映画・テレビ

2012年8月19日 (日)

Hawaii話 ③読書@ハワイ島

         

 映画公開時に購入したものの、積ん読状態だった『ミレニアム』シリーズ(ハヤカワ文庫)が、今回の旅の本になった。

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 スウェーデンの作家、スティーグ・ラーソンの三部作からなる小説。全世界で6200万部を売り上げたベストセラー。ちょっと怖い。

 この程度の予備知識、先入観なし(主人公は、D.クレイグを思い浮かべて読んだくらい)で読み始めたというのに、すっかり引き込まれてしまった。

 登場人物ひとり一人が細かく描写され、それぞれの話が同時進行しながらストーリーが進んでいく。そこがとてもおもしろい。

 しょっちゅうサンドイッチ食べてるなあ、コーヒーメーカーはElectrolux社製なのだろうな、シンプルだけどインテリアかっこいいんだろうな…など、北欧をイメージしながら読めるのも楽しみのひとつ。

 そしてなにより、そのストーリー。
 ハラハラ、ドキドキどころではなく、あまりの恐ろしさに本を閉じてしまうこと、たびたび。
 息を詰めて読んでしまい、緊張で肩が凝ってしまった。続きが知りたくて、ついつい夜更かしもしてしまった。

 リラックスして読書するのを楽しみに来たようなものなのに…。

 帰路の機内でも「ひぃ〜〜」(楳図漫画風に)とひとり、心の中で叫びながら読み続けたのだった。

 帰国後、さっそく映画『ドラゴンタトゥーの女』をDVDで観た。
 かなり端折られていたけれど、オープニングタイトルが衝撃的で、何日も頭から離れない。「移民の歌」のカバーもかっこいい。さすがD.フィンチャー

 『007』にありそうな気がするのは、D.クレイグのせい?



 読書@ハワイ島

 地元ブルワリー、KONA BREWING Co.のビール(写真右)&地元産のマカダミアナッツ

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 スーパーでは、日本と同様、いろんな種類のビールがあるので迷ったが、一番ラベルがかわいかったので選んだ。ラガーエールをいただいたが、他にも数種類作られている。レストランでは地ビールとして出されていたので、きっと人気のブランドなのだろう。
 工場見学もできるので、ハワイ島の観光プランに加えても。

 常夏ハワイでも、ラーソン三部作は、書店で平積みになっていた。ペーパーバックとはいえ、まだまだ人気は続いている様子。
 安くなっていたので、英語版で読んでみようと第1部『The Girl with the Dragon Tattoo』を購入。秋の課題図書です。

 ○KONA BREWING Co.
 
http://konabrewingco.com/

 

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2012年8月15日 (水)

ロンドンオリンピック

 

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 日本選手団の大活躍もあり、結構、ちゃんと観た。

 ハワイ滞在中は、水泳と体操競技の時。

 テレビで毎日放送されていたので、アメリカの選手に少し詳しくなった。(M.フェルプスのママは、現地では超有名人なのですね)

 でも、一番はまって観たのは、開会式
 「次は何? 次は誰?」と目が離せず、結局全部見てしまった。
 
 コンテンツ、豊富ですね。

 もし、パリ開催になっていたら(2012開催に立候補していたのを覚えていますか?)、どんな開会式だったのだろう? ちょっと見てみたかった気がした。


 ※写真は、ロンドン土産にいただいたバタービスケット
   メダルの型押しになっています。 

   オリンピック観戦、うらやましい! ありがとうございました。

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2011年9月28日 (水)

ダルタニアンのふるさとに・・・


 ポール・W・S・アンダーソン
監督の映画『三銃士』の予告編にわくわくした。
 これぞエンターテイメント。

 ご存知の通り、原作は仏作家アレクサンダー・デュマによる小説『Le Trois Mousquetaires(三銃士)』。世界的に有名な物語だが、ご当地フランスでは何度も映画化されたほか、子ども向けの絵本やアニメはもちろん、CMのモチーフになるなど、国民的小説なのだ。

 主人公、ダルタニアンの出身地は、フランス南西部のガスコーニュとかつて呼ばれたエリア。ピレネー山脈に囲まれ、大西洋に面している。

 そのなかのミディ=ピレネー地域圏にあるGersという場所でシャンブル・ドットを始めたと知人からの便りを受け取った。

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 アーティストの知人が長い時間をかけてリノベーションし、このたび完成させたB&BはLa Maison de Bazugues
 ”La chambre blanche""La chambre beige”"La chambre rouge"などと名付けられ、広々とした部屋は、シンプルながらどれも「さすが!」のシックな仕上がり。

