グルメ・クッキング

2012年9月 9日 (日)

Hawaii話 ④モノクロームの世界

 


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 走っても、走っても、目の前に広がるのは真っ黒な溶岩ばかり。

 ハワイ島、キラウエア火山国立公園から東へ下り、海へと向かう道、Chain of Craters Roadを車で走る。流れ出た時のうねりを残したまま固まった溶岩(lava)がむき出しになっている。青い空、遠くの海、そしてところどころに生えた草木を除けば、そこはモノクロームの世界なのだ。

 Big islandと呼ばれるハワイ島は、ハワイの島の中で一番若く、大きい。そして活発に続く火山活動により、今も成長を続けている。どろりとした溶岩が海に流れ込み、蒸気を上げながら固まっていく様を見ると(ビデオで、ですが)、陸地とはこうしてできるのだと妙に納得した。

 煙が立ち上るハレマウマウ火口を見た後、 T.ジャガー博物館で、ハワイ島の火山について学ぶ。ハワイの神話に登場する女神ペレ”髪の毛“”涙と名付けられた、珍しい火山砕屑物も展示されている。ゴツゴツした溶岩をアア(aa)、右の写真のような滑らかなものをパホエホエ(pahoehoe)と言うのだそうだ。真っ黒のアアだらけの場所に立つと、巨大なガトーショコラを連想するのは私だけだろうか。

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 溶岩が砕けてできた黒砂のビーチ、Punaluu black sand beachへ足を伸ばす。黒い砂と打ち寄せる白い波しぶきのコントラストが美しい。

 裸足で歩くと、当然ながら足が真っ黒になるのがおもしろい。

 

 見たことのない景色と出会えて感激。旅はやっぱりいいですね。

 


 

 

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 ※スーパーで買った塩、Black Lava Hawaiian sea saltPele's Fire Hawaiian seasoning salt(写真右下)

 黒いのは溶岩ではなく、活性炭。さて、何に使うとおもしろい?

 シーズニングソルトは薫製のパプリカ、チリ、カイエンヌパウダーなどスパイシーなブレンド。肉・魚、どちらでも合いそう。ニンニク入りマヨネーズに混ぜて"Pele's fire Aioli"にしても。

 

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2011年11月 3日 (木)

OPENharvest

 

 東京都現代美術館で開催された食とアートのイベント、「OPENharvest」に行く機会に恵まれた。

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 米国・サンフランシスコのレストラン、「シェ・パニース」のスタッフがミュージアムとコラボレートし、Soil(土)・Water(水)・Future(未来)・Education(教育)などのテーマで展開するアートイベント。今回、「harvest(収穫)」をテーマに日本に初上陸した。

 「OPEN」は「畑と食卓をつなぐ食の透明性」を意味するという。

 こんな時期だから、安全な食材の重要性、オーガニック食材のおいしさはわかるものの・・・。

 「食」というテーマにこだわり過ぎると、窮屈に感じることもある。決まりもいろいろムズカシそう。ちょっとスノッブな印象もある。
 単純に、「おいしいから」だけじゃ、ダメなのだろうか。

 OPENは、そんな(意識の低い)私でも、素直に楽しめるイベントだった。

 前菜代わりに、”小林ちよこさん”が栽培したプランター植えのハーブをちぎって口に運ぶ(写真上)。ロケットやカラシ菜はもちろん、シブレットが思いの外、いいおつまみになる。指に土がついても気にしない。
 足踏み脱穀機で脱穀したり、コーヒー豆を火にかけて煎ってみたり。
 メインイベントの鹿の解体作業(写真中央)を間近に見たり。

 都会に居ながらにして、収穫を疑似体験

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 サラダ、ブイヤベース、鹿バーガー、鹿のたたき、野ハトとキノコ、魚沼産コシヒカリのおにぎり、自分で絞るミカンジュース(写真下)、デザート、八海山、カリフォルニア産バイオダイナミックワイン、コーヒー・・・アートイベントだけに、料理のプレゼンテーションはもちろん、ワンウェイの器ひとつとってもこだわりが感じられる。

 

 次はどれをいただこう? この料理に合うワインはどれ? 縁日や模擬店のようなワクワク感。『農場の少年』に出てくる垂涎(すいぜん)の”収穫祭”の場面を思い起こさせる。

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 ああ、そうだ。食べ物好きを自覚したのは、この本を読んだ時だったかも? そんなことを考えながら、アルマンゾに負けない勢いで、満腹になるまで食べ続けた。

 

 The joy of harvest is enjoying its gifts as they are.(収穫の歓びは、そのまま食べる歓びです)

 日々の食に感謝。そして、ごちそうさまでした。

 

OPENharvest: http://www.openharvestjapan.com
Foodlight-project:  http://foodlight-project.blogspot.com

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2011年9月10日 (土)

焼き菓子偏愛主義  ⑥JULES DESTOOPERのgalettes au beurre

 

 

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 今年で125周年を迎えたベルギーの老舗ビスキュイトリ、Jules Destrooper(ジュール・デストルペ?デストルーパー?)。

