Le Beaujolais nouveau est arrivé! 2011
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2週間くらい前の写真だけれど。
デパ地下で、バケツ売りに心引かれ、買ってしまったアサリ。
一度にいただくには多すぎる量。
冷凍できると売り場のお兄さんは言っていたけれど、春の味覚をたっぷり満喫しよう。
汚れを落とし、ムール貝の要領でワイン蒸しにする。
贅沢にも、先日訪れた山梨で気に入って買った「イケダワイナリー」の白を注いだ。
バターはエシレで。
蒸し上がったら、万能ネギをたっぷり加えてできあがり。
潮の香りがするアサリはもちろん、鍋底のスープが格別だ。
残りを使ってクラムチャウダーにしようか・・・などと考えていたのに、結局全て食べてしまった。
一緒にいただいたのは、もちろん抜栓したイケダワイナリー。
ワイン造りへの思いがつまった一本。
帰国以来、国産ワインのおいしさに感激するばかり。日本はすごい。
○イケダワイナリー
山梨県甲州市勝沼町小佐手266-4
TEL:0553-44-2190
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いろいろなキャンペーンに背中を押され、思い切って、携帯をiphoneに変えた。(お父さんグッズがいっぱい)
NYで初めて手に取ったときからずっとあこがれていたのだ。
設定、写真や音楽データ、アプリのダウンロード・・・。自分のiphoneに仕立てていく作業だけでワクワクしてしまう。フリック、タップといった独特の操作法にも慣れてきたが、「ピンチ」はまだわからない。
「こんなこともできるの!?」と、イチイチ感動。携帯電話というより、高価なおもちゃを手に入れた感じだ。
街中はもちろん、駅・空港など交通機関や海外でも便利そう。次回の旅行では大活躍、間違いなし。
※フランス語の食関連のアプリを探してみた。
ELLE a table、iGourmand 1000 recettes gourmandesといったルセット系が多い。書籍やインターネットと違い、買い物リストをメモしなくていいのがうれしい。
フランスワインの産地やミレジムを解説するLes Caves TailleventのiMillesimesなど、ワイン系はレストランやワインショップでのワイン選びに便利そう。
自分のワイン管理に役立ちそうなOpen Cellar, gestion de cave a vinsは、あれこれ買い集めすぎて収拾がつかなくなった人におすすめだ。ワイン市や店でワインを買い足す時にも自宅セラーの在庫状況をチェックできる。
分厚いガイド、Michelinも手のひらの中に。レストラン情報アプリは他に、Filoresto,restaurants cityvoxなどなど。
パリに住んでいた時に使いたかったなあ、と思うのがle moins cher。Auchan,Le Clerc, Carrefour,championなどフランスのスーパーの商品価格を比較するアプリ。飲料水やジュースを週末にまとめ買いした日々。違いは大きかったはず。
写真はパリ案内アプリ、My Little Paris。イラストがかわゆい。
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テレビドラマ版『神の雫』が始まった。
最近、漫画をフォローしていなかった。二人の勝負はどこまで進んだのだろう?
とりあえず録画し、週末にゆっくり見た。
多彩な顔ぶれをそろえたキャスティングに驚かされるが、意外に違和感はなくしっくりはまっているような。テレビだけに展開がものすごく速いが、気にはならない。
「お花畑!」
お約束のテイスティングの場面も、期待できそうだ。
それにしても、竹中直人は漫画づいているなぁ・・・などと、結構はまって見た。
見ながら飲んだのは、「丑年ワイン!」と知り合いの酒屋さんが分けてくれたDomaine d'Andezonのコート・デュ・ローニュ、2種。
「ろ過も清澄もしない、平均樹齢60年のシラー種100%のワイン」だそうだ。
「透けて通らない濃厚なカラー、しっかりとしたタンニンがあり、しなやかさを兼ね備えています」とか。
色がすごく濃い。
いい匂い。
ジャムみたいに甘くて、スパイシー。
トロ(?)の絵がすてきだ。
むむむ、もう限界、ギブ。黙って飲もう。
目の前のテレビでは、詩的な表現が次々と繰り出されているというのに、私はワインを表現する術をあまりにも知らなすぎる。
雫くんなら、きっとドラマティックに表現してくれるだろうに!
