旅行・地域

2009年7月 4日 (土)

Dinner in The Sky

                            

 Figaroのサイトで、こんなイベントを発見。

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 Dinner in The Sky a Paris.

 イスタンブール、ブダペスト、バルセロナ、そしてドバイなど世界各地で行われてきたイベントが9月パリ、初登場。

 チュイルリー公園上空50メートルの高さにクレーンでつり上げられたテーブルで食事をするのだ。

 シャンゼリゼ、コンコルド広場、エッフェル塔などパリの街を見渡す、360度のパノラマが広がる。

 遮るものはなにもない。(足もブラブラ?)

 この絶景と一緒にいただく料理を作るのは・・・なんと、Pierre Gagnaire、Alain Passard、Yannick Alleno、Guy Martin、Thierry Marx、Michel Rothなど、ミシュラン常連、そうそうたる顔ぶれのシェフたち。
 しかも、シェフ自らテーブルでゲストに料理をサーヴしてくれるのだとか。

 一見、”キワモノ”っぽく感じてしまうイベントなのに、ここまで”銀河系”シェフ軍団をそろえると、俄然、注目してしまう。

 

 いろんな意味で、パリを満喫するイベント。
 本当に、「天にも昇る気持ち」になれるかもしれない。

 高所恐怖症の私には絶対無理ですが。
 (想像しただけで、目の前がクラクラします)

 


 ○Dinner In The Sky Paris 2009
  9月11日〜15日まで。

 ※気になるお値段は、一人924ユーロ(1回22人定員)。そのうち100ユーロはFédération des Maladies Orphelines(病気療養児のための組織)に寄付される。

 予約:http://www.cuisinecreative.com/


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2009年6月23日 (火)

(それでも)恋するバルセロナ

 

Pa100052_3  俊輔エスパニョールへ。

 

 C.ロナウドカカvs俊輔。はもちろん。

 アンリ(←ファンなので)vs俊輔、メッシvs俊輔、のバルセロナ(カタルーニャ?)・ダービーをぜひ、現地で見たいものだ。(←超ミーハーですね)

 

 バルセロナを舞台にしたW.アレンの新作も公開間近。年のせいだろうか、最近ようやく、W.アレン作品のおもしろさに目覚めたところなので、こちらも楽しみ。

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   バルセロナへの思いが募る今日このごろ、なのだ。

 

 

   

 


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 ※バルセロナは5年前、一度だけ訪れたことがある。

                          
 サグラダ・ファミリア、イグアナのグエル公園・・・週末を使い、駆け足で、ささっと観光地を回った。(撮影した写真も、ベタな記念写真ばかり・・・)

 

 街のあちこちに、目移りしてしまうほど豊富な種類のタパスが並んだバル。ビールもおいしかった。

 ぶらりと入った古いカフェのチュロス(写真右)

 チョコ・フォンデュのような濃厚なチョコレートに驚いた。チュロスを挿したら、垂直に立ちそうだ。


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 おみやげはもちろん、ハモン・イベリコ(写真左)

 スーパーのハム売り場のおじさんに「一番おいしいのを!」とリクエストして購入。
 5年前の画像。スライスの仕方が恐ろしくへたくそ。むちゃぶりにも程があります。


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 バルセロナのタクシー(写真左下)は一度見たら忘れられない、独特の配色。

 黒と黄色のツートンには、なにか意味があるのだろうか?

 

 

 おいしい食事と、目をひく建築物、そしてフット!・・・近い将来、きっと再訪できますように!

 

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2009年4月 9日 (木)

ミュゼめし!(番外編)④TATE MODERN

 

Img_0772_2 10数年ぶりにPaul Wellerのライブへ行き、気分はすっかりブリティッシュ

 しかし、『ろんどんへ行きたしと思へどもろんどんはあまりに遠し』
  パリ時代のように「週末ユーロスターで!」とはいかない。せめて、ロンドンで撮った写真を眺め、思い出に浸ろう。

 

 ロンドンで訪れたミュゼのなかで一番好きだったのが、テート・モダンだ。
 英国最大の現代美術館は、テムズ川沿い、かつて発電所だった場所にある。対岸の聖パトリック教会側から橋を渡りながら見えるのは見事なシンメトリーの建築物。建物の反対側にある、発電所時代のタービンホールを生かした152メートルのなだらかな坂道のエントランス(写真右上)も壮観だ。

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 英国はもちろん、ピカソ、マチス、ダリ、ウォーホルなど国際的な近代美術品を数多く展示。歩いているだけでアートに触れているような気分になる、アーティスティックな空間もすてきだ。
 ロンドンの他の美術館同様、企画展以外は入場無料。こんなすごいボリュームの展示を無料で見られるとは。ロンドンに住んでいたら、何度でも通いたい。1日中、ぼーっとして過ごしたい。本当にすばらしいシステムだ。

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 じっくり歩き回った後は、7階のレストラン、Tate Modern Restaurantへ。
 ガラス張りの店内。ロンドンを見渡す眺めを楽しみながら食事ができるロケーションがウリだ。 
 席が空くまで、勧められるまま、バー・スペースでドリンクをいただきながらくつろいで待つ。訪れた2007年夏、好況に沸くロンドンの街は建設ラッシュ。あちらこちらにクレーンがそびえていた。

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 行き届いたサービスだが、カジュアルな雰囲気もあり、旅行者でも大丈夫。 
 フィッシュ&チップスだってあるのだから!


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 ○Tate Modern
  Bankside
  London SE1 9TG
  TEL:020 7887 8888

 

 

 

 ※Paul Weller!

Img_2 今や、英国音楽業界における大御所的存在だと聞くが、私にとっては永遠のアイドル。(←マジメなファンの方、スミマセン!)

 予想通り、ライブハウスに似つかわしくない、仕事帰りのスーツ姿のアラフォー世代が多く見られた。
 「きっと、10数年前のあの日も一緒の会場にいたのだろうな」
 見ず知らずの他人なのに親近感を覚えた。

 

 ジャムスタイル・カウンシル時代の曲までやってくれる大サービス。彼も丸くなったものだ。懐メロに沸きながら、すっかり中年になった自分を確認した夜でもあった。オールスタンディングは、アラフォー世代にはつらいよ。腰にきます。

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2009年3月18日 (水)

セルビアの思い出②

 

Img_3543 セルビア北部の街、ノヴィサドへ。

 ベオグラードに次ぐ、二番目に大きな都市で、ドナウ川左岸にある。
 紛争時には川にかかる三つの橋が破壊されるなど、NATOの空爆を激しく受けた場所だ。丘の上からドナウ川を見下ろすと、その川幅の広さ、豊かな水量に圧倒される。ゆったりと流れる雄大な光景に、過去に起こった悲惨な出来事を忘れてしまった。


 ノヴィサド中心部の広場を散歩した後、カフェで休憩。
 知人に勧められ、「トルコ・コーヒー」なるものを注文した。セルビアなのにトルコ・コーヒーとはこれいかに? オスマン・トルコ占領時代の名残なのだろうか。

Img_3548  出てきたコーヒーは、ギョッとするほど濃かった。
 表面が泡だっているが、エスプレッソの泡立ちとは違う。
 どろりとして、透明感がない。
 馴染みのない味で、砂糖をたっぷり入れなければ飲めそうもない。

 「口の周りについていないかな〜」と何度も拭いて飲み終えると、カップの底には沈殿物が。「これで占いができるんだよ」と知人はカップをひっくり返した。

Img_3550  カップを元に戻し、この筋がこう流れているからこうだ・・・とかいろいろ説明してくださったが、さっぱりわからなかった。ここではだれもがコーヒー占いができるのだろうか?

 ちなみに、トルコではお茶ばかりでコーヒーを飲む機会がなかったので、本場のトルコ・コーヒーと同じかどうかもわからない。

 

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 ※ドナウ川を見下ろす高台のレストランで食事(写真右)。天気が良い日で、テラス席が気持ちいい。

 

 

 チーズを巻いて揚げた巨大なトンカツ(?)は、チーズがとろけ出て美味だった。

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2009年2月20日 (金)

Madame du Barry

 

Img_2472_2 『ベルサイユのばら』(池田理代子、集英社文庫)を読み返した。
 何度読んでもおもしろい。文学であれ、漫画であれ、名作と言われるものは月日がたっても色あせないものだ。

 

 読んでいて食べたくなったのが、カリフラワー(chou fleur)
 フランス国王ルイ15世がカリフラワーを好んだため、カリフラワーを使う料理には王の寵姫デュ・バリー夫人(Madame du Barry)の名前が使われることがある。
(デュ・バリー夫人がカリフラワー好きだったという説もある)

 子どものころ、真っ白なカリフラワーが手に入ると、マヨネーズやディップをつけて生で食べていた。ポリポリとした食感とキャベツを思わせるかすかな苦みが気に入っていたが、日本ではいつのまにか新興勢力”ブロッコリー”に押され、市場は逆転。今では置いていないスーパーさえあるカリフラワー。フランスでは逆で、ブロッコリーのほうが見つけづらく、スーパーでは米国(? 南米だったか?)からの輸入品も珍しくなかった記憶がある。

Img_2633_2 転居先近くのスーパーでは幸い、真っ白なカリフラワーが売られていた。
 高級めのスーパーにはティエボーさんの店で売られているような黄色のカリフラワーが。注目が集まる”ロマネスコ”の波に一緒にのって、カリフラワー人気、復活か?

 

 カリフラワーのスープ、creme dubarryを作ろう。
 刻んだポワロネギの白い部分(タマネギと長ネギで代用)をバターでスエし、小麦粉を加え、炒める。水を加え、ブイヨン、ブランシールしたカリフラワーを加えて柔らかくなるまで煮る。ミキサーにかけ、生クリーム(好みで牛乳、卵黄)を加え調味して完成。クルトンを添えて(写真右)

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 カリフラワーのグラタン、chou-fleur au gratinもおいしい(写真左)
 あっさりしたカリフラワーにソース・モルネー(チーズ入りベシャメル・ソース)が絡み、ボリュームアップ。色よく焼き色がついたところを熱々でいただこう。

 

 マリー・アントワネットと対立し、ルイ15世の崩御でベルサイユから追放され、国家の囚人として修道院に送られるが脱出。再び愛人として渡り歩き、優雅な生活を送ったというデュ・バリー夫人。

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 最後にはギロチン台に送られてしまったものの、野菜の代名詞としても後世に名を残した。なかなかしぶとい人だった!?

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2009年1月26日 (月)

Bend It Like Beckham

 

Img_2426_2_2 ACミランに期限付き移籍した D.ベッカムに注目が集まっているが、遅ればせながら、『ベッカムに恋して(Bend It Like Beckham)』(2002年・英)と、ケン・ローチ監督の『やさしくキスをして』(2004年・英/伊/独/西)を見た。

 『ベッカム〜』の主人公は、ロンドン郊外に住むインド系の女の子。『やさしく〜』は、スコットランド・グラスゴーのイスラム系パキスタン移民二世の男性とアイルランド人女性が主人公。

 二作とも、イギリスに移り住みながらもかたくなに自国文化を貫く家族と、将来の夢、恋人との間でゆれ動く彼らの葛藤が共通した見どころ。
 「家」「家族」を第一と重んじ、我が子や姉弟の心情は「一時のもの」としてしまう、揺るぎない価値観に恐れさえ覚えた。

 心情的な融合は別にして、インド料理はイギリスにしっかりと定着している料理と言えよう。なかでも、イギリス風にアレンジしたカレー、Chicken Tikka Masalaは現在、最も人気のある英国メニューだという。

 イギリス人の友人からたくさんいただいたのは、Kitchen Guruというメーカーのカレー・スパイスセット。
 Chicken Tikka Masalaはもちろん、Prawns in hot & sweet sauce、Lamb Rogan Joshなど、いろいろな種類のカレーが作れるスパイスの詰め合わせだ。

 見たことも食べたこともないカレーばかり。珍しいものをありがとうございました。

Img_2438_2  今回はナツメグが香しい、Chicken Madrasを。
 作り方に沿って材料とカプセルに入ったスパイスを投入していくだけで、本格的なカレーのできあがり。使い切りなので、カレー用のスパイスは余ってしまうから・・・と常備するのをちゅうちょする人にもぴったりだ。

 油にクローブとカルダモンを加え、温めて香りを出し、みじん切りのタマネギを加え、飴色になるまで炒める。みじん切りのショウガ、ニンニク、ターメリック、レッドペッパーを加えて・・・。
 スパイシーだからなのか、作っているはしから発汗してくるので驚いた。青唐辛子は少なめにしたはずだが。それだけスパイスがフレッシュだということだろうか? 

 生のトマトが高かったので、トマト缶で代用したらトマト味が若干強くなってしまったが、ドンマイ。バスマティ米とナンを添えて、いただきます!

 

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※ロンドンで行ったインド料理は、友人オススメ、ピカデリーサーカスにあるCHOWKI。パリ組には超刺激的。久々にありついたおいしいカレーに、全員ガツガツ。

 そういえばオシャレな店だった?

 ○CHOWKI
  2-3 Denman Street
  London W1D 7HA
  TEL:020 7439 1330
  FAX:020 7287 5919
  http://www.chowki.com/

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2009年1月 5日 (月)

プラリーヌ物語 ③最終回:pralus

 

Img_3675 プラリーヌ・ロゼといえば、ロアンヌのPralus(プラリュ)Praluline(プラリュリーヌ)

 こぼれんばかり、たっぷりのプラリーヌが練り込まれ、焼かれたブリオッシュ

 ロアンヌを訪れた友人がわざわざ送ってくれ(写真左)、久しぶりにいただいた。
 時間が経ったため少々セックだが、この味、この味。

 初めていただいたのはsalon du chocolatの実演販売で。
 ピッツァのような大きさで、焼けたはしから無造作に積み上げられたプラリュリーヌの山は壮観(!)だった。    
 「試食してみて!」と薦められ、口にしたプラリュリーヌはほんのり温かく、バターの香り高い生地とカリッとしたプラリーヌの歯触りが楽しかった。

 プラリーヌが入っているから”プラリュリーヌ”というのかと勝手に思いこんでいたが、August Pralus(オーギュスト・プラリュ)氏が1955年に創り出した菓子で、登録商標付きなのだ。

Img_1958  現在、フランス国内にとどまらず、世界中に輸出されているというが、pralusの名前を日本に知らしめたのは現在の社長、フランソワ・プラリュ氏が開発した、原産国にこだわったチョコレートのタブレットの束、”pyramide”だと思う(写真左)
 「ワインをセパージュで味わうように、チョコレートも産地で・・・」の(ちょっぴりややこしい)流れを創ったひとつに違いない。
 (写真右下:昨夏、ラファイエット・グルメで買ったタブレット・ヴァージョン。どれを買うべきか、かなり悩んだ・・・)

 

 話がプラリーヌからそれてしまった。

 同店のHPによると、同店のプラリーヌは、バレンシア地方のアーモンド、ピエモンテ地方のバラ色のクラッシュヘーゼルナッツで作られているとか。砕かれているから、この場合、プラリーヌよりプラリネと呼ぶべきか。

 2005年には誕生50周年を記念し、トロペジェンヌの姉妹ヴァージョンとしてプラリュリーヌにマダガスカルのヴァニーユ風味の生クリームを挟んだ「プラリュジェンヌ」が発売されたそうだ。これは知らなかった。

Img_1569  パリにも出店したとか。プラリュジェンヌも販売しているのだろうか? 一度食べてみたい・・・。

 というわけで、プラリーヌ、プラリネ、プララン、その上、関係ないプラリュ、プラリュリーヌ、プラリュジェンヌまで出てきてしまい、最後まで混乱した「プラリーヌ物語」でした。スミマセン。


 ○Pralus
     35 rue Rambuteau
     75004 Paris
     TEL:01 48 04 05 05
     metro:Rambuteau

 

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2008年12月24日 (水)

プラリーヌ物語 ②praline rose

 

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 プラリーヌとは、『料理用語辞典』によると「カラメルでおおったアーモンド」、wikipediaによると「(多様な方法で色づけ・香りづけされた)加熱した砂糖に包まれたアーモンド」とある。

 同じくアーモンドを糖衣がけした「ドラジェ」や、日本の「五色豆」同様、いろいろな種類があるようだ。
 老舗プラリーヌとして知られるMontargisのMazetのものは砂糖をカラメリゼしているので褐色だ。

 もうひとつ有名なのは、鮮やかな発色のpraline rosepraline rougeだろう。(写真右はいただきもの、pralusのプラリーヌ・ロゼ)

  リヨン地方を訪れると、プラリーヌ・ロゼやルージュを使ったブリオッシュやお菓子を見かける。サブレ生地に生クリーム、バターと煮込んだプラリーヌを流し込み、固めた"tarte aux pralines roses"はリヨンの郷土デザートのひとつだ。

 

 では、なぜリヨンのプラリーヌはピンク(赤)なのか?

Img_1698 調べてみると、同じくローヌ=アルプ地域圏でイタリア国境に接するサヴォアには、プラリーヌ・ルージュを使ったBrioche de Saint-Genis(Genix)という郷土菓子がある(写真左)。プラリーヌはサヴォアの旗の赤を表しているという。なるほど。

 ネットの掲示板で同じ疑問が投げかけられているのを見つけたものの、「マーケティングの見地から、赤は目立つから」というような解答。むむむ・・・。

 私は、使用される食紅「コチニール色素」に着目し、仮説を立ててみた。

 cochenilleと呼ばれる染料は、カイガラムシという昆虫を原料に作られる。

 現在はペルー産が80%を占めるが、欧州にもたらされたのはスペインのメキシコ征服の際。ルネッサンス期、ミケランジェロの絵画に使用されるなど高く評価されたという。(参考)
 時、同じくして、15世紀後半より絹織物業が急速に発展したリヨン。染色技術も先駆けていたに違いない。当然、新しい染料コチニールが市場に入ってくる→食べ物にも使ってみよう→最近流行っているプラリーヌなんて、どうかな? 

 ちょっと無理がある・・・かな。
 残念ながら、私には検証能力がない。正解をご存知の方、教えてください。

 

 ※ちなみに、ネット掲示板では「南西部在住なんだけど、プラリーヌ・ロゼはどこで買える?」というような質問が目立ち、地域色の強い菓子だとわかる。(写真右下は、リヨン近郊のホテルの朝食でいただいたプラリネ入りブリオッシュ

Img_2063  パリならG.Detouで。業務用サイズで売られていた記憶が。

 

○G.Detou
  58 rue Tiquetonne
  75002 Paris

  TEL:01 42 36 54 67
  metro:Etienne-Marcel 

○Pralus
     35 rue Rambuteau
     75004 Paris
     TEL:01 48 04 05 05
     metro:Rambuteau

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2008年12月17日 (水)

プラリーヌ物語

 

Img_2384_2 praline(プラリーヌ)praliné(プラリネ)

 よく聞く言葉だけれど、きちんとわかっていないので、尋ねられてもしどろもどろ・・・。
 違いを一度整理してみたい。(←年末っぽく)

 

 『フランス料理用語辞典』によると、

 ・praline:カラメルでおおったアーモンド。
 ・praliné:①煎ったアーモンドやへーゼルナッツにカラメルをからめてつぶしたもの。カカオと合わせてキャンディなどに入れたりする。②プラリネ入りバタークリームをはさんだスポンジケーキ。
 とある。

 さらに、アーモンドやヘーゼルナッツにカラメルをからめてつぶした、菓子用の材料の材料、pralin(プララン)というものもあるそうだ。

 プラリーヌをつぶしたらプラリネになる? まだよくわからない。

Img_8552 wikipediaを検索すると、プラランチョコレートを混ぜたものをプラリネと呼ぶとある。

 このプラリネをもとに大発明をしたのが、ベルギーの王室御用達チョコレートで知られるNeuhausJean Neuhaus氏。1912年、プラランをチョコレートで包み込んだ「プラリネ」を開発。いわゆるbonbon au chocolatの一種で、La praliné belge(ベルギーのプラリネ)と区別されている。

 このため、英語圏やドイツ、オランダ、ベルギーでは総じてチョコレートのことを”プラリネ”と呼ぶという。本当だとしたら、なんと乱暴な!(写真左ベルギー・ブルージュのチョコレートショップ。確かに”pralinéという文字が左端に見える)

 

 一方、プラリーヌの起源はさらに17世紀までさかのぼる。

 1671年、Plessis-Praslin元帥(1598-1675)の料理人、Clement Lassagneは、不器用な給仕がボウル一杯のアーモンドをぶちまけたのに怒り狂い、煮えたぎる砂糖をアーモンドの上にひっくり返してしまった。
 さて、美食家で知られる元帥がデザートをお待ちだ。どうしよう。絶望し、途方に暮れたシェフは仕方なく砂糖の冷めたアーモンドを出したところ、好評を博し、彼の名前をとってプラリーヌと名付けられたという。
 プラリーヌで有名なMontargisのMazetの創業者、Leon Mazet氏はこのPraslin元帥の食卓官吏(officier de la bouche)だったのだとか。(参考)

   ふーん。

Img_8596 チョコレートやケーキに入っているナッツの風味濃厚なクリームがプラリネ?

 パリの街角の露天で売られているピーナッツの砂糖がけはプラリーヌの一種と言えるのだろうか?

 次回へ、つづく。

 

 ○Confiserie Mazet de Montargis
  43 rue du General Leclerc
  45200 Montargis
  TEL:02 38 98 00 29
  FAX:02 38 98 25 59
  http://www.mazetconfiseur.com 

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2008年11月 4日 (火)

国民的ボンボン、TAGADA

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 TAGADA(タガダ)

 

 Fraise TAGADA(イチゴのタガダ)とも呼ばれる、マシュマロを砂糖でまぶしたイチゴ・フレーバーのむんむんする甘酸っぱい砂糖菓子だ。

 フランスの国民的ボンボン(←そんな言葉があれば)でもある。

 クマの形のグミ・キャンディで知られるドイツのHARIBO製だが、フランスで年間10億個も売れている人気ナンバーワンのイチゴちゃんだけに、フランス菓子と疑わない人も少なくない。HARIBO自体がフランスのメーカーだと信じている人もいるほどだ。マルセイユにはちゃんとHARIBO Franceもある。日本で言えば、ロッテ(韓国)みたいな存在だろうか。フランス・ハ(ア)リボのオリジナル商品なのかもしれない。


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 私には香料が強すぎる。色もスゴイ。イチゴというより赤血球みたいだ(類似品では三角のものもある)。外側をコーティングする、赤く色づいた砂糖がジャリッとするのもなんとなく苦手な感じ・・・なのだが、ひとつ、ふたつ、なんとなく口にしてしまう。

 地味な色合いのグミがなんとなく無害なお菓子のイメージがあるのとは対照的。ギモーブ(マシュマロ)と香水好きのフランス人たちを引きつけてやまないのもうなずける。

 来年、2009年はTAGADA誕生40周年だとか。かわいらしい関連グッズなども期待できそう。


P1110762  ※写真左は、2007年5-6月にサン・ジェルマン界隈で開催された食とファッションのコラボイベント、Sweet’Artでの1枚。

 アニエス・bのウインドーに展示されたJoel Hubautというアーティストの作品では、ウサギちゃんまでタガダをむさぼり食べている。

 口の染まりかたにちょっとドキッ。


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 ※ドイツ・フランクフルトの街角に立っていたHARIBOスタンド。好きなものを欲しいだけスコップですくう量り売り。ハート柄の紙袋がキュートだ。

 さすが本場。「こんな種類もあるんだ〜」と珍しさも手伝い、ついつい買いすぎてしまうのだった。

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2008年10月 1日 (水)

セルビアの思い出①

Img_3405  日本に住むセルビア人を取り上げたテレビ番組を見ていたら、ベオグラードの知人を訪ねた旅の思い出がよみがえった。

 セルビア共和国は、バルカン半島の西に位置する、旧ユーゴスラビアの国家。

 

 コソボ紛争時のNATOによる空爆の跡がいまだ生々しく、街のあちらこちらに残っている。
 写真を撮るのもなんとなくはばかれる雰囲気で、警備の兵隊(?)に見つからないように数枚さっと撮った。
 今まで訪れたどの街とも違う空気を感じずにはいられなかった。

                     

Img_3397  知人宅でお昼をいただく。
 「白チーズ」(写真左上)と呼ばれる柔らかなチーズがとてもおいしかった。
 塩味が効き、さっぱりしている。トルコでいただいて気に入って買って帰ったものによく似ている。

 夕方、公園を散歩していると、民芸品のスタンドでかわいらしい刺繍を見つけた。
 台所まわりのジョークのようなものが書かれているらしい(訳していただいたのに忘れました)。いろんな柄(ジョーク)がある。
 知人によると、キッチンに飾るものらしい。
 いつか、額を飾ることができるほど広いキッチンを持つことができたら・・・。いつの日かを夢見て、一枚購入した。


Img_3449  何から何まで珍しく、新鮮な旅。
 セルビアの旅行記(食べ物中心!)もこれから少しずつまとめて行きます。

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2008年9月11日 (木)

あれから7年

 

P1130348_2 あの日から7年がたった。

 あの日、遅めの夏期休暇でハワイの島に滞在していた私は、空港閉鎖により、それから数日間、島に閉じこめられてしまった。

 

 なすすべもなく、テレビのニュースを見る。
 信じられない光景が何度も何度も繰り返し放送されているというのに、見ている私のいる場所は嘘みたいに平和なのが奇妙だった。

 

 去年、ニューヨークに行ったとき、7年前の悲惨な事件を伝えるメモリアル・ミュージアムを訪れた。
 ぐにゃりと曲がった鉄骨、何十階も階段を下りて、すり減ってしまったパンプス、行方不明の家族を探す”尋ね人”のポスター・・・。すべてが生々しすぎて、見ているだけで苦しいし、つらい。
 思いもよらない事件に巻き込まれ、亡くなった方々やご家族の無念を思うと、胸に込み上げてくるものがあった。

 再建中のワールドトレードセンター(WTC)跡地を眺めていると、ふいに、初めてNYを訪れた時、WTCからこの街を見下ろしたことを思い出した。
 視界が霧でかすむようなビルの高さに驚き、アメリカのすごさを体感した瞬間だった。
 世の中は、今よりずっと単純だった気がする。
 

 あれから20年余り。あの建物は、跡形もなく消えてしまった。

 静かにたたずむ親子は、何を考えているのだろう?


