リヨン

2008年12月24日 (水)

プラリーヌ物語 ②praline rose

 

Img_3693

 プラリーヌとは、『料理用語辞典』によると「カラメルでおおったアーモンド」、wikipediaによると「(多様な方法で色づけ・香りづけされた)加熱した砂糖に包まれたアーモンド」とある。

 同じくアーモンドを糖衣がけした「ドラジェ」や、日本の「五色豆」同様、いろいろな種類があるようだ。
 老舗プラリーヌとして知られるMontargisのMazetのものは砂糖をカラメリゼしているので褐色だ。

 もうひとつ有名なのは、鮮やかな発色のpraline rosepraline rougeだろう。(写真右はいただきもの、pralusのプラリーヌ・ロゼ)

  リヨン地方を訪れると、プラリーヌ・ロゼやルージュを使ったブリオッシュやお菓子を見かける。サブレ生地に生クリーム、バターと煮込んだプラリーヌを流し込み、固めた"tarte aux pralines roses"はリヨンの郷土デザートのひとつだ。

 

 では、なぜリヨンのプラリーヌはピンク(赤)なのか?

Img_1698 調べてみると、同じくローヌ=アルプ地域圏でイタリア国境に接するサヴォアには、プラリーヌ・ルージュを使ったBrioche de Saint-Genis(Genix)という郷土菓子がある(写真左)。プラリーヌはサヴォアの旗の赤を表しているという。なるほど。

 ネットの掲示板で同じ疑問が投げかけられているのを見つけたものの、「マーケティングの見地から、赤は目立つから」というような解答。むむむ・・・。

 私は、使用される食紅「コチニール色素」に着目し、仮説を立ててみた。

 cochenilleと呼ばれる染料は、カイガラムシという昆虫を原料に作られる。

 現在はペルー産が80%を占めるが、欧州にもたらされたのはスペインのメキシコ征服の際。ルネッサンス期、ミケランジェロの絵画に使用されるなど高く評価されたという。(参考)
 時、同じくして、15世紀後半より絹織物業が急速に発展したリヨン。染色技術も先駆けていたに違いない。当然、新しい染料コチニールが市場に入ってくる→食べ物にも使ってみよう→最近流行っているプラリーヌなんて、どうかな? 

 ちょっと無理がある・・・かな。
 残念ながら、私には検証能力がない。正解をご存知の方、教えてください。

 

 ※ちなみに、ネット掲示板では「南西部在住なんだけど、プラリーヌ・ロゼはどこで買える?」というような質問が目立ち、地域色の強い菓子だとわかる。(写真右下は、リヨン近郊のホテルの朝食でいただいたプラリネ入りブリオッシュ

Img_2063  パリならG.Detouで。業務用サイズで売られていた記憶が。

 

○G.Detou
  58 rue Tiquetonne
  75002 Paris

  TEL:01 42 36 54 67
  metro:Etienne-Marcel 

○Pralus
     35 rue Rambuteau
     75004 Paris
     TEL:01 48 04 05 05
     metro:Rambuteau

|

2007年1月25日 (木)

リヨンとその周辺 最終回  ⑨甘系いろいろ

                                                    Img_2402

                                                   

 越年してしまったリヨン・シリーズの最終回。リヨンで購入したスウィーツをまとめて。

                                                   

 ①Le Coussin de Lyon

  リヨン銘菓のクサン・ドゥ・リヨン

 リヨンに多店舗展開する老舗菓子店、Voisinの看板商品で、同じくリヨンの特産品、絹でできたクッションをモチーフにしたもの。
  エメラルド・グリーンが、いかにもという感じ。

 パート・ダモンドの中に、ガナッシュ入り。ジャム入りのフルーティーでカラフルな新商品も。

Img_2336                                                   
 コーヒー味のガナッシュをホワイト・チョコでコーティングしたクネル型のクネル・ドゥ・リヨンもおすすめ。

                                                      

          

