映画・テレビ

2009年5月15日 (金)

Les Annees Sandwiches   ①サンドイッチの年

 

Img_3058  昔、『サンドイッチの年』(1988年・仏)という映画を見た。

 内容は覚えていないが(フランス映画はあらすじさえ記憶していないものが多い!)、迷える少年に老人(だったような)がサンドイッチを人生になぞらえ、「マスタードがぴりっと辛いときもある・・・」とかなんとか説く場面があった。

 そのサンドイッチのパンはバゲットだったのか、カンパーニュだったのか、パン・ド・ミーだったのか。気になって、もう一度見て確かめたいと思うのだが、レンタルDVDが見つからない。ああ、気になる。

 そんなことを考えながら、バゲットでサンドイッチを作った。
 バゲットに切れ目を入れてバターを塗り、jambon(ハム)とチーズとbatavia(グリーン・リーフ)を挟んだjambon fromage(写真左)。家で作ると具材をケチらずたっぷり入れられるから、相当おいしい。

 バゲット・サンドはブーランジュリはもちろん、スーパーや駅の売店でも買えるし、カフェでも食べられるから、旅行者も滞在中一度くらいは食べたことがあるのではないだろうか。

 カマンベールやブリーを挟んだもの、卵と生野菜を挟んだmixte、ツナ入りのthon、リエットとコルニッションを挟んだもの、イタリア風のもの、ベトナム風のもの、カニかま入りのsurimi・・・バリエーションも豊富だ。

 

 この記事によると、2008年に販売されたバゲットサンドは、12億個。日本の”おにぎり市場”と同様に、フランスではサンドイッチ市場が巨大なのだ。
 なかでも、ハムとバターを挟んだだけの最もシンプルなjambon beurreは売り上げの72%を占めるという。
 食パンで丁寧に作られた日本のサンドイッチと違い、バゲットに具を挟んだだけで3〜5ユーロもするのが悔しくて(特にスーパーのものは冷たく、パンが湿った感じで嫌だった)、あまり買うことはなかったが、買うなら一番安いjambon beurreだった。

 なんと味気ない食べ物・・・などと侮ってはいけないらしい。同記事では、

 「一、サラダを入れるべからず。一、目の前で作られたものを買うべし。一、バターは有塩を使うべからず。バターの甘みがハムの旨みを純化し、パンの口当たりを滑らかにするであろう・・・」

 などなど、jambon beurreはパンとバターがいかに大切かを力説している。さすがフランス人!

Img_5301  固く、パリパリしたバゲットの皮で口の中が切れそうになりながら噛みちぎるのもおいしさのひとつだが、勢い余ってしまうこともある。噛み疲れ、顎が疲れてしまうこともある(←決して大げさではなく)。

 それなのに、フランス人は実に上手にサンドイッチを食べる。かぶりついて食べているのに、どこかエレガントでさえある。
 日本人の食べ方とは決定的に違う。

 姿勢? 持ち方? ほうばり方? 噛みちぎり方? 食べている時に、があまり開いていないような。

 食べてきたパンの量もケタ違いなわけで、場数の違いだろうか?

 

 ※写真左下FAUCHONのバゲット・サンド。ゴールドのジップ・ロック入り。値段も泣きたくなるほどゴージャス!です。

 

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2009年5月 1日 (金)

馬刺し、LOVEなんだよ

Img_2944  最近、我が家全員ではまっているのが、「馬刺し」

 居酒屋でいただいたのが、おいしくて、おいしくて。
 トロコウネ(たてがみの脂部分)、霜降り赤身…。ショウガ醤油はもちろん、ごま油+ネギ+塩でいただいても美味だ。

 ただ、外でいただくと、とても高い!
 我が家では馬刺し専門店で好きな部位をいくつか買い、自宅でいただくことが多い。これだと外食の1/3〜1/4程度の価格で心おきなく、たっぷり満喫できるのだ。

 名産地、熊本の人にとって馬刺しは”ハレ”の日の献立で、普段食べるのは、もっぱら馬のレバ刺しだと聞く(←これはスーパーでは売ってない!)。もしかすると、一般的な熊本県人より、我が家の馬刺し消費量は多いのかもしれない。

 馬肉といえば、フランスには馬肉専門店、boucherie chevaline がある。店の前には馬の像が飾られているからすぐわかる。

 残念ながら、フランス滞在中、一度も行くことがなかった。
 馬肉を買うこともなかった。

Img_5256  昔見た、馬肉店主が主人公の映画『CARNE(カルネ)』(1991年仏、G.ノエ監督)が強烈だった。
 血の赤赤身の赤…。ストーリーはまったく覚えていないのだが、映像を占める”赤色”に相当のショックを受け、一種のトラウマになってしまい、実際の馬肉屋に入るのさえ怖かったのだ。


 とはいえ、今、我が家は皆、馬刺し、ラブなんだよ。夢中んだよ。とりこんだよ。(←紫shikibu風に)

 フランスの馬肉屋、カルパッチョとかあるのだろうか。おいしいのだろうか。安いのだろうか。こんな事なら1回くらい食べてみればよかった…と心残りなんだよ。

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2009年1月26日 (月)

Bend It Like Beckham

 

Img_2426_2_2 ACミランに期限付き移籍した D.ベッカムに注目が集まっているが、遅ればせながら、『ベッカムに恋して(Bend It Like Beckham)』(2002年・英)と、ケン・ローチ監督の『やさしくキスをして』(2004年・英/伊/独/西)を見た。

 『ベッカム〜』の主人公は、ロンドン郊外に住むインド系の女の子。『やさしく〜』は、スコットランド・グラスゴーのイスラム系パキスタン移民二世の男性とアイルランド人女性が主人公。

 二作とも、イギリスに移り住みながらもかたくなに自国文化を貫く家族と、将来の夢、恋人との間でゆれ動く彼らの葛藤が共通した見どころ。
 「家」「家族」を第一と重んじ、我が子や姉弟の心情は「一時のもの」としてしまう、揺るぎない価値観に恐れさえ覚えた。

 心情的な融合は別にして、インド料理はイギリスにしっかりと定着している料理と言えよう。なかでも、イギリス風にアレンジしたカレー、Chicken Tikka Masalaは現在、最も人気のある英国メニューだという。

 イギリス人の友人からたくさんいただいたのは、Kitchen Guruというメーカーのカレー・スパイスセット。
 Chicken Tikka Masalaはもちろん、Prawns in hot & sweet sauce、Lamb Rogan Joshなど、いろいろな種類のカレーが作れるスパイスの詰め合わせだ。

 見たことも食べたこともないカレーばかり。珍しいものをありがとうございました。

Img_2438_2  今回はナツメグが香しい、Chicken Madrasを。
 作り方に沿って材料とカプセルに入ったスパイスを投入していくだけで、本格的なカレーのできあがり。使い切りなので、カレー用のスパイスは余ってしまうから・・・と常備するのをちゅうちょする人にもぴったりだ。

 油にクローブとカルダモンを加え、温めて香りを出し、みじん切りのタマネギを加え、飴色になるまで炒める。みじん切りのショウガ、ニンニク、ターメリック、レッドペッパーを加えて・・・。
 スパイシーだからなのか、作っているはしから発汗してくるので驚いた。青唐辛子は少なめにしたはずだが。それだけスパイスがフレッシュだということだろうか? 

 生のトマトが高かったので、トマト缶で代用したらトマト味が若干強くなってしまったが、ドンマイ。バスマティ米とナンを添えて、いただきます!

 

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※ロンドンで行ったインド料理は、友人オススメ、ピカデリーサーカスにあるCHOWKI。パリ組には超刺激的。久々にありついたおいしいカレーに、全員ガツガツ。

 そういえばオシャレな店だった?