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2008年9月10日 (水)

ミュゼめし!  ③Musee D'Art Moderne

 

Img_5380 パリ市立近代美術館(Musee d'art moderne de la Ville de Paris)は、傾斜したAvenue du President Wilsonから見ても、セーヌ川沿いのAvenue de New Yorkから見ても、ひときわ目をひく建物だ。

 1937年パリ万博に作られたという建物は、パレ・ド・トーキョー(写真右・左側)と対をなすシンメトリーなデザイン。

 バスで通りすぎるたび、開催中のモダンなエクスポジションに並ぶ人の行列を目にすることが多かったが、恥ずかしながら、実は一度も見たことがない。

 

 イエナのマルシェに行ったついで、時折、ぶらりと立ち寄っていたのは、もっぱら、無料の常設展。(入り口で、買い物カートチェック・イン!

Img_5366_2  無料とはいえ、芸術の都、パリ

 ピカソ、マティス、モディリアーニ、レジェ、デュシャン、ボナールなど、私でも知っている、そうそうたる顔ぶれの作品が並ぶ。
 1900年から現在に至る近代美術の変遷をたどることができるのだ。しかも、膨大な数のコレクションで、見ごたえも十分。

 

 もうひとつの目的が、ミュゼ併設のカフェテリア。

 イエナのマルシェには観光客が多いせいか、ブルターニュ風のクレープ屋さんがあるが、やはりマルシェ。おいしそうに並んだ食材を見て空腹を感じても、その場で食べられるものといえば、パンか果物程度。
 そんな時、道路を渡ってこのカフェテリアに行けば、スイーツやサンドイッチ、サラダなど簡単なものをつまむことができるから便利なのだ。

 

P1120197  中庭状の空間で、空に伸びる円柱、セーヌ川の向こうにそびえるエッフェル塔を眺めながらお茶をしたり、食事をしたり。

 

 なにをするわけでもない、パリの土曜日がのんびりと過ぎていくのだった。

 

 ○Musée D'Art Moderne
  11, avenue du Président Wilson
  75116 Paris
  TEL:01 53 67 40 00
       metro:Alma Marceau/Iena

 ※結構、”腹ヘリ”だったこの日はサラダ2種を盛りつけてもらいました。

 

  

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2008年9月 6日 (土)

道具馬鹿一代  ⑯joseph josephのまな板

 

Img_5813_2  日本のテレビで、”お笑い”番組の多さに驚きつつ、おもしろいのでつい見てしまう。
 なかでも毎週楽しみにしているのが、『アメトーーク』
 ”キッチン用品芸人”の企画があるなら、出演して熱く語りたいものだ(←芸人ではないので無理ですが)。

 

 道具馬鹿っぷりは帰国しても健在。
 3日前に届いたばかりのキッチン用品は、joseph josephのまな板、Grip-top

 

 ガラス製、円形やフルーツ柄、ユニオン・ジャック柄などポップなデザインのまな板シリーズで知られる英国ブランド。

 ずっと欲しくて、ロンドンに行った時に一枚!と張り切っていた。
 ハロッズのキッチン用品売り場で充実の品ぞろえだったのにもかかわらず、当時、あまりのポンド高に気分が萎え、結局買わずに帰ってしまったのだ(しかも、セールになっていたというのに!)。

Img_5319  半年前、近所のスーパーで売られている新(?)モデルを発見。
 プラスティック製。赤、黒、グリーンなど発色も好み。
 しかも結構リーズナブルな価格。
 そしてなにより、裏面の滑り止めのゴムが気に入った。旧ホテル日航・ド・パリ(写真左)を思わせるデザインも。

 パリ時代は、まな板の下に濡らしたペーパー・タオルを敷いて滑り止めにしていた。
 今使っている米国製のペーパー・タオルは一枚の判が大きい上に分厚くて、丈夫過ぎる。もったいないので、代わりにふきんを敷いているけれど、なんとなく収まりが悪かったのだ。

 悩んでいる間にスーパーの売り場に色の種類がなくなったので、ネットでグレーをゲット(写真右)

Img_5836_3 早速使ってみたところ、空間があるからか、薄いからか、ガタガタ音がする。みじん切りなどガンガン切るのには不向きかもしれないが、フルーツなど簡単なものを切るには十分だろう。

 気を取り直し、包丁でニンニクをつぶそうとしたところ、新品のせいなのか、ツルリと滑って行ってしまった。

 まな板が滑らずとも、食材が滑るとは! 予想していなかった、まさかの展開。

 

 「すべらんな〜」とは行かないようで・・・。


 
Img_5877
 ○joseph joseph

  http://www.josephjoseph.com

 ※でも、デザイン重視で買ったので、ドン・マイ。使っているうちに慣れてくるでしょう、きっと。
 こちらも形が気に入って購入したjoseph josephのコランダー(写真右)。思っていたのより大きくて、ちょっとびっくり。ネット・ショッピングはもっと慎重にと自戒。

 

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2008年9月 4日 (木)

アマトリチャーナな日

 

P1130845_3  イタリア人の友人が来日中。

 ちょうど一年前、ローマの自宅にお邪魔したことを思い出した。

 

 久しぶりのイタリア。そして恐らく当分来られまい。

 普段は軽めにする昼食も、リストランテでしっかりいただこう。

 モッツァレッラ、ヴォンゴレをつまんだ後、メインにサルティンボッカ。パスタはなし。
 家族はやはりパスタが食べたいと、ペンネ・アラビアータとローマのパスタ、”アマトリチャーナ”を(写真右)

 飾り気のないシンプルな料理は、食べ飽きることがない。夜は友人宅によばれているというのに、うっかり食べ過ぎてしまった。

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 しばし休憩。
 夕方から、腹ごなしにローマの街を歩き回る。
 遺跡のなかを歩くような街並みは、パリとはまた別の魅力がある。




 さて、「最後だからローマらしいものを」と、夕食に彼女が作ってくれたパスタは、またまた、アマトリチャーナだった!(写真左下)

Img_3378_2 「お昼にも食べたの〜?」とがっかりしていたが、おいしいから、いいのですよ。しかもペンネ・リガーテで作ってくれているし。

 


 

Img_3379_2 お母さんが作ってくれたテリーヌ(みたいなもの・写真右)や、炒めもの、デザートにティラミスまでいただき、お腹ははち切れんばかり。

 

 

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 温かいおもてなしはイタリアの一番の思い出となりました。
 ありがとうございました。


 
 ※アマトリチャーナ(amatriciana)は、ラツィオ州北部の町、Amatriceで生まれたレシピ。「アマトリチャーナ祭り」まである!

 もともとは塩漬け豚「グアンチャーレ」をオリーブオイルで炒め、黒コショウペコリーノ・ロマーノで和えたもの。トマトを加えるようになったのは、ローマに伝わってからで、アマトリーチェのレストランでは今でも”bianca(オイル・ベース)””rossa(トマト・ベース)”か選ぶことができるのだとか(参考)

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 太めの穴あきパスタ、bucatini(ブカティーニ)を使う、bucatini all'amatriciana(ブカティーニ・アラマトリチャーナ)が一般的?



 アマトリチャーナに関する過去の記事はこちら



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2008年8月 8日 (金)

Velibで駆けるパリ

 

 

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 自由自在にバスや地下鉄に乗ることができるような、慣れ親しんだ街がある、というのはなかなか嬉しいものだ。

 「スタージュに行くのに、よくこの駅を使ったな」「ラファイエットで買い物した帰り、人混みをよけながらバスまでダッシュしたな」など、思い出に浸るのも楽しかった今回の渡仏。

 一方、パリではマイカーでの移動が多かった家族は、乗り慣れないメトロやバスでの移動に疲れ気味。

 確かにパリは小さい街で、目的地までそれほどの距離がないけれど、メトロの乗り換えが必要だったり、頼みの綱のバスも路線がなかったりする。慣れないと疲れるだろう。
 そして困ったことに、必要な時ほどタクシーはつかまらない街なのだ、パリというところは!

 「Velibで行く?」

 ご存知、パリ市が環境対策の一環で導入したレンタル自転車のサービス。先月、1周年を迎えたばかり。ヴェリブのステーションがずいぶん増えた印象を受けたが、おそらく稼働率も高く、成功を収めているのだろう。(詳しいデータはこちら

Img_5332_2  ただ、パリは、北欧やドイツなどと比べると、自転車レーンの整備が発展途上だ。

 荒っぽいドライビングで知られるパリジャン・パリジェンヌの車と一緒に走らねばならず、慣れないとかなり恐ろしいため、パリ時代はほとんど乗る機会がなかった。事業開始間もなく、物珍しいせいか、空車を見つけるのも難しかった、ということもあった。
 今回、バカンス中で交通量も少なめ。空車も目立つ。大人だけの移動になら使えるかもしれない、と思いついたのだ・・・。

 きれいめな自転車を選び、機械を操作すると、レンタル完了。
 自分の高さにサドルを調整し、恐る恐るペダルを踏み込む。
 家族は、パリの地上なら走り慣れている!と水を得た魚のようにスイスイ進んでいく。

 

 コンコルド広場など開けた場所や、自転車レーンのない交通量の多い道路では抜き去る車が怖かったが、専用レーンに入れば快適、快適。

 車や徒歩では気づかなかった景色に出くわす、うれしいハプニングも。「ちょっと行きにくいから・・・」と敬遠していた場所にも気軽に足を伸ばせた。通い慣れた道も、自転車で走って初めて、「ここ、意外ときつい坂だったんだ」といった再発見もあった(ちゃんと変速もついていますが)。

Img_5270 そして、なにしろ安い!
 30分以内の利用なら登録料の1ユーロのみ!
 メトロやバスの乗り継ぎで予想外にカルネを浪費してしまった後だったので(これが意外とバカになりません)、刺激的な安さだった。
 おかげで、友人の家を訪問した帰り道、ちゃっかりマルシェに立ち寄ることもできた。

 難を言うなら、ステーションの場所がわかりにくいのと、場所によってはあいかわらず満車で、結局回り道になってしまうことがある・・・ということくらいか。

 天気さえ良ければ、ぜひ一度試してみる価値アリ、ですね。


 

P1000293  ※パリで予期せぬエクササイズの後は。
 CDを買いに立ち寄ったシャンゼリゼのVirgin Cafeで飲んだペリエの美味しかったこと!
 agnes.bとのコラボ・ボトル"b. wild!!"だそうな。 

○Virgin Champs-Elysees
    52/60 avenue des Champs-Elysees
    75008 Paris
    TEL:01 49 53 50 00
    FAX:01 49 53 50 41

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2008年7月28日 (月)

パリ滞在記2008夏

 

Img_5355  パリ滞在中の思い出をブログにまとめる作業も遅々として進んでいないのに、再び渡仏。

 

 短い滞在期間だったが、友人や知人に会ったり、おいしい食事をいただいたり、懐かしい場所へ足を運んだり、etc,etcののんびりの旅。

 

 フランスのEU議長国就任を記念してエッフェル塔EUカラーにライトアップされていたり、15区の再開発に伴う取り壊しが進んでいたり、近所のイケテない中華・スシのテイクアウト店が、さらに怪しげなスシ屋に改装されていたり、メトロの切符が紫じゃなくなったり、Velibのポイントが増えていたりと、1年も経たないうちに変わったことはチョコチョコあったけれど・・・。

 基本、パリは変わらない街。違和感なく歩けたのだった。

 

 お忙しい中、会ってくださった皆さん、ありがとうございました。
 残念ながら今回機会がなかった皆さん、次回お会いしましょう。楽しみにしています。

 というわけで、今回の旅行記も少しずつまとめていきます。



P1000419

 ※チュイルリー公園の移動遊園地Fete des Tuileriesも、今夏も変わらず。

 パリに来て最初の夏、ホームシック気味の時、この観覧車のてっぺんから見たパリを一望する美しい眺めに癒され、励まされたことを思い出しました。

 ○Fete des Tuileries
   JALDIN DES TUILERIES-1er
   75001  Paris
   metro:Tuileries
   2008年8月24日まで。

 


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2008年7月18日 (金)

ナツヤスミ。

Img_9083
 すっかり更新が滞っておりますが、ここらで少しパリに行ってまいります。


 いつもどおり、ほとんど予定らしい予定もない、ぶらり旅です。

 日本で日々充分のんびりしているワタクシですが、パリではまた違う意味でリラックスできそうで楽しみです。(芝生にゴロンとか、木陰で読書とか、ね)



 パリのお友達、機会が合えば、お会いしましょう。
   おいしいものでもいただきながら、お互い、近況報告できたらいいですね。

 お時間ある方、メールにご連絡ください。



 というわけで、次回の更新は月末あたりでしょうか。

 せっかくのぞいてくださった皆様、すみません。
  おいしい情報、ゲットしてきますので(たぶん)、しばしお待ちを。

                       farafel@Japon

 


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 ※こんなメチャクチャな風景もすでに懐かしい! 名付けて”必殺smart垂直駐車”

 出発前の今は、ノスタルジックな甘い気分にやや包まれていますが、現地に行くと「イラッ」とするんでしょうか、やっぱり。

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2008年6月23日 (月)

スペイン2007夏。  最終回:マドリッド、再び。



P1120904 激闘の末の4強入りおめでとう、スペイン。

 きっとかの地は喜びでわいているのだろう・・・と心はマドリッドへ。

                    

 訪れた美術館はプラドではなく、Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia(ソフィア王妃芸術センター)

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 ピカソの『ゲルニカ』をはじめ、スペインを中心としたコンテンポラリー・アートのコレクションで知られる美術館。

 かつて病院だったという広大なスペース。
 周囲は深い赤のモダンでスタイリッシュな空間。外から見えた図書館がかっこいい! こんなところで勉強したら、はかどるに違いない。

P1120890_2

 

 入り口に設営されたインスタレーションを眺める。永遠に続くような滑らかなうねりに見入ってしまう。

 ひんやりした日陰が心地よく、ゆったりと時間が過ぎていく。

 見るべきものが多く、とても1日では回りきれなかった。残念。

 

 初めて見た『ゲルニカ』。

 反戦のシンボルと言われる、モノクロームで描かれた作品。

 込められたメッセージを感じとることはできず、その大きさと迫力に、ただただ、たじろぐばかりだった。



 マドリッド中心部のサンタ・アナ広場では、スペイン内戦中に銃殺された詩人、ガルシア・ロルカの像が、石畳に影を落としていた。


P1120745_3jpg

 Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia
      Santa Isabel 52, 28012 Madrid
  Tel: (+34) 91 774 10 00
  Fax: (+34) 91 774 10 56

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2008年6月10日 (火)

スペイン2007夏。  ⑤カナリア名物、MOJO


Img_5152 海と山、両方があるカナリア諸島は、豊富な食材に恵まれている。

 その長い歴史の中で、ポルトガル、マグレブ、オランダ、そしてもちろんスペインなど多様な国々からの訪問者、あるいは新大陸で財をなして戻ってきた人たちによってもたらされた多様な文化や食材は、郷土料理にも足跡を残したという。

 原住民が入植者と穀物を交換したことから様々な穀物で作られるようになり、場所によるいろいろなヴァリエーションを生んだ郷土料理、”gofio”
 ”papa”と呼ばれるペルーから持ち込まれたジャガイモに、”batata”と呼ばれるサツマイモの一種。

 これら素朴な伝統料理に欠かせないのが、MOJOというソースだ。

 緑色のmojo picon verdeと、赤のmojo coloradoがある。

 たっぷりのコリアンダー、ニンニク、油、酢を滑らかになるまで混ぜたグリーンには、ジャガイモはもちろん、魚が合うという。

 赤は、赤唐辛子、クミン、ニンニク、油、酢を混ぜたもの。皮付きのまま塩ゆでしたポテト(papas arrugadas)にぴったりだとか。

 空港で買ったmojoは辛口。「肉にも魚にも、炭火焼き、プランチャ、フリットにもOK。パン、ジャガイモ、トースト、そしてゴフィオにもあう」とラベルにある。mojoを粉末にしたシーズニング・スパイスもあった。

 ニンニク、むんむん。オイリーで辛いのは、どこか、アリサっぽくもあり。

P1130048  レストランで魚のプランチャ?を注文したとき、まわりに添えられていたのもこれ(写真左)
 塩味だけで食べていると飽きることもあるから、味の変化が嬉しかった。
 別皿に入れて添えることも。

 ディップの要領で、何につけてもいい万能ソースなのだろう。こんなソース、日本にもあるような・・・。なんだっけ、なんだっけ? 思い出せない。

 ところで発音は、モホ
 モジョじゃありません。スペイン語ですから。(←勝手に間違えて喜んでいたのは私です)

 (参考文献:Canary island cuisine/Everest)


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※チーズを頼むと、チーズの上にドライフルーツやナッツがどっさり。
 ヤギ、羊、牛の乳で作るカナリア諸島のチーズはおいしいと定評があるそうで。チーズの塩気とコクにフルーツの甘さ・・・エンドレスです。

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2008年5月19日 (月)

スペイン2007夏。  ④なにも(し)ない島、フェルテヴェントゥーラ

 

Img_1541  書きかけの旅行記をほったらかしにしていたら、”2008夏”がすぐそこに来てしまった。
 急いでまとめてしまわなければ。

 

 

 マドリッドを後にし、旅の目的地、Fuerteventura(フェルテヴェントゥーラ)へ。
 大西洋、アフリカ大陸の北西に位置するカナリア諸島のひとつだ。

 この島を選んだのは、ずばり、「テキトー」。
 本当はマダガスカルに行きたかったが、予算オーバー。
 それならば、ただただ、リラックスが目的の旅を。ゆっくりできれば、どこでも良かったのだ。

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 海に面し、数種類のプールがあるリゾート・ホテルを予約したところ、それは開発途上の、砂漠のような荒涼とした風景の中に要塞のように建っていた。

 

 

 読書三昧。
 たくさん持ち込んだ本を片っ端から読み、飽きたらプールに飛び込むか、ビーチを散歩するくらい。

 周りには寂れたショッピングセンターがポツポツとあるくらいで、本当にすることがない。

P1120991  暑さのせいで屋外スポーツをする気にもならない。島巡りツアーを申し込むのも面倒になり、ホテルに閉じこもり、ひたすら読書と昼寝を繰り返した。
写真右はある夜のホテルの出し物、アバのコピー・バンドのライブ! 歌い手、聴き手、双方とも、なにか物悲しいものがある・・・)

 

 パリよりもさらに、のんびり、時間が過ぎていく。
 こびりついた”浮き世の垢”が落ちていく感じがたまらなく心地良かった・・・。


 

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 ※困ったのは食事だ。ホテルに数カ所あるレストランは、客が少ないからか、交代で営業。近隣にはファストフードしかない。
 着替えて出かけるのもおっくうで、結局、朝夕ビュッフェで食事することが多くなり、最初はうれしかったガスパチョ(写真右)も最後にはちょっと飽きてしまった・・・。

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2008年3月30日 (日)

僕らが旅に出る理由  ⑥ザッハトルテ

 

Img_9555  ザッハトルテ
 発祥の地、オーストリア・ウイーンのホテル・ザッハー製
 DEMELがなんと言おうと、なんてったって、Das Original、である。
 コテコテのオーストリアみやげのひとつだろう。

 チョコ+アンズジャムの組み合わせは、飽きることがない。
 オペラなど、フランス菓子の濃厚さに慣れてしまうと、ザッハトルテはむしろ軽く、食べやすいとさえ思えてしまう。
 ケーキの入った木箱もかわいらしく、おみやげでいただく度、とてもうれしかった。

 

 現地では、甘くないホイップクリームを添えていただくと聞き、「ぜひ本場のCafe Sacherで食べてみたい!」と訪れる機会を楽しみにしていたのだが・・・。

Img_9546Img_0453 ウイーンを訪れたのは、とても暑い日だった。
 広場にはアイスクリームスタンドが立ち、飛ぶように売れている。
 石畳を歩くだけでバテる。
 モーツアルト像とト音記号が目印のブルク庭園(写真左下)など名所を回るものの、足取りは重い。
 ホテルの部屋に戻り、日よけを降ろしてシエスタを決め込んだ。

Mozart  ところが、夕方になっても疲れは取れず、外もまだ暑い。
 とてもチョコレート・ケーキ の気分にはなれない。それでもせっかくだからと、ホテルのカフェの入り口まで行ったのだが、観光客であふれかえっている様子を見て、断念。
 デメルも同様。

 もう、これ以上、歩きたくない・・・。完璧に、夏バテだ。
 「せっかく来たのに・・・」
 後ろ髪を引かれる思いで、しぶしぶ、空港の売店で売られているザッハトルテを買って帰ったのだった。

 それはそれで十分おいしかったのだが、これはまるで、博多ラーメンを店で食べないまま、福岡空港の売店で箱入りラーメンを買って帰る、無念な感じ。

 うーん、残念!