  Img_2381

                                                                                                                                           

 ②プラリネ
  
 発色の強いピンクに驚かされる、リヨン地方のプラリネ。
 同じくVoisinで、プレーン、コーヒー味とミックスされたものを購入。

                                                   

                                                   

Img_2359

 ③ピンク・プラリネ入りマフィン
  
 エピスリー兼、仕出しの店、Paulette&Mauriceにて。
 街中のパン屋さんでも、ピンク・プラリネ入りの菓子をよく見かけた。

                           

                        

  Img_2415

                                                                                                      

 ④Bernachonのチョコレート

 リヨンといえば、Bernachon。訪れたとき、日本から有名ショコラティエの方が来店されているのを目撃。さすがベルナション。

 1953年にMaurice Bernachon氏が修行先の店を引き継ぎ、始めたチョコレートの老舗だ。
  
 スペシャリテのひとつ、Le palet d'orを。コクのあるビターなチョコレートの中には、クリーミーな味わいが。金箔が美しい、外見に違わない一品。

 種類が豊富なタブレットも、魅力的。

Img_2344                                                       

 チョコレートはもちろん、感激したのは、そのパッケージの美しさ、可愛らしさ。種類も多く、チョコレートを選ぶのと同じくらい、目移りしてしまった。

 サロン・ド・テも併設。リヨンに行くなら、ぜひ!

  

 
 
 ○VOISIN
  リヨン市内に数店舗あり。Img_2428
  http://www.chocolat-voisin.com/chocolats/index.html
 
 ○Paulette&Maurice
  9 rue du Garet
    69001 Lyon Opera
    TEL:04 72 87 09 48

  ○BERNACHON
    42, cours Franklin-Roosevelt
    69006 Lyon
    TEL:04 78 24 37 98
    FAX:04 78 52 67 77
    休:月曜日
  http://www.bernachon.com/

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年12月 5日 (火)

リヨンとその周辺  ⑧コテコテ、古典! ポール・ボキューズ後編

 結論から、言ってしまおう。
 
P1090076 ポール・ボキューズ。
  フランスで訪れたレストランのなかで、内装、サービス、そして料理、すべてにおいて、もっともクラシックだった(それほど多く行ったことがあるわけではないが)。コンテンポラリー・フレンチが時代の潮流とすれば、むしろ新鮮に感じるほど。
 

 周知の通り、ボキューズ氏はかつて、ヌーヴェル・キュイジーヌの旗手として知られた人。何がきっかけになったか知らないが、ある時から、古典、伝統料理回帰に方向転換したという。
 

 前菜のスープ、2品が運ばれてきた。
 パイで包まれたテット・デ・リオン。Soup aux truffes noires V.G.E (Plat cree pour l'Elysee en 1975)。(冒頭の写真)
 氏が料理人として初めてレジオン・ドヌール賞を受賞したときに、当時の大統領、ヴァレリー・ジスカール=デスタンに捧げたというエピソードで知られる、黒トリュフのスープだ。
 さっくりと焼けたパイ皮を破ると、黒トリュフの香りが、湯気とともに立ち上った。なんとも、贅沢だ。P1090078

 ムール貝のスープ(Soupe de moules de Bouchot Aux pistils de safran)は濃厚ながら、サフランの風味と酸味が効いている。もちろん、ムール貝もプリッと。
 

 ここで、いきなり、トックをかぶったボキューズ氏が登場
 80歳には見えない。想像していたより小柄で、終始にこやか。子どもたちに声をかける姿は、仏料理界の重鎮というより、よく気がつく、優しいおじいちゃんという感じだ。(スープの途中だったのと、興奮と感激で、不覚にも写真撮影をすっかり忘れてしまった! 今も悔やんでいる・・・)

P1090082                                                                     

 メインの、ブレス鶏の豚膀胱包み(Volaille de Bresse en vessie "Mere Fillioux")がやってきた。
 おずおずとカメラをかまえると、「ちゃんとお見せして」とメートルに指示され、白い上着の彼が、にっこりポーズしてくれた。この調子だと、王様のようにふるまっても許してくれる気がする。

