トリュフ

2005年11月15日 (火)

白トリュフをめぐる旅。完結編

 というわけで、パリsalamiに戻って、白トリュフ祭り

inパリ。

まず、名物(なのかな?)、生サラミでスタート。粒コショウがピリリでいい感じ。ワインは、なんと、フランスの白! wineでもとてもパワフルなDidier DagueneauBuisson Renard。白トリュフに負けません。  

続いて作ったのは、白トリュフのリゾットトリュフ入りタヤリンの白トリュフとパルミジャーノ添え。

 

そして、アントレコットの黒トリュフ添え。

せっかく買ったトリュフ・スライサーをうっかり手荷物に入れたままにして、空港であえなく没収。仕方がないので、世界中のシェフのあこがれ(!)“ベンリナー”でスライスした。最初はコツがわからず、コインのように厚くなってしまったが、だんだん薄くスライスするのに成功。さすがベンリナー。

risotto

pasta

トリュフオイルで香りアップする手もありだが、くれぐれも使いすぎに注意を。

steak

いやー、堪能しました、白トリュフ。一生分食べた感じが。カラダ中、トリュフの香り。

うっとりしていた香りも、嗅ぎすぎたのか、だんだん眉間の辺りに頭痛を感じるようになってきた。

10代の頃、お店でいろいろな種類の入浴剤のビンに鼻を近づけて嗅いでいるうちに気分が悪くなったのと似ているような・・・。おいしいものは時々、少しずつ、いただくものなのだ・・・。

 

〆は、ヘーゼルナッツのタルトTorta di nocciole、チョコレートソースをかけて。これも名物。

ごちそうさまでしたー。

gateau

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2005年11月14日 (月)

白トリュフをめぐる旅。⑤

 アルバの周辺は、BaroloBarbarescobarorokeshiki Astiといった、イタリアの有名ワインの産地がある。

 Monforte d’Albaという山奥の村にも宿泊したのだが、アルバからの途中でBaroloのブドウ畑を一望できた。“イタリアワインの王様”といわれるバローロだ。ワイナリーのサインもたくさんある。イタリアのワイン街道といったところか。

    

      

barこのあたり、夕方になると、霧というか、もやがたちこめて視界が悪くなる。山道の運転が少し怖いほどだ。この霧がきっと、ブドウにいいのだろう。MonforteにはBarolo Barというワインバーもあった(住所はわかりませんが、教会の階段を下りたところにあります。よさそうな感じでした)。

                                       

bin

 バローロ村をぶらぶら歩く。さすがにワイン屋さんが多い。城の地下にEnoteca Regionale del Baroloという試飲スペースを見つけた。いろいろなバローロの瓶が飾られている。販売スペースも充実している。観光客でごった返すなか、3種類のバローロを試飲することにした。グリッシーニ付き。10ユーロくらいだったと思う。

 色はかなり深い赤紫。どっしりとした重い味わい。タンニンも強い。日頃、飲んでいるのはブルゴーニュなので、かなりヘビーに感じる。大きなグラスにたっぷり注がれ、量も多い。すべてが“王様”級だ。なるほど、これなら白トリュフの強烈な香りにも負けないだろう、とトリュフ採りのおじいさんの言葉を思い出した。

degusta

 ワイン屋さんをいくつかまわる。最も評価の高いワインの一つ、GAJA(ガヤ? ガイヤ?)をはじめ、その値段の高さにびっくり。200ユーロ以上のものがたくさん売られていた。「どうぞ、試飲を」と勧められ、グラスになみなみと注いでくれる。

「日本人? 日本人っていっぱい飲むよね~。この前来た日本人の男性グループは、グリッシーニまで全部ぺロリと食べちゃったよ」。だそうで、欧米人に負けていないようだ。

空腹で飲んだせいか、クラクラしてくるし、よくわからないので、お店のおじさん絶賛の60ユーロくらいのバローロを買った。パリでは10ユーロ前後のワインばかり飲んでいるので、“清水の舞台から~”の一本だった。

    Enoteca Regionale del Barolo(バローロのワインの試飲)

http://www.assoenoteche.it/barolo/home.htm

GAJA:http://www.paternowines.com/wines/italy/gaja/

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2005年11月12日 (土)