 


Zahha_2  ○Cafe Sacher Wien
  Philharmonikerstrasse 4, A-1010 Vienna
  Tel.: +43 (0)1 - 51 456 0
  Fax: +43 (0)1 - 51 456 810
  http://www.sacher.com/sacher/HotelSacherWien

 ※5㎝角の四角ヴァージョン(写真右)もかわいい。ダス・オリジナルではないけれど。

 

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2008年3月21日 (金)

ミュゼめし!(番外編) ②American Museum of Natural History

 

Img_2142 12年ぶりと言う円高のニュースに、心は、昨夏訪れたニューヨークへ。

 新生MOMAを訪れるのも楽しみだったが(以前訪れた時はブルックリンで仮設だった)、映画『ナイトミュージアム(La Nuit Au Musee)』を見て以来、アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)を再訪するのを待ち遠しく思っていた。

 そのスケールは体験済み。
 パリの国立自然史博物館(Musee National d'Histoire Naturelle)は一番通った場所のひとつだし、ロンドンのNatural History Museumも良かったが、ニューヨークのそれはケタはずれの広さ、充実度。

Img_2164  恐竜の骨、シーラカンスの化石なども迫力があるが、飽きずに眺めてしまうのが、米国の動物のはく製の展示だ。写真家、杉本博司氏の作品『Dioramas』シリーズでも取り上げられているからご存知の方も多いと思う。
 はく製の技術がスゴイのか、背景作りがウマイのか。あまりにもリアル。動物園以上の臨場感にたじろぐほどだ。

 予約したプラネタリウムの時間までずいぶんある・・・といったんミュゼを後にし、向かったのはホットドッグの店、Gray's Papaya。75th、74th、「まだかなあ」と数ブロック歩き、71st streetまで来ると見覚えのある街並みが。

 

Img_2176  『You've Got Mail』『Sex and the City』などNYを舞台にした映画やTV番組で何度も登場した有名店だが、安くて手軽なおいしさのせいなのか、店は観光客と地元の人でごった返している。

 ホットドッグ2個とドリンクの”Recession Special"を頼み、カウンターに隙間を見つけ、マスタードとケチャップをたっぷりつけてほうばる。3.5ドルくらいだったか? 今の為替だと350円以下。前は2.75ドルだったとか。すごすぎる。
 熱々のホットドッグは案外小さくて、ペロリと食べてしまう量。そう言えば、以前訪れた時は、3個食べても食べ足りなかったのを思い出し、ザワークラウト入りを追加した。

Img_2180 パンはねちっとしているし、ジュースは色水みたいだし、美食家の人なら眉をひそめそうな店だが、NYのおいしい思い出の筆頭に必ず浮かぶのが、この店のホットドッグなのだ。他の場所では食べられない独特の味、とでも言おうか。これぞN.Y.。


 サクサク食べて、リフレッシュ。
 急ごう、T-REXが私を待っている。偉大なる自然の世界に舞い戻ったのだった。


 ※今回のもうひとつの収穫。

 併設のプラネタリウム、Hayden PlanetariumCosmic Collisionsというスペース・ショーを見たのだが、ナレーションをロバート・レッドフォード(!)がつとめる贅沢な作り。ホットドッグで満腹になり、眠ってしまうかも・・・と心配していたが、衝突して砕け散る石をよけようと頭を振ってしまうほどの迫力、見ごたえある内容に大満足したのだった。

Img_2188 

○American Museum of Natural History
 Central Park West and 79th Street
 New York, NY, 10024-5192
   http://www.amnh.org/

○Gray's Papaya
   2090 Broadway, Corner 71st
   New York NY
   TEL:(212)799-0243

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2008年3月12日 (水)

焼き菓子偏愛主義② ーサービスエリアのお菓子ー

 

Img_0941  日本の充実ぶりからすると、かなり寂しいフランスのサービスエリア

 レストランやカフェ、ファストフードがある場所もあるが、トイレ休憩や給油を兼ねて立ち寄るのは大抵、コンビニ状の店舗
 小腹を満たすうどんやたこ焼きといった作りたての食べ物が欲しいところだが、選択肢は自動販売機のコーヒー、ペットボトル飲料、冷蔵のサンドイッチやキッシュ、アイスクリーム、スナック菓子系くらい。土産物のたぐいも売られているが、本当にわずかだ。せっかく立ち寄ったのに。

 ピンとくるものがないまま並んだレジで見つけたのは、Gateau Dauphinois(ガトー・ドフィノワ)。素朴な絵、銀紙に包まれた手のひらサイズの菓子が無造作に積まれている。1ユーロちょっと。
 「おいしいのだろうか?」
 クルミ、アプリコット、レモンなど数種類の中から、フランボワーズチョコレート味を買い、店の外の芝生に座って食べてみた。

 ビスケットの中にはフィリングがぎっしり詰められ、ボリューム感あり。見た目通りの素朴な味わい。
 いかにも”郷土みやげ”な感じだが、1995年にはフランスの名産200品目を紹介したガイド本”le meilleur de la France”(Hubert de CHANVILLE )にも取り上げられた一品なのだとか。

 

 ドフィネ地方の特産品のひとつ、クルミで作る菓子Gateau Dauphinoisは、もともと、サブレ生地の中にハチミツとクレーム・フレッシュ、砂糖で煮たクルミを入れて焼いたものだった。

Img_0955  1985年にこの菓子を作る店とそのブランド名を買ったビスケット職人Reymond Pitot氏が、地域で収穫される新鮮なフルーツ(BeaurepaireのフランボワーズArdecheのブルーベリーDromeのアプリコットなど)を使った新ヴァージョンを開発した。

 商品を最初に置いてくれたのが高速道路A7のIsar Dromeのサービスエリアの店だったこともあり、現在も25カ所のサービスエリアや駅や空港の売店、食材店を中心に販売する。
 わずか6人の会社。素材と伝統の製法にこだわり、すべて手作りする菓子は量産できないため、大型スーパーでは販売しないという。(参考記事)

 9カ月間、保存が可能。6人用、300gの大型もある。
 どこかのサービスエリアで見かけたら、パクリと食べてドライブの疲れを取るのも良し。おみやげに買っても良し。


 ○SARL PITOT, Gâteau Dauphinois
        Z.A. les Lots, 26600 Tain-L'Hermitage
      Tel : 04.75.08.60.69
      Fax : 04.75.08.79.89
      http://www.pitot.com

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2008年2月25日 (月)

かもめの旅 その二

 

Img_3006  3年ほど前、初めて訪れたときは、「フィンランドと言えば、トナカイ」という印象だったので、トナカイ肉の料理を食べた。
 たっぷり添えられたgroseille( レッド・カラント)の実が不思議な味わいを醸し出していた・・・(写真右下)

 だから映画『かもめ食堂』の中で、小林聡美が「フィンランドと言えば」と片桐はいりに問うシーンでは、「トナカイ!」と自信たっぷりに(心の中で)答えたのだが、正解は「サーモン」だった。
 私の中では「サーモンと言えばノルウエー」だったのだが・・・。

Img_2919
 映画を見た後に訪れたフィンランドは、なるほど、”サーモン処”だった。
 そう言われれば、どこのレストランでもサーモン料理はあるし、市場横の屋台でもサーモンは人気メニューだった。
 大きな円形の鉄板の上でジュージューと音を立て、次々と焼かれるサーモンはシズル感たっぷりで、ミートボールやソーセージがかすんで見えてしまうほど。

 サーモン、添え物のジャガイモのローストは、ディルがいっぱいまぶされた北欧風味。ヨーグルトっぽいソースもかかっている。これはこれでおいしい。
 きっとかなりの量を家庭でも消費するのだろう、市場では大振りのディルの束が売られていたのが印象的だった(写真左の手前)



P8060135_2  こぼれ落ちそうな大盛りの皿を受け取り、屋台の横のテーブルでいただく。
 フィンランドの空は、うそみたいに青い。

 厚みのあるサーモンはすばらしく脂がのっている。できるなら、鉄板にのせたまま、しょうゆをジュッとかけて白ごはんと一緒に食べたい!

 「かもめ食堂」が本当にヘルシンキにあればいいのに、と切実に思ったのだった。

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2008年2月12日 (火)

かもめの旅 その一

  欧州に住むというアドバンテージ。

 旅行好きにはたまらない。
Img_2926 できるだけ暇を見つけては、いろんな国、場所を旅した。

 だから、同じ場所を2度訪れるのは、相当好きだという証。
 私の場合、そのひとつが、フィンランドだった。

 

 Finnairだと、パリ発日本行きの途中でヘルシンキにストップ・オーバーできると知り、あっさり再訪を決めたのだ。

 3年ぶり。決め手になったのは映画『かもめ食堂』を見たからだ。『やっぱり猫が好き』世代なので、無条件に楽しめた映画。
 以前訪れた時より、親近感が増したように感じるのは、やはり、映画のせいなのか。

Img_2694   アラビアのアウトレット経由、ロケ地のカフェ・スオミ(写真右下)

 店内は、アラビアで見かけた日本人旅行者でいっぱい。自分も含め、おのぼりさんでちょっと恥ずかしかったけれど、映画も、なぜか北欧フィンランドに集ってしまった日本人の愉快なストーリーだったので、これもまた良し、と大らかに思えてしまう。かもめマジック。

 実際の店内は映画とはインテリアも何もかも全く違う、セルフサービスの食堂だったけれど、店員さんも親切で、違った意味で”心温まる”店だった。

 サーモンのグリルや豚肉のソテーを食べた(と思う)のだが、写真を撮るのを忘れた。

 中心地へ歩いて戻っていると、以前通った道を思い出し。
 おお、少しだけ、地元の人っぽいではないか。なんだかうれしくなってしまった。もたいまさこさんの気分。

 

Img_2703_2 そんなこんなで、フィンランドは二度、おいしいのだった。 

 つづく。

 ○Kahvila Suomi
  Pursimiehenkaku 12  
  00150 Helsinki 
  TEL:09-657-422

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2008年2月 8日 (金)

ミュゼめし! ①Le Musee des Arts Decoratifs

 

Img_8854

 パリ生活も終わりに近づきつつあるころ、ようやくミュゼ(美術館)巡りの楽しさに目覚めた。

 お宝の真ん中に暮らしていたというのに・・・と後悔しても、時、すでに遅し。住んでいる人の特権で、ゆっくり、じっくり鑑賞していると、まったく数はこなせなかった。恥ずかしながら、いまだに「モナリザ」を見たことがない・・・。


 そんな限られた中だが、一番、はまったのは、ルーブルに隣接した装飾美術館、Les Musee des Arts Decoratifs

 数年前にシックに改装された美術館。中世以降の調度品や装飾品のコレクション、15万点を所蔵するほか、服飾やデザイン系のエクスポジションも常時開催している。

Img_8900  アール・ヌーヴォー、アール・デコもすてきだが、チュイルリー側の棟にある60ー70年代のモダン・デザインのプロダクトや、コンテンポラリーな作品を眺めていると、時間がたつのを忘れるほど。

 エーロ・アールニオのバブルチェアをはじめ、”名作椅子”が勢揃いする部屋は特におすすめ。名作に身を沈め、スクリーンに映し出される、名作家具が映画に登場する”場面集”を見ていると、なんとも贅沢な気分になってくるのだ。

 おもちゃ、宝石の展示があるのもおもしろく、親しみやすい。穴場なのか、平日だと、いつ行っても人が少ないのも高ポイントだ。

 さて、じっくり見たらお腹がすいてきた。”ミュゼめし”と行こう。

P1130222_2 館内にはLe Saut du Loupという、黒と白を基調としたミニマルでシックなインテリアのレストランがある。2階のバーもかっこいい感じ。

 

 ハンバーガーを頼んだら、丸くくりぬいたトーストで作ってきた。竹ぐしがブスリ。ボリュームがある。サラダには、ライスクリスピーがパラリ・・・。P1130225

 

 ステーキに添えられた、かっきり長方形のポレンタは”キュビズム”らしい。
 レタスのソースが驚くほどの緑で、絵の具のようだ。

 普通の料理を”ちょいアート”っぽく、冗談みたいに仕上げたところが、おかしいやら、おもしろいやら。

 さすが、ミュゼめし。

Img_8845


 気候が良くなったら、断然、テラス席。

 ルーブルとチュイルリーの真ん中。パリ随一の眺望をお約束。



 ○Musée des Arts décoratifs
  107, rue de Rivoli
  75001 Paris
  TEL: 01 44 55 57 50
  Métro : Palais Royal-Musée du Louvre, Tuileries, Pyramides.
  http://www.lesartsdecoratifs.fr/fr/01museeartsdeco/index.html

 ○Le Saut du Loup
  107, rue de Rivoli
  75001 Paris
  TEL : 01 42 25 49 55
  www.lesautduloup.com


 

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2008年1月22日 (火)

観光地のボン・アドレス  ーAu Bon Accueilー

                              

 「俗っぽいけど、エッフェル塔が好きなの」

 映画「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」(2003年・仏)のせりふ。シャルロットはこの言葉で、T・スタンプのロンドン自慢をやんわり封じ込めてしまう。

P1130712 パリジェンヌの代表選手のようなシャルロットですら、こんな調子。

 春夏秋冬、朝昼晩、晴れの日も雨の日も曇りの日も、遠くから見ても近くから見ても。

 悔しいけれどエッフェル塔はいつだって魅力的だ。コテコテの観光地にもかかわらず。

 

P1130711

 「ワインのセレクションがなかなかいいよ」
 帰国間際に訪れたレストラン、Au Bon Accueil
 ワイン通の友人から薦められていたのだが、コテコテの観光地の近く。観光客が多い、ツーリスティックな場所なのでは・・・? なんとなく足が向かなかった。P1130717

 近づいてくるエッフェル塔を眺めて歩いていると、通り過ぎてしまうような控えめな店構え。
 感じの良いサービスの方に迎えられ、席に案内されると、カジュアルながらシックな内装の店内にがぜん、期待が高まる。
P1130720 今夜はなんだかおいしいものが食べられそうだ。

 色とりどりの野菜が鮮やかな前菜をいただいた後、メインにアントレコットを。
 よくよく焼かれた表面とは裏腹に、中は見事なセニャン。肉の旨さをかみしめる。感激。
P1130721 ほかの人が頼んだアニョー(写真左)やフィレ・ド・ブフもおいしそうだ。

 デザートも美しく、パキッとわかりやすいおいしさ。

 

 ボリュームたっぷりで 、シンプル&ダイナミックな料理に思えるが、実際は、細やかな”筆払い”を感じさせる、丁寧な仕上がりの皿ばかり。ほっとする味わいの中にも、それは確かに隠されている。

P1130723 好みのレストラン。これまで来たことがなかったのが、悔やまれるほどだ。

 

 良い店を見つけた。
 上機嫌で店を出ると、ちょうどエッフェル塔の照明がキラキラと点滅していた。見慣れた光景ではあるが。

P1130726  「もう見られなくなるのだなあ」

 柄にもなくセンチメンタルな気持ちに押され、パチリ。

 やっぱりスーパー・モデル。
 誰がどう撮ってもそれなりに絵になるのは、さすがです。

 

P1130727

 


 ○Au Bon Accueil
   14 rue de Monttessuy
      75007 Paris
      TEL:01 47 05 46 11
    FAX: 01 45 56 15 80
      metro:Alma-Marceau

 

 ※気に入ったので、日をおかずにランチで再訪し(食い意地がはっていますね)、子豚をいただいた。
 コションのすばらしさはもちろん、添えられたジャガイモのピュレのおいしさも特筆もの!
 もちろん、ワインもおいしくて手頃なラインが充実。オススメです。

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2008年1月17日 (木)

ドリームな組み合わせ



Img_8322 ドイツのブレッツェルは大好物だ。

 くるんとした、独特のかわいらしい形。
 岩塩がまぶされた表面は、栗を思わせるつやつやした濃い茶色の焼き色で、はちきれんばかりにふくらんでいる。

 ゆうに直径20㎝はありそうなブレッツェルをつまみに、ビアホールで飲むビールのおいしいこと。ペロリと食べてしまうから不思議だ。

 ドイツに行くと、必ず買い食いしていたのが、バター付きのブレッツェル

 そのまま食べると、パン特有の”胸につまる感じ”があるが、バター付きだと口当たりが滑らかになり、さらに食が進んでしまう危険なおやつなのだ。

 パン屋さんのショーケースに、半分にスライスし、バターをたっぷりはさんだブレッツェルを見つけると、ついつい買ってしまうのだが、バターがなんとなくマーガリンっぽく感じられるのがたまにきず。

 

 「おいしいバターをはさんだら、もっとおいしくなるに違いない」
 ブレッツェルをパリに持ち帰り、半分に切り、ボルディエのバターを塗って食べてみた。

 おお、これぞ、独・仏ドリーム・チーム!
 (↑ちょっと大げさですね)
 バゲット+バターと比べても遜色なし。

Img_8316 ブレッツェルの塩気を考えて、バターは無塩がよろしいようで。



 ※ドイツ・ソーセージ+マイユのフレッシュ・マスタード の組み合わせもやってみました。当然。(写真右)

 
エレガントな感じ?

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2008年1月16日 (水)

僕らが旅に出る理由  ⑤MAILLEのフレッシュ・マスタード

 

Img_5407 ディジョンみやげにいただいたのは、Maille(マイユ)のマスタード。白ワイン風味。

 日本でも買うことができるマイユのマスタードだが、これはブティックに設置されたポンプから陶器の入れ物に詰めてくれるフレッシュなもの。賞味期限も手書きで書かれた、店でしか買えない限定品なのだ。

 肉料理に、サラダのドレッシングに、サンドイッチに、とマスタードの消費量が多い我が家では、高価なマスタードを買う機会がないので嬉しい。
 なにしろ、伝統的な陶器のマスタード・ポットを買おうと張り切ってマドレーヌにあるパリ店に出かけたものの、あまりに高すぎ、マスタード用の木のスプーンしか買うことができなかった苦い思い出があるのだ。

 「いつものより香り高い(気がする)!」
 いつもより、大切に、心していただいた。ありがとうございました。

 食べ終わった後の陶器は当然、処分しがたく。
 大瓶のマスタードをつめかえて食卓に出している(←大ウソつき)。もちろん、木のスプーンを添えて!

 

  ○Boutique Maille-Dijon
   32, rue de la liberté
      21000 Dijon
      TEL: 03 80 30 41 02
      FAX: 03 80 50 09 46

  ○Boutique Maille-Paris
     6, place de la Madeleine
     75008 Paris
     TEL: 01 40 15 06 00
     FAX: 01 40 15 06 11

    http://www.maille.com 
    http://maille.jp/

Img_4118  ※写真左Beaune(ボーヌ)で買ったFALLOT社のもの。

   同社のヴィネガーは愛用しているが、マスタードはあまり買ったことがない。つい、リーズナブルなマイユの大瓶を買ってしまうのだ。

 同社HPによると、いまだに石臼でマスタードをひいている唯一のメーカーなのだとか。
 訪れた日、あいにくお休み。土産物店で買うことに(パリでも買えますが)。
 マイユほど種類は多くないが、パン・デピス風味カシス風味クルミ風味など、フレーバー付きのマスタードもある。フレーバー付きは普段買わないが、小瓶だと食べきってしまえるかな、と買ってみた。何に合わせよう?

   ○FALLOT
  31, rue du Faubourg Bretonnière
  21200 BEAUNE
  http://www.fallot.com/

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2008年1月14日 (月)

エル・ブリ N.Y.風味  ーwd-50ー

P1130262

 "cutting edge culinary technique and ingredients"だそうな。

 N.Y.で行ってみたかったレストランのひとつ、wd-50へ。

 旅行者の私には物騒に見える(が、人気の)エリア、Lower East Side(LES)にある。P1130264

 長髪、眼鏡の”博士”っぽいルックスのオーナー・シェフ、Wylie Dufresne氏が創り出す実験的な料理の数々。米国人食べ物ブロガーのブログで料理の写真を見て、 「おもしろそう」とチェックしていたのだ。P1130265

 店のHPからオンライン予約へ。
 日にち、時間、人数を入れると、予約請負会社が可能性のある時間帯を教えてくれる。「テーブルに花束を届けます」などというウェブ広告に驚きつつ、予約完了。すぐに確認のメールが送付されてくるので安心だ。さすがアメリカ。

P1130267 れんが造りのカジュアルな雰囲気。暗めの照明のテーブルから見える妙に明るいキッチンはこの日、 ソフトモヒカンっぽい髪型、縦ストライプのタブリエがポップな感じのスー・シェフが仕切っていた。

 サルデーニャの楽譜パン、carasauみたいなパンからスタートしたディナーは、「これ、食べたことがあるけど何だっ

P1130271

け?」なオリエンタルな食材あり、初体験の意外な食材の組み合わせあり、そして化学的なアプローチから生み出される、まか不思議な料理のオンパレードだった。

(数カ月前のことで記憶があいまいです。すみません、写真だけお楽しみください。写真はクリックすると大きくなりますP1130272

 ①イカのかわきものを戻したようなもの。甘酢味だった?

 ②ピーナッツバター味?

 ③フォアグラの紐、あられまぶし。

P1130275 ④リドヴォーのカツ、だったか?

 ⑤薄切りハム。甜麺醤っぽいソース添え。

 ⑥コンソメ。謎の白玉入り。と思ったら、French onion soupだそうだ。

 ⑦スイカ+貝の一種。種に見えるのは豆鼓。

P1130277 ⑧不明

 ⑨デザートその1

 ⑩デザートその2 soft chocolate, avocado,licorice, lime

 ⑪デザートその3

P1130280 ⑫ミニャルディーズ

 

 ニューヨーク版ミシュラン一つ星の店。

 料理に化学を取り入れるシェフとして、エル・ブリのF・アドリアP・ガニェールを引き合いに出した記事も見か

P1130281

けたが、N.Y.風に味付けするとこうなるか。洗練性や味わいの面で、両者と比較するのは厳しいというのが正直な感想。

 ネットのクリティックでも、「すばらしい!」と手放しで絶賛する意見がある一方で、「NASAの宇宙飛行士の食事のほうがマシ」と言うような手厳しい意見も。

P1130283

 ただ、化学料理法を用いることで、斬新な発想を皿に仕立ててしまう表現力はすばらしい。例えば、紐状になったフォアグラ。キューブ状のフライになったマヨネーズ。etc,etc。
 「これは一体???」

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 未知なる体験の連続だ。おいしいだけの料理では飽き足らないニューヨーカーを引きつけてやまないのは、この”知的おもしろさ”なのだろう。

 

P1130292

 ○wd-50
   50 Clinton Street
   New York, NY 10002
   TEL:212.477.2900
      http://www.wd-50.com


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2007年12月19日 (水)

道具馬鹿一代  ⑬トナカイのポット・ウォッチャー


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 旅の思い出に、旅先の土産物店で小さなオブジェを買い集めている。

 パリだとエッフェル塔、ロンドンだと衛兵、ローマだとコロッセオというような”いかにも”な、ミニチュアのたぐいだ。

 フィンランドヘルシンキで見つけたのはこの木製のトナカイ

 「いかにもフィンランドらしい! かわいい!」

 iittala(イッタラ)で売られているのを手に取ったところ、実は”ポット・ウォッチャー”と言う、れっきとしたキッチン・グッズだった。

 鍋のへりにひっかけて使う。(写真右)

Img_3741 鍋を火にかけてほかの作業をしていると、ついついやってしまう”吹きこぼれ”。お気に入りの鍋だとかなり焦る。

 でもこのトナカイ君がいれば、うっかりさんのあなたも(ワタシも)もう安心。

 

 寒い冬が到来、クリスマスももうすぐ。煮込み料理で温まりましょう。



 ※調べてみると、Veicoというブランドのものらしい?
 トナカイのほかにウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ライオンなど動物シリーズあり。1個2ユーロなり。
 フィンランド語のみのHP(珍しい!)で解読不能・・・。

  

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2007年9月20日 (木)

あこがれのBBQ

P1130754  友人宅でバーベキュー・パーティー

 広い庭には大きなピクニック・テーブル。そしてバーベキュー・グリル。

 慣れた手つきで火をおこし、マリネした骨付き豚肉アンドゥイエットソーセージブダン・ノワールなどを次々と焼き、ふるまってくれた。ごちそうさまでした。


 炭火で焼いた食べ物は、なぜ、かくもおいしいのだろう?
 ステーキはもちろん。いつものハンバーグも、バーベキュー・グリルで焼くと数倍おいしさが増す。そのハンバーグを挟んで作るハンバーガーは天国の味わいだ。

 アパート暮らしではまねできない贅沢・・・。でも炭火焼きしてみたい・・・と思っていたら、グッドデザインの卓上七輪を発見。炭火で焼いたサンマ・・・おいしそう。買ってみようかと真剣に思案中なのだ。


 

Img_8003  旅先での炭火焼きのおいしい思い出をご紹介。

 

 ドイツ、フランクフルトにて。
 円形の巨大な網の上でいろんな種類のソーセージが炙られ、あたり一面においしそうな匂いが漂っている。
 パンに挟んでもよし、輪切りにスライスしてもらってもよし。(←専用の機械でカットしてくれるのだが、ちょっとこわい)
 マスタードをたっぷりつけ、パリッと焼けた香ばしいソーセージにかぶりつく。熱々、ジューシーだ。ついつい引きつけられて、何度もビールを片手に食べてしまった。


135  トルコ、イスタンブールにて。
 トルコと言えば、シシカバブ
 男性たちの憩いの場みたいな、炉端焼き風のこの店では、小さく切った肉片を50㎝以上はありそうな長い鉄串にさしたものを、炭火で焼いている。串刺しのトマトもある。
 隣に座った地元の人が食べ方を教えてくれる。添えられた薄いパンを使って肉を串からはずす。野菜と一緒にパンで包んで食べるのだとか。


P1130320  米国、ニューヨークにて。
 ずっと行ってみたかった超有名ステーキ・ハウス、Peter Lugerへ。
 予約したにもかかわらず30分も待たされたけれど(←普通のことらしい)、待ったかいのあるおいしさだった。
 大きなTボーンステーキが熱々の皿に、ダイナミックに盛られてやってくる。ほどよく脂がのった肉は、かみしめるほどに味わい深い。炭焼きの香りが鼻を抜けていく。すばらしい。
 肉がまだたっぷりついた骨をドギー・バッグにする地元の人たちがうらやましかった。
  http://www.peterluger.com/


 在N.Y.の知人の方に教えていただいた炭火焼き鳥の店、鳥人P1130253
 オープンする17時半にはすでに行列ができる人気の店。
 そうだろう。
 日本と違わない、おいしい焼き鳥が待っているのだ。パリとはちょっと違う。
 きりりと頭を手ぬぐいで巻いたお店の方が串を焼くのを眺めながら、陶器のコップにつがれた生ビールとともにいただく。感涙。日本と同じ、きびきびとしたサービスの方の心遣いにも感激。
 つくね、レバー、ハツ、ボン・・・何本頼んだのかわからないほど夢中で食べたのだった。
 ○焼き鳥 鳥人 (とっと)
  251 W. 55th St.
  TEL: 212-245-4555

 

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2007年9月14日 (金)

魅惑のシャルキュトリー ②jambon persille

 
P1120677 7月のある週末。
 「そうだ、ブルゴーニュ行こう」
 ぶらりと出かけたブルゴーニュでいただいた。

 ジャンボン・ペルシエ。この地方の郷土料理のひとつだ。


 安宿の食堂で注文すると、パセリ入りゼリーで固めたハムがどかんと皿に載っている。

Img_0960 同じく郷土料理のエスカルゴにつきもののパセリ・バター(beurre persille)と同様、ニンニクが効いている。プルプルした食感は、ゼラチン・シートだけでなく、仔牛の足を一緒に煮込んで抽出したゼラチン質からなのだとか。

 


 街角のシャルキュトリのウインドーで、目が釘付けになったのは、”まりも”みたいな真緑のジャンボン(写真右上)P1120690

 

 地方はダイナミック!と感心していたら、ジュヴレ・シャンベルタン村にある家族経営のこじゃれたレストラン、Chez Guyでは、薄くスライスされ、上品な感じで登場したのだった。

 誰が考えた料理なのか知らないが、ワインとの相性がすばらしすぎる・・・。


 ○ジャンボン・ペルシエの作り方はこちら。


Img_1198_2 ○Chez Guy
  3 pl.Mairie
      21220 Gevrey-Chambertin
      TEL:03 80 58 51 51
      FAX:03 80 58 50 39
      http://www.hotel-bourgogne.com/chez_guy/

 ※飲んだことはありませんし、これからもご縁はなさそうですが、ロマネ・コンティの畑にも詣でてみました。一応。

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2007年9月12日 (水)

僕らが旅に出る理由  ④La Maison du Biscuitのサブレ

 

Img_20672  ノルマンディでヴァカンスを過ごした方からおみやげにいただいたのは、ノルマンディ地方シェルブール近くのお菓子屋さん、La Maison du BiscuitGalettes normandes(ノルマンディのガレット)

 

 1903年創業の老舗の味。わくわくしながら、レトロな雰囲気の箱を開けるとサブレがぎっしり詰まっていた。

 黄金色のサブレを一枚つまみ、口に運ぶ。

 サクサクとも、ちょっと違う。ところどころジャリジャリするようなこの食感こそ、サブレ=sable(砂をまいた、砂をまぶした)と呼ぶゆえんなのだ。

 それでいて、口当たりはふわりと軽い。
 ノルマンディ産のとびきりおいしいバターがたっぷり使われているのだろう、きっと。塩味を効かせているのも癖になる。

 

 「食べきれるかなあ?」
 いただいたときは何十枚ものサブレを前に思ったものの、心配無用、あっという間になくなってしまったのだった。

Img_2073 おごちそうさまでした。





○La Maison du Biscuit
 Hameau Costard
 50270 Sortosville en Beaumont
 営業日:火ー日曜日9:00-12:30、14:00-18:30
 http://www.maisondubiscuit.fr/
 ※通販もあり。工場見学も可(要申し込み)

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2007年9月11日 (火)

るぐび!

