« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »

2009年4月

2009年4月29日 (水)

道具馬鹿一代 ⑳エコノム

 

Img_2828 フランスで料理を学んで身についたひとつが、”エコノム”を使うことだ。

 エコノム(econome)とは、フランス製の「ピーラー」
 野菜や果物の皮を素早く、薄くむけるし、尖った先端を使えばジャガイモの芽やリンゴ、ナシの芯なども取ることができるスグレものなのだ。

 日本ではT字、Y字、I字型など、持ち手を握り、手首を動かして使うピーラーが主流。私もコルドンに行くまで、ヘンケルスのI字型ピーラーを10年以上にわたり、愛用していた。

 コルドンの実習初日、初めてエコノムを使った時は戸惑ったものだ。
 親指以外の4本指で握り、親指に向かって動かして皮をむく。
 指を切りそうな気がして余計に力が入り、ひどく疲れた。時間も相当かかってしまった。

 「なんでこんな使いにくいものを使わなければならないのか?」

 こっそりマイ・ピーラーを持ち込んで使おうかとも思ったが、同様に使用頻度の高いプチ・クトー/オフィス(プチナイフ)と同じ手の動きなのに気がついた。
 当然、プチ・クトー使いにも悪戦苦闘していたため、自宅でジャガイモ、ニンジンなどで自主練しているうちに、いつのまにかマスター(←大げさですね)!

 ジャガイモの皮むきもシャッ、シャッ、シャッ。あっという間にこなせるようになった。

Img_2813

 以来、エコノムが手放せない。

 サラダやパスタ、スープの上にパルミジャーノをちょっと削る時にも使う。和食を作るのにも意外に便利で、ダイコンやカボチャ、カブなどの面取りもクルリ。

 包丁より無駄がない。動作にも無駄がない。まさに”エコノム”。

 

 ただし、アスパラにはNG。Y字のものがオススメです。

 


 

 ※冒頭の写真は、マイ・エコノム・コレクション(というほどのものでもないけれど)。
 慌てて作業しているうちに、皮と一緒にpoubelle(ゴミ箱)に捨ててしまったことも幾度か・・・。以来、3〜5ユーロ程度のラインを数本ストックしつつ、愛用している(←本当はWMFとかブランドモノが欲しいのだけれど)。ちなみにコルドンのクラスメート(米国人)は包丁と一緒にエコノムも研ぎに出していた! 研げるものなのだ!
 もちろん、左利き(gaucher)用もある。

   いろんなメーカーがエコノムを製造しているが、1927年M.Pouzetというフランス人が発明したのが始まり。

102401_p  現在、 オーベルニュ地方にある刃物産業の町ThiersのCoutellerie(ナイフ製造業)、Therias & L'Econome社が、L’ECONOME®商標登録をしている。 アンブレラ(Parapluie)マーク(写真右)が目印だ。 (参考)

 

 

|

2009年4月17日 (金)

Numero Uno

 

 

Img_3242

 

 イタリアサッカー選手ゴシップ記事を紹介するサイト「ゴシップでカルチョ」。遅ればせながら4月号を読んでいたら、爆笑してしまった。

 

 ドイツ、ブンデスリーガバイエルン・ミュンヘンに所属するイタリア人、ルカ・トーニ選手は、ドイツでとても人気があり、イタリア、エミリア・ロマーニャ州観光局の広告のイメージキャラクターに起用されるほどなのだが、トーニをパロディにした歌「Numero Uno」がドイツで大ヒットしたのだとか。Img_3250_2

 

 ドイツのコメディアン、Matze Knopという人が歌うこの曲

 「スカンピ、カラマーリ、ペペローニ、カプチーニ、カンピオーニ、ベルルスコーニ、ルカ・トーニ」というようなイタリア語の語呂(韻)合わせ&でたらめなイタリア語を羅列した内容だ。

 

Img_3274_2 ほとんどが食べ物の単語で、お腹が空いてくる。

 

 トーニはもちろん、イタリア人が聞いたら怒りそうな”ワルノリ”した曲だが、地続きのドイツ人のイタリアへの認識が日本人のそれと大して変わらないことに驚く。

Img_3291_2_2

 

 

 食べ物は、軽く国境を越える。のだ。

 さすが、イタリア料理。

 

 

P1130837_2_2

 そして、なぜか!