 ○CHOWKI
  2-3 Denman Street
  London W1D 7HA
  TEL:020 7439 1330
  FAX:020 7287 5919
  http://www.chowki.com/

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2009年1月18日 (日)

丑年のワイン

 

 テレビドラマ版『神の雫』が始まった。

 最近、漫画をフォローしていなかった。二人の勝負はどこまで進んだのだろう?
 とりあえず録画し、週末にゆっくり見た。

Img_2310  多彩な顔ぶれをそろえたキャスティングに驚かされるが、意外に違和感はなくしっくりはまっているような。テレビだけに展開がものすごく速いが、気にはならない。

                   
 「お花畑!」
 お約束のテイスティングの場面も、期待できそうだ。

                  
 それにしても、竹中直人は漫画づいているなぁ・・・などと、結構はまって見た。

 

 見ながら飲んだのは、「丑年ワイン!」と知り合いの酒屋さんが分けてくれたDomaine d'Andezonのコート・デュ・ローニュ、2種。

 「ろ過も清澄もしない、平均樹齢60年のシラー種100%のワイン」だそうだ。
 「透けて通らない濃厚なカラー、しっかりとしたタンニンがあり、しなやかさを兼ね備えています」とか。

 色がすごく濃い。
 いい匂い。
 ジャムみたいに甘くて、スパイシー。
 トロ(?)の絵がすてきだ。
 むむむ、もう限界、ギブ。黙って飲もう。

 目の前のテレビでは、詩的な表現が次々と繰り出されているというのに、私はワインを表現する術をあまりにも知らなすぎる。
 雫くんなら、きっとドラマティックに表現してくれるだろうに!

 

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2009年1月12日 (月)

カツ代さんのスイートポテト

Img_1515  フランスにはサツマイモはなかった。

 エキゾチックな食材店で見かけるpatate douce(甘いポテト)というイモは見た目はよく似ているが、中がオレンジ色。日本のサツマイモより水っぽいと聞き、滞在中、とうとう一度も買うことはなかった。

 

 サツマイモ君、ずっと食べたかったよ。

 

 4年間のブランクを取り戻すように、サツマイモを堪能する日々。
 イモ天にしてよし、みそ汁の具材にしてよし。
 丸ごとふかしたサツマイモに秘蔵のフランス製バターとフルール・ド・セルをつけていただけば・・・ねっとり、ほっこりとした黄金色のイモにバターがとろけて・・・それだけで幸せな味わいだ。

 買い置き+いただきもの(日本はこれが多い!)でにわかに”サツマイモ・バブル”になった時に作るのが、スイートポテト

Img_3660 レシピは、大御所、小林カツ代さん『ケーキ&パイの基本』(学研)より。
 製菓が苦手な私でも「作ってみようかな」と思わせるシンプルで手軽なレシピが揃っている。持っている製菓の本の中で稼働率の高い一冊だ。

 簡単だが、おいしくするポイントもちゃんと明かされているのもすばらしい。スイートポテトの場合は”練乳”。なるほど、甘さに深みが出るような。我が家は普段だれも練乳を使わないが、このスイートポテトのために常備するようになった。

 ささいなことだが、こんな”おばあちゃんの知恵袋”みたいなものが随所に散りばめられ、手放せない一冊。その精神は、ちゃんとケンタロウさんにも受け継がれているようで、立派。

 お正月に『太一×ケンタロウ 男子ごはん』というTV番組を初めて見たが、ケンタロウさんの作るカレーがあまりにおいしそうで、夕食の献立を変えてしまったほど。小林ファミリー、恐るべし。




Img_2271 ※ごま油の香りがかすかに漂う「さつまいもごはん」長尾智子さん『日々の食卓』(学研)を参考に。アレンジした発芽玄米の香ばしさも手伝い、つい食べ過ぎてしまうのが難点か。

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2008年9月29日 (月)

幸せのコブミカン!

Img_4942  「幸せのレシピ(No Reservations)」(2007年・米)をDVDで見た。

 インタビューでは、普段は料理を全くしないと答えていたキャサリン・ゼダ=ジョーンズだが、さすが女優。危なげなく、完璧主義者のシェフを演じていた。集中して、慎重にソースをたらすシーンなんて、ジェラシーを感じるほどかっこよかった。

 

 もちろん、料理の映像満載。中でも印象に残った食材が、「コブミカンの葉」
 トム・ヤム・クンなどタイ料理のマスト・アイテムらしい。
 タイ語ではバイマックルー(bai makrut)、英語ではkaffir lime leaf
 葉が2つ連なったような珍しい形の葉っぱで、フレッシュと乾燥のものがある。
Img_2473 映画の中では、N.Y.のチャイナタウン(写真右)で売られていた。


 映画では、意外な食材・・・として登場するが、実はフランス料理でも、その果実”エキゾチックな食材”として取り入れられている。フランス語ではCumbava
 私が出会ったのは、スタージュ先のレストランで。文字通り、ゴツゴツした緑の皮を魚料理のアクセントに使っていた。柚子っぽい。

Mv5bmti1nzq5mzu1ov5bml5banbnxkftz_3  アジアの食材のイメージが強いが、レユニオン島マダガスカル郷土料理でも用いられる食材らしい。Le poulet au combava(コブミカン風味の鶏料理)、cari d'espadon au combava(コブミカン風味のカジキのカレー)など鶏、魚料理に合わせるルセットを見つけた。現地では”combava”とつづるとか。

 スパイスの魔術師(と今も呼ばれているのかな?)、オリヴィエ・ローランジェL'huile de cumbavas(コブミカン・オイル)を売っている。
 HPでは食べ方の映像を見ることができる。
 粗塩と海草を敷いた皿に殻を開けた大粒のアサリ(生)を並べ、ライム汁、セルフィーユを散らし、仕上げにスポイドでオイルをタラリ、タラリ。柑橘類と潮の香りが今にもぷんと漂ってくるようで、実においしそう。

 サフランソースに合わせるのもおいしそうだが、最小限の要素でいただく、こちらのほうが、私好みだ。

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 ※私のバイマックルー・デビューは、タイ風グリーンカレーのキット(写真右)。ブーケガルニの要領で食べる前に取り除いて供するのか、入れたままでいいのか、タイ料理の作法がわからない。どなたか教えてください。
 フレッシュなものはさらに香り高いと聞いて以来、いつか出会う日を待っている。

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2008年4月 2日 (水)

hommage a Thierry Gilardi

 予定のない日曜日の午前中
 TF1のサッカー番組「telefoot(テレフット)」を見ながら、ダラダラ過ごすことが多かった。

 リーグ・アンを中心に、選手のインタビューなど欧州サッカーの最新情報が満載。サッカー好きの我が家では、20時のニュースに次ぐくらい視聴率が高かった。

 番組の司会者、Thierry Gilardi(ティエリ・ジラルディ)氏の訃報を聞き、驚いている。49歳という若さだった。

 フランス代表戦の実況中継でお馴染みのスポーツ・ジャーナリスト
 2006年W杯の対イタリア戦ジダンの頭突き&退場シーンを実況していたのも彼。

 「おらら〜、ジズー、なんということを!」

 試合を見ていた人の驚き、失望を代弁するかのようなリアルなコメントは、その後、何度も何度も放送され、今でも鮮明に蘇ってくる。

 テレビで見るフランスの著名人はなかなか名前と顔が一致しなかったのだが、その中で親しみを感じた数少ない中のひとりだった。
 フランスの良き思い出をひとつ失ったような気がして、悲しみが増している。

 ご冥福をお祈りいたします。

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2008年3月21日 (金)

ミュゼめし!(番外編) ②American Museum of Natural History

 

Img_2142 12年ぶりと言う円高のニュースに、心は、昨夏訪れたニューヨークへ。

 新生MOMAを訪れるのも楽しみだったが(以前訪れた時はブルックリンで仮設だった)、映画『ナイトミュージアム(La Nuit Au Musee)』を見て以来、アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)を再訪するのを待ち遠しく思っていた。

 そのスケールは体験済み。
 パリの国立自然史博物館(Musee National d'Histoire Naturelle)は一番通った場所のひとつだし、ロンドンのNatural History Museumも良かったが、ニューヨークのそれはケタはずれの広さ、充実度。