 フランスはもちろん、日本のスーパーでも販売されているお馴染みの商品。
 日本ではチョコレートでコーティングされたビスケットやフロランタンをよく見かけるけれど。
 オーセンティックで有り続けること。いまだ秘伝のレシピを使用、家族経営、本物のバターなど良質な素材を使用、王室御用達・・・こだわりポイントもたくさん。
 押しも押されぬ、ベルギーの有名ブランドなのだ。

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 シグニチャー商品は、やはり、このgalettes au beurreだろう。
 JDの刻印が、由緒正しい感じ。
 ひとつひとつ形が違い、手作り感が漂っている。

 サクサクのビスキュイはほどよいバターの香り
 バターむんむんのリッチなお菓子は正直なところ、夏場にはきつい。
 ところがこれは、鼓月の「千寿せんべい」や、「九十九島せんぺい」を彷彿させる軽やかさ。

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 濃厚でないのが調度良く、むしろ新鮮なのだ。

 

 シンプルなだけにアレンジもしやすそうと、試しにジャムを載せていただいてみた。(写真左下)

 アイスクリームやジェラートを挟むのもアリ。でしょう。

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2011年9月 4日 (日)

Homemade Celery Salt

 


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 こよなく愛読しているブログ、101 Cookbooksで見て以来、作りたくてうずうずしていた。

 自家製セロリ塩。

 180℃のオーブンでセロリの葉をカラカラにし、塩とミックスするだけ。

 塩はMaldonを使った。フレーク状なのがすてきだ。

 

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 ベイクしたジャガイモにかけていただいた。
 いつも捨てていたセロリの葉が、かくも香り高いスパイスに変身。

 トマトジュースに入れても。
 ブラディマリー、おいしくなるかな?

 もちろん、トマトにかけてシンプルにいただくのもおいしい。

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2011年7月 9日 (土)

clafoutis aux cerises

 

 

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  サクランボの季節

 アメリカンチェリーが袋詰めされて安くなっていた。
 サクランボのクラフティ(clafoutis aux cerises)を作ろう。

 クラフティはフランス中南部、リムーザン地方発祥のお菓子。サクランボをフラン生地で覆い、焼いたもの。

 「種は取るべきか、取らないべきか」

 味にうるさいフランス人なら、当然、「non!」と言うだろう。
 でも食べるときにいちいち種を出すのが面倒くさい。

 悩んだ末、半分、種を抜いてみた。

 焼いていると、サクランボのjus(果汁)がたくさん出てしまった。もったいない。
 やはり種アリで焼くべきだった。

 食事の前に焼き上げ、デザートにtiede(生暖かい)になったのをいただくのが好きだ。

 ロゼワインと一緒に。夏らしい一品。

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2011年7月 2日 (土)

夏ですね

 

 

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 6月とは思えない暑さに、早くもダウンしてしまった。
 昨年ほどの猛暑にはならないらしいとはいえ、先が思いやられる。

 夏になると、タコスやチリといったTex-Mex料理が食べたくなる。冷たいビールに合うからだろう。
 暑いキッチンで、それほど火を使わずに作れるのもいい。

 さっそくナチョスを作ろう。

 トルティーヤチップスを敷き、チーズをかけてオーブンかレンジで温める。チーズが溶けたら、ハラペーニョ、オリーブなど具材、サルサやグワカモーレ、サワークリームなどを好みで添える。

 暑いというのに、トッピング用にチリ(コン・カン)まで作ってしまった。
 キッチンの暑さにグワカモーレを作る気力がなくなり、ダイスに切ったアボカドをトッピングした。

 サワークリームを買い忘れるという痛恨のミス!があったものの、スパイシーな風味のおかげで食欲が戻ってきた。

 

 ※Nachos(ナチョス)メキシコピエドラス・ネグラスというテキサス州との国境近くの街にある「ヴィクトリークラブ」というレストランで生まれた。
 店のウエイター、 Ignacio "Nacho" Anaya(イグナシオ・ナチョ・アナヤ)氏が閉店後に訪れた米国人客に、余ったトルティーヤを3角に切り、ロングホーンチェダー(コルビー)をかけて温め、ハラペーニョとオリーブをトッピングしたものを出したのが始まり。
 ”Nachos especiales(ナチョのスペシャル)”と彼のニックネームがそのまま料理名として広まったという。(参考)

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2011年6月 5日 (日)

homemade granola aux 美生柑


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 宇和島特産美生柑(みしょうかん)をたくさんいただいた。ありがとうございます。

 文旦(ぶんたん)から生まれた品種で、和製グレープフルーツとも呼ばれ、穏やかな酸味、さっぱりとした甘みが特徴だという。

 

 「皮はマーマレードにしてもおいしい」というので、もしかしたらおいしいかも・・・と自家製グラノーラに入れてみた。

 

 

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 オーツ、ひまわりの種、ナッツ、ドライフルーツを混ぜたボウルに、すりおろした美生柑の皮を加える。
 温めたバター&蜂蜜を回しかけると、柑橘系のなんとも良い香りが立ち上った。



 

 

 

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 黄金色に焼き上げ、さっそく美生柑の果実とヨーグルトを添えていただいた。

 

 穀物の香ばしさの中に、柑橘の酸味や苦みがところどころに現れ、なんと爽やかなこと!