Img_3049

 パリへ戻ると、街がラグビー・モードになっていた。
 ラグビーW杯・フランス大会が開幕したのだ。

 空港からのタクシーから見たスタッド・フランスはもちろん、ポスター、バナー、街のカフェ、テレビでは協賛企業のCMが・・・。

 そして、エッフェル塔まで。

 去年の”逆さ・クリスマス・ツリー”に続き、第二弾?
 巨大なラグビー・ボール型の風船が1階と2階の間の空間にふわふわ浮かんでいる。世界一有名な名所を使うとは。なんと強力な広告メディアだろう。

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 その下では、ユニフォームと民族衣装に身を包んだスコットランドのサポーターが、観光客を巻き込んで記念撮影していた。
追記:この方々はサッカーのサポーターでした。12日に行われるEuro2008予選、対フランス戦を前にシャン・ド・マースで決起集会?を行っていたのでした。よくわかっていなくて失礼しました。公園はキルト姿の男性だらけ。不思議な光景だった)
 シャン・ド・マース公園の芝生では、ラグビーのルールを教わりながら遊ぶ若者たちがいた。いつもはサッカーなのに。珍しい。

 フランスでラグビーと言えば、バスク
 以前訪れたビアリッツのビーチで、ラグビーの練習を見たのが印象的だった。

Img_3088  帰り道のスーパーで、思わず、バスク関連商品を探す。

 食欲がないので、ジャンボン・バイヨンヌやパテ系はパスし、バスク印がついたチーズ、ISTARA社のL'Ossau-Iraty(A.O.C.)と、プティ・スイスならぬPetit Basqueを購入。赤と緑の配色がバスクっぽい。

 どちらもbrebis(羊乳)でできている。

 小さな穴が点々とあいたセミ・ハードのチーズは弾力があり、口当たりは滑らか。適度な塩加減に、サクランボのジャムが欲しくなる。どこかに買い置きがあったはずだ。
 バスク地方のチーズは、素朴ながら味わい深くて気に入っている。

Img_3076  プティ・バスクはヴァニラ味を購入。甘みは控えめ。羊乳独特の香りが鼻を抜ける感じがすてきだ。今度はnature(プレーン)を買おう。

 

 さて、気になる日本代表は明日、12日、トゥールーズで対フィジー戦
 がんばってください。

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2007年8月25日 (土)

Breakfast In America

Img_2451

 バラララ、バラララ、バラララバラララバラララ。(Gym Class Heroes風に)

 

 夏休みに米国・ニューヨークに出かけた。

 パリから約8時間のフライトだが、普段はシェンゲン内ばかり、すーいすいと旅している身には、セキュリティ・チェックを経て搭乗するまでの道のりが永遠に感じられた。

 久しぶりの大都会。
 人混みにもまれ、タクシーを呼び止める大声にビクッとし、外税に慣れていないため、レジでモタモタ。
 パリからのこのこ出かけてきた私はすっかり「田舎のネズミ」状態だ。

 

Img_24332_3  朝、パリッとしたスーツに磨かれた革靴の”ニューヨーカー”たちが、街角に立つワゴンで朝食のマフィンやドーナツ、フルーツを買い、さっそうとオフィスへ向かうのを眺めていると、なんとなく、ひとり、置いてけぼりにされた気がした。

 流れる空気、リズムが明らかにパリとは違うのだ。

                          

 滞在中、雨が多かったのだが、レインシューズ(ゴム長靴)をはいた女性がなんと多いこと!
 カラフルな柄からシックな乗馬風、はたまたバーバリー柄まで。こんな流行さえも知らなかった。

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 5番街のアップルストアで、話題のiPhoneをいじって遊ぶ。

 すごい。
 ほしい。
 手のひらの上に世界が広がる感じだ。
 最先端では、こんなスグレモノが売られているとは。

 

 ますます置いてけぼりにされた気がしてくるのだった。


                          

   ○Apple Store Fifth Avenue
   767 Fifth Ave.
   New York, NY 10153
   (212) 336-1440
   http://www.apple.com/retail/fifthavenue/

 

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 ※典型的なアメリカン・ブレックファストは食べずじまい。
 代わりに、おのぼりさん気分で、こんなカップケーキを買ってみたり。てんこ盛りのアイシングが、さすがアメリカ。


 

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2007年8月19日 (日)

スペイン2007夏。 ③Zizouのいた場所

 

Img_1413


 Estadio Santiago Bernabeu(エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ)へ。

 最強クラブと言われる、レアル・マドリードのホームスタジアム。

 残念ながら、試合観戦ではなく。
 Tour Bernabeuというツアーに入ると、スタジアム内と博物館を見学することができるのだ。


Img_1379

 獲得トロフィーの数々、歴代所属選手の顔写真、ユニホーム・・・博物館は見ごたえがある。おお、展示されているロベルト・カルロスのシューズがまぶしい。

 原寸大のチームの集合写真のパネルがあり、一緒に撮影できる。熱狂的なマドリー・ファンにはたまらない場所に違いない。

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 ピッチでは、スプリンクラーが回る中、芝生の補修をしている人がいた。六角形にかたどられた芝を部分的に埋め込んでいる。初めて見たが、なぜ六角形なのだろう?

 ベンチ席のレカロ・シートに深々と座り、広大なピッチを眺めた。ジダンも座ったのか・・・と感慨にふけりつつも、よく考えれば、スタ・メンはここには座らないのだった・・・。





Img_1421 プレス・センターでは子どもたちが”模擬入団発表会見”をしている。交代でマイクの前に座り、写真を撮ってもらい、うれしそうだ。10年後、もしかすると、もしかして・・・。ほほ笑ましい光景だった。

 最後は選手のロッカールーム。
 ジャグジーやマッサージ用ベッドが配備されているのはもちろん、トイレまでもがピカピカ、ハイセンス&ゴージャス。
 「さすが元銀河系!」
 感心した直後に入った一般客用のトイレが、それはそれは寂しかった。

 

 ガイドもなく、順路に沿って勝手に歩き回るバックステージ・ツアーだったが、見どころ満載で、十分楽しめたのだった。おすすめです。

 

  ○レアル・マドリードの公式HP
   http://www.realmadrid.com/portada_jap.htm

 

Futbolhenry1


 ※レアルと言えば、バルサ。バルサと言えば、アンリ(←ファンなので)。
 さっそくバルサのユニホーム姿のアンリが表紙のサッカー雑誌を見つけたので購入。
 アンリ、スペインでもがんばれ!

 



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 「キャプテン翼」チョコエッグも発見(写真右)Oliver y Benji CAMPEONESだそうです。
 ちなみに、フランス版オリーブとトム
 

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2007年8月18日 (土)

スペイン2007夏。 ②バル・ホッピング

 

P1120814_2  マドリッドと言えば、バル(bar)をハシゴした楽しい思い出が強烈で。

  マドリッドには普通のバルのほかに、トルティーヤなど単品専門のバルが軒を並べるエリアがある。

 一品食べては次の店に流れ、また次へ・・・。
 ワイワイガヤガヤ、誰もが話に夢中だから、旅行者も気兼ねすることなく楽しく過ごせるのだ。

 今回も、前回と同じ店3軒をたどった。ツーリスティックな場所ばかりで芸がないのだが・・・。

                                                

P1120807  ○Meson del Champinon(メソン・デル・チャンピニョン)
  Cava de San Miguel 17
      TEL:97-5596790

  プランチャ(鉄板)で焼いたマッシュルーム(写真右)が名物の店だが、他の人が食べているのがおいしそうで頼んだpimiento de Padron(冒頭の写真)がおいしかった。シシトウの一種を油で揚げ、塩を振りかけたものが山盛りになってくる。時々”アタリ”が混ざっているのもシシトウと同じ。ビールにぴったりで、次の日もリピートしてしまった。
 日本人の我々のために、オルガン奏者の方が「3年目の浮気」(!)を演奏してくださった・・・。

                                                

P1120842  ○La Casa del Abuelo(ラ・カサ・デル・アブエロ)
  Victoria 12
  TEL:91-5212319

 甘エビのような小エビをニンニクと一緒に、熱したカスエラで炒めたgambas al ajilloが名物。魚介を甘い赤ワインと合わせるのがおもしろい。
 床にエビの殻、紙ナプキン、つまようじなどが散乱しているのは以前訪れた時と同じ。

                                                

P1120868  ○Museo del Jamon(ムセオ・デル・ハモン)
  San Jeronimo 6
  TEL:91-5210346

 

 ”ハムの博物館”の名前通り、店の天井から骨付きハムがびっしりぶら下がっている。市内に何店舗かある。
 ベジョータだけはテクニックを要するらしく、注文すると、「ベジョータ、一丁!」とばかりに併設の肉売り場にオーダーが飛び、担当者が切ってくれる。おもしろい。

P1120871 朝ご飯の時間から深夜まで営業。ハム以外のメニュもいろいろあるので便利。

 


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 マドリッドの夏の夜。
 宵っ張りの地元っ子たちで、街はにぎわいを増すばかり。

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2007年8月17日 (金)

スペイン2007夏。


P1120737 カナリア諸島のひとつ、フェルテヴェントゥーラ島へ。
 イベリア航空を使い、途中、マドリッドストップ・オーバー

 マドリッドは8年ぶり。
 降り立ったバラハス国際空港(Madrid Barajas International Airport)の新しさとスケールに驚く。
 曲線や明るい黄色を取り入れたインパクトのある建物は、写真を撮りたくなるほど(←空港好き)。

P1120721 「さすが、スペイン・デザイン!」と思いきや、設計したのはポンピドゥー・センターなどで知られる著名な英国人建築家、リチャード・ロジャースだった。


  「○○ゲートまで、徒歩○分」
 掲示板を横目に見ながら、旅立つ人が”動く歩道”で流れていく。長く伸びる歩道はどこまでも続き、先が見えない。

 頭の中を流れる曲は、FEIST”My Moon My Man”。PVがちょっとOK GOっぽい?



P1130096 ※イベリア航空と言えば、機内販売
 短距離路線では水さえも有料で、車内販売みたいな雰囲気に負け、つい買ってしまうことが多い。
 勝手知ったるスペイン人、飲み物や手作りのサンドイッチなどを持ち込む人も少なくない。残り物のロースト・チキンを食べるおばさんもいて、驚いた。
 彼らを見習い、帰路は空港の売店で買ったハーフボトルの赤ワインと乾き物持参で乗り込んだ。安く上がった!

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2007年7月16日 (月)

イギリスはおいしいよ、たぶん。


Img_0324 イギリス人の友人が「おもしろいから」と貸してくれた料理本、"Two Fat Ladies Ride Again”から、ハトのソテーを作ってみた。

 本を借りるまで知らなかったのだが、大柄の2人がトライアンフ・サンダーバードとサイドカーでイギリス各地の食をリポートしながら料理するテレビ番組は、イギリスではとても人気があったという。
 同番組プロデューサーがJ・オリヴァーを発掘する前の時代の話だが。(日本では『グルメおばさんイギリスを行く』というタイトルでNHKが放映していたらしい)

 

 レシピごとにエピソードがつづられた本は読むだけで楽しい。 

Twofatladiesride_1 マスタードウスターシャイア・ソースを塗ったハトの胸肉をフライパンでソテーし、トーストに載せたこの料理、朝ご飯に好んで食べていた友人がいたのだとか。朝からこのボリューム。さすが、イングリッシュ・ブレックファストの人たちだ。

 指定のイギリス製の調味料はないので、マイユのマスタード、ブルドッグのウスターソースで代用して作ったが、ハト独特の臭みを両者の酸味とスパイスが中和する感じで、ぐっと食べやすくなった。なるほど。

 

P1120089  スコットランドとのボーダー近く出身の彼が買ってきてくれたのは、ハギス(Haggis/写真右)。羊の内臓、麦などで作るスコットランドの伝統料理だが、不気味な見かけもあり、苦手な人も多いのでは。
 ずいぶん前、スコットランドで食べた時も結構好きだったので、喜んでいただいた。「ハロッズでも売ってるよ」と友人。

 彼の話は続く。
 「スコーンにつけて食べるとおいしい」とうっとりする”ダブル・クリーム”とはどのようなものだろうか。クロテッド・クリームとどう違うのか。

 

 イギリスはおいしい。
 言われて久しいが、イギリスの食材ひとつとっても、まだまだ知らないことばかり。
 というわけで、しばらく旅に出ます。

 

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 ※別のイギリス人の友人が焼いてくださったフルーツ・ケーキ。レーズンがどっさり入ったスパイシーな味は久々で、新鮮。
 柄にもなく紅茶を入れたくなるから不思議だ(ティーバッグですが)。

 

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2007年7月14日 (土)

きゃとーるず・じゅいえ

 

Img_0521

 

 

 毎年恒例の、”軍事パレードを見る会”へ。

 サルコジ大統領就任後、初の革命記念日だけに、かなり物々しい警備体制。屋根の上に配置された警察官の数も昨年よりかなり多かった。

 上空を飛んでいく軍用機。新聞の特集面で機種(?)を確認しながら、目で追いかけた。


 


P1120568  通りがかったアンヴァリッドでは、パラシュート部隊が空に正確な斜線を引くように、順に降りてきていた。初めて見た。
 パラシュートの柄はもちろん、トリコロール。軍用ヘリが何機も止まっている。飛び立つところを見たかった。


 まもなく帰国する友人を招き、夕食を取った後、花火の音を合図に、皆でアルマ橋まで出かけた。
 エッフェル塔の照明が落とされ、変な感じだ。
 シャン・ド・マースでM・ポルナレフの野外コンサートがあったせいか、今年の花火はトロカデロ近くに見えた。日本でも花火に拍手していただろうか? 思い出せない。

P1120572_2 帰り道、レンタル自転車のVelibの駐輪スタンドに明かりがともっている。15日から事業開始だった。駐輪された自転車にまたがり、記念撮影する人も。

 「事故が増えるのでは?」「壊されるのでは?」「止めたいところが満車だったら?」「路上駐車スペースがますます減っているのでは?」etc,etc・・・。
 疑問や懸念はたくさんあるが、どう機能していくのか、興味深く注目している。

 今年の7月14日。
 例年通りの中にも、いくつか新しさを感じた1日だった。
 おしまい。

 

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 ※会に持っていったのは、おにぎり
 遅ればせながら観た『かもめ食堂』(2006年)に触発されて。
 シャンパーニュやワインに合わないと知りつつ、つい・・・。

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2007年7月 3日 (火)

乳製品天国!@ノルマンディ ー後編ー

 

 

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 ノルマンディで出会った、乳製品を使った料理(菓子)を。


 Teurgoule。(写真左)
 ノルマンディ名物の菓子。簡単に言えば、リ・オ・レだが、土鍋状の鉢に入れ、火を落とした釜で4〜5時間、ゆっくり火を入れたものだとか。こんがり焼き色がついた表面の皮が特徴的。
 パティスリーやマルシェで量り売りで売られているほか、瓶入りもある。


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 escallope de veau (写真右)。
 リクエストして作っていただいた、仔牛のスライス肉のクリームソース。仔牛を焼いた後の鍋にクレームを入れ、のばす。
 クリームがおいしいのか、仔牛がおいしいのか。シンプルだが、間違いないおいしさ。


Img_9969 ブリオッシュ
 日曜日、注文制で焼くというブリオッシュをおみやげにいただいた。
 クグロフ型で焼かれたブリオッシュはバターがたっぷりで、包み紙が染み出した油分でしっとりするほど。
 自家製ジャムをたっぷり塗って。固くなったら、パン・ペルデュ(フレンチ・トースト)や、ババにしても。


Img_9872  ケーキ類
 バターが生み出す味わいだろう、シンプルなタルトさえ、違う。バターたっぷりのパイ生地は、フォークを入れるとハラハラと散らばるような軽さ。


 

                                          

Img_9951_1  おまけ。
 パリに戻り、早速、ノルマンディのマルシェで買ったクレーム・フレッシュ、ジャガイモ、グリーンピースでスープを作った。

 

 

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 デザートは、同じ店のフロマージュ・ブラン。滑らかなものと、固形状(caille)になったものの2種類のうち、お勧めの固形状のものを購入。

 ハチミツをかけていただいた。コクのあるおいしさに、「大きな容器で買えばよかった」と後悔・・・。

 

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2007年6月30日 (土)

乳製品天国!@ノルマンディ ー前編ー

                            Img_9921_2

 これは危険すぎる。

 夕食の前に焼き上がったばかり、まだほんのり温かいタルトタタンにたっぷりとクレーム・フレッシュをつけていただきながら、思った。
 バターの風味がぷんとする、サクサクしたタルトとキャラメル色に染まったリンゴを、滑らかなクレームが包み込む。いくらでも食べられそうだ。


 知人の別荘のあるノルマンディのとある村へ。『シェルブールの雨傘』で知られるシェルブールの近くにある。
 お邪魔した3日間、様々なノルマンディの食材を味わったが、秀逸だったのは、やはり、乳製品。おいしいとは聞いていたが、かくも違うものなのか。

 

Img_9869  牛乳、バター、クレーム・フレッシュ、フロマージュ・ブラン、カマンベール、ポン・レベック、その他のチーズの数々・・・。

 パリにもあるスーパーチェーンでも、乳製品コーナーの品揃えは明らかに違う。パリでは見たことがないブランドの乳製品がいくつも並んでいるのだ。地元の老舗メーカーなのだろうか、ややレトロな感じのパッケージの柄もにも心ひかれ、全部買って帰りたくなる。

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 近所の農家の農場にお邪魔し、牛の乳搾りを見学した。
 ノルマンディ牛とは、実は白と茶のぶちなのだとか。知らなかった。
 絞った牛乳は容器に移してまとめる。これがあのおいしい乳製品のもとになるのか・・・。

 

Img_9911  知人の方のおすすめのマルシェの店でバター、フロマージュ・ブラン、チーズなどを購入。
 クレーム・フレッシュはねっとりして、容器に入れるのも大変そう。レードルをふる腕に力がこもる。
 「濃厚ですね」と言うと、店のムシューは容器を逆さにしておどけてみせた。

 

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2007年6月19日 (火)

道具馬鹿一代   ⑩ヴィンテージのル・クルーゼ

 

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 探し物を求めて、時折、クリニャンクールヴァンヴのみの市(Le Marché aux Puces)に足を運ぶ。

 埃っぽいし、価値がわからないし・・・と、10数年前観光で行ったっきりだったのだが、目的があると結構楽しいものだ。気候が良くなり、寒い時期より出店者が増え、見ごたえもある。

 ”探し物”はまだ見つからないが、毎回、行くたびに、何かしら掘り出しものに出会い、安さも手伝って、つい買ってしまう。ガラクタ増殖中なのだ。

 最近のヒットがヴィンテージのル・クルーゼ鍋(写真右)
 高さのある、見たことのない形に心ひかれ、手に取ってみた。いい黄色だ。取っ手の部分のエナメルがほんの少し欠けている程度で、目立ったシミもない。最近すっかり”揚げ物専用鍋”と化しつつある私のココット・ロンド(グレー・20㎝)より、ずっときれいだ。

 何に使う鍋なのだろう?
 「普通の鍋として使ってもいいし、スープを作っても。フォンデュにもいいんじゃない?」
 と店のムシュー。

P1110392 即決。

 ベルギーのブルージュオイル・フォンデュを食べて以来(写真右)、気に入り、フォンデュ鍋を買いたいと思っていたが、下の保温用キャンドル・スタンドは要らないなーと迷っていたのだ。早速、フォンデュ用のフォークも買わねば!

 

 ところで、私はSTAUB派で、ル・クルーゼに詳しくない。この鍋は何というシリーズ(というものがあれば)なのか。元々はフタがあったのか、なかったのか。

 教えて、偉い人!