Img_2164  恐竜の骨、シーラカンスの化石なども迫力があるが、飽きずに眺めてしまうのが、米国の動物のはく製の展示だ。写真家、杉本博司氏の作品『Dioramas』シリーズでも取り上げられているからご存知の方も多いと思う。
 はく製の技術がスゴイのか、背景作りがウマイのか。あまりにもリアル。動物園以上の臨場感にたじろぐほどだ。

 予約したプラネタリウムの時間までずいぶんある・・・といったんミュゼを後にし、向かったのはホットドッグの店、Gray's Papaya。75th、74th、「まだかなあ」と数ブロック歩き、71st streetまで来ると見覚えのある街並みが。

 

Img_2176  『You've Got Mail』『Sex and the City』などNYを舞台にした映画やTV番組で何度も登場した有名店だが、安くて手軽なおいしさのせいなのか、店は観光客と地元の人でごった返している。

 ホットドッグ2個とドリンクの”Recession Special"を頼み、カウンターに隙間を見つけ、マスタードとケチャップをたっぷりつけてほうばる。3.5ドルくらいだったか? 今の為替だと350円以下。前は2.75ドルだったとか。すごすぎる。
 熱々のホットドッグは案外小さくて、ペロリと食べてしまう量。そう言えば、以前訪れた時は、3個食べても食べ足りなかったのを思い出し、ザワークラウト入りを追加した。

Img_2180 パンはねちっとしているし、ジュースは色水みたいだし、美食家の人なら眉をひそめそうな店だが、NYのおいしい思い出の筆頭に必ず浮かぶのが、この店のホットドッグなのだ。他の場所では食べられない独特の味、とでも言おうか。これぞN.Y.。


 サクサク食べて、リフレッシュ。
 急ごう、T-REXが私を待っている。偉大なる自然の世界に舞い戻ったのだった。


 ※今回のもうひとつの収穫。

 併設のプラネタリウム、Hayden PlanetariumCosmic Collisionsというスペース・ショーを見たのだが、ナレーションをロバート・レッドフォード(!)がつとめる贅沢な作り。ホットドッグで満腹になり、眠ってしまうかも・・・と心配していたが、衝突して砕け散る石をよけようと頭を振ってしまうほどの迫力、見ごたえある内容に大満足したのだった。

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○American Museum of Natural History
 Central Park West and 79th Street
 New York, NY, 10024-5192
   http://www.amnh.org/

○Gray's Papaya
   2090 Broadway, Corner 71st
   New York NY
   TEL:(212)799-0243

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2008年2月25日 (月)

かもめの旅 その二

 

Img_3006  3年ほど前、初めて訪れたときは、「フィンランドと言えば、トナカイ」という印象だったので、トナカイ肉の料理を食べた。
 たっぷり添えられたgroseille( レッド・カラント)の実が不思議な味わいを醸し出していた・・・(写真右下)

 だから映画『かもめ食堂』の中で、小林聡美が「フィンランドと言えば」と片桐はいりに問うシーンでは、「トナカイ!」と自信たっぷりに(心の中で)答えたのだが、正解は「サーモン」だった。
 私の中では「サーモンと言えばノルウエー」だったのだが・・・。

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 映画を見た後に訪れたフィンランドは、なるほど、”サーモン処”だった。
 そう言われれば、どこのレストランでもサーモン料理はあるし、市場横の屋台でもサーモンは人気メニューだった。
 大きな円形の鉄板の上でジュージューと音を立て、次々と焼かれるサーモンはシズル感たっぷりで、ミートボールやソーセージがかすんで見えてしまうほど。

 サーモン、添え物のジャガイモのローストは、ディルがいっぱいまぶされた北欧風味。ヨーグルトっぽいソースもかかっている。これはこれでおいしい。
 きっとかなりの量を家庭でも消費するのだろう、市場では大振りのディルの束が売られていたのが印象的だった(写真左の手前)



P8060135_2  こぼれ落ちそうな大盛りの皿を受け取り、屋台の横のテーブルでいただく。
 フィンランドの空は、うそみたいに青い。

 厚みのあるサーモンはすばらしく脂がのっている。できるなら、鉄板にのせたまま、しょうゆをジュッとかけて白ごはんと一緒に食べたい!

 「かもめ食堂」が本当にヘルシンキにあればいいのに、と切実に思ったのだった。

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2008年2月12日 (火)

かもめの旅 その一

  欧州に住むというアドバンテージ。

 旅行好きにはたまらない。
Img_2926 できるだけ暇を見つけては、いろんな国、場所を旅した。

 だから、同じ場所を2度訪れるのは、相当好きだという証。
 私の場合、そのひとつが、フィンランドだった。

 

 Finnairだと、パリ発日本行きの途中でヘルシンキにストップ・オーバーできると知り、あっさり再訪を決めたのだ。

 3年ぶり。決め手になったのは映画『かもめ食堂』を見たからだ。『やっぱり猫が好き』世代なので、無条件に楽しめた映画。
 以前訪れた時より、親近感が増したように感じるのは、やはり、映画のせいなのか。

Img_2694   アラビアのアウトレット経由、ロケ地のカフェ・スオミ(写真右下)

 店内は、アラビアで見かけた日本人旅行者でいっぱい。自分も含め、おのぼりさんでちょっと恥ずかしかったけれど、映画も、なぜか北欧フィンランドに集ってしまった日本人の愉快なストーリーだったので、これもまた良し、と大らかに思えてしまう。かもめマジック。

 実際の店内は映画とはインテリアも何もかも全く違う、セルフサービスの食堂だったけれど、店員さんも親切で、違った意味で”心温まる”店だった。

 サーモンのグリルや豚肉のソテーを食べた(と思う)のだが、写真を撮るのを忘れた。

 中心地へ歩いて戻っていると、以前通った道を思い出し。
 おお、少しだけ、地元の人っぽいではないか。なんだかうれしくなってしまった。もたいまさこさんの気分。

 

Img_2703_2 そんなこんなで、フィンランドは二度、おいしいのだった。 

 つづく。

 ○Kahvila Suomi
  Pursimiehenkaku 12  
  00150 Helsinki 
  TEL:09-657-422

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2008年1月22日 (火)

観光地のボン・アドレス  ーAu Bon Accueilー

                              

 「俗っぽいけど、エッフェル塔が好きなの」

 映画「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」(2003年・仏)のせりふ。シャルロットはこの言葉で、T・スタンプのロンドン自慢をやんわり封じ込めてしまう。

P1130712 パリジェンヌの代表選手のようなシャルロットですら、こんな調子。

 春夏秋冬、朝昼晩、晴れの日も雨の日も曇りの日も、遠くから見ても近くから見ても。

 悔しいけれどエッフェル塔はいつだって魅力的だ。コテコテの観光地にもかかわらず。

 

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 「ワインのセレクションがなかなかいいよ」
 帰国間際に訪れたレストラン、Au Bon Accueil
 ワイン通の友人から薦められていたのだが、コテコテの観光地の近く。観光客が多い、ツーリスティックな場所なのでは・・・? なんとなく足が向かなかった。P1130717

 近づいてくるエッフェル塔を眺めて歩いていると、通り過ぎてしまうような控えめな店構え。
 感じの良いサービスの方に迎えられ、席に案内されると、カジュアルながらシックな内装の店内にがぜん、期待が高まる。
P1130720 今夜はなんだかおいしいものが食べられそうだ。

 色とりどりの野菜が鮮やかな前菜をいただいた後、メインにアントレコットを。
 よくよく焼かれた表面とは裏腹に、中は見事なセニャン。肉の旨さをかみしめる。感激。
P1130721 ほかの人が頼んだアニョー(写真左)やフィレ・ド・ブフもおいしそうだ。

 デザートも美しく、パキッとわかりやすいおいしさ。

 

 ボリュームたっぷりで 、シンプル&ダイナミックな料理に思えるが、実際は、細やかな”筆払い”を感じさせる、丁寧な仕上がりの皿ばかり。ほっとする味わいの中にも、それは確かに隠されている。

