※といいながら、ELLE a table No.46に、Opinel社製のCouteau a champignon(キノコ用ナイフ/写真下)を発見。
  ターニング・ナイフのような刃。小さなブラシ付き。15.50ユーロ。欲しい!
 Opinelchampignonsn8

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年4月15日 (土)

道具馬鹿一代  ②Spargel schaler(アスパラガス・ピーラー)

 ホワイト・アスパラガスの季節。

 グリーン・アスパラガスと違い、穂先以外は皮をむく。筋っぽいので、みずみずしい感じの表面が出てくるまでむくのが目安だ。

 この作業、フランスの皮むき器”エコノム”だと、やりにくい。片手で支えながらむくには細すぎ、途中で折れてしまうこともあるからだ。
 
 ゴボウの要領で、日本製のピーラーを使うのが最適だが、昨年、Peelerドイツ・ベルリンでこんなものを見つけた。

 Spargel Schaler(アスパラガス・ピーラー)

 穂先を持ち、トングのようにピーラーで挟みながら皮をむく。なんとなくやりにくい。アスパラを真っ直ぐに立て、シャッシャッと下に下ろすと、スピードアップした。

 根元を切る刃がついているものも買ってみたが、これはポキンと手で折るほうが速いし、確実かも。

 安全だが、やはり、日本のピーラーでやったほうが速くむけそう・・・。でも、雰囲気(?)が出るのはこちらだ。まとめ買いし、道具好きの友人に配ると、かなり嬉しそうだった。

 ドイツでもホワイト・アスパラガスをたくさん食べるらしい。アスパラ専用の鍋が売られていた。「買っちゃおうかなー」とかなり揺れたが、家の鍋で十分、と諦めた。

 鍋といい、アスパラの皮をむくだけの器具といい・・・。さすが”道具王国”ドイツ、と変に感心してしまう。「これだけの道具があれば、すごい料理が作れるはずなんですが・・・」とドイツ人の友人は苦笑い。

 ヘンケルフィスラーWMF・・・。有名ブランドの調理器具のラインナップもかなりの充実度。お道具好きには、ドイツは買い物天国なのだ。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2006年3月27日 (月)

道具馬鹿一代 ①mastradのorka

  3j夏・冬のソルド(セール)より楽しみにしているのが、春・秋のソルドだ。 ギャラリー・ラファイエットだと”3J”(各店舗でいろいろとネーミングがある)と呼ばれるソルドでは、洋服はもちろんだが、家庭用品が30~50%オフになるのだ。

 「花より団子」、「ブランドもののバッグより、クリステルの鍋」。

 ”道具馬鹿”の私には夢のような日々。クリステルフィスラール・クルーゼストーブなどブランドもののキッチン用品が安く買えるのだから。

orca 3Jは今日、27日(月)まで。先週土曜日は割引からさらに15%引きになる最終3日間のなかび。当然、ものすごい人出だった。いそいそとラファイエット・メゾン館へ向かった。

 今回の目当ての商品は、mastrad社のシリコン製ミトン、orka(オルカ)

 滑り止めのギザギザが、オルカ(シャチ)の口に見えるグッド・デザイン。

 耐熱温度は300℃。布製のミトンは途中で「アチッ」となったり、焦げたりするが、これなら大丈夫。シリコンだから防水性が高く、例えば、沸騰するお湯の中の卵もつかみ取ることができるスグレモノ。

 店頭で見たときは半信半疑だったのだが、知人の家で使う機会があり、そのすばらしさに感激したのだ。(そのときはゆで卵をつかんでみた)

 ただ、26ユーロは”鍋つかみ”にしては高い。で、ソルドを首を長くして待っていたというわけ。

 色も水色、黒、紫、赤、オレンジ・・・といろいろ。四角形の鍋つかみも安くなっていたので、まとめ買いした。

 スタージュ先では、マドレーヌやチュイルなど小さなお菓子を毎日焼いている。オーブンから天板を取り出すのに、トーション(torchon)というキッチン・タオルを折り、厚くして持つのだが、熱くていつもモタモタするのだ。

 明日からはこれで怖いものなし!

 ○「これ欲しい!」の連続。mastradの危険すぎるHP
    http://www.mastrad.fr

| | コメント (4) | トラックバック (0)