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 ○Puces de Saint-Ouen(クリニャンクール)
  metro:Porte de Clignancourt
  http://www.parispuces.com/FR/
                                                                                     

 ○Puces de Porte de Vanves(ヴァンヴ)
  metro:Porte de Vanves
  http://www.pucesdeparis-portedevanves.com/

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 ○パリの専門市場を一覧にしたサイト
      http://www.bonzour.fr/pratiques/pratique-senmon.html


 ※ナス色のSTAUBを買おうかと迷っているうちに生産終了。がっくり。同じ雰囲気の”マジョルカ・バジル”も気になるけれど、これもそのうち無くなりそうな予感・・・。

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2007年6月 8日 (金)

南仏あちらこちら。  ⑧KEISUKE MATSUSHIMA


P1100928 松嶋啓介シェフ。
 2006年版ミシュランで、日本人最年少で星獲得という快挙を成し遂げたというのに、醸し出す軽やかな雰囲気は何だろう? 同じ年に星を取ったステラ・マリスの”悲願達成”という感じとは対照的だ。

 

P1100924 料理界のイチロー、中田
 彼を取材した記事に、海外で活躍する日本のトップ・プレイヤーを引き合いに出したものを、時折、目にする。型にはまらず、独自の道を進む松嶋氏と、従来の慣習を突き破り、己の道を切り開いたスター選手が重なって見えるからだろうか。

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 なるほど、松嶋氏のプロフィールはかなり、独特だ。
 専門学校で仏料理を学んだものの、レストランのサービスからスタート。20歳で渡仏し、レストランを渡り歩いたあと、現在のレストランの前身、"Kei's Passion"を南仏・ニースに開店。わずか3年でミシュランの一つ星を獲得してしまう。P1100927

 

 象徴的なエピソード。フランスのレストランを転々としたものの、労働許可書をなかなか取ってもらえない。ならば、自分が経営者になればいい---。

修行のため渡仏したものの、”紙(許可書)”を取ってもらうために、長い下積み時代を過ごした料理人の方の話を何度か聞いたことがあるが、こんな”逆転の発想”をし、実行に移した人がどれだけいただろうか? しかも、選んだ場所はパリでなく、ニースだ。なぜ、ニース?P1100929_1

 スポーツ選手のマネジメント業務で知られる「サニーサイドアップ」に所属し、効果的な広報活動を行っているのも、料理人の世界では珍しい。

 

P1100934 成功するために、こつこつ働くだけじゃなく、もっと戦略的になる。
 ”職人気質”が根強く残る料理人の世界が、彼の成功を起点に変化していく予 感がする。内外で評価の高い日本のシェフたち が、スポーツ選手同様、海外進出し、スターシェフになる日も近いのかもしれない。

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 さて、”Kei's Passion"改め、”Keisuke Matsushima"


 茶をベースにした明るいシックな店内は満席。意外なことに、日本人は我々だけだった。個性的だが、滑らかなフォルムが美しい、白い器に盛られた料理はどれもシンプルで繊細。
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 中でも感激したのが、リ・ド・ヴォーのパネ(写真右・上から4番目)。むっちりしたリ・ド・ヴォーがサクサクした衣に包まれ・・・絶妙の味わいだ。見事にツボをついてくる。

 トピナンブールのピュレにライチ(だったか?)のソルベを沈ませたアヴォン・デセール(同・7番目)も特筆すべきおいしさだった。

P1100942 シェフの脇を固めるように、要所に配された日本人スタッフの方々の心配りも温かく。海外でこれはかなり嬉しい。

 タクシーを待つ間に、お言葉に甘えて、キッチンやカーブを案内していただいた。エキップを紹介したり、自ら訪れ、交流するワイン醸造家の話をする時のシェフのまなざしが温かく、軽い驚きを覚えた。P1100946

 自信に満ちあふれた、野心家のイメージが先行していたのだが、それだけではないようで。人を引きつける魅力もたっ ぷり、なのだ。


P1100948○KEISUKE MATSUSHIMA
 22 ter rue de france
   06000 Nice
   TEL:04 93 82 26 06
   FAX:04 93 16 81 02
   www.keisukematsushima.com/


 ※写真はクリックすると大きくなります。

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2007年6月 6日 (水)

南仏あちらこちら。  ⑦サン・レモまで遠征

 

Img_6729  島国育ちの血が騒ぐのか。
 何度やっても、陸路による国境越えは、ワクワクする。
 パスポートのコントロールも何もない。あっさりと別の国に入ったのを標識で知る。地続きの欧州にいることを実感する瞬間だ。

 せっかく国境間際にいるのだ、イタリアまで行かない手はない。聞いたことがある街、サン・レモを目指し、車を走らせた。

 

Img_6700  途中、モナコに立ち寄る。
 モナコ港では、F1グランプリの観覧席を組み上げる作業が進行中だ(訪れたのは4月)。翌月にはサーキットとなるうねった道路を、レーサー気分で走ってみる。

 カジノが集まるモンテ・カルロ地区には、デュカスの「ルイ・キャーンズ」が入るオテル・ド・パリ(写真右)のような高級ホテルが並ぶ。
 まるで、別世界。カジノで一山当てる軍資金もない我々は、高級車がずらりと並んだ、きらびやかな雰囲気を遠目に眺めるだけだった。

 

Img_6728  お腹がすいてきた。
 寄り道を切り上げ、一路、サン・レモへ。
 地中海を見下ろしながら高速を走っていると、突如、”ITALIA"の標識が現れ、あっさり、国境越えしてしまう。
 標識が急にイタリア語になり戸惑っているうち、周囲の景色はイタリアっぽくなってくる(←当たり前ですね)。市バスも見覚えのある、角張ったオレンジの車両だ。

                                   

P1100956 サン・レモに着く頃には、パスタならなんでもいいと思えるほどの空腹になっていた。
 もう、どこでもいい・・・と、適当に選んだ店に入る。
 ヴォンゴレが食べたかったが、残念ながら、この店にはない。仕方なく、フリット・ミストジャガイモ入りのジェノベーゼのリングイネを注文した。冷たく冷えた白ワインと共に。

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 極めてフツーだけれど、久々の味が嬉しかった。


 

 満腹になった後は、真夏のように照りつける、サン・レモの太陽にぐったり。涼を求めて日陰のベンチにだらりと座る人、生い茂ったシュロの木さえも、暑苦しく感じてしまう。
 夏バテしたローマの猛暑を思い出した。

 観光もそこそこに、エズの村へと戻っていったのだった。

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2007年6月 2日 (土)

南仏あちらこちら。 ⑥自炊生活@エズ

 

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 南仏旅行後半、「コート・ダジュールとその他」編は、同行メンバー増員のため、エズにあるアパートメントホテル"Hotel Eza Vista"で部屋を借りた。

 

 2ベッドルーム+リビングにはダブルのソファベッド。6人はゆうに泊まることができる。


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 キッチンも普通の家庭並の設備。食器、鍋、家庭用の冷蔵庫、オーブン、食洗機、コーヒーメーカー、トースターまで備わっている。十分料理できるではないか。

 

 旅も長くなり、そろそろ、外食に飽きてきたところ。
 大喜びで、ニースのマルシェで買ってきた材料で、簡単な前菜とパスタの夕食を作った。もちろん、近くの酒屋で見つけたおもしろそうなロゼワインと一緒に。

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 もちろん朝は、ホテルの隣のパン屋さんでパンを買ってきて、バルコンのテーブルで、紺碧の地中海とエズの山頂を眺めながらいただく。定時には教会の鐘が鳴り響く。

 なんと気持ちの良いこと! なんと非日常的!

 ホテルの豪華な朝ご飯もいいけれど、こんなプチ・デジュネのなんと、気の休まることか・・・。

 


Img_6768  ○Hotel Eza Vista
      Avenue De Verdun 244
      EZE
      http://www.residence-eza-vista-eze.cote.azur.fr/

 

 

 ※エズは南仏に数多くある”鷲の巣村(初めて聞いた!)のひとつ。地中海を見下ろす海抜420メートルという高台にある小さな、小さな村ながら、かわいらしい手工芸の店が軒を並べ、星つきレストラン"Chateau de la Chevre d'Or"や、シャトーホテル"Chateau Eza"があるリュクスな場所でもある。

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2007年5月27日 (日)

ダ・ヴィンチ・チョコ

 

Img_4767 東京国立博物館で開催中の特別展、「レオナルド・ダ・ヴィンチ — 天才の実像」への入場者が、先日、50万人を超えたとか。 
 『受胎告知』をもうご覧になられましたか?

 ダ・ヴィンチについては、「イタリアのすごい天才!」というくらいで、ほとんど知らなかった(←おばか丸出し)。
 以前、ぶらりと出かけたロワールで、アンボワーズという町に宿をとった時は驚いた。はたして、そこは、ダ・ヴィンチの町なのだった。

 ロワール川に面してそびえる城、アンボワーズ王宮の中にあるサン・ユベール礼拝堂にはダ・ヴィンチの墓がある(写真右)

 

Img_4679 1516年、当時のフランス国王、フランソワ1世に招かれ、画家兼建築家としてアンボワーズにやってきたダ・ヴィンチは、アンボワーズのはずれにあるクロ・リュセの館をついのすみかとしたという。

 現在のクロ・リュセの館には、絵画、彫刻、建築などの様々な分野における彼の作品が小規模ながら展示されるほか、残っていたダ・ヴィンチの構想ノートから実際におこした模型も展示されている。
 庭にある大きな人力ヘリコプターをぶんぶん回してみた。目が回っただけだった。

 

Davinch 町の老舗パティスリー、BIGOTでは、ダ・ヴィンチのプリント入りのチョコを発見(冒頭の写真)。アンボワーズ城と川を挟んだ向かいには、巨大なダ・ヴィンチ像がどっかり(写真左)。   

 ルネッサンスの巨匠とロワールのゆかり。
 全く知らなかった。
 城のイメージしかなかったロワール地方だが、思いがけず、ダ・ヴィンチの天才ぶりを垣間見る機会を得て、すっかり認識を改めたのだった。

                              

P1100238 ※宿泊先のホテル、Le Choiseulのレストランでは、トリュフ、キャビア、サンドルという川魚など、ロワール地方の特産品を使ったガストロノミックな料理を楽しめる。
 最も感激したのは初めて出会った鶏肉、geline!  シャコを思わせる、黒い羽の小型の鶏。噛みごたえがあるのに、しっとりジューシーなのだ。
 戦後、大量生産できず流通しなくなっていたが、その繊細な味わいに目をつけた生産者が近年、復活させたという。どこで買えるのか訪ねたところ、残念ながら、一般には流通していないのだそう。

 

 ○Manoir du clos-LuceImg_4667
  2, rue du Clos-Luce
  Amboise
      http://www.vinci-closluce.com

 ○BIGOT
  Place Michel Debre
  Amboise
  TEL:02 47 57 04 46
      http://www.bigot-amboise.com

   ○Le Choiseul
  36 QUAI CHARLES GUINOT AMBOISE 
  37400, France
  TEL:02 47 30 45 45
  FAX:02 47 30 46 10

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2007年5月25日 (金)

南仏あちらこちら。  ⑤エクスのカリソン

 

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 パリからニース空港に降り立った後、とりあえず、”プロヴァンスの首都”と呼ばれる街、エクス・アン・プロヴァンスを目指した。

 これといった目的もない。

 P.メイルの本、『南仏プロヴァンスの12か月』に登場し、彼がひいきにしているという、ミラボー通りのカフェ、Les Deux Garcon(ドゥ・ギャルソン)パスティスを飲んでみたり、ミニバスがすばしっこく走るような小道ばかりの街を、地図も見ず、あてどもなく歩いてみたりした。

 

 

Img_6461 お菓子屋さんのウインドーにCalissons(カリソン)を見つけた。

 カリソンは、アーモンド、メロンなど果物のコンフィを主原料にしたエクスの銘菓。1/3がアーモンド、2/3がフルーツとシロップで、ねっとりと甘いのが特徴。

 困ったことに、名物だけに、いろんな店のカリソンがある! どこのを買うべきなのか、よくわからないので、店の外観がいちばんかっこいいと思えた店、Confiserie d'Entrecasteauxで試しに買ってみた。

P1100799_1  同店は隣接する工場がガラス張りで、生産する様子を遠目に見ることができる。カリソン作りの年代もの(?)の器具も展示されている。こうやって作るとは知らなかった。

 赤がきいた、かわいらしいパッケージ。
 中を開けると、表面を砂糖で美しくコーティングしたアーモンド型の粒が整然と並び、田舎のお菓子なのに、洗練された雰囲気さえ感じる。

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 ラベンダー味など、数種のフレーバーもある。マジパン系が好きな人には、絶品のはず。


 これにて、南仏旅行記・プロヴァンス編は終了。後編はコート・ダジュールです。(マイペースで)つづく。


 

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 ※エクスへの道中、フレジュスという小さな町に立ち寄り、コクトー礼拝堂(Chapelle Cocteau)を見学した。
 J.コクトーは数々の礼拝堂の装飾を手がけたが、これが最後の作品となった。壁から天井にかけ一面に、コクトーが描いた絵がいっぱい。天井の窓から差し込む光も手伝い、淡いパステルの世界が広がっている。
 ”最後の晩餐”にはコクトーとJ.マレーの姿も見える。コクトーの世界が好きな人は、必見。

 

 ○Les Deux Garcons
  53, Cours Mirabeau
      TEL:04 42 26 00 51

 ○Confiserie d'Entrecasteaux
  2 rue d'Entrecasteaux
  13100 AIX EN PROVENCE
  Tél : 04.42.27.15.02

 ○Chapelle Cocteau(Chapelle Notre-Dame de Jerusalem)
 Avenue Nicolai (La Tour de Mare)
 TEL:04 94 53 27 06
 礼拝堂内をパノラマで見ることができるサイトhttp://www.panoramas.dk/fullscreen2/full27.html

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2007年5月22日 (火)

南仏あちらこちら。  ④カマルグの大自然、満喫。

 

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 アルルの街についた途端、雨足が強くなってきた。
 ゴッホCafe de Nuitに描かれたカフェの前を通り過ぎるだけにし、次の目的地を目指し、南下した。

 
                                

 カマルグ
 国立自然環境保全地域に指定されている、広大な湿原地帯。カーナビの画面は一面緑になり、細い一本の道路を申し訳なさそうに表示するだけ。

Img_6514  宿泊したLe Mas de Peint(ル・マ・ド・パン)は、牧場、闘牛場も経営するオーナーの広大な私有地の中に建つプチ・ホテル。夕食までの時間、敷地内を車で探検することにした。

 雨に打たれながら草をはむトロが見えたので、車を降りた。
 顔を上げ、近寄るわけでもなく、こちらをじっと見つめる。静けさが怖い。真っ黒な塊が今にも突進してきそうで、思わず自分の服の色を確認する。大丈夫、黒だ。
 闘牛士の気持ちが少しわかる気がした。カメラのシャッター音に驚いて逃げていったけれど。大きなトロが放牧されている区画は窓から見るだけにした。それでも、車に突進しそうで、十分、恐ろしかったのだが。

 舗装していない道は雨でドロドロだ。ホテルに戻る頃には、ピカピカの新車だったレンタカーが見るも無惨な姿になってしまった。どこかで洗わなければ。

 

Photo_19  翌日は鳥類公園があるStes-Maries-de-la-Merへ。

 渡り鳥が多く飛来し、欧州で唯一、野生のフラミンゴが生息するという地域。町に近づくにつれ、道路の両脇には観光客向けの乗馬クラブが増え、客待ちの真っ白なカマルグ馬が並んでいた。

 鳥類公園では、何百羽というフラミンゴが沼の一部をピンク色に染めていた。ハイキングコースになった順路をのんびり歩く。曇り空だが、広い空が気持ちいい。

 突然、バサバサッという音がして、空を見上げた。フラミンゴが飛んでいる。初めて見た。あんなに大きいのに!


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 ○Le Mas de Peint
  Le Sambuc
  13200 Arles
  TEL:04 90 97 20 62
  http://www.masdepeint.com/

 

P1100892 ※ホテルのダイニングは正真正銘のオープンキッチン。シェフが料理を作る傍らで食事する。料理教室もやっているのかもしれない。
 ラタトゥイユ詰めのイカのソテー
の奥深い味わい、絶妙なキュイッソンのスズキのソテーのカマルグ米添え・・・。地元の食材を使った、シンプルながら、洗練された料理が感激するほどおいしかった。

  

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2007年5月11日 (金)

南仏あちらこちら。  ③ウストー・ド・ボーマニエール

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 小雨が降る中、地獄谷(Val d'Enfer)を抜ける、曲がりくねった山道を走る。

 周りは、むき出しの白い岩。アクセルを踏み込みながら、「もしかして・・・」という思いが強まる。

P1100834 遠くにぼんやりと城壁のシルエットが見えると、それは確信へと変わった。ここは、以前来たことがある。

P1100835 昨年南仏を周遊した友人が絶賛していた二つ星レストラン、Oustau de Baumaniere(ウストー・ド・ボーマニエール)で食事をするために立ち寄った町、レ・ボー・ド・プロヴァンス

P1100837 難攻不落で知られるレ・ボーの城塞へは、以前友人が案内してくれたのだが、その時はそれとは知らず。もちろん、ボーマニエールのことも。

 

P1100841 前回、訪れたのも霧が立ちこめる雨の日だった。そんな思い出に浸りながら、城の中に取った安い宿(でもとても親切)から、お借りした傘をさし、暗い坂道を歩いてレストランへ。いたるところにカタツムリが出てきているで、ゾッとする。

P1100844 16世紀に建てられたという、修道院を思わせるレストランの荘厳な作りに圧倒される。石壁のアーチに照明の光が映え、たまらなくシックだ。こんなロケーションのレストランは、おそらくパリではないのでは? これだけですでに、山道をはるばる来たかいがあったと思えた。

P1100847 注文したのは、EVOLUTIONーLa Ballade des Bauxーという名前のついたムニュ。
 タプナードドライ・トマトのペーストオリーブなど南仏らしいおつまみを皮切りに、軽やかに仕上げられた皿が次々に運ばれてくる。

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 フォアグラ、ルジェ、舌平目、ハトに、オレンジ、バジル、タイム、パルミジャーノ、ラヴェンダー・・・。
 南仏ならではの食材が多彩に散りばめられている。これぞ、地方のレストラン。プロヴァンス・ブームが起こる以前には、さぞ新鮮に受け止められたことだろう。
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 フレンドリーなソムリエの方に薦めていただいたジゴンダスを一緒に。

 

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 シックなテーストは、パンにも。
 普段はパンをそれほど食べないのに、フォトジェニックなルックス見たさに、何度もおかわりしてしまった。


 

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P1100861 ドライアイスの煙の演出つき(今時!)のデザートの後は、南仏名物のフルーツ砂糖漬けが。宝石のような鮮やかな見た目に引きつけられたが、あまりの甘さに完食ならず。無念。

 

 この日、年齢層はかなり高め。スペシャリテの子羊のパイ包み焼きを注文している人が多く、それにすれば良かったと、少し後悔した。

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 ○Oustau de Baumaniere
  13520 Les Baux de Provence
   http://www.oustaudebaumaniere.com/


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2007年5月 9日 (水)

パサージュのサロン・ド・テ ーL'Arbre a Cannelleー

 

P11007042 偶然立ち寄ったパサージュ、Passage des Panoramasで見つけたサロン・ド・テ、L'Arbre a Cannelle

 

 古い、木彫りの装飾が施された店構えに目を奪われた。
 ウインドー越しに見えた、ずらりと並んだタルトにも。パサージュの天井から差し込む光で、一層おいしそうに見える。テラス席も雰囲気がある。

 

P1100701 時計は12時ちょっと前。
 「早いけれど、いいですか?」
 おそるおそるきいてみると、おしゃれでシャキシャキした感じのお姉さんが、快く席に案内してくださった。

 

 普段見慣れない、コロニアル風の装飾。鏡が多用され、古めかしい中に、きらびやかな感じも。
 馴染みがないのは当然だ、以前はMarquisという老舗チョコレートショップの 店舗で、19世紀初頭にできた建物なのだという。

 

P1100693  高さ5㎝はありそうな、ボリュームのあるキッシュに生野菜を添えて。
 具だくさん。申し訳程度に入ったアパレイユが、ようやく具をつなぎとめている感じ。
 歴史的な建物の中だと、素朴な味わいもグレードアップする気がしてくるから、不思議だ。


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 グループ客の注文が入ったのか、切り分けられたタルトの皿がカウンターに並び、それはそれは、おいしそうだった。

 

 

 ○L'Arbre a Cannelle
      57, Passage des Panoramas
      75002  Paris
  Tel : 01 45 08 55 87

 ○Passage des Panoramas
    11-13, boulevard Montmartre – 151, rue Montmartre
    75002 Paris
    metro: Grands Boulevards

 ※Passage des Panoramasに現存する150のテナントのうち、20軒が19世紀前半から続いている店なのだとか。1800年に完成した、パリの最古のパサージュのひとつであり、公共の場にガス灯がともった最初の場所(1817年)でもあるという。古切手、古銭、ポストカードなどの店が多い。(参考記事)

 

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2007年5月 7日 (月)

なんじゃこりゃ?な食材 ⑭artichaut poivrade

 

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 2束で3ユーロだったか?
 アーティーショー・ポワブラードが旬、真っ盛り。

 数年前のフィレンツェで初めて食べた。

 薄くスライスしたアーティーチョークがほとんどの状態で、ペペロンチーノのパスタに入っていたのが、衝撃的だった。
 口の中がチクチクするような固い部分があったものの、独特の苦み、えぐみがニンニク風味のオリーブオイルとなじみ、不思議な、癖になるおいしさだった。

 

 
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 L'artichaut violet de Provence(プロヴァンスの紫アーティショー)とも呼ばれ、南仏、スペイン、イタリアで収穫されるこの野菜。普通のアーティーチョークがソフトボールより大きいのに対し、大きめの卵程度のサイズ。
 大きくなる前、まだ小さい時に収穫され、花弁やしんが柔らかいので、生食ができるのだとか。(参考) ドレッシングをつけて食べるそうだ。

 はしりのころは、本当に小さい。そして、結構高い。5〜6本で6ユーロくらいする。
 コルドンのレシピに何度か登場し、家でも練習したものだが、花弁を取り、しんをトルネしているうち、小さく、小さくなってしまった。
 私が削りすぎたせいかもしれない。親指ほどのサイズになったアーティーチョークを前に、悲しくなったものだ。

 

 それ以降、家で食べる時は、フィレンツェ方式を採用。
 固い周りの花弁を取り、薄めにスライスしたものをニンニクと唐辛子、オリーブオイルでさっと炒める。パスタにすることもある。

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 スペインのタパスで食べたのは、フリット(写真左)
 ポワブラードなのか、わからないが、4等分された小さめのアーティーチョークがふんわりと揚げられていた。
 ビールが止まらなかった!

 

 ※たくさんのアーティーチョークを扱う時は、手袋の着用を! 手やつめがあくで染まり、なかなか落ちません!

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2007年4月30日 (月)

南仏あちらこちら。  ②シャトーヌフ・デュ・パープ

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 その力強いコクのあるおいしさは、ワインに詳しくない私でも知っている。スパイシーな味わいのわかりやすさに引かれ、ずっと気になるワインのひとつだった。

 Chateauneuf-du-Pape(シャトーヌフ・デュ・パープ)。
 南仏を訪れたなら・・・と、その村を訪ねた。


 田舎すぎるのだろうか。カーナビにうまく住所を入れることができない。仕方なく村への標識をたどりながら、田舎道を走る。

 

Img_6465 目前に広がる、赤茶色の畑にはっとする。
 今まで見たことのあるブドウ畑と決定的に違う。

 車を止め、畑に入ると、赤茶色に見えたのは、畑一面にびっしりと敷き詰めらた石だとわかった。長さ10センチほどの丸っこい石。

 この石の保温力のおかげで、アルコール度が高く、コクのある、あの独特の味わいのワインができるのだとか。

 村の頂にそびえるシャトー(城)が見えてきた。

Img_6482  村のレストランで簡単な食事をとった後、城をめざし、坂道を上った。

 かつて、”シャトーヌフ(新宮殿)”と呼ばれていた場所は、朽ち果て、今は見る影もない。
 小雨の降りしきるなか、ひっそりとローヌ谷を見下ろしていた。

 

 ※有名なLe Vieux Telegrapheへ。Img_6491
  ブリュニエ兄弟の扱う、ヴュー・テレグラフラ・ロケットパイエールの シャトーヌフ・ド・パープジゴンダスなどを試飲。
 パイエールのジゴンダスに「おっ」と思ったけれど、次ににテレグラフを口に含むとさらに「おおっ!」。

 さすがだ。

 ○Le Vieux Telegraphe
  3, route de Chateauneuf-du-Pape
      84370 Bedarrides
      TEL:04 90 33 00 31
      http://www.vignoblesbrunier.fr/

  

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2007年4月22日 (日)

南仏あちらこちら。 ①ジャケ買い@Le Petit Duc

 

Img_2600

 


 1週間でめぐる南仏の旅。

 前半は、いわゆる”プロヴァンス”地方を周遊した。

 

 エクス・アン・プロヴァンスレ・ボー・ド・プロヴァンスアヴィニヨンアルル・・・。ガイドブックで見かける有名な街も、車さえあれば、簡単に行き来できる距離。大まかな予定だけ立て、その日の気分で行き先を決めることにした。

 

 チョコレートを買いに、約2年ぶりに訪れたサン・レミ・ド・プロヴァンス
 観光シーズン真っ盛りの8月でにぎわっていた前回と比べ、オフシーズンの今回、街はずいぶん静かだ。

 

P1100878_1 今や南仏を代表するショコラティエの一人、Joel Durandで買い物をした後、隣のお菓子屋さん、Le Petit Ducのショー・ウインドーに釘付けになる。

 サブレやビスキュイといった焼き菓子、ボンボンなどが、クラシックながら、ミニマルな雰囲気にディスプレイされ、その洗練された空間に心を奪われた。
 以前、友人の南仏みやげでいただいた時から、そのパッケージの美しさに感激してはいたものの、これは予想外の驚き。

 試験管のようなガラス容器に入れられたパット・デ・フリュイの愛らしさ。つやつやの銀色のピル・ケースに入れられたボンボン各種。

                                 

Img_2619_1  そして、塩味のサブレ。オリーブ、タイム、ローズマリーなど南仏ならではのフレーバーのついた、コロンとしたサブレが、なんともかわいらしい箱に入れられている。さらに、薄紙で包み、洒落た色合いを組み合わせたリボンを結んでくれるのだ。
 この詰め合わせをいただいた時のうれしさといったら!(この場を借りて、ありがとうございます)

 日本のパッケージ・デザインがミニマルな洗練性で抜きんでているとすれば、こちらは素朴さの中に息づく伝統美と言おうか。もし、日本で同じようなものを作ろうとしても、安っぽくなってしまいそうだ。

 

 というわけで、味はともかく、ジャケ買い、ジャケ買い。

Img_6910 

                                 

 ○Le Petit Duc
      7 Boulevard Victor Hugo
      13210 Saint-Remy-de-Provence
      TEL:04 90 92 08 317
  http://www.petit-duc.com/

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2007年4月19日 (木)

ヤギの香りに誘われて・・・

 

 快晴のパリ。P1100981

 太陽の光がまぶしい午後を、ブローニュの森(Bois de Bulogne)の中にある庭園(遊園地でもある)、Jardin d'acclimatationで過ごした。

 

 植物園や、ちょっとした動物園もあり、のんびり和める場所。

 この春生まれたばかりのヤギの赤ちゃんがかわいい。
 親ヤギたちは人なつっこい。近くに生えている草をむしってあげていると、”あの匂い”が漂ってきた。むむむ。これはシェーブルのチーズの匂いではないか。

 

 ヤギに近寄ったことなど、あまりなかったので知らなかったが、生きているヤギはシェーブルのチーズの匂いがするのだ(←当たり前ですね)。
 30分も近くにいると、シェーブルが食べたくて食べたくて、しょうがなくなった。と、同時に、シェーブルがダメな人が多いのも、初めて、納得。
 もし、初めにこの匂いを知っていたら、果たしてシェーブルが今ほど好きになっただろうか?