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名門、Tailleventのセコンド店。
ワイン・ショップ、Les Caves Tailleventの方に薦められ、日本から来たワイン好きメダム(mesdames )をご案内したことがあった。
料理、サービス、インテリア、すべて、すこぶる好印象。
ワインの種類も豊富(当然ですが)
さすがタイユヴァン。さすがミシュラン一つ星。
この時、ソムリエールに薦められていただいた白ワイン、Didier DagueneauのSilexのおいしさは今でも忘れられない。自然派ワインとの幸せな出会いだった。
「また行きたいな」
と思いつつも、星付きレストラン。敷居は高く、再訪できずにいたところ、知人の方から「30ユーロ台のムニュがある」とのナイスな情報が!
「ランチでしょう?」
「いいえ、夜です!」
半信半疑で出かける。
手渡されたカルトの中に30ユーロの文字を探すのに夢中で、サービスの方が説明してくださっている”本日のおすすめ”も全く耳に入らない。
ない。
カルトには載っていない。ムニュは高いデギュスタシオン(70ユーロくらい?)しかない。 誤報(!)だったのか?
恐る恐る尋ねてみると、「ありますよ」とあっさり。
menu d'un jour(日替わり定食)、35ユーロ也。
全員、ホッと胸をなでおろしたのだった。
注意!:訪れたのは、もう1年以上前のこと。料理の記憶が定かではありません。ご了承ください。
アミューズ(ポティロンの冷製スープだったか?)のあと、
前菜に、Gaspacho et tartare de gambas(ガスパチョとエビのタルタル)。上に載っているのはアボカドのムース、だったか?
メインに、Longe de veau rotie, petits pois a la francaise(仔牛の背肉のロティ、フランス風グリーンピース添え)
私には軽めだったので、余裕でフロマージュを追加(別料金)
デザートは、Delice aux fruits exotiques(エキゾチックなフルーツのデリス)
誕生日ボーイには、ろうそく付きスペシャルデザートが!(写真左)
食事が手頃にできると知り、気が大きくなったのか、いろんなワインやチーズまで追加してしまい、結局は・・・。な夜になってしまったのだが。
星付きのサービス、料理がお手ごろ価格で楽しめる穴場的存在。
豊富なワインのセレクション。グラスワインも充実(なんと、5ユーロから)。
いろんな意味で、満足度大。なのだ。
※同店のHPで確認するとmenu du jourは現在、38ユーロ。もうほとんど”アラフォー”ですな。
しかもよく見ると、「ランチ」と書いてある・・・。赤面。
星付きレストランの大らかさ、鷹揚さ、懐の深さはこんなところにもある。ありがとう、ラングル。
(ワタシ並みに)厚かましい人、トライしてみては?
