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2008年8月

2008年8月28日 (木)

伝統菓子のイメ・チェン? LU

                           

 コルドン時代、”りゅ”という名前の台湾からのクラスメートがいた。
 「お菓子のLUと一緒だね」とシェフが言うのを聞き、「あれは”りゅ”と読むのか」と遅ればせながら知った。

Img_5722_3  読み方は知らなくとも、スーパーに行けば必ず売られているから馴染み深い菓子メーカー、LU

 なかでも、長方形、角に4つの耳縦の辺に10、横に14のギザギザ(dent)、「LU PETIT-BEURRE NANTES」と刻印されたビスケット、「 Petit beurre」は恐らく国民的菓子の一つ。栄養価も高く、”お母さんが子どもに最初に与えるお菓子”として、フランス人の舌に小さな時から刷り込まれる味だという。

 ほかにもいろいろな商品が揃っている。ジャムがチョコレートでコーティングされた「PiM's」や、小学生の像がかたどられたチョコたっぷりのビスケット「Le Petit Ecolier」が好きで、たまに食べていた。

 

 LUは、1850年、フランス、ロレーヌ地方ムーズでJean-Romain Lefevre氏と妻のIsabelle Utile氏が始めた店、「Lefevre Utile」(後に「fabrique de biscuits de Reims et de bonbons secs」に屋号を変更)が前身。

 修行した地、ナントへ戻り開業した店は、三男のLouis Lefevre-Utile氏が機械化を進め、130人が働き、一日3トンものビスケットを生産するビスケット工場を作った。
 こうして1886年にプチ・ブールが誕生した。当時流行していた英国のビスケットにインスパイアされ、作られたという。周囲のギザギザはLefevre-Utile氏の祖母が使っていたレースをイメージしたという説も。(参考)

 アール・ヌーヴォー作家、アルフォンス・ミュシャなど当時の有名アーティストたちを起用したポスターやパッケージなどでも知られる。

 こうして、実に120年以上も前から作られ、フランス人ばかりか欧州、米国を中心に世界中で愛される伝統菓子にも、時代の波が。

 絶大なブランド力のある”LU”マークは維持しながら、General Biscuits Company、ダノン(旧BSN)などによる買収を経て、2007年11月、米国企業Kraft Foods 傘下になった。(参考記事)


Img_5737  モノプリで見つけた新商品、Petit LU(写真右上)
 普通のプチ・ブールの1/4ほどの小さなサイズだからポロポロと食べくずが落ちず、食べやすい。ノワゼットとチョコの感じもいい。

 味はさておき、今までとはちょっと違うタッチのパッケージ(写真左)に違和感を覚えた。
 新体制後のイメ・チェン商品第一号なのだろうか・・・?と勘ぐってしまうほど。

 どことなく、無理に弾けようとしているというか、らしくないというか。この感じ、どこかで見たような・・・。

   

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 と、棚の横に視線を滑らせると、大躍進を続ける2人の商品を発見(写真右)
 おお、モノプリでも置くようになったのか。箱が大きくなっている。
 どこか似ている・・・と思ったのは私だけ?





 ○LU   http://www.petitlu.fr/

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2008年8月19日 (火)

道具馬鹿一代   ⑮cuillere a confiture(ジャム用スプーン)


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 それほど便利なわけでもないのだが、買ってしまった手前、意地になって使っているもののひとつが、cuillere a confiture (ジャム用スプーン)

 

 「フランス生活の思い出に」とBon Marcheのソルドで購入。
 一応、ハチ(ハエ?)のマークのライヨール産
 バターナイフや普通のナイフ&フォークなどがカラフルな品ぞろえで販売されていた。

 

 ジャムの瓶の縁にひっかけて使うと、スプーンが沈んでジャムまみれにならないし、持ち手が長く、手が瓶に触れてベトつくこともない・・・といった利点があるのだろう。(←推測)



Img_5553_2  それにしても、「〜用ナイフ」「〜用スプーン」の類が多いところだ。

 食べるときは、料理も万能包丁一本!で事足りる日本人の生活とは大違い。
 それだけに、道具馬鹿としては心躍るわけなのだが。


 使っていると必ず、『イソップ物語』の、キツネに仕返しするツルの話を思い出すのは、私だけだろうか?