 同じくバイエルン所属のフランス代表フランク・リベリ選手の名前が登場するのも笑えた。バカにしすぎだ。

 何度か聞いていると、「♪ペルメ、ヌメロ・ウノ」の部分が耳に残り、ついつい口ずさんでしまう。

P1130836_2_2

 ブンデスリーガは観戦したことがない。

 バイエルン戦、トーニとリベリを応援しながら歌ってみたいものだ。

 

 

 

 

Img_3827_3

 ※♪アックア・ミネラーレ、グラッパ・スペッツィアーレ、コッツェ・ボンゴレ・・・。それっぽい写真を集めてみました。

 


 

 

 

|

2009年4月11日 (土)

Hot Cross Buns!

.

Img_08932 イギリスネタが続きます。
 今日はイギリスでいただいたパンの話題を。

 明日はPaques(イースター/復活祭)
 イースター前の金曜日をGood Friday(聖金曜日)と呼ぶそうだが、伝統的にその日に食べられているパンがHot cross bunだ。

 マザーグースの歌で知っていたが、実物を見るのも食べるのも初めて。
 レーズン(カラント)入りのパンの表面に十字模様が入っている。

 過去においては、ホット・クロス・バンがカトリック信仰の普及になると恐れたプロテスタントにより、イースターとクリスマス以外の製造を禁じられていたという。

 ロンドンを訪れた7月、スーパーで普通に売られていたので、今では年中食べられるものなのだろう。

 トーストしてバターを塗っていただいた。レーズンパンみたいでおいしかった。

Img_0924 オーストラリアやニュージーランドではレーズンの代わりにチョコチップを入れるヴァージョンがあり、近年人気があるのだとか。
 やはりイースターと言えば、チョコレート、らしい。

 1個でも2個でも1ペ二ー? 4個なら2ペニー?





Img_0919 もうひとつ、スーパーで見つけたのはCrumpetという、パンケーキとイングリッシュ・マフィンの中間のようなパンだ。(写真右)

 小さなホットケーキを片側だけ焼いた状態とでも言おうか。表面にたくさんの気泡がある。食べ方がわからなかったので、温めて、バターを塗っていただいた。
 イングリッシュ・マフィン同様、ジャムを塗ったり、卵やチーズにも合いそうだ。

 小麦粉、塩、ドライイースト(ベーキングパウダーでもOK)、砂糖、牛乳で、フライパンで手軽に作れるパンだ。(作り方例)
 ”クランペット・リング”という金属の焼き型もあるらしい(セルクルみたいなもの?)。




Img_0643  最後は、懐かしい!
 日本進出したものの撤退してしまった英国のサンドイッチチェーン、Pret a Manger(プレタ・マンジェ)マフィン(写真左)

 日本店は行ったことがなかったが、本家では健在。ロンドンではあちこちにあり、いろんな種類のサンドイッチやマフィンに目移りしたほどだ。
 サンドイッチにしては高いのかもしれないがボリュームもしっかり。ワックスペーパーでくるんでくれるのも、なんとなくイギリスっぽく感じた。
 他の店に比べると比較的リーズナブルで、「こんな店がパリにもあったらなあ」と思った。

 再進出はもうないのだろうか?