                                                                      

 風船のように膨らんだ膀胱のなかに、しっとりと火が通ったブレス鶏が入っていた。メートルが鮮やかな手つきで、さばいていく。

 「胸肉と腿肉、どちらからお召しあがりになりますか?」とたずねてくださる。モリーユのクリームソース、ガルニチュールも、その場で盛り付け。残りは保温のため、再びキッP1090085 チンへ。
 ブレス鶏のおいしさは、言うまでもない。

 
 アントレ、プラともポーションが大きく、さすがに鶏のお代わりの途中でギブ。フロマージュも、パスしてしまった。

P1090095 デザートはワゴンに載ったデザートから選び放題。軽そうなCoupe de fruits rouges beaujolaiseを。ああ、もっと強靭な胃袋があったなら!

                                                                      

 見た目は垢抜けないし、クリエイティブな発見はそこには、ない。が、誰が食べても「おいしい」と感じる、及第点の料理がある。そこがボキューズのすごいところなのだろう。
P1090108 伝統料理、なにが悪い。古臭い料理、いいじゃないか。フランス人はこういうのが好きなのだよ・・・。ムシューの心の声が聞こえてくるようだ。

 コンテンポラリー・フレンチ? 大いに結構。
 でも、フランス料理の「ねっこ」。
 フランスで育つ食材、脈々と引き継がれてきた調理法、その美食を培ってきたフランスの歴史と文化・・・。あなたは、それを知った上で、フレンチを食べていますか?
 やんわりと、そんなことを問いかけられているような気分になった。古典料理に触れるとは、こういうことなのかもしれない。

Img_2334_2  お手洗いに立つと、ガラス張りになったキッチンが見えた。どうぞ、どうぞ、と招き入れてくれる。
 どこから、だれから見られてもいい、鮨屋のカウンターのように整然としたそれ。
 ピカピカに磨きあげられたストーブが美しい。営業が終わるたび、力を込めて磨いているに違いない。

 料理人の「ねっこ」が、しっかりと育っているのだろう、ここでスタートを切る人はきっと幸運なのだろう、と思った。 

  (参考:http://ja.wikipedia.org

 ※写真は忘れたが、サイン入りの特大カルトはいただいた。名前もちゃんと書いてくれ、感激。

○Paul Bocuse
  L'Auberge du pont de Collonges
  69660Collonges-au -Mont-D'Or
  Tel 04 72 42 90 90
    Fax 04 72 27 85 87
  http://www.bocuse.fr/

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2006年11月25日 (土)

リヨンとその周辺  ⑦重鎮に会いに! ポール・ボキューズ前編

 リヨン行きを決めると同時に、”あの店”の予約を手配。

 PAUL BOCUSE(ポール・ボキューズ)。

Bocuse 泣く子も黙る(ほんと?)、フランス料理界の重鎮のレストランだ。

 学生時代、辻静雄氏の著作を読み、フランス食文化に目覚めたので、彼と親交の深いボキューズ氏が”スゴイ人”というのは、なんとなく知っていた。でも、当時フランスはまだまだ遠い国。国立のエコール・キュリネール(現在は、エコール辻 東京)開校時のCMで「mais!(しかし)!」と怖い顔、腕組みして言うおじさんというイメージしかなかった。情報量のせいか、ロビュションやデュカスのほうが、すごい気がした。

 フランスに来て、フランスの料理界にムシューが君臨しているらしいことがだんだんわかってきた。

 スタージュ生をあまり受け入れない某有名レストランも、彼の学校の生徒は断れないとか。(ウワサですが)。「鶴の一声」というような表現がフランスにもあるのだろうか。すごいな、ムシュー・ボキューズ!

