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2009年9月

2009年9月14日 (月)

あれから1年。

P1130770                          

 昨年9月15日、米証券大手リーマン・ブラザーズが経営破綻し、”リーマン・ショック”という金融危機の大波に世界中がのみこまれた。

  フランスも例外ではなかった。
P1130773_2  「金融危機の余波で観光客がめっきり減り、客足が…」。レストランのシェフを務める知人からの便りで厳しい実情がリアルに伝わってきた。
 不振が続く外食産業の活性化対策として、7月から外食にかかる付加価値税(VAT)を19.6%から5.5%に引き下げたそうだが、どれほどの効果が見られるのだろう? 一度きつく締めた財布のひもをゆるめるのはなかなか大変そうだが。

P1130776 今さらな話題で恐縮だが、パリを代表するホテルのひとつ、Le Crillonのレストラン「Les Ambassadeurs」のシェフで知られるJean-Francois Piegeが、8月で同店を辞めたそうだ。

 

 A.デュカスの愛弟子としてそれはそれは繊細で美しい料理の数々を生み出していた。一つ星に降格していたLes Ambassadeursのシェフに2004年就任。P1130777わずか1年で二つ星を取り戻し話題となった。

 星付きレストランなどそうそう行けない身分だが、「帰国前に最後にもう一度ピエージュの料理を!」とリピートした唯一の店だった。

 クリヨンでの5年間で、ピエージュはとうとう3つ星を獲得することはできなかったが、私にとっては堂々の”三つ星”レストラン。あの豪奢な雰囲気のなか、豪華な食材をふんだんに使った彼の洗練された皿を味わうことはもうできないと思うと少し残念だ。P1130779_2

 最近ではテレビ番組に出演することもあったというから、自分の将来についていろいろと考えるところがあったのだろう。
 富裕層や観光客など限られた客層のグラン・メゾンより、「レガラード」「ラミ・ジャン」「クリスチャン・コンスタン」など、庶民が気軽に足を運べる、”ネオ・ビストロ”のシェフたちが注目を集めていることも関係があるのかもしれない。

 人生の新たなページをめくる第一弾は、なんとサン・ドミニック通りのブラッスリー「Thoumieux」で始まるのだとか。洗練されたピエージュの料理と、古き良きパリのレストラン然とした店のギャップに、イメージがわかない…。でも大散財しなくてもピエージュの料理が食べられるなら、かなりウレシイではないか。

P1130781 知らなかったのだが、ピエージュはデザイン・ホテルのCostesThierry Costesとともにトゥーミューを買収、今年初めの営業からピエージュが監修したメニューで営業しているという。夏の間に改修工事を済ませ、9月には新生Thoumieuxとしてオープンする予定だと7月の記事にはあるが…。

 

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 パリの皆さん、工事の進捗状況はいかがですか? 金融危機のあおりで工事ストップなどなっていませんように。(←まさか!)

 

 

 

P1130784 ※写真は、フランスの最後の思い出に友人らと出かけたLes Ambassadeursでの写真。クリックすると拡大します。

 もう2年も前のことで何がなにやらわかりませんが、おいしくて満腹で、大満足で帰宅したのは確かです。

 


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 新シェフはPark HyattJean Francois Rouquette氏。はたしてどんな料理に変わるのだろうか。

 

 

 

○Les Ambassadeurs

P1130788

    10, Place de la Concorde
     75008 Paris
     TEL:01 44 71 16 16


 

○Thoumieux

P1130789

 79, Rue Saint-Dominique
   75007 Paris
   TEL:01 47 05 49 75 

 

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2009年9月 9日 (水)

BordierのCaramel au beurre sale

 

Img_31951_2  我らがレ・ブル、大ピンチ!
 なかなか得点に結びつかない。
 アンリの苦々しい表情から悔しさが伝わってくるようだ。この苦い結果をバネにしてセルビア戦に挑んでほしい(←偉そうですね)。
 アンリ、がんばれ!

 苦いといえば、この琥珀色に輝く、caramel au beurre sale(塩バターキャラメル)

 フランスのおみやげでいただいた。
 ブルターニュ地方キブロンの名物、アンリ・ル・ルーさんのC.B.S.ではなく、サン・マロのボルディエさんの有塩バターで作られたものらしい。
 (ボルディエのオリジナル商品ではないのかな?)