P1130723 好みのレストラン。これまで来たことがなかったのが、悔やまれるほどだ。

 

 良い店を見つけた。
 上機嫌で店を出ると、ちょうどエッフェル塔の照明がキラキラと点滅していた。見慣れた光景ではあるが。

P1130726  「もう見られなくなるのだなあ」

 柄にもなくセンチメンタルな気持ちに押され、パチリ。

 やっぱりスーパー・モデル。
 誰がどう撮ってもそれなりに絵になるのは、さすがです。

 

P1130727

 


 ○Au Bon Accueil
   14 rue de Monttessuy
      75007 Paris
      TEL:01 47 05 46 11
    FAX: 01 45 56 15 80
      metro:Alma-Marceau

 

 ※気に入ったので、日をおかずにランチで再訪し(食い意地がはっていますね)、子豚をいただいた。
 コションのすばらしさはもちろん、添えられたジャガイモのピュレのおいしさも特筆もの!
 もちろん、ワインもおいしくて手頃なラインが充実。オススメです。

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2007年12月18日 (火)

逢いたいときにあなたはいない

 

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 失って初めてその存在の大切さに気づくことがある。
 といってもレンアイの話ではなく。

 帰国してもうすぐ3カ月。
 最後の船便の荷物も到着。 
 ようやく生活が落ち着きつつある今日この頃、思うことと言えば。

 カリッとつやのある焼き色がついたビアン・キュイのバゲットが食べたい。

 とろりと熟成して食べ頃になったカマンベールが食べたい。

 そして手頃な値段でおいしいワインを気楽に飲みたい。

 ほんの数カ月前までは当たり前だったこの3つが今はない。あっても高価すぎ、特別なものになってしまった。

 なんだろう、この喪失感。
 となりの席のA君と毎日楽しく話していたのに、席替えで離れたとたんに気になってくる、あの感じ。

 しかも、うっかり『パリ・ジュテーム』を見てしまい、ああ・・・。
 パリ生活を思い出し、少しブルーになっている自分に驚いた。意外な展開!


 すっかり滞ってしまいましたが、ぼちぼちブログを再開します。
 よろしければ、またごひいきに。


 ※いただいたもの、買ったもの、いろんなジャムも無事届いた。ボンヌ・ママンのギンガムチェック、フェルベールさんの赤ドット、手作りジャムの手書きラベルがいかにもフランスっぽくて泣かせるではないか。
 バターたっぷりのクロワッサンにつけて、指をベトベトにして食べたい。黒サクランボのジャムはブルビと一緒に・・・。

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2007年10月14日 (日)

VOLVER <帰郷>



P1130922_2  日本に戻り、新しい生活が始まりました。

 船便に載せた調理道具の到着を待ちながら、渡仏前に使っていた道具で料理する日々。自分の持ち物ながら、この違和感はなんだろう? ”アウェー感”がなかなか抜けないのだ。

 紐解いていない荷物が山積み。
 当然、パソコンの設置もまだ。

 ブログ休止にあたり、心温まるメールをいただきましたが、そんなこんなでお返事を書くことができずにいます。
 申し訳ございません。近日中に必ずお返事いたします。

    ブログ再開は、もう少し先になりそうです。

 とりいそぎ。

            farafel@日本


 ※ずいぶん前、友人に勧められた映画『VOLVER』。「フランス語字幕で見てもわかるまい」と見送っていたのだが、帰路の飛行機で見ることができた。

 久々に泣ける映画に遭遇。歌にぐっとくる。
 料理にまつわる場面もいくつか。P.クルス扮する主人公ライムンダが食材を次々と調達するシーンが気に入った。スペイン人の食い意地はフランス人に負けていない。
 オススメです。

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2007年9月21日 (金)

レミーのレシピ本



Img 買いたかった本Les recettes de Remyを、偶然にも、友人がプレゼントしてくれた。ありがとうございます。

 

 映画”RATATOUILLE(レミーのおいしいレストラン)”を見た後、近所の書店のウインドーに飾られているのを見つけたのだが、バカンスでずっと閉まっていた。大型書店でも見つけられず、そのうち、すっかり忘れていたのだ。(友人はFNACで購入)

 Tout le monde peut cuisiner!
   子ども向けのレシピ本。
 映画に登場するせりふ、”anyone can cook!”の通り、フランス風ハンバーガー、リングイーニ風ピッツァ、レミーのキッシュなど簡単に作れそうな料理ばかり。

 私が一番に探したのは、ラタトゥイユのルセット・・・ではなく、レミーがグストーのレストランで初めて作った”白いスープ”
 プカプカ浮かぶ、豆腐みたいな物体が何だったのか、映画を見る間も、見た後も、ずっと気になって、気になって。

 クルトンならずっと浮かぶわけがない。チーズなら溶ける。カブやダイコンなら沈むはず。
 では、やはり豆腐? いやいや、クリーム仕立てのスープだったはず・・・。

 残念ながらそのルセットはどこにも見あたらない。
 ああ、思い出したら、また気になり始めた。

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2007年8月20日 (月)

緑色のクール・ド・ブフ

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 「絶対、気に入るから食べてみて!」
 マルシェでおまけでいただいたのは、緑色のクール・ド・ブフ

 「牛の心臓」という名のこのトマト、普通は当然、赤い。
 でもこれはティエボーさんのトマトだから、緑もアリ。これでもちゃんと、熟れているのだ。

 緑の皮をつるりとむくと、ひすいを思わせる、涼やかな色。どことなく、ヴォルデモートっぽくもある?

 無造作に切ったものを食べてみると、なんとみずみずしいのだろう。
 果肉はしっかりとして、トマトの酸味はほとんど感じられない。どちらかといえば、ウリを食べているような気分になる。それくらい甘い。

Img_1838  これはおいしいと、翌週も買いに行った。バカンス中だから、いつもは買うのに苦労する人気の店なのに、順番待ちもなし。うれしい。

 さて、今度はどう使おうかと思っていたら。

 最近教えてもらった、LCI(TF1系列のニュースチャンネル)の料理番組「On en mangerait」で、トマトをテーマにしたシンプルな料理をアラン・パッサールエレーヌ・ダローズフレデリック・アントンが披露していた。

 しんまで赤い、立派なクール・ド・ブフを1cm厚に切り、ヴァニラ風味のヴィネグレをかけたF・アントンのSalade de tomates a la vanille et au citronがあまりにおいしそうだったので、厚く切る部分だけ、まねしてみた(写真左下)
 上等のオリーブオイル、フルール・ド・セル、バジルの葉を散らした。トマトのステーキを食べている気分になる。厚さを変えただけなのに。

Img_2109  番組には他に、Y・アレノC・コンスタンも登場。

 トマト、マグロ、パスタ、鶏肉、イチゴの5つの食材を、星付きシェフ5人が自分の店のキッチンで実際に料理してみせる。

 その後ろで、番組収録に関係なくキッチンは動いているから、「結構広いんだ〜」と感心したり、「お、日本人。がんばってるな」と応援してみたり。(←エラソウ)

 進行役の女性の話も聞かず、自分の料理をがっついて食べるH・ダローズは空腹だったのだろうか?
 「おいしいでしょ?」とたたみかけるようなまなざしで訴えてくるパッサール。ゴム手袋着用。
 映像だと、活字では知り得ないグラン・シェフたちの人柄がなんとなく伝わってくるのもおもしろい。

 

 HPでは番組を見ることができる。ルセット付きなのもかなりうれしい。

 ○On en mangerait
  http://tf1.lci.fr/infos/communautes/on-en-mangerait

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2007年8月10日 (金)