 とはいえ、聞こえてくるレストランの評判は、賛否両論。結構、手厳しいものもあるから、自分の目で、1965年以来41年間三ツ星を守るという、驚異的な記録を持つ重鎮のレストランを体験してみたい。しかも、ボキューズ氏はかなり高い確率でレストランに顔を出すというではないか。ここは、ひとつ、生ボキューズ体験しなければ!

 こうして、料理より、ボキューズ氏本人への興味いっぱいで、リヨン郊外のメゾンへ向かった。

 タクシーの運転手さんが、「あれだよ~」と示す先には、冗談のような配色の館が。このセンス、もう誰も止められないのだろう、ほかに類のない、”ボキューズワールド”だ。

P1090123 名物ドアマンの歓迎を受け、席に案内された。フェルナン・ポワンの写真がところ狭しと飾られている。

 氏の写真入りの巨大なカルトを手渡される。

 アラカルトのほかに、ムニュが3つある。
 前菜、主菜、フロマージュ、デザートのMenu Classic、前菜、魚、グラニテ、肉、フロマージュ、デザートのMenu Bourgeois

 そして、Menu Grande Tradition Classique
 フォアグラのポワレ、伝説の黒トリュフのスープ、フェルナン・ポワン風の舌平目、グラニテ、ブレス鶏のヴェッシー包み、フロマージュ、デザート、プチフール。
 
 ”フル・コース”という言葉を久しぶりに思い出した。まさにそんな印象だ。
 ボキューズ体験に来たからには、このムニュを頼むべきなのだろうが、そんなに食べられない。スペシャリテのいくつかを、アラカルトで注文する作戦に。

 黒トリュフのスープ、ムール貝のスープを前菜に。
 プラは、Volaille de Bresse en vessie "Mere Fillioux"を。
 ブレス鶏を注文するやいなや、メートルが若き部下に向かって目配せした。合図を受け、白い上着の彼はキッチンへ直行。さっそく私たちのブレス鶏の調理が始まるのだろう。

 アミューズのポティマロンのスープとグジェールをつまむ。P1090073
 お皿も、ナプキン留めも、どこもかしこもボキューズ印。ディズニーランドのようだ。
 ポロシャツにチノパン姿のお父さんに驚かされた、フランス人の家族は、手回しオルゴールで子どもの誕生日のお祝いをしてもらっている。(演奏?は、やはり、白い上着の彼)

 全く趣味ではないのだが、なぜだかとてもワクワクしてきた。

  ”ボキューズの夕べ”はこうして始まった。 後編へ、つづく。

P1090116  ○Paul Bocuse
  L'Auberge du pont de Collonges
  69660Collonges-au -Mont-D'Or
  Tel 04 72 42 90 90
    Fax 04 72 27 85 87
  http://www.bocuse.fr/

 ※中庭の壁画には、故人、辻静雄氏と小野正吉氏も登場。お二人とも、日本におけるフランス料理に多大な功績を残された方々だ。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2006年11月21日 (火)

リヨンとその周辺  ⑥ブション

Img_2168  リヨンと言えば、ブション(bouchon)

 ミシュランによると、ブションとは、典型的なリヨン風な雰囲気のなか、地元料理とワインを食べられる店とあり、同誌ではLes Bouchonの欄を設け、6軒のブションを紹介している。

                                                                                           

 Img_2174
 幅の狭い大理石のテーブル、"pot"と呼ばれる上げ底瓶入りのワイン、ソーセージやクネルといった地元の料理、そして何より、その庶民的な雰囲気。食べることが好きな人なら、リヨン滞在中に1度は行ってみたいと、ブションに足を運ぶ。
 あまりにも名物になりすぎ、偽者ブションが乱立したため、近年では"Authentique Bouchon Lyonnais"という、ブションの定義に基づいた認定マークまであるという。(参考記事http://www.bisoupfj.com/html/ville/v_colum_lyon.html

                                                                                           