 もちろん彼女の作品が各部屋に飾られている。

 大きなプールもある。

 写真のワークショップ(子どもむけクラスも有り)、ヨガ教室などアクティビティが用意されているから、田舎に飽きても大丈夫。

 しかも、フォアグラアルマニャック鴨料理・・・。食いしん坊垂涎(すいぜん)必至の土地ならではの料理教室も予定しているのだとか。

 なにもせず、広大な敷地をのんびり散策するのも良し(ロバが2頭!)。

 朝食付き1泊100ユーロ、2泊から。

 パリから行く週末の旅にぴったりでは?
 今度のToussaintの休暇なんていいですね。
 『三銃士』ゆかりの地を巡る旅とか。いかがですか? うらやましい。

 ○La Maison de Bazugues
  32170 BAZUGUES
  TEL:05 62661465
  Port:06 8484 5084
  mail:marie_parmentier@nordnet.fr

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2011年3月 5日 (土)

『フルーツサラダの歌』のなぞ

 

 

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 若い世代の人はたぶん知らないだろう。

            
 NHK「みんなのうた」でよく聞いた「フルーツサラダの歌」
 ペギー葉山さんがはつらつと歌いあげていた。

 一緒に歌いながらも納得できなかった。
 変てこりんな歌詞だった。

                       
 なぜ、「フルーツサラダ」が「じょりじょりじょり」なのか。

 リンゴをかんだときのサクッとした感じを言っているのだろうか。
 それともパイナップルをかみしめたときにジュワッと出る果汁のことを言っているのだろうか。

 そもそも、フルーツサラダってなんだろう?
 子どもながらに頭を悩ませたものだ。

 

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 歌の存在も忘れてウン十年後。

 意外な場所で謎はあっけなく解けた。
 渡仏後、家族が学校で習ったと口ずさんだ「salad de fruits」
 フランス語だが、メロディはまったく一緒。
 フランス語の歌だったのだ。

 「ジョリ、ジョリ」とは擬音ではなく、「美しい」のjolieだった。
 長年の疑問が一瞬にして解けて、異国で一人、かなり興奮したのだった。


 ちなみに、わけがわからず歌っていたフランス語は結構ある。
 「クラリネットをこわしちゃった」の歌詞で「オーパキャマハード、パキャマハード、パオパオパ」も、「Au pas, camarade」のことだった。
 これも子どもながらに「『オーパッ』って終わり方ってなに〜?」と不審に思っていたのだ・・・。



 

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 ※写真上は、「ローズベーカリー丸の内」のフルーツサラダ。
 salad de fruits は日本ではなかなかお目にかかれないメニューだから、ありがたい。

 

 写真左は、16区のビストロ、A&Mでデザートにいただいたsalad de fruits
 さっぱりしているので、ボリュームのあるメインの後でもペロリ。

 ちなみにローズさんは川久保さんの義理のお姉さん。日本でなぜか義妹説が広まっていますね・・・。

 

 ○ローズベーカリー丸の内
  東京都千代田区丸の内2-1-1
  明治安田生命ビル1F
  TEL:03-3212-1715

 ○A&M
    136 Bd.Murat
    75016 Paris, France
    TEL:0145273964

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2011年2月24日 (木)

cupcake!

 

 

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 『UGLY BETTY』を観ていたら、カップケーキが食べたくなって、作った。

 といっても、カラフルでデコラティブなNY風ではなく。

 カップケーキの蔵書(!)の中から参考にしたのは、『いがらしろみのカップケーキレシピ』(小学館/写真右下)。

 

 菓子研究家いがらしろみさんのシンプルながらスタイルのあるカップケーキがたくさん載っている。

 しかも、全部おいしそう。
 カップケーキにありがちな、「かわいい。けれどおいしくなさそう」な感じがないのだ。

               

 今回は、クリームチーズとブルーベリーをトッピング(写真左)
 欲張って生地を入れすぎて、盛り上がり過ぎ、トッピングが少なめ。とほほ。
 中にジャムを入れれば良かった。

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2010年7月 1日 (木)

ensemble, c'est tout

 

 日本代表、惜敗。
 彼らの闘志が痛いほど伝わっていただけに、ただただ残念だ。
 今後一層の活躍を期待するしかない。

 大躍進の立役者の一人、松井大輔選手について書かれた記事の一文が目に留まった。
 『2008年、フランスで松井が運転する車に乗せてもらった。路地を走る松井が「フランスは不便。でも、やり方と交渉次第でたいてい可能になる。いい加減だけど、そこが面白い」とつぶやいた』(6月30日付朝日新聞)