Img_6798  照りつける日差しの中、場所を変えながら読書しているうち、時間がたっていた。

 気がついたら19時すぎ。
 帰宅途中、スーパーで買い物し、急ごしらえのシェーブルのサラダを作った。

 

 サラダ、トマト、パンに載せて軽くあぶったシェーブル(本当は、クロタンが望ましい)、トマト・コンフィを盛りつけるだけ。新鮮なオリーブオイル、塩・コショウ、そして、去年、南仏で買ったはちみつのヴィネガーをあわせて。

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 ワインはもちろん、ロゼを。

 


 ○Jardin d'Acclimatation
      Bois de Boulogne
      75116 Paris
      TEL:01 40 67 90 82
      http://www.jardindacclimatation.fr

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2007年2月26日 (月)

道具馬鹿一代  ⑦トルコのチャイグラス

                                   

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 ブックオフ2ユーロコーナーで買った本も、アマゾンで取り寄せた本もすべて読んでしまった。仕方なく、友人から譲り受け、大切に取っておいた、『深夜特急』(全6巻、沢木耕太郎著、新潮文庫)に手をつけた。大沢たかお主演のテレビ版は好きだったが、なぜかオリジナルに縁がなかったのだ。

 

 香港からロンドンまで、乗り合いバスで放浪する旅の間、「私」がチャイ(お茶)を飲む場面が何度も登場する。トルコのイスタンブールで、アジア側からヨーロッパ側に渡る船の中でも。

 ほんの15分ほどの乗船時間だが、香港からシルクロードと、アジア各国を渡り歩いてきた「私」が、ヨーロッパ大陸を目前にし、チャイを手に感慨にふける大切な場面だ。


 

 トルコを旅した思い出がよみがえった。
 2年前、私も両岸を行き交う船に乗り、チャイを飲んだ。私の場合、ヨーロッパ側からアジア側に渡っただけで、それほどの感慨はなかったのだが、雨が降る肌寒い日だったので、熱いチャイがありがたかった。(写真右:アジア側の商店街の鮮魚店)
 

130  船の中でチャイ売りが回ってくるのに驚いたが、滞在するうちに、トルコの人は、しょっちゅう、チャイを飲むことに気がついた。

 店に入れば、「まあ、チャイでも飲んでいきなさい」と出してくれる。屋台に出た靴屋さんで買い物をした時は、通り過ぎるチャイ売りを呼び止め、チャイをごちそうしてくれた。

 最初こそ、「絨毯を売りつけようと、下心があるのでは?」「眠り薬が入っていたら?」と身構えたが、しばらくすると、「そういうものか」と遠慮なくごちそうになるようになった。

 「普通のと、アップル味、どちらがいいですか?」と訊かれる。甘酸っぱいアップル・ティは粉末で売られているもの。スーパーで、ピラフの素や、粉末スープなど、トルコ食材と一緒におみやげに買うと、小さな受け皿付きのチマチマしたチャイグラス・セットまで欲しくなってしまった。道具馬鹿っぷり、炸裂、in トルコ。

 

110 おみやげ屋さんが集まる、グランド・バザールへ。(写真右)
 チャイ・グラスはいたるところで売られている。
 好みの柄のグラスを見せてもらう。美しいカッティングを自慢するかと思いきや、店の人はいきなり、グラスを地面にゴンゴンとたたきつける。「やめて!」と叫ぶと、相手はニヤリ。どこでもチャイの盆を持ち運ぶ習慣だから、落ちても「割れない」ことが一番大切らしい。

 選んだら、値段交渉。トルコでは言い値で買ってはいけない。
 かなりしつこく値切ったつもりだったが(値段は忘れました)、翌日、同じようなものが、町中のスーパーで桁違いに安く売られているのを発見。

 店のお兄さんは「スプーンもつけますから、もうこのへんで勘弁してくださいよ〜」と困り顔だったが、あれも演技だったのか。こちらとしては、買い叩いたつもりだったのに。百戦錬磨のグランド・バザールの商人には、私のような観光客は赤子の手をひねるようなものなのだろう。

 しかも、帰宅後、開けてみると、受け皿とグラスの模様が全く違うではないか! この勝負、私の完敗。

Img_2


 

 ○BOOK-OFF パリ・オペラ座店
  29-31, rue Saint-Augustin
  75002  Paris
  TEL:01 42 60 00 66

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2007年2月20日 (火)

アンダルシア 冬の旅  ⑧マラガのGORKI

                                                                                                                        

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 旅は、ピカソが生まれた街、マラガでオシマイ。

 グラナダから遠回りをし、ヨーロッパ有数のリゾート地、コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)経由で入る。

 真っ青な空。太陽の光を受け、輝く海がまぶしい。

 本来なら、ビーチで読書でもしたいところ。冬なのが、本当に残念だ。途中、ガソリン・スタンドの売店で買ったヒマワリの種を食べると、ほんの少しだけ気分が盛り上がった。

 P1090992
 マラガ到着。
 街並みは南国情緒が漂い、かなりエキゾチック。スウェーデン人とドイツ人が多く集まる街・・・と聞いたが、この風景にひきつけられるのだろうか。

 

                                                            

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 ホテルの方のオススメのタパス屋、GORKIへ。

                                                            

P1100012

  おしゃれなレストランが集まる、賑やかな地域で、この店の混み方は特別だ。次から次へと、人が押し寄せてくる。
 予約を入れ、大通り沿いに出た怪しげな露店を一通りひやかした後、出直した。

 忘れずに、律儀に席を確保してくれていた。ホッ。 P1100017

 品目のあまりの多さに、メニュを見るだけで、時間がかかる。バゲット・サンド、オープン・サンド、クレープの数々。地元名物、マグロの燻製を美しく盛り付けたカナッペもある。
 ヒヨコ豆の煮込み、ホワイトアスパラガスのサラダ・・・。一品料理もかなりのバラエティで、迷う、迷う。P1100019

 タパス屋といえども侮れない、趣向を凝らし、丁寧に作られた皿の数々。
 ラフに見えるサービスも、実はかなり心配りが行き届いている。

 ロンダに向かう山中で、P1100022野生のアスパラガスを売る行商を見た。通り過ぎた後、「買えばよかった」と後悔したが、ちゃんとここで再会できた。パリで食べていたものより、さらにワイルドな感じ(写真右3番目)

 おいしさと居心地のよさが忘れられず、翌日もリピートしてしまった。

 椅子にありつけず、立ち食べしている私たちに、食べ終わった客が「どうぞ、どうぞ」と席を譲ってくれる。
 折につけ、人情の温かさにも触れることができ、感激しきりの旅だった。

                                                           

Img_4290 ○Gorki
  Calle Strachan 6
  Malaga 952221466

                                                            

 ※ピカソ美術館に行く手前の店、"La Exquisita"で買ったroscos de vino他、マラガ地方菓子(写真左)
  素朴な揚げ菓子だが、地元では有名な店らしい。美術館で手荷物として預けると、「誰かが食べちゃうかもよ~」と係のお姉さんたちに大層うらやましがられた。

  

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2007年2月 5日 (月)

アンダルシア 冬の旅 ⑦グラナダをぶらり。

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 高速を走っていると、雪に覆われたシェラ・ネヴァダが見えてきた。
 目指すアルハンブラ宮殿は、もうすぐだ。

                                                                      

 グラナダ
 かつて、イスラム教徒によるイベリア支配の拠点として繁栄した古都。

                                                                      
 アルバイシン、アルカサバ、そしてアルハンブラ。スペインの地名によく見られる、"Al(アル)"で始まる単語はアラビア語が起源だという。

                                                                      
 
Img_4101Img_4203 言葉だけじゃない。

  町を歩けば、色濃く残るイスラム文化の影響を、肌で感じる。
  みやげ物屋がひしめく地区、アルカイセリアをひやかして歩けば、違う土地にいるような錯覚が。
 
 何軒か見かけたギターの店。アラビア語の”ヒタール”が語源なのだそうだ。

                                                                      

 そして、町を見下ろすように、丘に建つアルハンブラ宮殿は、スペイン=イスラム文明の歴史を今に伝えるモニュメントだ。

Img_4138  丘のふもと、ヌエバ広場からシャトルバスで向かう。
 チケット予約をしていたので、待ち時間は大したことはない。観光客が集中する夏場は大変だと聞いた。

 多くのモスクとは異なり、スペインのカトリック化政策で破壊されることなく、荘厳な空間は保存され、修復を続けつつ、今に残る。

 宮殿が水に映る様が美しい、「アラヤネスの中庭」
 「二姉妹の間」の天井、鍾乳石飾りの緻密さに圧倒される。
 建物の随所に施されたアラベスク模様やモザイク・・・。

 その幻想的な美に触れながら、悠久の昔に思いをはせた。Img_4147

                                                                      

 王宮を後にし、軍事要塞アルカサバへ。
 「ベラの塔」に上り、ぐるり周囲を一望。
 出発した広場が近くに見える。

 帰りは歩いて丘を下った。

                                                                      

 (参考文献:『地球の歩き方 スペイン』)

  写真はクリックすると大きくなります。
 

                                                                      

P1090979  ※空腹をこらえきれず入ったバル。ビールとタパス1個で1.5ユーロ!のお得なセットにびっくり。
  ヌエバ広場前の超ツーリスティックな場所にも関わらず・・・。もう少しおしゃれなバルでは1.8ユーロだった。これも安すぎ・・・。

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2007年1月29日 (月)

アンダルシア 冬の旅  ⑥ロンダのパラドール

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  セビーリャを後にし、ロンダへ向かう。

 高速道路は、「これがアンダルシアの大地なのか!」と思わせる、赤茶けた農地の中を走る。冬とは思えない、強い日差し。夏場はヒマワリの花で埋めつくされるのだろう。

 ロンダに近づくにつれ、だんだんと目の前の景色は岩山へと変わっていった。

 今回の旅の参考文献のひとつ、『スペインおいしい紀行』(高森敏明著、NTT出版)での表記どおり、切り立った岩肌に、山羊の姿が見えた。山羊料理が郷土料理のひとつらしい。

                                                       

 ロンダの街は、深い峡谷にかかったヌエボ橋を境に、旧市街と新市街に分かれている。
Img_4028_2  この地方には、白壁の家が集まった”白い町”が多く見られるが、ロンダの旧市街もそのひとつ。
 迷路のように入り組んだ石畳の路地を歩く。タイル、鉄格子など、白い家のところどころに、アラブの名残が散見される。

 
 宿泊したのは、渓谷の上に建つパラドール・デ・ロンダ。(冒頭の写真の建物)

 ご存知の通り、パラドールは、スペインの国営ホテルチェーンともいうべき存在。
 「なんだ、国民宿舎か」と侮ってはならない。

 『モニュメンタルな価値のある建物を用いながら、現代的な快適さを保証する』という基本方針のもと、発展した宿泊施設で、古城、修道院、貴族の館などの歴史的建造物を改装し、約200㎞ごと(1日の移動距離)に配置、自然を楽しむために自然公園の中などに設置するなど、国立施設ならではのロケーションを誇るという。(参考資料:Esquire,vol.17)

Img_40471_1 ロンダのパラドールは、市役所跡地に作られたもので、当時のファサードだけが保存され、その名残を残している。
 ホテル特有の華美さはないが、清潔で、設備が整い、快適。値段もパラドールの中では、リーズナブル。なにより、絶好のロケーションが嬉しい。

 観光客と地元の人で賑わう商店街をひやかした後、パラドールのレストランで食事をした。
 こちらも、侮れない。
 メニューにはマラガの郷土料理がずらりと並んでいるが、その仕上がりは意外にモダン。
 
P1090962  アーモンド風味の冷たいニンニクのスープ、Ajoblanco de almendrasは、生のブドウ入り。
 この素敵な組み合わせが忘れられず、マラガ料理のレシピ本を買って帰ったほど。

                                                       

 待望の山羊料理は見当たらず、羊料理を。P1090964_1
 しっかりとした味付け、ボリュームは、”郷土料理”級。残念ながら、完食ならず・・・。

 とはいえ、ほどよくカジュアル、ほどよくシックな雰囲気で、こちらも快適だった。

 

 ○Parador de RondaParador
  Pl.de Espana, s/n
  29400.Ronda, Malaga
  TEL:952-877500
  FAX:952-878188
  www.parador.es

 ※今回の旅のバイブルは約3年前のEsquireのパラドール特集。
  表紙を飾るのが、ロンダのパラドール。旅情報も満足の充実度。お世話になりました。

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2007年1月25日 (木)

リヨンとその周辺 最終回  ⑨甘系いろいろ

                                                    Img_2402

                                                   

 越年してしまったリヨン・シリーズの最終回。リヨンで購入したスウィーツをまとめて。

                                                   

 ①Le Coussin de Lyon

  リヨン銘菓のクサン・ドゥ・リヨン

 リヨンに多店舗展開する老舗菓子店、Voisinの看板商品で、同じくリヨンの特産品、絹でできたクッションをモチーフにしたもの。
  エメラルド・グリーンが、いかにもという感じ。

 パート・ダモンドの中に、ガナッシュ入り。ジャム入りのフルーティーでカラフルな新商品も。

Img_2336                                                   
 コーヒー味のガナッシュをホワイト・チョコでコーティングしたクネル型のクネル・ドゥ・リヨンもおすすめ。

                                                      

          

  Img_2381

                                                                                                                                           

 ②プラリネ
  
 発色の強いピンクに驚かされる、リヨン地方のプラリネ。
 同じくVoisinで、プレーン、コーヒー味とミックスされたものを購入。

                                                   

                                                   

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 ③ピンク・プラリネ入りマフィン
  
 エピスリー兼、仕出しの店、Paulette&Mauriceにて。
 街中のパン屋さんでも、ピンク・プラリネ入りの菓子をよく見かけた。

                           

                        

  Img_2415

                                                                                                      

 ④Bernachonのチョコレート

 リヨンといえば、Bernachon。訪れたとき、日本から有名ショコラティエの方が来店されているのを目撃。さすがベルナション。

 1953年にMaurice Bernachon氏が修行先の店を引き継ぎ、始めたチョコレートの老舗だ。
  
 スペシャリテのひとつ、Le palet d'orを。コクのあるビターなチョコレートの中には、クリーミーな味わいが。金箔が美しい、外見に違わない一品。

 種類が豊富なタブレットも、魅力的。

Img_2344                                                       

 チョコレートはもちろん、感激したのは、そのパッケージの美しさ、可愛らしさ。種類も多く、チョコレートを選ぶのと同じくらい、目移りしてしまった。

 サロン・ド・テも併設。リヨンに行くなら、ぜひ!

  

 
 
 ○VOISIN
  リヨン市内に数店舗あり。Img_2428
  http://www.chocolat-voisin.com/chocolats/index.html
 
 ○Paulette&Maurice
  9 rue du Garet
    69001 Lyon Opera
    TEL:04 72 87 09 48

  ○BERNACHON
    42, cours Franklin-Roosevelt
    69006 Lyon
    TEL:04 78 24 37 98
    FAX:04 78 52 67 77
    休:月曜日
  http://www.bernachon.com/

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2007年1月19日 (金)

アンダルシア 冬の旅 ⑤ハモンハモン!

                                                         

Img_3980 ”ガストロノミー界の宝石”と評される生ハム、ハモン・イベリコウエルバ県ハブーゴ村が名産地だ。
 できれば本場で食べてみたいと思い、リサーチしたが、良い資料を見つけることができず、とりあえず行ってみることに。なぜか、ウエルバの地名ばかりが頭に残っていた。

 「ウエルバまで1時間だから、ドライブにいいわよ」
 セヴィーリャのホテルで聞き、HUELVAの表示を追って、高速を走った。

 ポルトガルが目前。ウエルバの街は港町。豚一匹いない。やっと見つけた小さな案内所で、ハモン・イベリコの博物館がハブーゴ村近くのAracenaという街にあることを知った。最初からハブーゴ村に行けばよかったのに、とんだ回り道をしてしまった。大失敗。

 北に進むこと、1時間半で、アラセナに到着。P1090871
 空腹すぎて、もうどこでもいい。観光客でにぎわう小さなレストランで昼食をとる。お母さんがキッチン、お父さんと息子がサービスの家族経営。
 ハモン・イベリコとビール、メインにイベリコ豚で作ったコショウ辛いソースのかかったピカタ(みたいなもの)を食べた。家庭料理だが、豚肉のおいしさに、うなる!

 満ち足りて、Museo del Jamonへ。Img_3977_1
 
 館員の方のガイドで、館内を見て回る。
 ほとんどスペイン語だったので、理解にはかなりの想像力を要した。手渡された英訳のコピーだけが頼りだ。

 豚の種類、豚の餌となる3種のドングリ(bellota)、それらを育む自然環境、ハムの歴史、作り方、スライスの仕方など、模型、パネル、ビデオなどを使って解説している。(館内の写真撮影はなぜか不可だったので、外観をご覧ください)

                                                          

Img_4286 11月から3月の5カ月間、豚にドングリを与え、太らせる時期を"montanera"と言う。”豚飼い”がドングリの木を棒で叩いて実を落とすと、豚がのそのそ集まってくる。1㎏太らせるのに、9~18㎏のドングリが必要だとか。
 こうして、ドングリをたっぷり食べた豚肉に、あの独特の風味、香りがつくのだ。

 ハモン・イベリコの中に、アミノ酸の結晶である白い点を見つけたら、そのハムはちょうど食べごろだという。
 オレイン酸を高く含み、ビタミンミネラルも豊富なハモン・イベリコは、しばしば、”歩くオリーブの木”と例えられる健康食品でもあるのだ。

 これだけ人気の高いハムだが、実は、モンタネラの時期に与えた餌によって、クラス分けされている。
 

Img_3976_1 ①Jamon Iberico de Bellota(ドングリと自然の牧草だけを食べたもの)
 ②Jamon Iberico de Recebo(ドングリ、牧草、穀類)
 ③Jamon Iberico de Pienso(牧草、穀類、植物のみ。ドングリなし)

 ”ハモン・イベリコ”でも、ドングリの香りがちっともしないものがあるのは、こういうわけだったのだ。

 乾燥・熟成も自然の中で。人工的な空気調整はできず、窓の開け閉めだけで湿度、温度を管理するのだという。

 こうして、最低18カ月を経て(肩なら12カ月)、ハモン・イベリコは完成する。
 
 
  あー、よく勉強した。

                                                          

Img_3978 博物館の方のお勧めの店、Los Romerosで、思い切って、5㎏ちょっとの小さめの一本を購入。
 店員さんが布に包まれたハムに、ブスリと管を刺し、匂いを確認した。こうするのだ。

 これ以降、ハモンが旅の道連れになった。
 最終逗留地のマラガで、トランクから荷物を降ろしてくれたベル・ボーイさんが、「おお、パタ・ネグラ(黒足)! ハブーゴ! べジョータ! すごい!」と過剰に反応したのが愉快だった。

                                                          

 Img_3982○Museo del Jamon
  Gran Via,s/n.
    21200 Aracena
    TEL:959 127 995
  http://www.aracena.es

○Los Romeros
    (Manuel Romero Delgado,S.L.)
   Gran Via,s/n.
   ※Jabugoに本店がある。一番高いのは、骨なしで、㎏あたり51.9ユーロ。骨付きだと㎏あたり32ユーロだった。肩肉はもっとリーズナブルになる。

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2007年1月15日 (月)

アンダルシア 冬の旅 ④エル・ブリ、イイトコドリ 後編

P1090838

                                                   

 「Tapasでございます」

   
 緑色の液体の皿が目の前に置かれる。

                                                                                                      

P1090820 実はまだ、コースの半分も終わっていないことを知り、愕然としていると、白手袋が伸びてきて、スポイドでチュッチュッと入れてくれた。スポイドなど、久しぶりに見た。

 Oil soup & grapefruit & green olive(2004)だ。(写真左)
 オリーブの濃厚な風味が、グレープフルーツの甘さと酸味でバランスを取る。この組み合わせはいい。

                                                   

P1090822

 次に、艶やかな白アスパラガスが載せられた皿が。Asparagus with ham and mollet egg(2003)。目の前で温かいソースをかけてくれる。アスパラガスにはホワイトチョコのような油脂(バター?)がコーティングされている。ほんのり温かなソースは卵系。カルボナーラを分解、再構築した料理なのだろうか。
 添えられた酸味のあるアスパラガスのスープで口の中をさっぱりさせる。P1090825

 Crab Chatka with tartar sauce(2005)
  カニ身の上に、アワアワ。

                                                   

P1090828  Quail thing in soya sauce(1987)
  焼き鳥を思わせる、ウズラ料理。骨を持って、パクリといただく。タレは塩辛め、濃い目。

 

                                                   

 ここからやっと、The DishesP1090830

 Ground rice macaronis with coconut curry and cod fish(2004)
 イタリアでよく見かける米粉のパスタを使って。でも、むっちりした食感で癖のあるタラの内臓(?)を併せるあたり、 むしろ、”腸粉”を思わせるアジアな一皿。

 
P1090832 Hake fish with beetroot raviolis and pistachio(1998)
  「お好み焼き!」と、笑いが止まらなかった皿。ガルニのベットラブが紅ショウガっぽい。

P1090835

 
 Beef sirloin covered in pesto sauce(1989)
 ちょっと休憩? 普通の料理も出た。ちょっとだけホッとする。

 

 Advance Dessert。

 2 metres of parmesan cheese spaghettis(2003)。(冒頭の写真)
 2メートルもあるスパゲッティを出しておいて、フォークもくれない。「ちゅるちゅると吸い込んで食べてください」と言われる。仕方なく、チーズ味の糸コンニャクみたいな麺をすする。かなり恥ずかしかったが、なぜだか楽しかった。P1090839
 

 The Desserts。

  Alphabet soup(2004)。今となっては、なにがアルファベットなのか、思い出せない。すみません・・・。

 P1090845 Warm chocolate mousse with pear sorbet(1998)

 そしてミニャルディーズ

                                                    

P1090846                                                

 コーヒーを飲みながら、手渡されたメニューを読み返し、なんと驚きの連続の食事だったのだろう!と感嘆した。

 聞いていた通り、皿数は多いが、ポーションが小さいので、満腹感に悩まされるほどではない。エル・ブリ本家の”つまみぐい”とはいえ、十分すぎるほど楽しめた夜だった。

 フェラン・アドリアが、温度差テクスチャー香り、などにこだわり、最先端のテクニックを駆使して創造する数々の皿。
 しばしば、『脳で味わう料理』と言われるその世界を垣間見ることが出来たのも収穫だった。

 本物のエル・ブリ。いつか行ってみたいと憧れは募るばかり・・・。

                                                   

 ※写真はクリックすると、大きくなります。

                                                                     

 ○HACIENDA BENAZUZA
  41800 Sanlucar La Mayor
    Sevilla Spain
  TEL:+34 955 703 344
    FAX:+34 955 703 410
    http://www.elbullihotel.com/

 ○elBulli
   http://www.elbulli.com/

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2007年1月 9日 (火)

アンダルシア 冬の旅  ③エル・ブリ、イイトコドリ 前編

                                                 

P1090801_1

 エル・ブリ? エル・ブジ?                                        
 パエーリャ(パエージャ、パエーヤ)、セヴィーリャ(セヴィージャ、セヴィーヤ)など、ばらつきがあるように、人によって違う。一度スペイン人にたずねてみたが、どちらでもいいそうだ。
 (ちなみにそのスペイン人の発音は、そのどちらでもない、日本語に存在しない音だった。強いて書けば、エル・ブイ? エル・ブギ?)