白トリュフをめぐる旅。④

白トリュフ祭りの間、アルバのホテルは満室だ。結局、アルバから10数キロ離れた聞いたこともない町のホテルを転々とした。イタリアの地方は、道路にホテルやレストランの黄色いサインが出ているので、それを辿っていくとたどり着くから、地図がなくてもなんとなく着いてしまう。便利だ。 uma

 最初に泊まったAgriHotel Sulpianoはイタリア名物“アグリツーリズモ”の民宿だった。Montaという町にある。農家を改築した家族経営。レセプションなんてなく、レストランで給仕をしているお兄さんが宿帳を引っ張りだしてきた。

 でも全然、悪くない。清潔な広い部屋、庭で遊ぶ動物たち、トリュフづくしの夕食。ホテルの人も親切だった。

 レストランは地元の人、スイスやドイツからの観光客で大賑わい。その場で店の白トリュフを量ってもらい、料理してもらっている人もいた。そんな手もあるのか!

  夕食は「おまかせ」で、どんどん運ばれてくる。最初は生サラミ。次に仔牛のタルタル、t2トリュフとパルミジャーノ添え。あっさりしたおいしさにびっくり。日本ならマグロのタルタルでもいいかも。この地方の名物なのか、滞在中、何回か食べた。

まだまだ続く。パイ、リゾット、パスタ“タヤリン”、ピーマンのバニャカウダソース、仔牛のマヨネーズソース・・・。仕上げにナシのコンポートみたいなのを食べてエスプレッソを飲んでいると、食後酒を振舞われた。

毎度のことながら、満腹。すぐ部屋に戻れるのがなにより、楽。

AgriHotel Sulpiano

C.so A.De Gasuperi,n.64-12046 Monta

Tel:(+39)0173.976.623 Fax:(+39)0173.974.917

http://www.agrihotelsulpiano.it/indexPage.asp?IDPagina=6

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2005年11月10日 (木)

白トリュフをめぐる旅。③

アルバのツーリスト・インフォメーションでレストランガイドをもらう。 立派な本だが、載っlabiera ているのはレストラン名と値段、営業時間、席数などの基本的な情報だけ。写真もないし、レストラン評もメニューの紹介もないので、さっぱりわからない。諦めて、歩いて良さそうなところに適当に入ることにした。

 osteria しばらく歩くと大失敗をしたことに気づく。観光名所のお昼時。どこもいっぱいなのだ。感じのいい、しかも白トリュフのメニューがあるレストランの前は行列ができている。しかも時間はもうすぐ2時。昼食難民の予感・・・。 

サンドイッチを齧りながら歩いている人たちを見ながら「アルバまで来てサンドイッチはいやだー」と焦って歩調も速くなる。空いている店は「お昼の営業時間は終わりました」。中でデザートを食べている人の満足そうな表情がうらめしい。 中心からちょっとだけ外れたところに"Ristoro"と書かれた看板を見つけた。 Ristorante+Bistro?  Profilo Gastronomicoという店だ。幸い席も、白トリュフのメニューもあった。kanban

テイクアウトのお惣菜をやっている店だから、気取らない雰囲気だ。値段も前菜が5ユーロ以下。メインも7~8ユーロ。でもやっぱり白トリュフ料理の値段は別格だ。迷わず、細めの卵麺“tajarin(タヤリン)”と白トリュフを頼む。22ユーロだったと思う。滞在中、どこで食べても白トリュフのパスタはタヤリンだった。

学校の休暇中、家業のお手伝いをしている小学校高学年くらいの男の子が運んでくれた、白トリュフがいっぱいかかったタヤリン! 本当は目の前でシャカシャカシャカーとやって欲しかったな。ま、いいか。いただきます! 

Tartufo

    

                                                       

 

                                                           

 白トリュフは薄さが大切だといまさら気づく。ワインと同じで、空気との接触面積?が多ければ多いほど、香りの立ち方もよくなるのだろう(たぶん)。それからパルミジャーノ・レッジャーノも非常に重要な役割を果たしている。香りの相乗効果で、もー、クラクラです。

ワインはトリュフの香りに負けない、どっしりとした赤を。バローロ、バルバレスコがあれば尚良しです。

教訓:行き当たりばったりの気ままな旅も、時には裏目に。アルバではレストランの予約をしておきましょう!

Ente Turismo Alba Bra Langhe & Roero(ツーリストインフォメーション)

P.zza Risorgimento, 2

12051 - Alba (

Cuneo

)

Tel.+39.0173.35833

Fax+39.0173.363878

http://www.langheroero.it

Profilo Gastronomico

C.so Italia, 6 Alba

Tel+39.0173.366501

http://www.ilprofilogastronomico.it/

※良さそうだったのに、入れなかった店情報・・・。

Osteria lalibera(アラン・ドロンの夕べとかやってました)

 via e. pertinace 24/a

 12051 ALBA (CN)

 Tel. e Fax : (+39 173) 293155

 http://www.cmino.ch/lalibera.htm

Osteria Vento de Langa

 di Palladino Elena e C.

 Via Elvio Pertinace, 20 / C

 12051 ALBA (CN)

 Tel (+39 173) 293282

 http://www.langhe.it/vento/vento.html

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2005年11月 9日 (水)

白トリュフをめぐる旅。②

 パリから飛行機でトリノ空港へ。冬季オリンピックのためだろう、拡張工事中だ。空港のインフォメーションで地図をもらい、レンタカーでアルバへ向かった。約一時間半で到着。小さな街だ。                 

stand

 街を歩くと、もう“あの匂い”が漂っている。トリュフ市(mercato del tartufoまでの道のりに、トリュフを売るスタンドがあちこちにある。トリュフはそれぞれプラスチックのコップや、ガラスのカバーをかぶせられている。匂いが飛んでいってしまうからだろうか? それとも匂いすぎるから? 

 アルバの白トリュフ祭りは毎年10月から11月の初めまで毎週末開催され、トリュフ市から伝統的・文化的なイベントまで盛りだくさんの内容だ。“ミス・トリュフ”コンテストもある。残念ながら、私が駆け込んだ10月の最終週末は、イベントはほぼ終了。トリュフ市とワイン市がある程度だった。それでもやっぱりすごい人だ。

キッチン用品の店のウインドーに、魅力的なトリュhosihiフセットを発見。土を落とすブラシとスライサー、そしてガラスの蓋つき。いいなあ、こういうの。でも日本に帰ったら、たぶん出番はないだろうと諦める。どこもかしこもトリュフ関連商品と地元産品で盛り上がっている。これだけでもう、胸がいっぱいになってくる。

 

 しばらく歩くと、ずいぶん目も鼻も慣れてくる。冷静さも戻ってくる。が、トリュフ市に入ると(入場無料)、そのスケールにやっぱり驚く。どこもかしこもトリュフなのだから! テントみたいな仮設会場の中には、リゾット、パスタ、オイル、チーズ、ペーストなどトリュフを使った商品を売る店が無数にある。toji

会場の中央に、trifolao(トリフォラオ)“と呼ばれるトリュフ取りの名人たちが陣取る。みんなおそろいのシャツだ。自分たちが堀当てた自慢のトリュフをケースに入れて飾り、「これはどう?」「こっちもいい香りだよ」と次々と匂いを嗅がせてくれる。うっとりするばかり・・・。

現地でも白トリュフは高い。直径3~4cmの石ころみたいな物体が20ユーロ前後もする。だんだん感覚が麻痺してきて、大きな黒トリュフが安く感じるようになってくる。いくら匂いを嗅いでも、所詮、素人。gannkutsuもう何でもいいと、小さいのを適当に買ってみた。パリに戻って”トリュフづくし”パーティーをするのだ。商談成立とばかり、握手を求められた。

さあ、お腹もすいた。次はレストラン探しだ。

ショーウインドーに飾られた巨大白トリュフ。335グラムとは・・・。一体いくらするのだろうか。

○レンタカー Thrifty  (ネット予約が安かった。オートマ車も多いらしい)

http://www.thrifty.com/

National Fair of the White Truffle of Alba

http://www.fieradeltartufo.org/

 

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2005年11月 8日 (火)

白トリュフをめぐる旅。

 今までの人生で、最も印象深い食べ物は?と訊かれたならば、私の場合、それは間違いなく、白トリュフ(tartufo biancoだ。

 気取っているわけでも、美食家ぶっているわけでもない。白トリュフというものを知って以来、とりつかれたのだからしょうがない。

 少し思い出話です。

tartufo_photo 10数年前、北イタリアを旅行した。ヴェローナでたこ焼きのような巨大なニョッキの上にトリュフのスライスがのっかっているのを食べた。よくわからなかった。