 フランスに6年。『キャプテン翼』チックなテクニシャンであっても、外国人。チーム、フランス人社会に馴染むためにいろんな努力や苦労をし、たくましさや図太さ、自信を得て今に至っているのだろう。日本では、”華やかなパリ”ばかりが強調され、実際に住んだ時とのギャップはあまり語られることはない。ぽつりと漏らした言葉にシンパシーを感じずにはいられなかった。

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 今回のW杯のフランス代表の問題で明かにされたように、フランスは人種、階級、宗教など根深い問題を抱える国でもある。

 フランス人でさえ大変なんだと知る映画が、オドレイ・トトゥギヨーム・カネ『Ensemble, c'est tout』(「幸せになるための恋のレシピ」2007年・仏)だ。

 パリのアパートの屋根裏に住む清掃員の女性、同じアパートに住む名家出身のインテリだが言語障害で希望の仕事に就けない男性、間借りするマッチョなキュイジニエの男性が織りなす物語。

 

 調理場のシーンのDVDジャケット(写真左)を見て、「料理のシーンが多そう!」と借りたのだが。
 心に暗い部分を抱えた若者たちが、都会で暮らす孤独感を埋め合わせるようにつながりを深めていく。お気楽なロマ・コメではない。
 質素な感じ、貧乏な感じ、不幸せな感じ、仕事に疲れた感じ、身勝手な感じなど、リアルに描かれすぎて、最初は見ていて息苦しい。寒々しい冬のパリ、古いアパートのすすけた感じ、薄暗い照明がもの哀しさを増長させている。

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 とはいえ、物語が進むにつれ、映画は少しずつ色彩を増していく。

 元気になると食欲がわくのか、食べるから元気になるのか。
 田舎の豚祭りLa Coupoleでの食事、キュイジニエが焼いたクレープ、誕生日のお祝い食事会…食事のシーンを通して、皆が生き生きしてくる様子が描かれる。食べることはやはり大切なのだ。

 

 6区、7区での撮影が多いのか?、懐かしい風景にもキュンとなる。(ギヨーム・カネの働くレストランはアンヴァリッドLe Divellec?) ローラン・ストッカー演じるフィリベールの人柄、イヴ・モンタン「A byciclette」の軽やかな歌声にも癒される。

 灰色の世界から一変。金色の光に包まれるような幸せなエンディングに胸が温かくなる。
 不便なフランス生活にお疲れのとき、ぜひぜひ。

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2010年5月31日 (月)

ホームパーティ達人への道

 

                     

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 フランスではホームパーティに招待していただくことが多かった。
 全く面識のないフランス人の家庭から、フランス在住の日本人家庭まで。
 住んでいた4年間にお邪魔した回数といったら、日本でお呼ばれした数を軽く超えるだろう。

 それほどホームパーティが一般的なフランス。
   art de vivre(美的生活)と例えられるだけあって、インテリアといい、テーブルセッティングといい、料理といい、ワインといい・・・。美意識の高い、あらゆるこだわりを披露していただくたび、余計なモノで溢れかえり、気軽に人も呼べない自分の住まいを顧みる良い機会となった。

 衣食住と言うけれど、それまでの私の生活といえば。
 「衣」「(外)食」への異常な傾倒ぶり。
 なんとバランスの悪い生活を送っていたことか、と反省したのだった。


 招待者をもてなすホスト、ホステスぶりも参考にしたいところ。席順料理の勧め方会話の振り方・・・。場数が違うのだろうか、普段は普通の人のはずなのに、宴会の幹事さんなど足元にも及ばない見事な采配ぶりなのだ。

 そんなフランス人のホームパーティの達人ぶりを垣間見ることができる番組が、M6「Un diner presque parfait」(月ー金、17:50〜)

 視聴者参加型番組で、パーティのホスト(ホステス)はパーティのコンセプト作りから、料理の献立、ワイン、デザート、余興まで計画し、実施。
 お呼ばれしておきながら、招待者のコメントが容赦ない。さすがフランス。と、ついついダラダラ見てしまう番組でもある。

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 フランス式に感化され、ホームパーティを開くようになったものの、ホームパーティは欲張りすぎると失敗することを学んだ。

 