 

|

2009年4月 9日 (木)

ミュゼめし!(番外編)④TATE MODERN

 

Img_0772_2 10数年ぶりにPaul Wellerのライブへ行き、気分はすっかりブリティッシュ

 しかし、『ろんどんへ行きたしと思へどもろんどんはあまりに遠し』
  パリ時代のように「週末ユーロスターで!」とはいかない。せめて、ロンドンで撮った写真を眺め、思い出に浸ろう。

 

 ロンドンで訪れたミュゼのなかで一番好きだったのが、テート・モダンだ。
 英国最大の現代美術館は、テムズ川沿い、かつて発電所だった場所にある。対岸の聖パトリック教会側から橋を渡りながら見えるのは見事なシンメトリーの建築物。建物の反対側にある、発電所時代のタービンホールを生かした152メートルのなだらかな坂道のエントランス(写真右上)も壮観だ。

Img_0741

 英国はもちろん、ピカソ、マチス、ダリ、ウォーホルなど国際的な近代美術品を数多く展示。歩いているだけでアートに触れているような気分になる、アーティスティックな空間もすてきだ。
 ロンドンの他の美術館同様、企画展以外は入場無料。こんなすごいボリュームの展示を無料で見られるとは。ロンドンに住んでいたら、何度でも通いたい。1日中、ぼーっとして過ごしたい。本当にすばらしいシステムだ。

Img_0761

 じっくり歩き回った後は、7階のレストラン、Tate Modern Restaurantへ。
 ガラス張りの店内。ロンドンを見渡す眺めを楽しみながら食事ができるロケーションがウリだ。 
 席が空くまで、勧められるまま、バー・スペースでドリンクをいただきながらくつろいで待つ。訪れた2007年夏、好況に沸くロンドンの街は建設ラッシュ。あちらこちらにクレーンがそびえていた。

Img_0769

 

 行き届いたサービスだが、カジュアルな雰囲気もあり、旅行者でも大丈夫。 
 フィッシュ&チップスだってあるのだから!


P1120633_3

 

 ○Tate Modern
  Bankside
  London SE1 9TG
  TEL:020 7887 8888

 

 

 

 ※Paul Weller!

Img_2 今や、英国音楽業界における大御所的存在だと聞くが、私にとっては永遠のアイドル。(←マジメなファンの方、スミマセン!)

 予想通り、ライブハウスに似つかわしくない、仕事帰りのスーツ姿のアラフォー世代が多く見られた。
 「きっと、10数年前のあの日も一緒の会場にいたのだろうな」
 見ず知らずの他人なのに親近感を覚えた。

 

 ジャムスタイル・カウンシル時代の曲までやってくれる大サービス。彼も丸くなったものだ。懐メロに沸きながら、すっかり中年になった自分を確認した夜でもあった。オールスタンディングは、アラフォー世代にはつらいよ。腰にきます。

|

2009年4月 6日 (月)

IH時代のoeuf a la coque

                              


Img_2790_2 IHヒーターを使いこなせていないせいで、このところ立て続けに、ゆで卵作りに失敗している。
 予想以上に火の通りが速く進み、ガスの感覚で加熱していると、あっという間に固ゆでになってしまう。
 黄身がまだ生っぽい状態の煮卵を作ろうとしていた時は、かなりがっかりした。

 練習しようと作ったのは、oeuf a la coque(半熟卵)
 半熟に茹でた卵をエッグスタンド(coquetier)に立て、殻の上の部分を開けて塩コショウして食べる。
 棒状にし、バターをたっぷり塗ったトースト(mouillettes)を黄身に浸して食べるのもおいしい。

 

Img_27932 「水から6分30秒」
 「沸騰してから2分」
 「室温に戻した卵を沸騰したお湯に入れ、3分」
 などなど。
 自分にとってベストな状態を求めて、卵のゆで時間にもこだわるのがフランス流だが・・・。

 

 キッチンの電化は日本より進んでいそうなフランス。
 IHヒーターの台頭で、ウフ・ア・ラ・コック作りにおける経験則やこだわりも変化を余儀なくされているのではないだろうか?

Img_2779

 



 ※冷蔵庫から出した卵(M)を水に入れ、IHで加熱。
 2分程度で沸騰し、5分前後でとろりとした半熟卵ができた(写真右)。速い、速い!
 (写真左下は4分で引きあげたもの。まだちょっと早かった)

 

|

« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »