Hawaii話 ②ハワイの南蛮?菓子 malasada
昨晩の「世界不思議発見」では、ポルトガル領のアゾレス諸島が紹介されていた。
ポルトガル沖約1000kmの大西洋上に浮かぶ9つの島。
以前訪れたマデイラよりもっとエキゾチック。そして、日本からだとかなり遠そう!
リスボンから1500km、北米の東端から3900kmに位置することから、大航海時代は、新大陸への航海中継点として重要な役割を果たしていたという。(参考)
「ヨーロッパのタイムカプセル」というコピー通り、古くからの伝統が未だ息づいている。番組では、南蛮菓子のひとつ、有平糖の語源となったと考えられる飴細工、アルフェニン(alfenim)が、アゾレス諸島のテルセイラ島にあると紹介されていた。
時代は違うが、実は、ハワイにもアゾレス諸島から伝わったものがある。
日本にも進出しているハワイの名物スイーツ、マラサダ(malasada※)だ。
卵たっぷり、イーストで発酵させた揚げドーナッツは、アゾレス諸島最大の島、サン・ミゲル島が発祥(マデイラ説など、諸説ありそうです)。1800年代初頭、ハワイに移民としてやってきたアゾレス、マデイラ出身のポルトガル人が持ち込んだという。
(※本当はダブル”s”のmalassadaが正)
実は一度も食べたことがない。
「本場で一度は食べてみたいな〜」と思っていたら、ワイケレのアウトレットの駐車場の端っこにマラサダのワゴンを偶然発見(写真上)。しかも、有名なLeonard’s Bakeryという店の出張店だった。なんという幸運。
パッケージのピンクが可愛らしい。
ラードで揚げたてのシンプルなのをひとつ、脂っこいかなと思いつつ、パクリ。
ジャリジャリのグラニュー糖がまぶされた生地はフワフワ柔らかで、意外にぺろりと食べてしまった。
クリーム入りやシナモン味など、いろいろなフレーバーがあるのだとか。
いい年をして、顔が砂糖だらけになるのが難点。
○Leonard's Bakery
http://www.leonardshawaii.com
Hawaiian Sweet Breadというふわふわのパンも、実はポルトガル移民が伝えたもの。ハワイの食では、日本や中国の食文化の影響が目につくが、ポルトガルから伝わったも意外に少なくないのですね。
(写真下は、スウィートブレッドで作ったフレンチトースト)
参考文献:Rachel Laudan『The Food of Paradise』/University of Hawaii Press
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