Bon Appetitはすてきな言葉



Img_1773 今晩のアリーさんのスーツは、また一段とテカっていた。こんなスーツ、彼しか着こなせない、きっと。

 アリーさんとは、フランスのテレビチャンネル、TF1のニュース・キャスター、Harry Roselmack氏のこと。

 昨年夏、同番組のメイン・キャスター、Patrick Poivre d'Arborの休暇中の代役に”初の黒人キャスター”として大抜擢され、知的でクールな語り口、モデル並みのルックスで話題を集め、現在は毎週日曜日の報道番組”Sept a huit”のキャスターを務める。
 大ファンなので、ヴァカンスが待ち遠しかった! テレビを見ながら食べたい!と、慌てて夕食を準備する今日この頃だ。

 「テレビを見ながら食事するなんて!」
 日本だと叱られそうだが、「カイエ・ド・パリ」の記事によれば、フランス人の3/4が20時のニュースを見ながら夕食をとるらしい。驚きのデータだ。

 確かに友人の家で夕食をごちそうになった時、20時のニュースに合わせるように夕食が始まったのに驚いた経験がある。ニュースを見ながら、あーだこーだと話していたので、まあ納得したのだが。
 データを証明するかのように、ニュースが始まる前の番組、フランス版ミリオネア(Qui Veut gagner des millions)では、司会者のJean-Pierre Foucault(フランス版みのもんた)が番組の最後、必ず、”Bon appetit”の挨拶で締めくくるのだ。(注:現在は別番組を放送中)

 

 Bon appetit(召し上がれ)

 フランス語には相変わらず泣かされている私だが、この言葉は好きだ。
 食事を始める人、すでに食べている人へ”ボナペティ”と声をかけるフランスの習慣も。

 家庭だけではない。
 語学学校では昼食前の授業の終わりに、先生が”ボナペティ”。
 テラスでまかないを食べていたら、通りすぎる人が”ボナペティ”。
 スタージュ先の社員食堂で、皿に料理を盛ってくれた人が”ボナペティ”。
 テーブルに遅れて来た同僚が皆に”ボナペティ”。それを受けて皆が”ボナペティ”と返す。

Img_1755  「ちゃんとしたレストランではボナペティなんて絶対言わない」と言い放つ(スノッブな)フランス人もいるが、”食べること”への愛がひしひしと感じられる、すてきな言葉ではないか。

 

 もちろん、”いただきます””ごちそうさま”も、すばらしい習慣だと思う。異国の地にいても決して欠かさない。

 ※写真左下は、昨晩のアリーさん。やっぱりテカりスーツ(黒)を着用。

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2007年8月 4日 (土)

BLOW UP


Blowup たまった新聞を読んでいたら、ミケランジェロ・アントニオーニの訃報を見つけた。

 「情事」「太陽はひとりぼっち」「赤い砂漠」などの作品で知られるイタリア人映画監督。

 以前、リバイバル公開された「BLOW UP 欲望」(1966年)を観たことがある。
    難解な(私にとって)映画だったのにも関わらず、劇場へ何度も足を運んだのは、かっこいい映画だったから。

 60年代の、Swinging Londonが舞台。
 P・カルダン風?のファッション満載。
 当時のスーパーモデル、Veruschkaが登場。まだコムスメだったJ・バーキンもちらり。ヤードバーズのパフォーマンスも。
 上半身裸でタバコ(?)を吸うV・レッドグレイブ(若い!)が格好良かった。

 そしてなにより、主人公のカメラマン(D・ヘミングス)とそのカメラ!
 モデルのヴェルーシュカにまたがり、レンズを向け、シャッターを切り、素早く巻き上げる・・・。その撮影シーンには誰もがシビレタことだろう・・・。(ホワイト・ジーンズもすてきだった)

 

 ハービー・ハンコックの魅力あふれるサウンド・トラックもすばらしく。それまでは恥ずかしながら「Rock It」しか知らなかったのだ(80’sなので)。
 M ・マイヤーズの「オースティン・パワーズ」はこの映画に少しだけインスパイアされていると感じるのは私だけだろうか?

 表面的な、ディテールにばかり気を取られ、肝心の映画の内容は、さっぱりわからないまま。
 ILFORDのケースに入ったパンフレットまで買って、部屋にはポスターをはり、”おしゃれ系”マーケティングにまんまとのせられたクチだった。(←ミーハー)
 続いて公開された「砂丘」も観たが、こちらはさらに難解。意味不明で、最後の名シーンにたどり着くのもやっとだった。

Img_0881 あれから10年余り。
 今、もう一度観たら、自分なりの解釈ができるのだろうか? 数々の映画祭で賞をとり、絶賛されたアントニオーニの世界にはまることができるのだろうか?

 もう一度観てみたくなった。


 ※写真右は、無理矢理、食べ物ネタ。
 ロンドンのデパート「セルフリッジ」のフードコートで買ったミニ・カップケーキを”公園”で撮影。カラフルなアイシングが”So British!"なのだ。


 

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2007年7月14日 (土)

きゃとーるず・じゅいえ

 

Img_0521

 

 

 毎年恒例の、”軍事パレードを見る会”へ。

 サルコジ大統領就任後、初の革命記念日だけに、かなり物々しい警備体制。屋根の上に配置された警察官の数も昨年よりかなり多かった。

 上空を飛んでいく軍用機。新聞の特集面で機種(?)を確認しながら、目で追いかけた。


 


P1120568  通りがかったアンヴァリッドでは、パラシュート部隊が空に正確な斜線を引くように、順に降りてきていた。初めて見た。
 パラシュートの柄はもちろん、トリコロール。軍用ヘリが何機も止まっている。飛び立つところを見たかった。


 まもなく帰国する友人を招き、夕食を取った後、花火の音を合図に、皆でアルマ橋まで出かけた。
 エッフェル塔の照明が落とされ、変な感じだ。
 シャン・ド・マースでM・ポルナレフの野外コンサートがあったせいか、今年の花火はトロカデロ近くに見えた。日本でも花火に拍手していただろうか? 思い出せない。

P1120572_2 帰り道、レンタル自転車のVelibの駐輪スタンドに明かりがともっている。15日から事業開始だった。駐輪された自転車にまたがり、記念撮影する人も。

 「事故が増えるのでは?」「壊されるのでは?」「止めたいところが満車だったら?」「路上駐車スペースがますます減っているのでは?」etc,etc・・・。
 疑問や懸念はたくさんあるが、どう機能していくのか、興味深く注目している。

 今年の7月14日。
 例年通りの中にも、いくつか新しさを感じた1日だった。
 おしまい。

 

Img_049820

 

 ※会に持っていったのは、おにぎり
 遅ればせながら観た『かもめ食堂』(2006年)に触発されて。
 シャンパーニュやワインに合わないと知りつつ、つい・・・。

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2007年7月12日 (木)

パン・ペルデュ



Img_0027 余ったブリオッシュで、pain perdu(パン・ペルデュ)を作った。

 パン・ペルデュとは、フレンチ・トーストのこと。
 よくよく考えてみれば、なんと乱暴なネーミング。これではまるで、フランス人が普通のトーストを食べないように聞こえるではないか。

 乱暴と言えば。
 フレンチ・トーストを知ることになった映画、『クレイマー・クレイマー』(1979年・米)。
 突然、妻に家出されたD・ホフマンが作るフレンチ・トーストもすさまじく乱暴だった。記憶があいまいだが、カップに入れた牛乳に食パンをつっこんで、浸して焼いていたような。

 本家本元のお手本は、こちら(音が出ます)。
 鮮やかです。


 フレンチ・フライ、フレンチ・ドレッシング、フレンチ・キッス・・・
 フレンチとつく英語は意外とあるが、フランスでこれらの言葉を連呼しても、おそらく通じないだろう。
 しかも、勝手に名付けておきながら、イラク問題でのフランスの態度に不満を抱いた一部の米国人が、これらの呼び名を”フリーダム・〜”に変えたことがあった。なんと自分勝手・・・。

 映画『パルプ・フィクション』(1994年・米)には、J・トラボルタが、「メートル法のフランスでは、マクドナルドのチーズ入りのクウォーター・パウンダー”Royal with Cheese"というんだぜ!」と笑う、有名なシーンがある。