  
 革新的なスペイン料理を世界に知らしめた天才シェフ、フェラン・アドリア氏
 彼がバルセロナ郊外(といっても2時間くらいかかるらしい)に開くレストランelBulliは、間違いなく、世界一予約困難な店のひとつだ。

 1年のうち、開いているのは4月から10月までのわずか半年間
 欧州滞在中に、一度は行きたいと常々思っているのだが、ぼーっとしている間に、毎年行く機会を逃してしまう。今、HPをチェックしてみると、「2007年度はすでに満席です」と、ウ ェイティング・リストもなく、つれない。
 そんな難易度の高いレストランだが、実は穴場があるのをご存知だろうか。

P1090852 セヴィーリャ郊外にある、エル・ブリの5つ星ホテル、HACIENDA BENAZUZA内にLa Alqueriaというレストランがあり、ここでは過去20年間にわたるフェラン・アドリアのレシピを同店のシェフ、Rafa Moralesが再現しているという。きっと、アドリア氏の代表作ばかりに違いない。イイトコドリだ。

 しかも、2004年にミシュラン2つ星を獲得している実力派。間違いない。
  恐る恐る電話をしてみると、あっさり予約できた。

P1090797  セヴィーリャ市内から高速をタクシーで走り、20分くらい。
 農園を改築して作られたという広大な敷地に立つホテルは、南スペイン特有のインテリア、テラコッタ色の壁が温かい雰囲気を醸し出している。雑誌で見た、モダンな料理の印象とは正反対だ。

 働いている人は、男性が燕尾服、女性はメイド風!の装い。手袋着用に違和感を覚えたが、これは後々、理由がわかるところとなる。

 

 食前酒にシェリーをいただいていると、ヒヤッと冷たい筒を渡される。これは水のメニュー。いきなりジャブが飛んできた感じ。もう、今宵のエンターテインメントは始まっているのだ。

P1090799 料理はおまかせにし、ソムリエの方にコースに合うワインを選んでいただくと、程なくして、サングリア(Sangria in suspension・2005)が運ばれてきた。細かいブリュノワーズに切られたフルーツが彩り良く、サクサク、カリカリ、楽しい喉越し。

 先攻される形で、前代未聞(私にとって)のディナーは始まった。

 いただいた料理は、次の通り(カッコ内は、考案された年)

P1090800

P1090804 P1090805

 写真左から・・・Fried fish(1998):稚アナゴを揚げたものが紙に包まれて。
 Spherical olives(2005):瓶詰めのオリーブを一粒ずつスプーンに載せてくれる。実は、人工オリーブ! プリッとした皮を破ると、オリーブの芳醇なエキスが広がる。(冒頭の写真)

  Dry nuts covered in honey(2005), Radish "Kataifi"(2003):カダイフの上に、数種の芽が。刺身のツマにインスパイアされた?  来日みやげだろうか、”まきす”を使っているのもおもしろい。Black olive crocant(1998)も一緒に。

 Iced mango and foie gras(1998)

P1090806_1  Peanut praline with bread(2003):チューブに入ったプラリネをパリパリのパンに塗って食べる。

                                                                     

  P1090810

P1090811    

P1090815  

  Ham baguette(2006):中が空洞になったパリっとしたクラストの上に、ハモン・イベリコを載せて。

 Strawberry with campari and sancho pepper(1998):こんなところで、久しぶりに山椒とご対面。
 "Quicoguaca"(1998):グワカモレ入り。早く食べないと、皮が柔らかくなる繊細さ。

P1090814P1090817

 

  Tangerine gelee(2003):セロファンに包まれているのは、日本のみかんの寒天のようだった。

 Caramelized quail egg(2000)

                                                                     

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P1090819

                                                                     

 Sweet pork cracker with menthol(1996):カリッと揚げられた豚の脂身をトングでつまみ、ハッカ風味の甘酢でいただく。

 Foam patatoes with black olive(1998):ふんわりふわふわのジャガイモのムース、黒オリーブオイルのソースかけ。

 なんと、ここまでがThe Snacks
 楽しい。面白すぎる。次はどんな仕掛けが?と、期待で笑いが止まらない。

 ふと気がつくと、手術台を思わせる器具のセットが脇に準備されている。サービスの方は、さまざまな器具を使いながら、ひとつひとつ、テーブルのそばで最後の仕上げをしてくださる。手袋着用は、このためだったのだ。P1090807
 

 後半は、The Tapasからスタート。驚きのディナーは、まだ始まったばかりだった・・・。

                                                                     

 ※写真はクリックすると、大きくなります。

                                                                     

 ○HACIENDA BENAZUZA
  41800 Sanlucar La Mayor
    Sevilla Spain
  TEL:+34 955 703 344
    FAX:+34 955 703 410
    http://www.elbullihotel.com/

 ○elBulli
   http://www.elbulli.com/
 

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2007年1月 6日 (土)

アンダルシア 冬の旅  ②リュウジのセヴィーリャ

Img_3996 

 パリからの飛行機の中で、『龍時03-04』(野沢尚著・文春文庫)を読み終えた。
 スペインに渡った高校生サッカープレイヤーのリュウジが主人公の、サッカー小説3部作の最終巻。
 
 臨場感あふれる試合展開と、サッカー選手しか知りえないような心理描写にぐいぐい引き付けられ、あっという間に読んでしまった前二作は、スペインが主な舞台。
 『龍時02-03』ではセヴィーリャレアル・ベティスに移籍したリュウジの活躍が描かれている。

                                                                   

 初めて訪れたセヴィーリャの街。
 車一台がやっと通るほどの細い道、一方通行、大雑把な地図。
 クリスマス時期のせいだろう、警察が通行止めにした道路も多く、奇跡とも言える偶然でホテルの駐車場に辿りつくことができた。

 セヴィーリャの街を歩くと、小説の中の場面を彷彿させる場所に出くわす。Img_3990
 ヒラルダの塔にほど近い、迷路のように入り組んだ路地。リュウジが住んでいたアパートはこのあたりか・・・。
 カフェで朝食に、どろりとしたホット・チョコレートに浸したチュロスをほうばりながら、リュウジがやはり朝食にチュロスを食べるシーンを思い出した。
 日本・韓国・中国料理店とうたう、ちょっと怪しいレストランを見つけると、韓国人選手のパクとリュウジが、パクの持ち込んだタラの内臓の塩辛をおかずに白ご飯を食べているのでは・・・と中を覗き込んだ。

 実在しないはずなのに、リュウジの息遣いが伝わってくる。

                                                                   

P1090857_1  セヴィーリャにはベティスともうひとつ、セヴィーリャFCがあり、両者の人気が拮抗している、他に例を見ない土地だという。

 セヴィジスタVSベティコ
 

 訪れた記念にベティスのグッズを買いに行こうと、ホテルのコンシェルジュに場所をたずねた。滞在したホテルは、従業員全員が熱狂的なベティコだとかで、嬉々として場所を教えてくれる。
 「ベティスファンのあなたは特別・・・」。それ以降、何かしら親切にしていただいたが、もし、セヴィジスタだったら・・・。

 閉店直前のファン・ショップに滑り込む。嫌な顔ひとつせず、ゆっくりと選ばせてくれた。ベティコはいい人たちだ。

 温かい人情に触れたセヴィーリャ滞在。機会をくれた、リュウジに感謝。

                                                                    Photo_8

 残念ながら、野沢氏の死によって、リュウジのその後の活躍を読むことはできない。だが、この街を歩けば、いつでもリュウジの気配を感じることができる。ファンとしては嬉しい限りだ。

                                                                   

 ※『龍時』シリーズを本当に辿ったすごいサイトを発見!
  リュウジ・ファン必見!
  http://www.geocities.co.jp/Athlete/2052/realdebetis/ryuji/ryuujimokuji01.html

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2007年1月 3日 (水)

アンダルシア 冬の旅  ①タパス!タパス!タパス!

                                                         

 スペイン南部、北アフリカに近接するアンダルシア地方を旅した。

Img_4004_1

 太陽、闘牛、フラメンコ・・・。いわゆる”スペイン”のイメージ、そのままの風景を眺めながら、車でゆっくり走る旅。

                                                         

 
 マラガ→セヴィーリャ→ウエルバ→ロンダ→グラナダ→マラガ
ホテルを取っただけで、予定らしき予定もない。
 遅めの朝食を取った後、のんびりお昼ぐらいに次の街へ向かう。15時くらいに到着したら、ホテルの人に教えてもらったタパスのおいしい店に直行――を繰り返した。

Img_3912_1                                                         

 スペインの時間軸は、日本のそれと2、3時間ずれている感じ。
 ホテルの朝食は12時まで、レストランの昼のサービスも16~17時までやって、夜の営業が始まるのは20時半~21時くらいか。
 バルだと簡単なものなら、いつでも食べられる。

                                                         
 
 席に着いたら、まず、セルヴェッサ(ビール)を注文。「とりあえず、ビール!」の習慣が復活だ。Img_3917_1

                                                         

 生ハムボカディーリョと呼ばれる小さなサンドイッチ、トルティーリャポテトサラダパエーリャアンチョビ・・・。
 注文すると、次々にちょこちょことした小皿がテーブルに運ばれてくる。
Img_3943 小さなフォークを伸ばして、各々がお皿を突付く。お願いしないと、取り皿をくれない店もあり、日本の居酒屋よりさらにカジュアルだ。
 一人一皿を食べ、シェアがタブーなフランス流とは違う、気取らない、ざっくばらんな作法。
 これだけで、かなり幸せ。
 

 
P1090989_1_1 バルだと、テーブル席が少ない店も多く、立ち飲み、立ち食いする人でごった返している。
 かなり高齢の方から、ベビーカーに乗せられた赤ちゃんまで。
 よく食べ、よく飲み、そして、実によく喋る。よくもそんなに話すことがあるものだ、と感心するほど話し込んでいる。

                                                         

Img_3947

 彼らを眺めているうちに、常々抱いていた素朴な疑問を解決するヒントがひらめいた。
 「スペイン人には、なぜ、ハスキー・ヴォイスが多いのか」。友人のマリアも、セルジオも、カタリナも、そしてスター・アカデミーに出ていたギャエル(スペイン系フランス人?)もハスキー・ヴォイスだ。

 私なりの推測はもちろん、”先祖代々、よく喋るから???”。(←冗談です)

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2006年12月25日 (月)

生ハム・クエスト!

Img_2646

                                    

 だけではないけれど・・・。

                                    

 1週間、スペインの旅に出かけます。

     
                                                                  

 訪れるのは、ハモン・イベリコで知られる、この周辺(写真左・手前)。

 
  
   

Img_2648

                                 

                                  

 生ハムとか、生ハムとか、生ハムとか、食べてきます。

                                    

 ブログ更新はしばらくお休みいたします。

 
 

 皆様、良い年をお迎えください。また、来年!

                                       

                                     farafel@Paris

                                    

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2006年12月 4日 (月)

僕らが旅に出る理由  ③デンマークのパン、Hørfrørugbrød

Img_2812_1_1                                                                 

 デンマークみやげにパンをいただいた。
 穀物がブツブツ入ったパンは、何パンと言えばいいのだろうか。

 簡単なもので済ませる、日曜日の昼食。
 イクラ、スモークサーモン、エビを買ってきて、スモーブロー大会に。
 誰が一番、おいしそうに、美しく盛り付けられるかを競うのだ。

 
                                                                

                                                               

 2年前、北欧を旅した思い出がよみがえる。

 かつて、北欧家具、食器、デザインに憧れた時期があり、王室御用達デパートのイルムス・ボーリフースジョージ・ジェンセンイッタラなどで、北欧デザイン・グッズを買い漁るつもりだったのだが・・・。降り立ってみると、なにもかもが高すぎた!
 アールトの椅子なんて、とんでもない。R.コペンハーゲンなど有名ブランドは、セカンド品しか買えなかった。

Img_2826_1 中でも、最も高かった思い出が、デンマーク名物のオープンサンドイッチ、スモーブロー(smørrebrød)専門店、Ida Davidsen
  
 百数十種あるというアーティスティックなサンドイッチ目当てに決めた旅でもあった。きれいにカットし、らせん状にくみ上げた野菜、美しい曲線を描き、パンを包み込むロースト・ビーフ・・・。デザイナーズ・サンドイッチと呼びたくなる端整で、クリエイティブな姿を雑誌の特集で見て、一目ぼれしたのだ。

 なのに。あれや、これやと食べたかったのに。サンドイッチを2皿ずつ食べただけなのに、3人で1万円以上だったと思う。

 デンマーク人の友人に話すと、「有名だけど、行ったことがないわ」。ツーリスティックな場所なのかもしれない。
 とはいえ、細工が凝らされたサンドイッチは、やはり美しく、行って良かったと思っているのだけれど・・・。(写真も撮っていません・・・)

                                                                

Img_2833  そんな、ほろ苦い記憶をたどりながら、それっぽく仕上げてみた。クリームチーズを塗ったパンにアボカド、エビ、イクラ、タマネギ、レモンを載せたスモーブロー。

 ひとつ作るだけで、かなり面倒くさい。箸を使いたくなる、細かい作業だ。油断すると、エビが、イクラが、転がり落ちてしまう。やれやれ。空腹だったこともあり、2皿目以降は、雑になってしまった。

 デザート代わりに、クレーム・フレッシュとミュールのジャムを塗って。朝食にもよさそうだ(写真右下)。

 それほど大きなサイズでもないので、材料の仕込みも手間がかかりそう。高いのは、当然かも、というのが、作ってみた感想。

                                                                

Img_2849 ○Ida Davidsen
    Store Kongensgade 70
    København
    TEL:33-91-36-55

 ※デンマーク、スウェーデンは高かったが、フィンランドの物価は若干安く感じた。近代美術館、artek、アラビア本社、街のところどころに現れる、アキ・カウリスマキの映画を彷彿させる風景・・・。いつか、また行きたい場所だ。

 

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2006年11月15日 (水)

リヨンとその周辺  ⑤クペとカリューと、ジュニーニョと。

                                                                                           

 OL(Olympic Lyonnais/オランピック・リヨネ)の試合観戦に、本拠地、スタッド・ジェルランへ。P10900381

                                                                                           

                                                                                           

 フランスでのサッカー観戦は初めて。
 スタッドの手前には、ソーセージメルゲーズを焼く屋台がたくさん出ている。
P1090011 ソーセージから落ちる脂で、煙が立ち上る。街灯に集まる虫のようだ、香ばしい匂いに吸い寄せられてしまう。万国共通の、屋台マジック
 たまにはいいだろう、とホットドッグを買い、歩きながら食べ始めるが、巨大なパンにフライド・ポテトまで挟まれていて、とても食べきれない。どこかで何か買ってくれば良かったと後悔した。

                                                                                           

 リーグ・アン5連覇、今シーズンも無敗記録を更新中で、向かうところ敵無しのOL。

P1090044  Nancyを迎えたホーム・ゲームのこの日、動員した観客は4万人超。
 ライオン印の横断幕や旗が舞うサポーター席では、お決まりの儀式なのだろう、歌ったり、踊ったり、早くも盛り上がっている。

 一番人気はやはり、ブラジル代表のジュニーニョだろう。観客席も、ユニフォーム姿のおじさんジュニーニョ、お姉さんジュニーニョ、ちびっ子ジュニーニョがたくさん。

 GK、クペが練習を始めると、会場が沸いた。黒髪なので、最初、誰だかわからなかった。 
 サッカーに詳しくないが、ジュニーニョマルーダアビダルくらいなら、わかる。
 顔がわかるからか、プレーがすばらしいのか、つい目で追ってしまった。

 この日、得点したのはノルウエー人FWのJohn Carew。193㎝の長身のアタッカーは、4月23日以来のゴールを決めた。Img_2275

 リーグ一の防御率を誇るナンシーを相手に、苦戦しながらも、試合はOLペースで進み、1-0で終了。

                                                                                           

 混乱するかと心配した帰路だったが、地下鉄の入り口を一カ所にする誘導で、スムーズに。街も、警察も、人も、”サッカー慣れ”している感じ。

 

  ※残念ながら、その後、レンヌ戦で連勝がストップしたOLだが、今年度中に株式上場する予定とか。グループ全体で1200万ユーロの純利益を上げる優良企業でもあるらしい。名実ともに、欧州ビッグクラブ入り。買っとく?
 (参考:http://www.aderly.com/lyon/contents/actualite-economiques-info_lyon_economic-news/index.jsp?lang=3&category=1

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2006年11月10日 (金)

リヨンとその周辺 ④ロックなGangloffさん!

Img_2101  Condrieu(コンドリュー)のワイン生産者、Domaine Mathilde et Yves GANGLOFF(ガングロフ)へ。
 日曜日に関わらず、見学依頼を快諾してくださったのだ。

 とはいえ、人任せの旅。「コンドリューの中でも、人気があるらしい」ということ以外、全くわかっていなかった。

 
 道を尋ねながら、用水路沿いの、車がやっと通る幅の道路を進む。突き当たりに止まった古いメルセデスが目印だ。
 
 カールした黒髪、Tシャツのワイルドな感じは一見、中年ロック・スターという風情のガングロフさん。とてもワイン生産者には見えない。が、握手をすると、大きな手はガサガサで、指先はワインに染まって、やはり、”農業をする人”のものだった。

 出荷を待つワインが積まれた倉庫で、CondrieuCote Rotieを試飲しながら、説明を伺う。

Img_2098  ワイン作りは、ガングロフさんと奥様のマチルドさん、スタッフの3人で作るという。畑も小さいため、年間の生産本数はコンドリューが約8,000本、コート・ロティが約1万2,000本と少ない。希少価値もあるワインなのだ。

 元々、ガングロフさんはアルザス出身だが、画家の兄弟が住むこの地でマチルドさんに出会い、定住したのが始まり。
 くちかけたワイン農家を買い、改修しながら、一からワイン作りを始めたという。その前はワインを作ったことなどなかったというから、驚きだ。ブドウの収穫も、ブドウの熟成具合、天候などを見極めて行うという。小規模の畑だからこそ、可能なのだろうが。

Img_2114 初めていただいた、ガングロフのコンドリュー。
 香り立つような甘さ、フルーティーさ。ミネラルな感じも強い。好きなタイプの白ワインだ。絶賛されているわけがわかる気がした。

 樽で熟成中のワイン、タンクのワイン、そして澱引き前のワイン(写真左上のグラス)など、丁寧な説明を受けながら、いろいろ試飲させていただいた。
 ワインに詳しくないので、気の利いた質問もできず、物足りない見学者だったかもしれないが。

 気に入ったワインを購入すると、ラベル貼りから箱づめまで、ご本人がしてくださるので、なんだか恐縮してしまう。本当に手作りのワインなのだ。
 今後、買ったワインを開けるたびに、この光景を思い出すのだろう。

 ワインはもちろん、気に入ったのはラベルだ。
 すべて画家のご兄弟(兄か弟か、伺うのを忘れた)による作品で、柔らかなタッチとスタイリッシュな感じが同居する世界がいい。
 Vienneにあるというアトリエに行きたくなってしまったほど。Img_2123

 毎年、地元でジャズ祭りを開催し、数軒の生産者で作っているという記念ボトルをおまけにいただいた。
 やはり、ミュージシャン。

 
 将来有望視されるワイン生産者の一人といわれるガングロフ氏。
 歴史や形式にこだわらず、自由に自分の流儀でワインを造る-その”ロックな”姿勢に、フランスワインの新旗手の台頭を感じた。

Img_2127

 

  ※醸造所兼自宅の裏山が畑の一部。
   急な斜面の小さな面積。生産量が少ないはずだ。
 

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2006年11月 4日 (土)

リヨンとその周辺 ②Michelin、再デビューなのだ

 サッカーの試合を見るために決めたリヨン行き。
 試合の日はリヨンに泊まらなければならないが、後の日はリヨンの近くなら、どこでもいい。

Img_2049_1 去年、イタリアで泊まったアグリホテルがとても安くて、家庭的な雰囲気で良かった。食べてそのまま部屋に戻れるのも魅力的。
 ならば、フランスの民宿、シャンブルドットに泊まろうとネットで検索するが、食事付きの民宿は意外と少ないし、ターブルドットで知らない人とヘタクソなフランス語で話すのは考えただけで億劫だ。おいしいご飯も喉を通るまいと、却下。

 ミシュランを取り出し、巻末のLa France en 46 cartesのRhone-Alpesのページを研究し、宿付きの一つ星レストランを探す。

Img_2021_1  Condrieuのワイン農家のアポも取れたので、Vienneという町に近いDomaine de Clairefontaineに決めた。

 高速を降り、のどかな田舎道を進む。カーナビにはもう、道路が表示されないので、案内図を頼りに無事到着。

 広大な敷地にたたずむレストランの建物は1736年に作られたものだとか。松ぼっくりを拾いながら、敷地内を散策する。池には白鳥がいるし、どこかで孔雀の鳴き声がする。

 宿泊は離れで。
 パリのホテル事情では考えられないほど広々とした部屋は、ナチュラルかつ趣味の良さが光る。特にバスルームは必見。価格もリーズナブルで、大満足。
 さすが、ミシュラン。

                                              

 気を良くして、パリへの帰路も、途中、どこかおいしいレストランがないか、ミシュランのページを繰ったほど。めぼしいレストランの電話番号をカーナビに入れるだけで、順路が出るのに感激する。

 もっぱら、パリのレストランガイドに使うばかりで、「重い!」「見にくい!」と個人的に不評だったのだが。
 便利だな、ミシュラン! と、見直すが、そもそも、ドライブする人のために生まれたガイドブックだった。Img_2063_1

 こうやって使うものだったのかと、遅ればせながら、ミシュラン、再デビューしました。

                                              

 ○Les Jardins de Clairefontaine
    Chemin des Fontanettes
    38121 Chonas L'Amballan
    TEL:04 74 58 81 52
  FAX:04 74 58 80 93
    http://www.domaine-de-clairefontaine.fr/

 ※朝食にはこの地方の名物、ピンクのプラリネ入りブリオッシュも。自家製のジャム、コンポートを添えて。
   

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2006年11月 1日 (水)

リヨンとその周辺

P1090141_1 

 リヨン方面に行ってきた。

 13年ぶりに訪れた街は、初対面に等しい。
 お互いに、違った時間を過ごしてきたようで。

                                                              

Img_2280_1

                                                              

 ブションオランピック・リヨネ、街歩き、星つきレストラン、名物スウイーツの数々・・・。

 少し、ドイツっぽい印象が。

 パリとは違うフランスに触れる感じ。それだけで楽しい。

   
                                                              
                                                           
       
                                                              
 
                                                              
 P1090052_1                                                     

 のんびりと歩いたリヨン旅行記を、少しずつ、まとめていきたい。

                                                              

                                                              

                                                              

Img_1987_1

                                                              

 ※リヨンへは、パリから約450㎞。バカンスの始まりで、多少混んだものの、あとはスムーズに。意外と早く到着した。

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2006年10月23日 (月)

これからも歩くのだ

 秋晴れの日曜日。
 運動会の日の朝を思わせる、澄んだ空気が気持ちいい。

P1080718_1  散歩がてら、英語の書店、WHSmithへ。ここは年中無休。

 セーヌ川沿いを歩く。封鎖され、歩行者天国になった道路は、散歩する人、自転車、ローラーブレードの人で賑やかだ。日曜日は必ず歩行者天国なのだろうか。いつも車で通りすぎていたから、今のアパートに引っ越すまで知らなかった。

 書店でお目当ての本を買い、料理本コーナーで立ち読みをした後、再び、散歩を続ける。ムーリスのレストランのメニュを眺め、リボリ通りを進む。

 
P1080763_1  行列が目に入る。リボリ通りの行列のできる店、と言えば、ANGELINA

 いつもその行列を眺めるだけで、一度も行ったことがない。知人のフランス人が、「すごい種類のケーキがあるのよ!」と強力に勧めてくれたので、興味はあるのだが。秋だ。モンブランがさぞ、おいしのだろう・・・が、行列は苦手。今日もパス!

 
                                                                
                                                               

 通りを渡り、チュイルリー公園へ。
 
 いつの間に出来たのだろう、ショッキングピンクのコンテナを支える相撲取りのオブジェ?が設置されている。P1080779

 笑いながら足を止める大人たち、つるつる滑りながらも、嬉しそうにお尻によじ登る子ども達。そして嬉々として写真を撮るのが私。パリはベタな観光客のふりをして、どこでも堂々と写真が撮れる、観光客&写真天国

 コンコルド広場からAssemblee Nationale(ブルボン宮殿/仏国民議会議事堂)の脇を抜ける。トリコロールカラーのグッズを販売するブティックがあり、意外にかわいく、心惹かれた。おフランス好きの方、必見かも。

 議事堂の裏のブルボン広場のブラッスリー兼カフェのP1080799 ブラッスリー・ブルボンで休憩。いかにも7区っぽい、シックでインテリな感じの客に混じり、道路にせり出したテラスでコーヒーを飲んだ。

 ブルゴーニュ通りに足を伸ばすと、雰囲気の良さそうなレストランをいくつか見つけた。今度、来よう、とメモ代わりにデジカメでパチリ。

 パリは、断然、歩く街。私の場合、スニーカーでガンガン歩くので、パンプスはほとんど出番がなくなってしまった。

 アンヴァリッドに差しかかると、ローラーブレードを背中に背負ったカップルが歩いていた。いつの間にか、日も暮れかけている。
 日曜日はもうオシマイ。

 今週もがんばりましょう。

 ○WHSmith
    248,rue de Rivoli
    75001 Paris
    TEL:01 44 77 88 99

  ○ANGELINAP1080793
    226, Rue de Rivoli
   75001 Paris  Plan d'accès
    TEL:01 42 60 82 00
    FAX:01 42 86 98 97

 ○Brasserie Bourbon
  1, place du Palais Bourbon
  75007 Paris
  TEL:01 45 51 06 25

 ※歩行者天国のせいだけではないのだろうが・・・。
    日曜日、レプブリック方面へのセーヌ川沿いの道路はかなり混んでいる。やっぱり歩きがいいですね。

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2006年10月 1日 (日)

マデイラ旅行-最終回- ⑦老舗のお菓子屋さん

Img_0266_1 マデイラみやげのひとつが、糖蜜のお菓子(bolo de mel)。 いろいろなメーカーのものがあるが、一番よく見かけたのがFabrica de Santo Antonioのもの。

 ホテルの部屋にあった雑誌でも紹介されていた。
 1893年の創業。100年以上たった今でも、オーブン以外はすべて創業当時のままの工場で、オリジナル・レシピを忠実に守り、全ての商品を手作りしているという。

 持っていたフンシャウの地図が大雑把なので、住所だけではわからない。ツーリスト・インフォメーションで教えてもらい、サント・アントニオに出かけた。

 交通量の多い道路から一歩入った通りにひっそりと建つ。ジャムやビスケットが並べられている棚はずいぶん古めかしい。昔懐かしい、日本の駄菓子屋さんのようだ。
 カウンターでは店のおじさんとおばさんが手作業でラッピングをしている。赤にカラフルなストライプがはしるマデイラ・カラーの布がかぶせられたジャムはとても愛らしい。

P1070102  クリスマスに食べるというbolo de melと、友人へのおみやげにバナナのジャムを買った。

 パリに戻り、お菓子の箱を開けた。

 つややかな黒褐色。クルミとアーモンドが散りばめられ、パン・デピスのようなスパイシーな香りがする。

 苦手かも・・・と期待せずに食べてみると! 黒砂糖の独特の甘さ、ちょっとだけセックな舌ざわり・・・。九州の駄菓子、”黒棒”にそっくりな味がして、びっくり。もしかして・・・と黒棒について調べてみると、『南蛮菓子として渡来したビスケットの製法が日本化したとの説がある』とWikipediaの記述を見つけた。

 この説に、一票!
 
