伝統菓子のイメ・チェン? LU
コルドン時代、”りゅ”という名前の台湾からのクラスメートがいた。
「お菓子のLUと一緒だね」とシェフが言うのを聞き、「あれは”りゅ”と読むのか」と遅ればせながら知った。
読み方は知らなくとも、スーパーに行けば必ず売られているから馴染み深い菓子メーカー、LU。
なかでも、長方形、角に4つの耳、縦の辺に10、横に14のギザギザ(dent)、「LU PETIT-BEURRE NANTES」と刻印されたビスケット、「 Petit beurre」は恐らく国民的菓子の一つ。栄養価も高く、”お母さんが子どもに最初に与えるお菓子”として、フランス人の舌に小さな時から刷り込まれる味だという。
ほかにもいろいろな商品が揃っている。ジャムがチョコレートでコーティングされた「PiM's」や、小学生の像がかたどられたチョコたっぷりのビスケット「Le Petit Ecolier」が好きで、たまに食べていた。
LUは、1850年、フランス、ロレーヌ地方ムーズでJean-Romain Lefevre氏と妻のIsabelle Utile氏が始めた店、「Lefevre Utile」(後に「fabrique de biscuits de Reims et de bonbons secs」に屋号を変更)が前身。
修行した地、ナントへ戻り開業した店は、三男のLouis Lefevre-Utile氏が機械化を進め、130人が働き、一日3トンものビスケットを生産するビスケット工場を作った。
こうして1886年にプチ・ブールが誕生した。当時流行していた英国のビスケットにインスパイアされ、作られたという。周囲のギザギザはLefevre-Utile氏の祖母が使っていたレースをイメージしたという説も。(参考)
アール・ヌーヴォー作家、アルフォンス・ミュシャなど当時の有名アーティストたちを起用したポスターやパッケージなどでも知られる。
こうして、実に120年以上も前から作られ、フランス人ばかりか欧州、米国を中心に世界中で愛される伝統菓子にも、時代の波が。
絶大なブランド力のある”LU”マークは維持しながら、General Biscuits Company、ダノン(旧BSN)などによる買収を経て、2007年11月、米国企業Kraft Foods 傘下になった。(参考記事)
モノプリで見つけた新商品、Petit LU(写真右上)。
普通のプチ・ブールの1/4ほどの小さなサイズだからポロポロと食べくずが落ちず、食べやすい。ノワゼットとチョコの感じもいい。
味はさておき、今までとはちょっと違うタッチのパッケージ(写真左)に違和感を覚えた。
新体制後のイメ・チェン商品第一号なのだろうか・・・?と勘ぐってしまうほど。
どことなく、無理に弾けようとしているというか、らしくないというか。この感じ、どこかで見たような・・・。
と、棚の横に視線を滑らせると、大躍進を続ける2人の商品を発見(写真右)。
おお、モノプリでも置くようになったのか。箱が大きくなっている。
どこか似ている・・・と思ったのは私だけ?
○LU http://www.petitlu.fr/
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