 スプーンでなめてみると、しっかりとした苦みと甘さ、そしてこくがなめらかにひろがる。
 「そうそう、フランスってこんな感じ」
 帰国してもうじき2年。ずいぶん遠い存在になってしまったフランスを突然に思い出す。私にとっては、それほどインパクトのある味だ。
 ”ボルディエのバター”云々は、正直なところよくわからないが、舌の上で溶けていく滑らかさがそうなのかもしれない。

Img_3220  

 さっそくクレープに塗っていただいた。(写真右)

 クレープに使ったバターがボルディエでないのが残念なところだが。
 キャラメルの濃厚な甘さとなめらかさがクレープと相性が良く、苦みが印象的で、とてもおいしかった。(←『シルシルミシル』のAD堀くん風に)

 

 クレープやパンはもちろん、アイスクリームやいろいろなデザートと相性が良いという。
 イチジクやフランボワーズ、バナナなどフルーツのソテーにかけてもおいしそうだ。

 冷蔵庫にあった食べ残しのリンゴをソテーし、キャラメルで和えてみた。(写真左下)
 リンゴの酸味と濃厚なキャラメルの風味がよく合っていて、とてもおいしかった。(←再び、堀くん風に)
Img_3233 苦みのせいだろうか、濃い飴色に焼かれたタルト・タタンが無性に食べたくなってしまった・・・。

 罪作りなおみやげをありがとうございました。

 

 ○Les Comptoirs de Saint Malo
   http://www.comptoirs-saint-malo.com

 

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2009年9月 6日 (日)

crema di balsamico (fruits de bois風味)

 

Img_2931 ごちゃついた冷蔵庫の中を整理していたら、
  「おお、これを忘れていた!」

 昨年、イタリア人の友人からおみやげにいただいたCrema di Balsamico(Drogheria Alimentari社)。

 バルサミコ酢を煮詰めてクリーム状にしたもので、「これイタリアで流行ってるよ〜」とのことだった。

 

 フォアグラ鴨のロティなど肉料理にバルサミコを煮つめたものをつけて食べるのは好きだが、家で作ると量が少ないせいか、煮詰めすぎてしまう。
 盛りつける段階のころは冷め、鍋底で水あめ状になり、水を加えて温めなおさなければならない。

Img_2119  そんな(へたくその)私にぴったりの調味料。

 ワサビや辛子のチューブのように、お皿にちょっと絞り出してもいい。
 穴が比較的小さく、皿にちょっとした”お絵かき”も出来る。
 ところが、冬にフォアグラ料理を何度か作った時に開封し、何度か使って以来、すっかり忘れていたのだ・・・。

 

 友人がくださったのはfruits de bois(フランボワーズ、ブルーベリー、イチゴなど”森のフルーツ”)風味。バルサミコ酢のコクにフルーティさが加わった感じの味わいだ。

                      

Img_3182  肉、魚料理はもちろん、アイスクリームやフルーツのトッピングにしても。
 ジャムの代わりに、コンテなどセミ・ハード系のチーズに合わせてもおいしい。
 バルサミコ酢と合う食材なら、基本的に合うのでは。

 バター・トーストにかけてもおいしそう。
 チーズ・ケーキには絶対合うはず。

 冷蔵庫で眠らせている場合ではない。いろいろな食材で試してみよう。

 ※日本ではBlaze,Armando di Nigrisなど数種類のメーカーのものが入手可能。

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2009年9月 4日 (金)

道具馬鹿一代 (21)Anylock



Img_3159_2  長い夏休みが終わり、9月です。
 長らくお休みしました。
 またぽつぽつ書いていきますので、たまにのぞいていただければ。

                         

 魅力的なアイデア商品が多すぎて 買いたくなるから危険で、あまり行かないようにしているキッチン用品売り場。久々にチェック(!)したら、スグレモノを見つけた。

 Anylock。
 袋のくちにスティックを差し込むだけでそのまま密封できるという。
 以前から売られていたようだが、知らなかった。

 チップスやクラッカー、乾物などの保存はもちろん、におい漏れも防止するという。
 キムチなど漬け物を袋で買うと、移し替える時に汁が手についたり、こぼれたり、容器ににおいが染みこんだりするが、これをつかえば袋のまま保存できるわけだ。Daesung Hi-Tech Co., Ltd.という韓国の会社の製品だというのもうなずける。 

Img_3173 米国の通販チャネルの映像を見ると、ipodをビニールに入れたものをAnylockして水に入れたり(お風呂場で使えるということ)、パスタ、ミートボール、トマトソースをAnylockで三等分にした袋にそれぞれ入れ、温めるだけのランチバッグにしていた。

 粉、豆、パスタ、乾物・・・使いかけの食材がなにかと多い私のキッチン。
 なかなか気に入るクリップに出会えず、今まではziplockを多用していたので、これは使えそう。しかもいろんなサイズがある。

 スーパーでは2本入りで300円ちょっとと若干高め。通販でまとめて買うと少しお得か。

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