 ポルトガル→マデイラ経由→日本。伝統菓子は数あれど、P1070131日本人に懐かしさや親近感をこれほど抱かせるお菓子は、おそらくほかにないのでは。

 これにてマデイラ旅行記はオシマイ。ひとつ心残りなのは、クリスティアーノ・ロナウドの生家を見つけられなかったこと。探す気マンマンで行ったのに、フンシャウの街は予想外に大きく、通りの人に尋ねるのもはばかられる感じで・・・。予習が足りませんでした・・・。

 ○Fabrica de Santo Antonio
  Travessa do Forino 27-29
  Funchal 
  TEL:291 222 055

 ※サント・アントニオの商品は、スーパーやお土産屋さんでも販売されている。

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2006年9月24日 (日)

僕らが旅に出る理由 ①コルシカのコッパ

Img_0720

 最近、個人的にオザケン・ブーム再来なので、こんなタイトルをつけてみた。
 深い意味はありません。

  「旅みやげ」シリーズを。

 コルシカ島のおみやげにいただいた、なんとも立派なコッパ(coppa)
 6、700gはあるだろうか。

 コルシカ島の名産品。腸詰にし、紐をかけたブタの肩ロースを燻製にかけ、最低でも8週間乾燥させたもの。

 包装紙を開くと、なんともワイルドな香りが漂う。動物の匂いがする。

 Img_0729紐を解き、boyauと呼ばれる外側の腸(と言っても、紙のようにカラカラに乾燥している)を取り去ると、黒胡椒がびっしりついた表面が現れた。
 最初の野性味溢れる香りは薄れ、気にならなくなった。

 包丁を砥ぎ、薄くスライスする。端のほうは乾燥した感じだが、中に行くにつれ、少し生っぽいような柔らかさになった。

Img_0735  塩味が効いているが、かみしめるほどに豚肉の旨みが口の中に広がる。ナッツを思わせるコクがある。コルシカのブタは栗を食べると聞いたことがあるが、そのせいだろうか。
 ほどよく入り込んだ脂身も美味。

 コルシカ島のロゼ・ワインもいただいた。コルシカの青い空、青い澄んだ海を眺めながら飲む、キンキンに冷えたロゼ。コッパにぴったりなのだろう・・・。

 未踏の地に思いをはせてみる。
 

 

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2006年9月18日 (月)

マデイラ旅行 ⑥おすすめレストラン!

Espetada①Adega da Quinta
  
  名物料理のひとつ、エスペターダ(espetada)と呼ばれるケバブを食べるなら、Estreito de Camara de LobosにあるAdega da Quintaへ。

 フンシャウを見下ろす素晴らしい眺めを楽しみながら、テラスで食事する。

 いただくのは、長い串に刺した肉を炭火で焼いたもの。ブラジル料理のシュハスコと同じような感じ。サービスの人がうやうやしくテーブルの中央にぶらさげてくれたものを、自分で取って食べるのだ。

 ニンニクと塩を擦り込んで焼いている。月桂樹の茎に刺して焼いたものもあるらしい、野趣あふれる料理。肉は硬めだが、和牛にはない別の旨みがある。シンプルながら、「また食べたい!」と思わせる味わいだった。

Osusume4_2  親戚一同の会食なのだろうか、20人近い団体客が楽しそうに食べていた。地元の人っぽい。ガイドブックによれば、エスペターダはお祝い事などハレの日に食べる料理なのだとか。食べているうちに、段々冷めてくるので、一串ずつ持ってきてもらうように頼むのがコツのようだ。

 adegaという名前どおり、古そうなセラーがある。木の樽が積まれ、こちらも雰囲気がある。

                                                                                                

Osusume3_1 ②Villa do Peixe
 漁港、Camara de Lobosにある、モダンでカジュアルな魚料理のレストラン。

 オープンキッチンで、カウンターに並んだ魚を選び、計量し、調理法を相談して注文できる。

 頼んだのはカサゴ。炭火で焼き、オリーブオイルをサッとかけてもらった。
 プリプリした身が美味。付け合せに、焼いたサツマイモに甘いシロップをかけたものを。

 オツマミに頼んだ、ニンニクと唐辛子で味付けした貝(写真右の手前、名前を忘れました)もおいしかった。押しピンで身を突付いて食べるのだ。日本にもこういう貝、ありますね。
 
Osusume1_1 それにしても、マデイラのレストランのキッチンには女性を多く見かけた。白衣を着て、帽子をかぶって。レストランの料理がまだ、家庭料理の延長なのか、それとも土地柄なのか。
 気になって。

 ○Adega da Quinta0susume7
  Quinta do Estreito,
    Estreito de Camara de Lobos
    TEL:291 910 530

  ○Vila do Peixe
  Estrada Cr.Joao Abel Freitas,
  Camara de Lobos
  TEL:291 099 909

 ※食後には、マデイラの伝統的なダンスを踊る、楽団のエンターテインメントも。@Adega da Quinta。

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2006年9月15日 (金)

山下農園の夜

 

Yamashita  友人に誘われ、「山下農園」”収穫祭の夕べ”に飛び入り参加させていただいた。

 山下農園は、パリ郊外のChapetという村で日本の野菜を栽培している山下さん夫妻の農家。ペンションでもある。

 内輪の会、と聞いたのにも関わらず、厚かましく参加したのは、友人が農園の野菜を絶賛していたから。

 畑で引っこ抜いたばかりのみずみずしいカブ。スが入っていない大振りのダイコン。フルーツのように甘いプチ・トマト・・・。
 冷凍じゃない、収穫したてのエダマメ。もう何年も食べていない・・・。水菜まであるらしい。

 滞在中の家族は、山下農園を取材した『ぽかぽか家族』というテレビ番組を観たという。
 ちょっと趣向の変わった旅の思い出になるかもしれない、と行くことにした。
 

 A13を降りた後、細い道を通り、農園に到着。
 貴族の狩猟用の別荘だった敷地を農園とペンションにしている。

 大きなテーブルにはエダマメの山が準備されていた。感激していると、次々に料理が運ばれてきた。

 感激のおでん。直径10数㎝はありそうな大ぶりのダイコンは煮汁をいっぱい吸い、実にジューシーだ。
 こんなおいしいダイコンは何年ぶりだろう。いつも直径5センチくらいの貧弱で、スが入ったダイコン(しかも高い!)で我慢しているのだ。Yamashita2

 フランスサイズではなく、日本サイズのナスで作った焼きナスにはちゃんとおろしショウガまで添えてくださった。感激。

 カブとプチトマトのサラダ、シソの葉をふんだんに使える手巻き寿司、地鶏やラム、豚肉のバーベキュー、シシトウやナスなど野菜がいっぱいの天ぷら(山のようなダイコンおろし添え)、オクラ納豆、トウモロコシ水菜と春菊のサラダ・・・食べきれないほどの料理が振舞われた。
 しかもどれも収穫したての”新鮮な日本の野菜”ばかり。
 最後のとどめに、マスクメロン。透明感のある緑色の果肉からは甘い、甘い汁気がしたたっている。

 食べているのか、感激でうなっているのか、わからなくなった。

 フランスで、こんな、日本野菜三昧ができるとは! おいしいけれど、和食にするとちょっと違う・・・とフランスの野菜にストレスを感じるより、ここに来れば良かったのだ。

 

 農園の野菜は、パリの某星付きレストランにも卸されているとか。
 星付きシェフも認める、おいしい野菜なのだ。

 はちきれそうなお腹なのに、勧められるまま、残ったものを山のように持ち帰り、翌日も堪能させていただいた。かなり、満足!

 ひとつ残念だったのは、到着したのが日が暮れた後で、野菜が収穫できなかったこと。
 あのダイコンとカブは買いにいかなくては!

 野菜を買いに、リベンジのドライブはいつにしようか?

 ○山下農園
  Le Kolo Chemin des 3 Poiriers 78130 Chapet
  TEL/FAX : 01 30 91 98 75
  http://a.yamashita.free.fr

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2006年9月13日 (水)

マデイラ旅行 ⑤マデイラ・ワインのこと

 マデイラと言えば、マデイラ・ワインマデイラ酒

 酒精強化ワイン(フォーティファイド・ワイン)
 発酵の途中でブランデーなどを加え、甘口にしたワインのこと。

Madeira_vinho  世界3大酒精強化ワインというくくりがあり(何が大なのかは知らないが)、ポルトシェリー、そしてマデイラがこれにあたる。

 

 マデイラ・ワイン工場見学は、主要なマデイラ観光のひとつらしく、数箇所見かけた。
 ポルトは家に常備しているほど好きだが、マデイラは料理で使ったことがある程度。したがって予備知識なし。慌ててネットで調べてみる。

 滞在先の近くにあった、Barbeito(バルベイト)へぶらりと立ち寄った。

 予約なし、見学料なし。試飲無料。

 ガイド・ツアーはないので、試飲コーナーでもらったパンフレットを読みながら、古い木製の樽とステンレスのタンクが立ち並び、それほど広くない工場の中を勝手に歩き回る。

 マデイラ・ワインの作り方は、通常のワインとかなり異なる。

Taru 毎年9月に収穫したブドウを破砕し、その果汁をただちに発酵させる。4種類あるマデイラ・ワインのうち、甘口のMalvasiaBoalは果汁の甘みが残っている段階でブランデーを加えられるが、辛口のSercialVerdelhoは果汁本来の甘さがなくなるまで発酵させる。

 酒精強化したワインはアルコール度数17%

 マデイラ・ワインは昔、熱帯地域を航海中、積荷のワインが絶え間ない揺れと暖かい気温によって風味を増したことに始まる。わざわざワインを往復させる船もあったという。

 今日では、酒精強化した果汁を40℃前後で3ヵ月間、ゆっくり煮る"estufagem(エストゥファージェン)"という製法がとられている。
 煮たワインは、大きな樽に移し、休ませ、熟成。その後、ブレンドされ、澱引きされ、数カ月ののち、ようやく瓶詰めされるに至る。ブドウから瓶詰めまで、最低3年かかるという。(参考:同社パンフレット)

 瓶詰めの作業を見学した。円形状の機械に並んだ瓶にワインがジョーッ、ジョーッと注がれていく。部分的にオートメーション化されているものの、瓶を配置したり、量の少ない瓶に注ぎ足したりと、手作業によるところが多そうだ。Factory

 
 朝一番の試飲はちょっとキツかったが、艶のある琥珀色、スパイシーな感じが気に入った。

 購入したのはおいしかった1978年のヴェルデーリョ(セミ・ドライ)と、ヴェルデーリョ、ボアウ(やや甘口)の10年もの。
 昔ながらの瓶もいい感じ。

 「マデイラは栓を開けても、劣化しません」。毎年クリスマスやお祝いの時に少しずつ飲む人もいるそうだ。
 そう聞いて、他と比べて値の張る誕生年を買おうとしたが、バルベイトのものは在庫がなかった・・・。残念。

 ○Vinho Barbeito (Madeira) Lda.
  145 Estrada Monumental
  Caixa Postal 264
  9000 Funchal, Madeira, Portugal
  TEL:351 91 761829
  FAX:351 91 765832 

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2006年9月 8日 (金)

London ♡ ラブ。 ②Fish&Chips

 フィッシュ&チップス。大好きな英国料理。

Fishchips_1 「ロンドン一のフィッシュ&チップスを」と現地在住の友人に尋ねたところ、「え~、そんなの食べたいの~?」と渋々、教えてくれたのがコヴェント・ガーデンRock&Sole Plaice

 
 店がある通りに入ると、揚げ物独特の匂いが漂ってくる。
 クンクンクンと匂いを辿り、店に到着。

 1871年創業の老舗。店の主なのか、高齢のおじいさんが時々出てきて、地下に通じた紐をひっぱり、ベルを鳴らしている。

 店の前のテラス席は満席。相席の人たちもいる。
 店内に空席があったが、油臭くなりそうなので、テラスが空くのを待ち、着席した。

 トルコ系の人たちが経営しているのだろうか? トルコビール、EFESしかない。

 メニューには、フィッシュ&チップスで一般的なcodhaddockなどのタラ系のほか、ドーヴァー・ソール、ヒラメやカレイなど様々な種類の魚があった。
 全て、揚げ物。「ウチは揚げたものしかないんですよ」。後ろの席の外国人観光客に店の人がぶっきらぼうに説明している。

 まずは基本を、とcodにする。

 皿からはみ出さんばかりの大きさだ。

 サクサクした衣の下には、真っ白でホクホクした身が隠れている。

Rocksole ちょっと甘めでゆるめのタルタルソースで食べてよし。シンプルに、塩とレモンで食べてよし。飽きたらモルト・ヴィネガーを振るもよし。

 大振りにカットされた揚げたてのジャガイモを、ハフハフとほお張る。

                                              
      

 イヤでも、ビールが進む。
 誰だろう、こんなパーフェクトな組み合わせを考えたのは。

 運ばれてきた時は大きさに驚いたが、意外とぺロリと完食してしまった。歯ごたえ良く、香ばしい衣のせいだろうか?

 滞在中、名もなきパブでもう一度フィッシュ&チップスを食べたが、全然違った。
 たかがフィッシュ&チップス、されどフィッシュ&チップス。流行る店には、訳があるのだと納得。

 それにしても、もしロンドンに住んでいたら、”お持ち帰り”にして、ご飯のおかずにしてしまいそうだ。 

      

○Rock & Sole Plaice
  47 Endell Street, Covent Garden
  WC2H 9AJ
  TEL (020)7836 3785
  営業時間:月~土 11:30-23:30、日 12:00-22:00

Covent

 ※食後は腹ごなしを兼ね、コヴェント・ガーデンのマーケットを歩いた。

 クラフト系のかわいらしい店も多いが、大道芸人がたくさんいて、観るだけで楽しい。http://www.coventgardenmarket.co.uk

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2006年9月 7日 (木)

マデイラ旅行 ④とってもスリリング

Cliff 高いところが苦手だと、マデイラの楽しみは半減、かもしれない。

 坂、坂、坂の町。長崎どころではない、あり得ない勾配。

 Cabo Girao(ジラオン岬)を目指し、急斜面に建った民家の間のくねくねとした狭い道を登る。
 オートマだと、車が途中で止まりそうになる。ギアを替え、登り続けるが、高所恐怖症気味の私は、後ろを振り向きたくない。崖のように見えるに決まっている。

 テレビで観たマデイラ・ワイン・ラリーがフラッシュ・バックする。ああ、このドライブは、心臓に悪すぎる!

 やっと着いたCabo Girao。世界一ではないが、580m。下を見下ろし、足がすくむのに十分な高さだ。

 フンシャウに戻り、ケーブルカーに乗る。
 こちらも、スゴイ。急斜面に建てられた住居、バナナ畑を真下にみながら、ゆったりとすすむ。透明な床から下を覗くような、リアルな高さに汗を握る。

 ケーブルカーを降りると、次はマデイラ名物のtoboggan(トボガン)が待っている。
 恐ろしい思いをして、せっかく登って来た道のりを、人力のソリで滑り降りるのだ。

Sori  直線はまだいい。ドリフトするカーブの恐ろしいこと。
 「ギャー」と悲鳴をあげたら、後ろで押してくれるおじさんの思う壺。さらに加速してくれる。滑りが悪いと、途中でワックスまで塗りなおしてくれた。

                                                                                

Sopa 誰か、この人たちを止めてください。

 2㎞の冒険が終わるころには、グッタリ。食欲も減退。

 今日のお昼は、軽くスープで済ませておこう。

                                                                                

Sopamac ポルトガルと言えば、スープ。レストランはもちろん、マクドナルドにもご当地メニューのスープはあるし(写真左)Sopa & Sopa (soup & soup)というラーメン丼大の容器でスープを食べさせるチェーン店まである。

 スリリングな体験でひっくり返りそうな胃に、ポルトガルのソーパはとても優しかった。
 
 

 
Alho_1 ※マデイラのレストランのもうひとつのお約束、 ガーリック・ブレッド(pao de alho)。イングリッシュ・マフィンを大きくしたようなパ ンを半分に切り、パセリ入りのガーリックバターを塗り、焼いたもの。
  料理を待つ間、マデイラのビールCORALと一緒にいただく。美味!

 

 ○CORAL
  http://www.cervejacoral.com/main.html

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2006年9月 6日 (水)

お手軽ピクニックのススメ

 夏っぽい天気が戻ってきたパリ。
 先週はセーターで歩きまわっていたというのに、どうしたことだろう?

 せっかくの好天だが、日本から遊びに来ている家族は、連日の観光で、若干、疲れ気味。
 どうしたものかと青い空を窓から眺めているうちに、ふと思い立ち、エッフェル塔の足元の公園、Champ de Marsでピクニックしようと出かけた。

 急ごしらえのピクニック。Picnic
 持参したのは水、紙皿、コップ、ナプキン、ナイフとまな板だけ。後は途中で調達することにする。

 プージョランでチキンのカレー風味の麦サラダ、バゲットとピサラディエールを一切れ。
 サンドミニック通りのスーパーでジュース、カマンベール、生ハム、野菜とフルーツを購入した。

 後は日陰を探すだけ。

 こんないい天気。もちろん先客はたくさんいるが、この公園は、結構、広い。

 大きな木の下の大きな木陰をゲットする。
 久しぶりのピクニック。敷物をしまった場所を思い出せず、今日はやむなく、朝日新聞に敷物になってもらった。

 バゲットを切り分け、それぞれが好きな具を挟んで食べる。外で食べると、こんなお手軽メニューでも、実においしい!

 お腹がいっぱいになったら、芝生の上に寝転がり、おしゃべりしたり、本を読んだり、ウトウトしたり。Bronze

 旅行中、お惣菜をホテルの部屋で食べる話はよく聞く。これは確かに楽しい。

 でも、天気さえ良ければ、公園に足を伸ばそう。のんびり過ごすパリジャン(パリジェンヌ)たちと一緒にお手軽ピクニックにすれば、おいしさはもちろん、楽しさ倍増なのだ。

※公園でビキニ姿で日光浴する老若男女を見て、家族はびっくり。むせていた。 

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2006年9月 5日 (火)

London ♡ ラブ。 ①

 週末、ユーロ・スターロンドンへ。

 8年ぶり
 前回、イギリスを旅行中に病気になったり、弱ったところに、列車で置き引きにあったりしたのがトラウマとなり、こんなに近くに住んでいるのに、再訪までに、こんなに時間が過ぎてしまった。
 異常なポンド高も、足を遠のかせていた。
 
Towerbridge  同行者が”初イギリス”だったため、ベタな観光地ばかり回ったにも関わらず、かなり気に入ってしまった。

 年月を感じさせる建造物、風にそよぐ公園の緑、紳士然とした人々、整然とした街並みを猛スピードでかけぬける真っ赤なダブルデッカー。
  以前来たときは、なんとも思わなかったのに。パリに住んでいるからか、それとも年をとったせいか。 

 デパートの主力ブランドもパリとは若干違う顔ぶれなのも、新鮮。基本的にはトラディショナルなテイストが好きなのだろう。
 オーガニックな店やカフェも雰囲気が良く。通りすがりに眺めるだけでも、ワクワクしてしまった。
 

 一番嬉しかったのは、”翻訳されていない”中華料理
 到着後、直行したのはロンドン在住の友人オススメのRoyal China Club

 プリプリのエビ、ホタテの貝柱が入った焼きそば、カニ肉の小籠包、フカヒレ餃子のスープなど、出来立ての魅惑の点心の数々を、香り高い台湾の高山ウーロン茶をすすりながらいただいた。Dimsum 米粒がパラリと炒められたチャーハンのおいしかったこと!

 インテリア、サービスともに二重マル。まるで、香港のシックなレストランで食事しているようだ。これを食べるためだけに、パリから足を伸ばしてもいいとさえ思った。

 
 予期せぬ幸福感に戸惑いながらも、早くも頭の中で、次はいつ来ようかと計画が始まる。

 
 ノー・マークだったロンドンに、完全にはまってしまった。

 ブリジット・ジョーンズが、嫌いだったはずのマーク・ダーシーと突然、恋に落ちた場面を思い出さずにはいられなかった。

 やはり、偏見はいけません。

 ○Royal China Club
  40-42 Baker Street
    London W1U 7AJ
    TEL:020 7486 3898
    FAX:020 7486 6977
    http://www.royalchinagroup.co.uk

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2006年8月29日 (火)

マデイラ旅行 ③黒太刀魚

 -Mercado dos Lavadores 後編-
 
 市場の鮮魚コーナーへ。
 

Cabeca_de_espada サバ、アジ、イワシ、カツオなど見慣れた魚が並ぶ。「ポルトガル料理は日本人の口に合う」と言われる所以か。

 目を引いたのは、espada(エスパーダ)と呼ばれる黒太刀魚
 マデイラ名物のこの魚、銀色に輝く日本の太刀魚とは違い、かなりグロテスクなルックス。真っ黒な体に白い目玉、鋭い歯。1mは優に超える長さで、太さは15㎝はありそうだ。

 元々、マデイラ特有の魚と考えられていた。近年では日本など他地域でも見られるそうだが、黒太刀魚漁で生計を立てているのは、マデイラの漁村、Camara de lobos(カマラ・デ・ロボス)だけなのだとか。
 (参考http://www.madeiraisland.com/eng/madeira/articles/espada_fish

 マルモノか、皮を削り取られた状態の太刀魚が台に載りきれず、垂れ下がっている。その奥で店の男性たちがすばやい手つきでフィレにおろしたり、筒状にぶつ切りにしている。 

Peixe2 レストランでよく見かけたのはムニエルやフライにしたもの。焼きバナナを添えて。
 日本の太刀魚と同様、ほっこりしているが、なにしろ、身の厚さが違う。食べ応えがある。
 添えられたワイン・ヴィネガーをかけると、フィッシュ&チップスのようだった。

Peixe3_1 lapa(ラーパ/カサガイ)も名物料理のひとつらしく、よく見かけた。刻みニンニクとオリーブオイルをかけ、オーブンで焼いたものに、レモンを搾っていただいた。見た目はあまりおいしそうに見えないが、コリッとした歯ごたえ、潮の香りがプンとして、意外にいいオツマミになった。Peixe4

 
 atum(アテュン/マグロ)も売られていた。白い脂が入り、ピンク色になった部分を見ると、軽く炙ってたべたらさぞおいしいだろう、と喉がなった。

Peixe5_1  レストランではBife de Atum(マグロのステーキ)をよく見かけ た。白ワインと酢、香草で2~3時間マリネしたマグロを焼く。
 私が食べたのはピーマンとタマネギのスライスが入ったソースをかけたもの。少し酸味があるソースは素朴ながら、食欲を増す味わいだった。Peixe1

 もちろん、ポルトガル名物、bacalhau(バカリャウ/塩ダラ)も、巨大なのが売られていた。

                                                         

 ※写真はクリックすると、大きくなります。 

 

                                                                                                                                       

 ○Mercado dos Lavradores
    Rua Dr Fernao Ornelas
    Funchal
    月-火:7~16時、金:7~20時、土:7~15時、日:休

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2006年8月27日 (日)

マデイラ旅行 ②フルーツバットなあなたに。

 -Mercado dos Lavadores 前編-
 
 「労働者の市場」を意味するMercado dos Lavradoresは、フンシャウのzona velha(旧市街にあたる?)にある常設市場。
 今でこそ、業者が占めるようになったが、昔は漁師や生産者の直販の場だったという。

Mercado5 鮮魚野菜売り場に大きく分かれ、周辺を囲むように精肉、花、ワイン、おみやげ物屋さん、カフェが立つ。観光客が目立つが、地元の人もサツマイモやらマメやら、日々の買い物をしている。

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