 凝ったレシピに挑戦したために料理を失敗したり、準備していた料理を出し忘れたり、料理に集中しすぎてゲスト同士の会話が盛り上がらなかったり・・・。
 オーブン料理とか、煮込みとか。できるだけ普段の食事に近い料理にして、席を離れる時間を短くすると上手くいくことが多いような。

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 それでも現状は、招待客が到着しても(日本人は時間通りに来すぎる!)準備ができていないことが多く、ゲストに手伝ってもらって、どうにか成立する、あやうい感じ。(←それはそれで楽しいけれど)

 ホストとホステスの連携プレーも非常に大切。どちらかの働きが悪いと、やっぱり上手くいかない。

 

 

 ホームパーティ達人への道のりは、まだまだ遠そうだ。 


 

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 ※ボン・マルシェの食品館、「La Grande Epicerie De Paris」で、agar agarエスプーマcuisine moleculaire(分子料理)キットなどが売られているのを発見。
 レシピ本も売られている。(写真左)
 ホームパーティ最前線では、分子料理も登場するらしい。

 余興として、楽しそうではある。

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2010年2月18日 (木)

ないものは作るしかない ⑦blinis

                                   

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 安くなっていたので、たまには奮発してcaviarを購入。
 といっても、ロシア産でもイラン産でもないけれど。

                                  

 キャヴィアといえば、blinis(ブリニ)が欠かせない。
 シャンパーニュの国だからか、家でごちそうを食べる人たちだからか、アペリティフ好きだからか。

 フランスでは、キャヴィアや”キャヴィアもどき”がスーパーの冷蔵コーナーで普通に売られており、日本でのイメージよりずっと身近だ(といっても高いですが)。

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 当然、密封されたパック入りのブリニが大小のサイズで棚に並んでいた。

 モノプリカルフールなど大手スーパーのPBブリニもあり(写真左)、各社のブリニを食べ比べ、検証した記事があるほど。

 キャヴィアをいただけるのは年に一度あるかないかだったが、ブリニにイクラサーモンをのせたおつまみはよく作った。
 温めたブリニにクレーム・フレッシュ、その上にイクラとみじん切りのエシャロットを載せていただくのだ。薄切りのトーストでもいいかもしれないけれど、ちょっと違う。やっぱりブリニが必要だ。

 

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   料理番組、CUISINE.TV”Les blinis pour le saumon”の回を参考に作ってみよう。(CUISINE.TVはpodcast版があるので便利)

                                  
   デモするのは、『A CROQUER』、『GONTRAN FAIT SON PAIN』などの著作で知られるイケメン・シェフGontran Cherrier!(写真右)

   ヨーグルト、ベーキングパウダー、塩、粉、卵を混ぜ、1時間程度生地を休ませる。熱したフライパンにスプーンで落として焼けば出来上がり。

 

 近所の蕎麦屋さんで分けていただいた蕎麦粉があったので、蕎麦粉のブリニにしてみた。表面がサクッとして、中はふんわり。蕎麦粉の風味も良い。
 直径10㎝の大判で焼いて切っても。半分サイズのミニのほうが、おつまみっぽい仕上がりになる。

 

 おいしいクレーム・フレッシュがなく、肝心のキャヴィアが・・・・・・。だったのが少し残念。

 

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 ※写真左下の奥(見づらいですね)はペトロシアンで売られているブリニ。しっとりしておいしかった。

 ネットで、フランス産の輸入ブリニを発見。値段も手頃です。

 

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2009年11月11日 (水)

マドレーヌのへそ

 

Img_3622_2_3 久しぶりにマドレーヌを作った。

  マドレーヌは、日本でも馴染みのあるフランス焼き菓子のひとつ。

 

 映画『Le Transporteur2』(2005年・仏)では、Francois Berleand扮する仏人刑事が、バカンス先のマイアミでマドレーヌを焼く場面があった。

 主人公は英国人Jason Stathamのカー・アクション映画。ポスターだけ見るとフランス映画に見えない。マドレーヌはフランス色を出そうとする演出だったのだろう。たぶん。

                       

 マドレーヌ、数あれど。
 特に有名なのが、”Madeleine de Commercy”
 フランス北東部ロレーヌ地方コメルシーという街がマドレーヌ発祥の場所なのだとか。パリのスーパーでも袋入りで販売されているほどポピュラーだ。

 コメルシーのマドレーヌは、バター、小麦粉、卵、レモン、砂糖が主な材料。日本で昔からある丸型ではなく、貝殻の型で焼く。ベーキングパウダーを使い、ぽっこりとおへそのようなふくらみがあるのが特徴だ。