   本当は”Royal Cheese"が正解らしい。
 「”Le ”Big Mac(ル・ビッグ・マック)」と大の大人が喜んでいる。

 まあ、どっちもどっち、だ。 

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2007年7月 6日 (金)

バヴェットの晩餐会

 

Img_9589

 深夜のブラッスリーにて。

 注文していないフィレステーキがやってきた。
 料理が来るまでずいぶん待ったし、他の人の皿も同時にやってきた。なによりひどく空腹だ。
 まあ、いいか・・・。

 本当に食べたかったのは、バヴェットステーキのエシャロットソース添え(bavette à l'échalotte)
 サッと焼いた肉に、エシャロットの甘さとヴィネグレの酸味の効いたソース。焼き肉に近い味・・・と口の中は準備万端だったのに。


 

Img_9577  ああ、食べたかった。

 何日も食べたい気持ちが収まらないので、バヴェットを買ってきた。
 バヴェット(bavette)は、ハラミ肉のこと。
 バヴェット・ステーキはビストロなどでよく見かける定番料理で、スーパーの肉売り場にもステーキ用にスライスされたものが売られている。

 薄めにスライスしたものを、"Aller-Retour"(両面をさっと焼く表現)にし、エシャロットソースで(冒頭の写真)
 この味、この味。これが食べたかったのだ。

Img_9597

 

 残りは”タタキ”にし(写真左)大根おろしポン酢、焼き肉のタレでいただいた。

 余った肉を翌日、ロースト・ビーフ・サラダ風にすると、ようやく気が済んだ。やれやれ。



 ※『バベットの晩餐会』(1987年、デンマーク)に登場するのは、バベット(Babette)という名の仏人女性料理人。
 海辺の小さな村で質素に暮らす人々に、バベットが腕をふるった豪華なフランス料理を振る舞うシーンは必見。初めて出会う味わいにこわばり、驚き、やがて和らいでいく村人たちの表情が忘れられない。ろうそくの明かりの色が、良かった。

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2007年3月22日 (木)

フロマージュ、あれこれ。 ⑤マンステール

 

Img_5201 熟成が十分に進んだものだったのか、はたまた、室温に戻しすぎたのか。

 ひさしぶりに買ったチーズ、munster(マンステール)は、食べながら、『くさいくさいチーズぼうや』という本のタイトルが思い浮かぶほど、臭かった。

 

 ”くさや”と表現する人もいたが、私には、”発酵しすぎた納豆”のにおい。

 とろけだしたマンステールをすくって食べると、濃厚なミルクのコクが口中に広がる。強烈なにおいと違い、なんと滑らかな味わいだろう。クセになるまろやかさで、止められないほどだ。

 

 でも、やっぱり臭い。うっかり、そのねっとりしたオレンジ色の皮に触ってしまった指さえも、臭い。

 

 マンステールはフランス最古のチーズのひとつで、1969年、マンステール・ジェロメという呼称でAOC認定されるまでの600年間、フランス東部アルザス地方とロレーヌ地方でそれぞれ、”マンステール””ジェロメ”という異なる名前で呼ばれていたという。

 ウォッシュ・チーズと言えども、アルザスという土地柄だろうか、製造の過程ではビールでチーズを洗うという。現地では、皮付きの茹でたジャガイモと一緒に食べるほか、シュークルートの後にぴったりのチーズなのだとか。加熱すると、さらににおいそうだが・・・。

 70ー80年代には、クミンを混ぜたマンステールが流行ったらしい。下火になった今でも、マンステールにクミン(またはキャラウェイ・シード)の粒を添えて食べる習慣は残っているのだとか。今度、やってみよう。

 参考文献:Guide de l’amateur de Fromages(solar)、チーズ図鑑(文藝春秋編)




Arthur ※テレビで”マンステール・ネタ”も発見。


 フランス各地方から視聴者が参加する、『A prendre ou a laisser』という番組で、司会者のArthur(写真右)にアルザスから来た女性が持参したおみやげが、マンステール!

 きっちりフタをしたタッパに入れられ、歯ブラシまで添えられていたから、その臭さはアルザシアンも認めるところなのだろう。

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2007年3月21日 (水)

付け足し:ちりめんキャベツの裏表。

Img_5520

 

 日本にいたときは、買ったことさえなかったchou vert。 
 ”ちりめんキャベツ”の呼び名の通り、葉の表面がデコボコしているのが特徴だ。

 このキャベツに、裏表があるのをご存じだろうか。

 コルドンで教わったのは、内側の滑らかでつやつやした方が。デコボコしている方が
 ずっと逆だと思っていた。

 デコボコしたほうが、かわいい気がするのだが。

 

 

 

Img_5466_2  詰め物をキャベツで包む料理の実習で、「裏返しだよ!」と注意されたこともあり、レストラン、テレビの料理番組、料理雑誌などでchou vertが出るたびに注意して見るようになったのだが・・・。

 みんな、結構、いい加減。

 日本でも知名度のある某シェフが、テレビの料理番組「carte postale gourmande」で”フォアグラのちりめんキャベツ包み”かなにかを実演していたが、ばっちり裏返しだった。

 本当は、裏表なんて、どうでもいいのかも・・・。

 

 

 

Img_5514

 ※写真は、キャベツの外側の葉で作ったチップス。キャベツの旨みがギュッとつまって、おつまみにイケます。ガルニチュール代わりに飾っても。


○LES ESCAPADES DE PETITRENAUD(Carte Postale Gourmandeから改題?)
http://www.lacinquieme.fr/escapades/

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2007年3月 7日 (水)

シェリーに口づけ(Tout,tout pour ma cherie)

 

Img_4979 米国在住の仏人歌手、Michel Polnareff(ミシェル・ポルナレフ)34年ぶりの復活コンサート・ツアーに沸くフランス。

 3月2日にパリ、ベルシーで行われたコンサート初日にはドヴィルパン首相パトリック・ブリュエルナディン・トラティニャンなど有名人も詰めかけ、大いに盛り上がったそうだ。

 ”にわか”ポルナレフ・ファン
 ”Tout, tout pour ma cherie(邦題:シェリーに口づけ)”のサビ部分が頭から離れない。仕方なく、定価の半額近くまで安くなった5枚組CD(100曲入り!)を記念に買い、さらに、スーパーのレジ横で見かけた、サクランボのリキュール漬け入りチョコ、MON CHERIも購入。(←やや、こじつけ気味)


 

 フランス語の名前から、フランスのチョコと思いこんでいた。イタリアのメーカー、FERRERO社のものだったのですね・・・。


Photo_16 ※愉快なポルナレフ・マニアが登場する映画『Podium』もオススメ。J-P・Rouveの見事なポルナレフっぷりは必見! 最新PVにも本人役で堂々出演するほどのお墨付き。

 主人公、クロード・フランソワのそっくりさんをB.Poelvoordeが熱演、熱唱。ダサ・カッコイイ、フレンチ・ポップス(?)の世界に、ハマリます。


Img_5187 追記:後日、マルシェで、こんなのも見つけました。『フランスへの手紙』です!