○L'Angle du Faubourg
195 rue du Faubourg Saint-Honore
75008 Paris
TEL:01 40 74 20 20
metro:Charles de Gaulle - Etoile / Ternes
※すっかりいい気分で帰り道、シャンゼリゼまで散歩。途中前を通った映画館、LE BALZAC(写真左)の雰囲気がいい感じで、パシャリ。
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その力強いコクのあるおいしさは、ワインに詳しくない私でも知っている。スパイシーな味わいのわかりやすさに引かれ、ずっと気になるワインのひとつだった。
Chateauneuf-du-Pape(シャトーヌフ・デュ・パープ)。
南仏を訪れたなら・・・と、その村を訪ねた。
田舎すぎるのだろうか。カーナビにうまく住所を入れることができない。仕方なく村への標識をたどりながら、田舎道を走る。
目前に広がる、赤茶色の畑にはっとする。
今まで見たことのあるブドウ畑と決定的に違う。
車を止め、畑に入ると、赤茶色に見えたのは、畑一面にびっしりと敷き詰めらた石だとわかった。長さ10センチほどの丸っこい石。
この石の保温力のおかげで、アルコール度が高く、コクのある、あの独特の味わいのワインができるのだとか。
村の頂にそびえるシャトー(城)が見えてきた。
村のレストランで簡単な食事をとった後、城をめざし、坂道を上った。
かつて、”シャトーヌフ(新宮殿)”と呼ばれていた場所は、朽ち果て、今は見る影もない。
小雨の降りしきるなか、ひっそりとローヌ谷を見下ろしていた。
※有名なLe Vieux Telegrapheへ。
ブリュニエ兄弟の扱う、ヴュー・テレグラフ、ラ・ロケット、パイエールの シャトーヌフ・ド・パープ、ジゴンダスなどを試飲。
パイエールのジゴンダスに「おっ」と思ったけれど、次ににテレグラフを口に含むとさらに「おおっ!」。
さすがだ。
○Le Vieux Telegraphe
3, route de Chateauneuf-du-Pape
84370 Bedarrides
TEL:04 90 33 00 31
http://www.vignoblesbrunier.fr/
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日本のガイドブックでもよく取り上げられている人気レストラン、Les Papilles(レ・パピーユ)。
狭い店は、いつも満席。
手頃なものからボルドーのグラン・ヴァンまで、ヴァラエティに富んだセレクション。
それもそのはず、この店はワインを中心としたレピスリー(食材店)でもあるのだ。
一本一本、値札がつけられたワインは、プラス6ユーロで食事と一緒に楽しむことができる。テーブルに案内された客は、おもむろに立ち上がり、壁のワインを吟味し始める。
悩むこと、悩むこと。
隣のグループは、あーでもない、こーでもない、と15分近くもめていた。目が真剣だ。
だからというわけではないだろうが。
なんと、日替わりのムニュしかない。料理の選択肢はなし。
料理の説明を聞いたら、ワイン選びにGO!という訳だ。
とはいえ、丁寧に作られた料理も好感度、大。
この日は、アントレに、ハドック入りレンズ豆のスープ。ハドックやクルトン、ハーブが散りばめられたお皿に、自分でスープを注ぐ(ビストロでよく見かけるこのプレゼンテーション、好きだ)。
プラは豚肉のロティ、野菜添え。タプナード風味。トマトとシトロンのコンフィ、鮮やかに茹で上げた野菜がにぎやか。
フロマージュは、ブリー・ド・モー、サラダ添え。
デザートに、リンゴのパンナコッタ。スライス・アーモンドとピスタチオかけ。
この夜、いただいたワインはビオ系のこの2本。
Les Cailloux du Paradisと、Philippe Pacalet。
ワインを買いに、店に立ち寄る客も少なくない。
カウンターで立ち飲みしながら、席を待つ人も。カウンターで売られているソシソンがおいしそうだ。店の奥にはこだわりの食材 コーナーもある。
お店の方も、非常に感じ良く。
○Les Papilles
30, rue Gay-Lussac
TEL:01 43 25 20 79
FAX:01 43 25 24 35
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『神の雫』(作:亜樹直、画:オキモト・シュウ、講談社)の最新刊を楽しみに待っている。
有名ワイン評論家の父の遺産―時価20億円のワイン・コレクション―をめぐり、ワインの英才教育を受け、天才的なテイスティング能力を持つ主人公が、ライバルと対決しながら、遺言に秘められたワインの”謎解き”をしていく物語。
安価なものから超高級ラインまで、多種多様のワインが登場する。ワインをめぐるストーリー、テイスティングにおける豊かで独創的な表現に、ぐいぐいひきこまれる。
ワインに詳しくなくても、おもしろい。
でも、ワインの知識があれば、このシリーズ、さらにおもしろく読めるのだろう。残念だ。
銘柄や、セパージュなんて知らなくても、おいしければいい・・・と思っていたら。
『料理通信』2月号の特集「男のスイーツ」を読んで、がっくり。
「ワインのようにショコラを味わう」、だそうだ。
”テロワール””セパージュ””クリュ”といったワインの視点をショコラにあてはめ、分析している・・・。
日本では、”ショコラ・テイスティング”なるものが流行りはじめているのだろうか? 巷では、すでにショコラ・テイスティングのキット的商品が有名チョコレート・ブランドから販売されているとか・・・。
なんて、マニアック!