 滞在中、2回、ブションへ。予約をしていなかったので、ミシュラン掲載の店は入れなかった。

 1軒目は、アルメニア人記念碑近くの、ツーリスティックなエリアにあるブション(レストランの名前は忘れました)。

P1080982 奥行きのある店内。テーブル幅が狭く、頭上に電車の網棚状の荷物置き場がある。テーブルは大理石が埋め込まれている。

 アントレ、プラを一品ずつ選ぶムニュを選んだ。
 
 アントレに、リヨン風前菜の盛り合わせを。ニシンの酢漬け、豆、ジャガイモのサラダなど。

P1080993  プラには名物料理の一つ、タブリエ・ド・サプール(tabliers de sapeur)を。煮た牛の胃袋にパン粉をつけ、焼いた(揚げた?)ものだ。ほとんどクセがないので、内臓系に抵抗がなければ、おいしく食べられる一品。

                                                                                           

 2軒目は、有名どころにフラれ、空席があったChez Paulへ。

 赤いギンガムチェックのクロス。壁中に古い写真がところ狭しと飾られ、なんだかいい雰囲気だ。リヨン名物の人形劇ギニョール(Guignol)の絵がついた"Authentique Bouchon Lyonnais"マークが飾られている。おお、本物だ。

P1090129_1 ここではアントレに、いくつかボウルが運ばれてきた。
 好きなだけ、取って食べていいらしい。
 
 プラにテット・デ・ヴォー(Tete de Veau/仔牛の頭料理)を注文した。やわらかく煮込まれ、プルプルになった頭肉は、コラーゲンたっぷり。ソース・ラヴィゴットの酸味とぴったり。全部食べてしまった。

                                                                                           
 
P1090135 デザートも、ボウルに入ったイル・フロッタンをセルフ・サービス。最後の客だからか、ボウルの中身も残り少ない。なんだか愉快。

 店のマダムがとても感じ良く、庶民的というより、家庭的。フランス人のおばあちゃんの家でごはんをいただいているような。

                                                                                          

P1080984 ○Chez Paul
  11 rue du Major-Martin
    69001 LYON
    TEL&FAX:04 78 28 35 83
    http://www.chezpaul.fr/

 ※残さずぺロリの図。「もう食べられない!」といいながら、”完食”すると、お皿にこんな絵が。いたって普通の料理なのに、大食漢になってしまうのも、リヨンならでは。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年11月15日 (水)

リヨンとその周辺  ⑤クペとカリューと、ジュニーニョと。

                                                                                           

 OL(Olympic Lyonnais/オランピック・リヨネ)の試合観戦に、本拠地、スタッド・ジェルランへ。P10900381

                                                                                           

                                                                                           

 フランスでのサッカー観戦は初めて。
 スタッドの手前には、ソーセージメルゲーズを焼く屋台がたくさん出ている。
P1090011 ソーセージから落ちる脂で、煙が立ち上る。街灯に集まる虫のようだ、香ばしい匂いに吸い寄せられてしまう。万国共通の、屋台マジック
 たまにはいいだろう、とホットドッグを買い、歩きながら食べ始めるが、巨大なパンにフライド・ポテトまで挟まれていて、とても食べきれない。どこかで何か買ってくれば良かったと後悔した。

                                                                                           

 リーグ・アン5連覇、今シーズンも無敗記録を更新中で、向かうところ敵無しのOL。

P1090044  Nancyを迎えたホーム・ゲームのこの日、動員した観客は4万人超。
 ライオン印の横断幕や旗が舞うサポーター席では、お決まりの儀式なのだろう、歌ったり、踊ったり、早くも盛り上がっている。

 一番人気はやはり、ブラジル代表のジュニーニョだろう。観客席も、ユニフォーム姿のおじさんジュニーニョ、お姉さんジュニーニョ、ちびっ子ジュニーニョがたくさん。

 GK、クペが練習を始めると、会場が沸いた。黒髪なので、最初、誰だかわからなかった。 
 サッカーに詳しくないが、ジュニーニョマルーダアビダルくらいなら、わかる。
 顔がわかるからか、プレーがすばらしいのか、つい目で追ってしまった。