 そのままをスナックでいただいてもおいしい。

 グラノーラを入れたジャーの前を通る度、ついついつまみぐいしてしまうのが難点。






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 ※最近のグラノーラ・コレクション

 

 ○Urth Caffe

  LAで人気のオーガニックカフェ、「アース・カフェ」のグラノーラをおみやげでいただいた。ありがとうございます。
  ブルーベリーやクランベリー、ひまわりの種が入り、スパイシーな風味。

 

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 ○Rose Bakery
  塊がゴロゴロしていて、噛みごたえアリ。穀物の種類もいろいろ。

  

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2011年5月 4日 (水)

冒涜(ぼうとく)クッキング  ⑦Vongole


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 2週間くらい前の写真だけれど。

 デパ地下で、バケツ売りに心引かれ、買ってしまったアサリ
 一度にいただくには多すぎる量。
 冷凍できると売り場のお兄さんは言っていたけれど、春の味覚をたっぷり満喫しよう。

 汚れを落とし、ムール貝の要領でワイン蒸しにする。
 贅沢にも、先日訪れた山梨で気に入って買った「イケダワイナリー」の白を注いだ。
 バターはエシレで。
 蒸し上がったら、万能ネギをたっぷり加えてできあがり。

 潮の香りがするアサリはもちろん、鍋底のスープが格別だ。
 残りを使ってクラムチャウダーにしようか・・・などと考えていたのに、結局全て食べてしまった。



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 一緒にいただいたのは、もちろん抜栓したイケダワイナリー
 ワイン造りへの思いがつまった一本。
 帰国以来、国産ワインのおいしさに感激するばかり。日本はすごい。

 

 ○イケダワイナリー
  山梨県甲州市勝沼町小佐手266-4
  TEL:0553-44-2190

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2011年4月 8日 (金)

Infusion au gingembre

 


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 私にできるのは募金と節電くらい。
 計画停電区域からはずれたのが申し訳なく、暖房を使わずに過ごした。
 職場も節電。
 3月はさすがに寒かった。

 生姜湯で暖まろう。

 infusion au gingembre.
   スライスしたショウガに熱々のお湯を注ぎ、レモンをしぼっただけ。
 お好みで砂糖や蜂蜜を加えて。

 冷えた体が内側から暖まっていく。

 ショウガはフランス語で「ジャンジャンブル」
 なんとかわいらしい響き。


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2011年3月 5日 (土)

『フルーツサラダの歌』のなぞ

 

 

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 若い世代の人はたぶん知らないだろう。

            
 NHK「みんなのうた」でよく聞いた「フルーツサラダの歌」
 ペギー葉山さんがはつらつと歌いあげていた。

 一緒に歌いながらも納得できなかった。
 変てこりんな歌詞だった。

                       
 なぜ、「フルーツサラダ」が「じょりじょりじょり」なのか。

 リンゴをかんだときのサクッとした感じを言っているのだろうか。
 それともパイナップルをかみしめたときにジュワッと出る果汁のことを言っているのだろうか。

 そもそも、フルーツサラダってなんだろう?
 子どもながらに頭を悩ませたものだ。

 

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 歌の存在も忘れてウン十年後。

 意外な場所で謎はあっけなく解けた。
 渡仏後、家族が学校で習ったと口ずさんだ「salad de fruits」
 フランス語だが、メロディはまったく一緒。
 フランス語の歌だったのだ。

 「ジョリ、ジョリ」とは擬音ではなく、「美しい」のjolieだった。
 長年の疑問が一瞬にして解けて、異国で一人、かなり興奮したのだった。


 ちなみに、わけがわからず歌っていたフランス語は結構ある。
 「クラリネットをこわしちゃった」の歌詞で「オーパキャマハード、パキャマハード、パオパオパ」も、「Au pas, camarade」のことだった。
 これも子どもながらに「『オーパッ』って終わり方ってなに〜?」と不審に思っていたのだ・・・。



 

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 ※写真上は、「ローズベーカリー丸の内」のフルーツサラダ。
 salad de fruits は日本ではなかなかお目にかかれないメニューだから、ありがたい。

 

 写真左は、16区のビストロ、A&Mでデザートにいただいたsalad de fruits
 さっぱりしているので、ボリュームのあるメインの後でもペロリ。

 ちなみにローズさんは川久保さんの義理のお姉さん。日本でなぜか義妹説が広まっていますね・・・。

 

 ○ローズベーカリー丸の内
  東京都千代田区丸の内2-1-1
  明治安田生命ビル1F
  TEL:03-3212-1715

 ○A&M
    136 Bd.Murat
    75016 Paris, France
    TEL:0145273964

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