ドバイ行きのきっかけは、雑誌BRUTUSの連載”Back to the hotel”で、何度かドバイのホテルの記事を読んだこと。砂漠の真ん中に建つホテル、アラビアの宮殿のようなホテルに「いつか行ってみたい!」とあこがれていたのだ。
実際に旅行を計画してみると、予算オーバーで、砂漠のホテルは断念。もうひとつ、Royal Mirage(ロイヤル・ミラージュ)は競馬のドバイ・カップ開催直前で、残念ながら満室だった。
せっかくなので、ロイヤル・ミラージュの中にあるレストラン”Eauzone(オーゾン)”に出かけた。
滞在先のホテルはロイヤル・ミラージュの隣なのだが、双方ともに広大な敷地。タクシーで出かける。
ゲートで「どちらへ?」と尋ねられる。宮殿、アラビアン・コート、レジデンス&スパの3棟に分かれているのだ。オーゾンはアラビアン・コートにあるが、ゲートからも数百メートルの距離があった。
ホテルに入る。レセプションの前にはバラの花びらが浮かんだ泉が。ゴージャスだ。
サインらしいサインもなく、アラビアンな回廊をうろうろ1周し、ギブアップ。とてもフレンドリーなスタッフの方がオーゾンまで連れて行ってくれた。目指すレストランは、宮殿の中をぐるぐる歩いて辿りつく、隠れ家のような場所のプールサイドにあった。
プールの底の照明があたりをぼうっと照らし出し、広がる青い世界。素敵なロケーションだ。
夜だが、肌寒くなかったので、テラスにしてもらった。屋内には”ベニハナ・スタイル”の鉄板焼きコーナーもあり、家族連れが楽しそうに食事をしていた。
料理はシーフード中心のフュージョン料理。レモングラス入りのロブスター・ビスク、チキンの生春巻き、シーフードのカスレ、5種類のスパイスでローストしたラム、ゴマと青唐辛子のクラスト付ステーキなど、おもしろそうなラインナップ。
醤油、味噌はもちろん、エノキ、シメジなど日本の食材も使われている。ドバイ版"Time Out"にもこの手のレストランが多く載っていたので、流行っているのだろうか。
アペリティフにマティーニを飲みながら、悩む。結局、注文したのはアントレに、Confit duck liver and Peking Duck Skin with salad of water chestnut and snow peas。 
プラにはシェフのスペシャリテというSteamed Lobster Tail in Lotus Leave with rice,baby spinach and XO jusを。オマールのむき身が、お皿にごろん。125Dh(ディルハム・約4,000円)也。こういう大胆な食べ方は、なかなかできない。
どこのレストランでも、フランス産のミネラル・ウォーターが偉いのか、エビアンの瓶をうやうやしく持ってきてくれるのがおもしろかった。ちなみにカルフールで値段をチェックすると、普通の水の5倍くらいだった!
人懐っこいスタッフが、「先月、M.ジャクソンが滞在していたんだよ」とうれしそうに教えてくれた。確かにセレブなホテルであった。
○Royal Mirage
http://www.oneandonlyresorts.com/flash.html