 この日、得点したのはノルウエー人FWのJohn Carew。193㎝の長身のアタッカーは、4月23日以来のゴールを決めた。Img_2275

 リーグ一の防御率を誇るナンシーを相手に、苦戦しながらも、試合はOLペースで進み、1-0で終了。

                                                                                           

 混乱するかと心配した帰路だったが、地下鉄の入り口を一カ所にする誘導で、スムーズに。街も、警察も、人も、”サッカー慣れ”している感じ。

 

  ※残念ながら、その後、レンヌ戦で連勝がストップしたOLだが、今年度中に株式上場する予定とか。グループ全体で1200万ユーロの純利益を上げる優良企業でもあるらしい。名実ともに、欧州ビッグクラブ入り。買っとく?
 (参考:http://www.aderly.com/lyon/contents/actualite-economiques-info_lyon_economic-news/index.jsp?lang=3&category=1

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年11月10日 (金)

リヨンとその周辺 ④ロックなGangloffさん!

Img_2101  Condrieu(コンドリュー)のワイン生産者、Domaine Mathilde et Yves GANGLOFF(ガングロフ)へ。
 日曜日に関わらず、見学依頼を快諾してくださったのだ。

 とはいえ、人任せの旅。「コンドリューの中でも、人気があるらしい」ということ以外、全くわかっていなかった。

 
 道を尋ねながら、用水路沿いの、車がやっと通る幅の道路を進む。突き当たりに止まった古いメルセデスが目印だ。
 
 カールした黒髪、Tシャツのワイルドな感じは一見、中年ロック・スターという風情のガングロフさん。とてもワイン生産者には見えない。が、握手をすると、大きな手はガサガサで、指先はワインに染まって、やはり、”農業をする人”のものだった。

 出荷を待つワインが積まれた倉庫で、CondrieuCote Rotieを試飲しながら、説明を伺う。

Img_2098  ワイン作りは、ガングロフさんと奥様のマチルドさん、スタッフの3人で作るという。畑も小さいため、年間の生産本数はコンドリューが約8,000本、コート・ロティが約1万2,000本と少ない。希少価値もあるワインなのだ。

 元々、ガングロフさんはアルザス出身だが、画家の兄弟が住むこの地でマチルドさんに出会い、定住したのが始まり。
 くちかけたワイン農家を買い、改修しながら、一からワイン作りを始めたという。その前はワインを作ったことなどなかったというから、驚きだ。ブドウの収穫も、ブドウの熟成具合、天候などを見極めて行うという。小規模の畑だからこそ、可能なのだろうが。

Img_2114 初めていただいた、ガングロフのコンドリュー。
 香り立つような甘さ、フルーティーさ。ミネラルな感じも強い。好きなタイプの白ワインだ。絶賛されているわけがわかる気がした。

 樽で熟成中のワイン、タンクのワイン、そして澱引き前のワイン(写真左上のグラス)など、丁寧な説明を受けながら、いろいろ試飲させていただいた。
 ワインに詳しくないので、気の利いた質問もできず、物足りない見学者だったかもしれないが。

 気に入ったワインを購入すると、ラベル貼りから箱づめまで、ご本人がしてくださるので、なんだか恐縮してしまう。本当に手作りのワインなのだ。
 今後、買ったワインを開けるたびに、この光景を思い出すのだろう。

 ワインはもちろん、気に入ったのはラベルだ。
 すべて画家のご兄弟(兄か弟か、伺うのを忘れた)による作品で、柔らかなタッチとスタイリッシュな感じが同居する世界がいい。
 Vienneにあるというアトリエに行きたくなってしまったほど。Img_2123