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2006年11月28日 (火)

レディとトランプのミートボール・スパゲッティ 

                                                                                           

Img_2745 ポトフの再生料理

 と言っても、残り肉を使ったアッシ・パルマンティエではなく、ポーチド・エッグを浮かべたスープでもない。

 キャベツ、カブ、セロリラブ、肉などの塊を取り除いたスープを漉すと、ザルに煮崩れた野菜や肉が残る。これをトマトソースに加え、パスタソースを作るのだ。

 我が家では普段、鍋料理の翌日、残ったスープを漉してミートソースに加えることが多い。野菜や肉の旨みが溶け出したブイヨンは、どんなキューブを入れるより、おいしいダシになる。
 ポトフでも同じだろう、とやってみた。

 ニンニクで香りをつけた油に、トマト缶を加えて煮る。その中に、ポトフの残り物を入れてしばらく煮れば出来上がり。肉や野菜の固形物がポツポツと見えるが、今日はミキサーをあえて、使わなかった。水気が足りなければ、漉したスープを加えて調整する。

 ヴルーテを思わせる濃度、テクスチャー。味見をすると、すでにおいしい。

 カンタンすぎるので、今日はミートボールを加えて煮込む、ミートボール・スパゲッティにした。

 ミートボール・スパゲッティといえば、ディズニーの『わんわん物語』(1955年・米)。イタリアンレストランの脇で、レディとトランプが一皿のミートボール・スパゲッティをちゅるちゅる食べるシーンはあまりにも有名。B00005how101_1

 絵本を読んだ子ども時代。「おいしそうだなー」と何度も挿絵を眺めたものだ。

 でも、米国以外で、この料理を見たことがない。調べてみると、ミートボール・スパゲッティは第二次世界大戦中あたりから、米国の料理本に登場するらしい。イタリア系移民によって米国に渡ったミートソースが、ボリュームを出すためにミートボールになったという説もある。(参考:http://www.foodtimeline.org/foodfaq2.html

 ミートボールは、ハンバーグの要領で材料を混ぜ(パルミジャーノを加えても)、一口大にし、多めの油で外側に焼き色をつける。ザルに空け、余分な油を切り、トマトソースに投入。しばらく煮込めば、できあがり。

 
 盛り付けた後は、パセリとパルミジャーノを散らして。ほかの盛り付けを見ると、ソースを絡めたパスタの上に、ミートボールが盛り付けられているのが主流のようだ。

 「せっかくのミートボールが壊れそう」と、つい、ソースをかけてしまった。失敗。

 

 ※ミートボール・スパゲッティで思い出した作品がもうひとつ。『ブレイン・ダメージ』(1987年・米)。ストーリーは全く覚えていないが、ミートボール・スパゲッティのシーンは、思い出さなきゃよかった・・・。

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2006年10月 7日 (土)

ケビンの勝負ディナー -マカロニ&チーズ-

 ひさびさに、『ホーム・アローン』(1990年・米)を観ていたら、マカロニ&チーズが無性に食べたくなった。

Img_1298  2人組の泥棒(J・ペシ、D・スターン)が家に押し入るのを知って、待ち受けるケビン(M・カルキン)が戦闘開始前の夕食に準備するのが、マカロニ&チーズ。

 茹でたマカロニにバター、牛乳、オレンジ色の粉末チーズソースを混ぜたインスタント食品。ジャンクっぷりがクセになり、日本でもたまに食べていたが、フランスでも食べたくなるとは!

 
 米国食材も販売するカフェ、McCOY CAFEへ。食材だけを扱う分店、Real Mc Coyも近くにある。

 小さなスペースだが、ポール・ニューマンのドレッシング、JELL-O、Bubblicious、オーシャン・スプレーのクランベリージュース、ポップコーンなど、いわゆる”アメリカン”な食材が売られている。(未確認だが、ストア・カードによると、フィラデルフィアのクリームチーズもあるそうだ)

 食べたことはないが、イート・インのスペースではハンバーガーホットドッグなども食べられる。

 店内は狭い。米国人らしき若者たちが雑談する中を通り過ぎ、食品の棚に目を走らせる。
 
 あった。

 マカロニ&チーズを一箱、カウンターに置く。雑談が止まったので、皆が見ている気がする。代金を払い、そそくさと外に出た。

 4.5ユーロ。高すぎる。日本だと200円しなかったような。しかもKRAFT社製でもないのに。

Img_1306 「あのアジア人、マカロニ&チーズだけ買いに来たなんて。きっと中毒よ!」と後ろ指を差されている気がしたのは、ジャンク・フード好きの罪悪感からか?

 ヘルシー志向の人が多い昨今、ジャンク・フード好きは愛煙家並みに肩身が狭い・・・。

 でも、ひさしぶりに食べると、やはり、おいしかった。

 
 ○McCOY CAFE
  
49,avenue Bosquet
    75007 Paris
    TEL:01 45 56 00 00
    metro:Ecole Militaire 
 (食材部門の分店、Real Mc COYはrue de Grenelle) 

 ※ケビンが作ったマカロニ&チーズはレンジで温める商品。これは食べたことがない。どちらがおいしいのだろうか? 最近はスポンジ・ボブのヴァージョンがあるのですね。欲しい・・・。

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2006年9月28日 (木)

悪魔が飲んだコーヒー。

 Le Diable s'habille en PRADA(原題:The Devil wears PRADA/プラダを着た悪魔)を観た。

 NYを舞台に、メリル・ストリープ演じるモード雑誌の鬼編集長 vs. アン・ハザウェイ演じるジャーナリスト志望のアシスタントの女の子の話。

Diable 理不尽な要求を繰り返す、悪魔のような編集長が頻繁にオーダーするのが、スターバックスのコーヒー。そのたびにアシスタントはスタバに走る。捻挫しそうなハイヒールでNYの街を駆ける。
 社用車で移動するようなVIPなのだから、オフィスにエスプレッソ・マシンでも買えばいいのに、と突っ込みを入れたくなった。NYにはパリとは比べ物にならない数のスターバックスがあるとはいえ。

 そんなパリも、ジワジワとスターバックスが増殖を続けている。
 3年前、フランスに来たときは1軒もなかった。
 2004年1月オペラ店の開店を皮切りに、ラ・デファンスモンパルナスオデオンといった外国人が多い地域に出店。仏人には知名度は低くても、外国人は知っている。観光客数世界一のパリならではの戦略だったのだろう。

 その後は「あ、いつの間に!」という感じで、街のあちらこちらで見かけるようになり、同社HPによると、現在パリに23店舗あるという。

 ソファーに身を沈め、”カフェ”ではなく大きなマグカップで”コーヒー”を飲みたい。旅先でインターネットに接続したい。禁煙スペースで休憩したい。街中で清潔なトイレに行きたい英語で注文したい。
 
 パリのカフェには欠けている”都市機能”みたいなものがスタバにはあるわけで、旅行者を中心にいつも賑わっているのは当然かもしれない。

 私もよく利用するが、唯一苦手なのは、名前を聞かれること。注文するとレジの人が紙コップに名前を書くのだが(受け取りでの混乱を防ぐため?)、日本語の名前を言っただけでは当然、通じない。花子さんなら「アッシュ・アー・エンヌ・アー・キャー・オウ」とスペルを言わなくてはならないのだ。いちいち面倒なので、次回は適当にジュリーとか言おうかな、と考えたりする。

 
 肝心の映画。

 もさっとして垢抜けない主人公が、最新のモードに身を包み、変身していく場面は、さながら『プリティ・ウーマン』。J.ロバーツほどの洗練はないが、見ごたえがある。
 同じくNYを舞台にしたサクセス・ストーリー『ワーキング・ガール』よりはヒロインが等身大に描かれ、結末も含めリアルな感じ。
 
Stabacks 今、周りに仕事人間がいないので、映画と言えども、ひさびさに見た野心家の女性たちは新鮮だった。特にメリル・ストリープ。コメディ映画なのか、ヒューマン映画なのか、わからなくなる場面も。さすが。

パリ・ロケも多いです。

 That's all(C'est tout)!

※オペラ地区に巨大なスタバが出来ていた(これも、いつの間に!)。きらめくシャンデリア。おふらんすなゴージャスな内装はアメリカ人好み? 住所:3, boulevard des Capucines Paris, Paris 75002

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2006年8月14日 (月)

危険なチャンネル、CUISINE.TV

 引っ越しを機に、ケーブルTV、noosに加入した。

 ケーブルTV加入は、初めて。今更ながら、そのチャンネル数の多さにタジタジ。

 一番のお気に入りは、CUISINE.TVCuisinetb
 24時間、料理番組を放送している! J・オリバーの番組もやっている!