こちらも、「おいしければいいじゃない・・・」とぼやく日が近いのかも。
※写真は、スーパーMONOPRIXのブドウジュース。"Cepage Merlot"だそうです。
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Condrieu(コンドリュー)のワイン生産者、Domaine Mathilde et Yves GANGLOFF(ガングロフ)へ。
日曜日に関わらず、見学依頼を快諾してくださったのだ。
とはいえ、人任せの旅。「コンドリューの中でも、人気があるらしい」ということ以外、全くわかっていなかった。
道を尋ねながら、用水路沿いの、車がやっと通る幅の道路を進む。突き当たりに止まった古いメルセデスが目印だ。
カールした黒髪、Tシャツのワイルドな感じは一見、中年ロック・スターという風情のガングロフさん。とてもワイン生産者には見えない。が、握手をすると、大きな手はガサガサで、指先はワインに染まって、やはり、”農業をする人”のものだった。
出荷を待つワインが積まれた倉庫で、Condrieu、Cote Rotieを試飲しながら、説明を伺う。
ワイン作りは、ガングロフさんと奥様のマチルドさん、スタッフの3人で作るという。畑も小さいため、年間の生産本数はコンドリューが約8,000本、コート・ロティが約1万2,000本と少ない。希少価値もあるワインなのだ。
元々、ガングロフさんはアルザス出身だが、画家の兄弟が住むこの地でマチルドさんに出会い、定住したのが始まり。
くちかけたワイン農家を買い、改修しながら、一からワイン作りを始めたという。その前はワインを作ったことなどなかったというから、驚きだ。ブドウの収穫も、ブドウの熟成具合、天候などを見極めて行うという。小規模の畑だからこそ、可能なのだろうが。
初めていただいた、ガングロフのコンドリュー。
香り立つような甘さ、フルーティーさ。ミネラルな感じも強い。好きなタイプの白ワインだ。絶賛されているわけがわかる気がした。
樽で熟成中のワイン、タンクのワイン、そして澱引き前のワイン(写真左上のグラス)など、丁寧な説明を受けながら、いろいろ試飲させていただいた。
ワインに詳しくないので、気の利いた質問もできず、物足りない見学者だったかもしれないが。
気に入ったワインを購入すると、ラベル貼りから箱づめまで、ご本人がしてくださるので、なんだか恐縮してしまう。本当に手作りのワインなのだ。
今後、買ったワインを開けるたびに、この光景を思い出すのだろう。
ワインはもちろん、気に入ったのはラベルだ。
すべて画家のご兄弟(兄か弟か、伺うのを忘れた)による作品で、柔らかなタッチとスタイリッシュな感じが同居する世界がいい。
Vienneにあるというアトリエに行きたくなってしまったほど。
毎年、地元でジャズ祭りを開催し、数軒の生産者で作っているという記念ボトルをおまけにいただいた。
やはり、ミュージシャン。
将来有望視されるワイン生産者の一人といわれるガングロフ氏。
歴史や形式にこだわらず、自由に自分の流儀でワインを造る-その”ロックな”姿勢に、フランスワインの新旗手の台頭を感じた。
※醸造所兼自宅の裏山が畑の一部。
急な斜面の小さな面積。生産量が少ないはずだ。
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