 毎年、地元でジャズ祭りを開催し、数軒の生産者で作っているという記念ボトルをおまけにいただいた。
 やはり、ミュージシャン。

 
 将来有望視されるワイン生産者の一人といわれるガングロフ氏。
 歴史や形式にこだわらず、自由に自分の流儀でワインを造る-その”ロックな”姿勢に、フランスワインの新旗手の台頭を感じた。

Img_2127

 

  ※醸造所兼自宅の裏山が畑の一部。
   急な斜面の小さな面積。生産量が少ないはずだ。
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年11月 6日 (月)

リヨンとその周辺 ③侮れない!田舎の一つ星

 宿泊先のレストラン、Domaine de Clairefontaineで夕食。
 
P1080937  正真正銘、田舎のど真ん中にあるレストラン。シェフ、Philip Girardonについて予備知識はなく、全く期待していなかった。

 こんな辺鄙なところだから、来る人も宿泊客ばかりだろうと高をくくり、若干カジュアルめな感じで出かけたところ。
 やはり、一つ星。きちんとした感じのインテリアだった。大失敗。田舎だけに、地元らしき人々も目一杯おしゃれをしてきているのだ。

 少々居心地の悪い気がしたが、きっと地元の若者であろう、フレンドリーで初々しい感じのサービスの方々のお陰で、すぐにリラックスモードに。

 
P1080939  せっかくなので、ジラルドン・シェフのおまかせコース、Symphonie au 《Piano》を注文した。

 シャンパーニュのお供に。ベトラブのプチフール、帆立貝のタルタル入りクレープなど、手の込んだアミューズが登場。いきなり驚かされた。

P1080942 
  Du Barry風(カリフラワーを使った)スープ、グリーンピースとフォアグラの冷製、エスカルゴのテンプラ。

P1080943

                                                                                          

 フォアグラのテリーヌ、アルデッシュ産栗を添えて。

                                                                                           

P10809501

 ホタテ貝のポワレ、ジャガイモ添え。

  サン・ジャックのシーズンが始まった、とにっこり。中は生。好みのキュイッソン。

 P1080952                                                      

オマールと野菜のスパゲッティ仕立て。

                                                              P1080954                              

 蒸した白身魚(なんだったか忘れました・・・)。軽く燻製にしたカキとポワロ葱を添えて。
 淡白な白身魚をシンプルに調理することで、その味わいを際立たせることに成功。
 

P1080959_1  ジビエ!
 鹿にグルゼイユを添えて。
 クセがある、と先入観のあった鹿なので、身構えたが、かみ締めるほどに、赤身肉独特のミネラルというか、鉄分というか、滋味溢れる味わいが広がる。あっと言う間に食べてしまった。トラディショナルな料理が、小さなポーションで華美さ、古臭さをおさえ、洗練された仕上がりに。

                                                                                           

P1080965

 フロマージュは地元のものを選んでいただいた。パンもおいしかった。オリジナルの、キノコ型に焼いた栗のパンは、少しドライすぎたが、ナイス・トライといえるだろう。

                                                                                           

P1080968  デザート、ミニャルディーズに至るまで、きっちりと、丁寧に作られていて、高感度大。
 このコースでは出なかったが、ストラディヴァリウスをモチーフにしたデザートがスペシャリテらしく、皆食べていた。

                                                                                           

 そしてなにより、この夜いただいた白ワイン、Condrieuの力強かったこと!
 どの皿にも負けない。すばらしいワインとの出会いが嬉しかった。

 吟味した素材を、シンプルだがキュイッソンに心を配った丁寧な調理で、洗練された皿に組み立てる技術。プレゼンテーションも驚きはないものの、美しさ、繊細さは見事。
 これで、一つ星でいいのだろうか? 途中、何度も首をひねった。

 リヨンから約30㎞離れた田舎に建つ、レストラン。
 食事をした後は、燦然と輝いて見える。(←ゲンキン)
 その洗練とは正反対だった私の服装。田舎、田舎と侮っていた。次回は、もう少しおしゃれをして行かねばと深く反省。P10809701