 今晩は、アラン・デュカスを追跡したドキュメンタリーをやっていた。
 J・F・ピエージュがシェフだったので、数年前に制作されたものだろう。
 とはいえ、今見ても、なかなか興味深かった。

 
 料理番組、三昧。
 このままだと、ずっとテレビの前に釘付けになりそうで、危険・・・。食事の支度をしながら見ると、手を切りそうで、さらに危険・・・。

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2006年6月27日 (火)

Carotte rapees(キャロット・ラペ)

 「ザ・カンニング IQ=0」(1980年製作)というフランス映画をご存知だろうか。

 フランスには、バカロレア(通称BAC)という大学入学資格を得るための統一国家試験があるのだが、この試験に受かるためにありとあらゆるカンニングを試みる学生達を描く、おバカな青春コメディだった。

 当時駆け出しの若手俳優だったダニエル・オートゥイユが主演だったり、車や犬の模様までモノグラム!のルイ・ヴィトン・マニアが登場したり、それなりに見所はあった。Ninjin

 その中で、刑事(記憶がはっきりしないが、警察関係者)がレストランで昼食を食べるシーンがある。

 ニンジンのサラダをワシワシと食べようとするのだが、何かが店にぶつかり、食べることができないのだ。

 ニンジンにありつくことができない刑事を笑うところなのだろうが、生ニンジンをサラダにしてむさぼり食う、フランスの食生活のほうが鮮烈だった。

 それ以来、見よう見まねで、ニンジンを千切りにしてサラダにしていた。量を切るのは疲れるし、なんとなく青くさかったが、「フランスっぽい!」だけで作り続けていた。口の中でゴリゴリして、たいしておいしくなかったのだが。

 
 月日は経ち、フランスに来て食べたニンジンサラダは、案外太かった。でもしんなりして、甘くて、おいしい。何が違うのか。

 ニンジン・サラダはフランス語ではCarotte rapees。raperはおろす、するという意味。例えば、細くすりおろしたチーズは、fromage rapeとして売られている。

Orosihgane  切るのではなく、おろし金でおろせば良かったのだ。ダイコンおろし以外、野菜をおろし金でおろす感覚がなかったのだ。

 見た目は悪いし、表面はザラついているが、そのほうが、味が馴染む。

 それ以来、おろし金でシャッシャッとすりおろして完成。あまりの簡単さに、すっかり定番の一品になってしまった。

 今年のBACは終了。後は7月の結果を待つのみ。バカロレアからキャロット・ラペを想像する人がいるなんて、猛勉強した当人たちは思いもよらないだろうが。
 そういえば、クスクスを初めて見たのも、この映画だった・・・。ある意味、影響を受けた映画といえるかもしれない・・・。

 ○Carotte rapees
  ニンジン(葉つきが甘くておすすめ)は皮をむき、おろし金でおろす(穴の大きさはお好みで)。
  ヴィネグレ・ド・シードル(リンゴ酢)とオリーブオイル、塩・コショウ、お好みのハーブ、レーズンを加え、混ぜ、冷蔵庫で冷やす。
 アーモンド・スライスを仕上げに散らしても。

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2006年2月 7日 (火)

Some Like It Hot!  -Chili-

 Some Like It Hot.

 と言っても、M.モンローの代表作「お熱いのがお好き」ではない。リアル・タイムで80'sを聴いていた私だと、The Power Stationのヒット曲。
  でも今日は”辛いのがお好き”と訳しましょう。

 Chili(チリ)。またはChili con Carne(チリ・コン・カルネ)chili

 パワーステーションでロバート・パーマーがコブシをまわして(!)歌っていた頃、米国の片田舎で多感な(!?)高校生活を送っていた。ホームステイ先のお母さんの料理で一番好きだったのが、チリだった。

 ホスト・マザーは10年前に他界。”渋いオヤジ”の名を欲しいままにしていたR.パーマーも2年前、突然パリで亡くなった。月日は経ったわけだが、この米国家庭料理は私のなかでちゃんと生き続け、今では得意料理の一つとなった。

 でも本家のおいしさにはかなわない。ニューヨークで食べたチリは「う~」とうなるおいしさ。米国にはInternational Chili Society(国際チリ協会!?)なる団体があり、”本物のチリ”を追求すべく、毎年、大会を開催。「オレのチリが一番!」「いや、私のが」と競っているらしい(たぶん)。いつか行ってみたいものだ。harico

 フランスでは缶入りのキドニービーンズ(haricots rouges)を置いている店が少なく、しかも結構高いので、豆から煮る。一晩水に漬けた豆をフィスラーの圧力鍋で短めに調理。他の材料と一緒にル・クルーゼに入れ、フタをしてゆっくり煮る。時々、鍋をかきまぜて。

 鼻歌はもちろん、Some Like It Hot(つくづく変な歌詞だ・・・)。

 ○パトリシアのチリ
 ニンニクとタマネギのみじん切りを炒める(セロリを入れてもおいしい)。牛ひき肉も色よく炒める。野菜と肉を合わせ、チリパウダーを加えてさらに炒める。キドニービーンズ、トマト水煮、トマトペースト、赤唐辛子、塩コショウを加えて煮れば、完成。フランスに来てからはブーケガルニも加えるように。
 ボウルに盛り、刻んだチーズとタマネギみじん切り(生)、タバスコをお好みで。ハラペーニョがあればなお良い。クラッカーを上からバリバリ砕いて、まぜて食べよう。

poudre※NYの本当に”スーパー”なスーパー、ZABERSで買いだめしていたチリパウダーがついになくなり、しぶしぶフランスのを買ってみた。あの黒っぽさがなくて、少し不満。あー、NYに行きたい!

  
○International Chili Society(ICS)
http://www.chilicookoff.com/

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2005年11月24日 (木)

In Her SHOES、見た?

 フランスでは先週からC.ディアスとT.コレットのIn Her SHOESが公開中だ18446446。“ミュリエルの結婚”ファンとしては、チェックしておかねば!

映画に行くとき、私がよく利用するのがFigaro Scopeだ。

http://www.figaroscope.fr/cinema/index_cinema.html

行きたい映画のページで映画評をチェックしつつ、劇場を探す。家の近所がいいなら住所の郵便番号を入れ、どこでもいいなら”Paris”と入れ、検索すれば、時間や料金(劇場によって料金が全然違う!)、オリジナル(V.O.なのかフランス語吹き替え(V.F.などがわかる。午前中に行ったので4.5ユーロだった。早起きは三文の徳。

で、映画はおもしろかった。あいかわらず両主役ともカラダはって、“失うものはない”的演技だった。食べるシーンが多いのも特徴。スシを待つ間に割り箸を擦り合わせたり、裏メニューのタラ料理(たぶん、銀だらみりん)をオーダーしたり。「日本食もここまで来たか!」とある意味、感動する。

C.ディアスのだらしない役を象徴するように“食”が使われている。冷凍庫からハーゲンダッツのアイスクリームを取り出し、牛乳をドボドボ注ぎ、スプーンでそのまま、いく。ま、シェイクといえば、シェイクなのだが、あー、アメリカン!

creamそれで思い出したのがこのスプレー式のホイップクリーム。米国人の友人は冷蔵庫から取り出し、ドアも開けたまま、そのまま口に「シューッ」と噴射(!)していた。私、あぜん。ちょっと普通、思いつかない。

このスプレー式クリーム、フランス人も好きみたい。お店でもクレープに「シューッ」、ワッフルに「シューッ」、スタバで「シューッ」、アイスクリームパフェに「シューッ」と、大活躍。カフェでカプチーノを頼むと、「え? ウインナーコーヒー頼んだっけ?」みたいな、てんこ盛りのクリームがのっかってくるので注意。使った後は先端を水ですすいで冷蔵庫へ。普通のスーパーで売ってます。

それにしても米国の肥満問題は切実。欧州ではドイツで社会問題化。スリムなパリジェンヌの印象があるフランスも例外でなく、子どもの16%が肥満で、政府も様々な対策に乗り出しているという。

(参考:http://www.nihonjinkai.fr/weeklynews.html

http://www.ruralnet.or.jp/syokunou/200503/03_france.html

映画のなかでも太っているのがコンプレックスの女性が描かれている。役作りとはいえ、T.コレットはリバウンドしないのだろうか、と他人事ながら心配・・・。

 

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