 スタージュ先のレストランで、ミニャルディーズ用に小さなマドレーヌを焼いていた。
 最初は”へそ”の存在など知らなかったのだが、パティシエールが「温度差を作るとよく膨らむよ」と教えてくれた。
 生地を絞った型を少し冷やしてからオーブンに入れてみた。小さいけれど、それぞれちゃんとへそがぷっくり膨らんだ。

 かわゆい・・・。

 だれも気にもとめずにぽいと口に放り込むだろうけれど。
 「昨日よりかわゆい”へそ”を!」。そこだけミョーにこだわって、毎日焼き続けたのだった。

 

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 ※マルセル・プルースト『失われた時を求めて』で登場する”プチット・マドレーヌ”coquilles Saint-Jacques(ホタテ貝)の形の焼型。写真のマドレーヌよりもっと丸い。舞台になったCombrayという町にはそのマドレーヌが買われた店が存在するのだとか。

 

 物語に出てくる料理を再現した本、『プルーストの食卓』(宝島社)を読み返すと、アラン・サンドランスが料理を担当していた! ベーキングパウダーは使わず、赤砂糖はちみつを加えるルセット。焼き上がりはもっとしっかりした感じ?

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2009年5月15日 (金)

Les Annees Sandwiches   ①サンドイッチの年

 

Img_3058  昔、『サンドイッチの年』(1988年・仏)という映画を見た。

 内容は覚えていないが(フランス映画はあらすじさえ記憶していないものが多い!)、迷える少年に老人(だったような)がサンドイッチを人生になぞらえ、「マスタードがぴりっと辛いときもある・・・」とかなんとか説く場面があった。

 そのサンドイッチのパンはバゲットだったのか、カンパーニュだったのか、パン・ド・ミーだったのか。気になって、もう一度見て確かめたいと思うのだが、レンタルDVDが見つからない。ああ、気になる。

 そんなことを考えながら、バゲットでサンドイッチを作った。
 バゲットに切れ目を入れてバターを塗り、jambon(ハム)とチーズとbatavia(グリーン・リーフ)を挟んだjambon fromage(写真左)。家で作ると具材をケチらずたっぷり入れられるから、相当おいしい。

 バゲット・サンドはブーランジュリはもちろん、スーパーや駅の売店でも買えるし、カフェでも食べられるから、旅行者も滞在中一度くらいは食べたことがあるのではないだろうか。

 カマンベールやブリーを挟んだもの、卵と生野菜を挟んだmixte、ツナ入りのthon、リエットとコルニッションを挟んだもの、イタリア風のもの、ベトナム風のもの、カニかま入りのsurimi・・・バリエーションも豊富だ。

 

 この記事によると、2008年に販売されたバゲットサンドは、12億個。日本の”おにぎり市場”と同様に、フランスではサンドイッチ市場が巨大なのだ。
 なかでも、ハムとバターを挟んだだけの最もシンプルなjambon beurreは売り上げの72%を占めるという。
 食パンで丁寧に作られた日本のサンドイッチと違い、バゲットに具を挟んだだけで3〜5ユーロもするのが悔しくて(特にスーパーのものは冷たく、パンが湿った感じで嫌だった)、あまり買うことはなかったが、買うなら一番安いjambon beurreだった。

 なんと味気ない食べ物・・・などと侮ってはいけないらしい。同記事では、

 「一、サラダを入れるべからず。一、目の前で作られたものを買うべし。一、バターは有塩を使うべからず。バターの甘みがハムの旨みを純化し、パンの口当たりを滑らかにするであろう・・・」

 などなど、jambon beurreはパンとバターがいかに大切かを力説している。さすがフランス人!

Img_5301  固く、パリパリしたバゲットの皮で口の中が切れそうになりながら噛みちぎるのもおいしさのひとつだが、勢い余ってしまうこともある。噛み疲れ、顎が疲れてしまうこともある(←決して大げさではなく)。

 それなのに、フランス人は実に上手にサンドイッチを食べる。かぶりついて食べているのに、どこかエレガントでさえある。
 日本人の食べ方とは決定的に違う。

 姿勢? 持ち方? ほうばり方? 噛みちぎり方? 食べている時に、があまり開いていないような。

 食べてきたパンの量もケタ違いなわけで、場数の違いだろうか?

 

 ※写真左下FAUCHONのバゲット・サンド。ゴールドのジップ・ロック入り。値段も泣きたくなるほどゴージャス!です。

 

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