 帰りの電車のコンパートメントのなか、ニンニクのような独特の匂いがこもっている。「このおじさんかなー」と思ったが、電車を降りて気づいた。匂いのもとはトリュフを食べた自分だった。

 なんだ、このトリュフっていうのは! こうなると、トリュフをもう一度ちゃんと食べて、確かめたい。滞在先のミラノのビッフィ・スカラというレストラン(今もあるのだろうか)では最高級と言われる、「白トリュフ」が食べられるというので、夕食に出かけた。

 ほかに何を食べたか、さっぱり思い出せない。私の目の前には、焦がしバターをからめただけのシンプルなパスタが置かれている。その上に、給仕の男性が白トリュフをスライサーで薄く、薄くスライスしていく。はらはらとトリュフがパスタの上に舞い降りる・・・。

                                                       

パスタの湯気とともに立ちのぼる香りを、なんと表現すればいいのだろう・・・。甘いような、ニンニクのような、香ばしいような。とにかく日本にはない種類の香りだ。その強烈な香りに引き寄せられ、周りの客が一斉に私たちのテーブルに注目する。「ストップとおっしゃってくださいね」とにっこり笑いながら、給仕は白トリュフをスライスしつづけて・・・。

 それ以来、私はトリュフのとりこになった。時代は変わり、日本でも白トリュフが手に入るようになった。赤ちゃんの頭ほどの巨大な白トリュフを日本人が競り落とした景気のいい話題もあった。余程「白トリュフ!」と言っていたのだろう、イタリアを旅行した友人はトリュフオイルを買ってきてくれた。パリに来て、去年のクリスマスは思い切って白トリュフを買ってみた。おいしさより、恋焦がれた食材に直に触れられたことがうれしかった。 avion

どんなにおいしいものを食べても、あの体験を超えることはいまだにない。そんな私は遅ればせながら、イタリアのアルバの白トリュフ祭りに出かけた。

            

 ○写真上は、アルバで買ってきた白トリュフと黒トリュフ。持ち帰るなら、タッパウエア必携!なくらい匂います。要注意です。写真右は、またまたアルプス越えちゃった瞬間です。ウェーイ!

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2005年10月26日 (水)

トリュフ!トリュフ!トリュフ!

 ここ2週間、日本からのお客様が立て続け。さっそくブログの更新も滞ってしまった。

 パリの道案内として、アテンドで忙しかったのだが、たまにはいい。パリに住んで2年。最初は歩き回り、いろいろと“発掘”して楽しんでいたのに、だんだん行動範囲が狭まってきて。こういった機会がないと、普段行かない場所に挑戦する気にもならないものです。

 amuseで、「トリュフが食べたい!」というリクエストに答え、マドレーヌ寺院の近くのTerres De Truffes(テール・ド・トリュフ)へ。寺院周辺の食材店めぐりのついでにお勧めのスポット。実は、トリュフには特別の思い入れがあるのだが、これはまた別の機会に。

 黒いファサードのシックな外観どおり、内装、お店のスタッフもとてもいい感じ。お昼だけの「ビジネス・ムニュ」が60ユーロもするからか、店内は空いている。

 思い切って頼んだムニュ。アミューズから、アントレ、プラ、デセールまで、いやっていうentreほどスライスされたトリュフがかかったトリュフ尽くし。夏トリュフだから? 

 うっとりするようなトリュフの香りに包まれながら、幸福なランチでしたー(その証拠に、後半、見事に手ブレ)。

 なにより、ご案内した友人が「これは一生の語り草」と大喜びで、連れてきたかいがあったというもの。ある意味、星つきレストランにご案内するよりすごいインパクトだと思う。 

 

 ただ、最近では珍しいくらいのボリュームなので、女性だった らアントレかプラを一品で十分。plat 私はプラのトルテリーニを残してしまい・・・。みみっちく表面のトリュフだけはつまんで食べたのだけれど。店内にはトリュフオイルな ど食材も販売。こちらもオススメです。 

 午後いっぱdessertい、鼻腔にこびりついた(?)トリュフの余韻ももれなく楽しめます。

○ Terres de Truffes

   21 rue Vignon, 75009 Paris

  Tel:01 53 43 8 044

  http://www.terresdetruffes.com/

  休:日曜日

  metro :Madeleine

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