 ○Domaine de Clairefontaine
  Chemin des Fontanettes
    38121 Chonas L'Amballan
    TEL:04 74 58 81 52
  FAX:04 74 58 80 93
    http://www.domaine-de-clairefontaine.fr/

 ※後で調べてみると、フィリップ・ジラルドン氏M.O.F.の称号を持つ著名なシェフだった。ああ、本当にごめんなさい。

 写真はクリックすると大きくなります。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年11月 4日 (土)

リヨンとその周辺 ②Michelin、再デビューなのだ

 サッカーの試合を見るために決めたリヨン行き。
 試合の日はリヨンに泊まらなければならないが、後の日はリヨンの近くなら、どこでもいい。

Img_2049_1 去年、イタリアで泊まったアグリホテルがとても安くて、家庭的な雰囲気で良かった。食べてそのまま部屋に戻れるのも魅力的。
 ならば、フランスの民宿、シャンブルドットに泊まろうとネットで検索するが、食事付きの民宿は意外と少ないし、ターブルドットで知らない人とヘタクソなフランス語で話すのは考えただけで億劫だ。おいしいご飯も喉を通るまいと、却下。

 ミシュランを取り出し、巻末のLa France en 46 cartesのRhone-Alpesのページを研究し、宿付きの一つ星レストランを探す。

Img_2021_1  Condrieuのワイン農家のアポも取れたので、Vienneという町に近いDomaine de Clairefontaineに決めた。

 高速を降り、のどかな田舎道を進む。カーナビにはもう、道路が表示されないので、案内図を頼りに無事到着。

 広大な敷地にたたずむレストランの建物は1736年に作られたものだとか。松ぼっくりを拾いながら、敷地内を散策する。池には白鳥がいるし、どこかで孔雀の鳴き声がする。

 宿泊は離れで。
 パリのホテル事情では考えられないほど広々とした部屋は、ナチュラルかつ趣味の良さが光る。特にバスルームは必見。価格もリーズナブルで、大満足。
 さすが、ミシュラン。

                                              

 気を良くして、パリへの帰路も、途中、どこかおいしいレストランがないか、ミシュランのページを繰ったほど。めぼしいレストランの電話番号をカーナビに入れるだけで、順路が出るのに感激する。

 もっぱら、パリのレストランガイドに使うばかりで、「重い!」「見にくい!」と個人的に不評だったのだが。
 便利だな、ミシュラン! と、見直すが、そもそも、ドライブする人のために生まれたガイドブックだった。Img_2063_1

 こうやって使うものだったのかと、遅ればせながら、ミシュラン、再デビューしました。

                                              

 ○Les Jardins de Clairefontaine
    Chemin des Fontanettes
    38121 Chonas L'Amballan
    TEL:04 74 58 81 52
  FAX:04 74 58 80 93
    http://www.domaine-de-clairefontaine.fr/

 ※朝食にはこの地方の名物、ピンクのプラリネ入りブリオッシュも。自家製のジャム、コンポートを添えて。
   

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年11月 1日 (水)

リヨンとその周辺

P1090141_1 

 リヨン方面に行ってきた。

 13年ぶりに訪れた街は、初対面に等しい。
 お互いに、違った時間を過ごしてきたようで。

                                                              

Img_2280_1

                                                              

 ブションオランピック・リヨネ、街歩き、星つきレストラン、名物スウイーツの数々・・・。

 少し、ドイツっぽい印象が。

 パリとは違うフランスに触れる感じ。それだけで楽しい。

   
                                                              
                                                           
       
                                                              
 
                                                              
 P1090052_1                                                     

 のんびりと歩いたリヨン旅行記を、少しずつ、まとめていきたい。

                                                              

                                                              

                                                              

Img_1987_1

                                                              

 ※リヨンへは、パリから約450㎞。バカンスの始まりで、多少混んだものの、あとはスムーズに。意外と早く到着した。

| | コメント (2) | トラックバック (0)