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2008年8月15日 (金)

フレンチに飽きたら・・・⑦ードイツ料理ー

 

P1000449  久しぶりの再会の場に友人が選んでくださったのは、ドイツ&オーストリア料理で知られる店、LE STUBLI
 一度は行ってみたいと思いながら、機会がなかったので嬉しい。

 

 凱旋門近く、テルヌmarche ponceletの通りにある。

 おいしそうなスイーツがぎっしり並ぶパティスリを通り、二階のサロン・ド・テ兼レストランへ。

 居心地の良い空間でさっそくおしゃべり開始。
 注文がなかなか決まらない私たちを辛抱強く待ってくれる店のお兄さん。感じの良い人ばかりのようだ。

 5種類(くらい?)の日替わりのメインとデセールを選ぶことができるランチ・セットから、私は「すね肉のゼリー寄せ」(←あまり典型的ではないですが)」を。友人は王道、「ヴィーナー・シュニッツェル(ウィーン風カツレツ)」を注文した。

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 「夜もあるから軽めに・・・」と選んだつもりだったが、たっぷり盛りつけられた数種類のサラダに食欲が増進され・・・ほぐしたすね肉たっぷりのゼリー寄せ、ペロリと完食してしまった。
 こういう料理、日本ではありそうで、なかなかないので、必要以上においしく感じたのかもしれない。

 

 デセールには、シュトゥルーデルにするか、散々迷った揚げ句、「フォレ・ノワール(foret noire)」(写真左上)選択。
 ドイツ語
ではSchwarzwalder Kirschtorte(黒い森のチェリーのケーキ)。 
 チョコレート・ケーキをベースに、クレーム・シャンティとサクランボを層にしたもの。キルシュの風味豊かで、削ったチョコレートをふりかけているのが特徴だ。 

 お約束。どかんと大きなピースでやってきた。
 隣に座った客の目もくぎ付けにするほどのボリューム、ルックス。
 たっぷりのクリームをよけながらも、ふわふわスポンジが嬉しくて、スイスイ食べ進んでしまう。

 フランス菓子ばかり食べていると、こういうのがたまに食べたくなるのだ。しかも食べていると、なんだか懐かしい気持ちにもなる。ドイツ菓子マジック。

 在パリ邦人に人気なのも、納得。

 

 食後のカフェまでいただき、おしゃべりは尽きることなく・・・。
 (お忙しい中、ありがとうございました。ごちそうさまでした!)

 

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   ○LE STUBLI
      11, rue Poncelet
      75017 Paris
       TEL:01 42 27 81 86

     ○Marche Poncelet
     rue Poncelet, 75017 Paris

 ※マルシェと言ってもポンスレ通りに店が軒を並べる、いわば、商店街。
 バカンス中だというのになかなか活気がある。店先に並んだ生き生きした野菜、香り立つような果物の鮮やかさに胸が弾む。
 以前、近くに住む友人が、「ここのマルシェはいいわよ」と自慢していたのを思い出した。

 

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2008年8月12日 (火)

なんじゃこりゃ?な食材 ⑲peche plate

 

Img_5482  知人の料理人(和食)の方が、「これ、知ってるでしょ」と分けてくださったのは・・・。

 

 peche plate (ペッシュ・プラ/平らなモモ)
 名前の通り、見事にぺっちゃんこのモモだ(写真右)


 なんともユーモラスなフォルム。
 フランスのマルシェで初めて見たときは、「何これ?」と驚いたものだ(写真左)

 食べてみると、日本でいただくモモを思わせる甘さ、みずみずしさ。ほんの少し感じるアクもアクセントになり(peche de vigneほどではなく)、ちょっとうれしくなる味わいだった。

 食べられる部分が少ないのが、玉にきず。
 子どもの時、その種の大きさをうらめしく思い、「もっと大きなビワがあったらいいのになあ」と願ったものだが、まさに「もっと大きなpeche plateがあったらいいのになあ」という感じなのだ。


Img_0559  ”peche plate de Chine(中国の平らなモモ)”、別名”Pan Tao(天国のモモ?)”と呼ばれるこのモモ、もちろん、中国からもたらされた品種だという。英語では"Doughnut peach"と呼ばれているのだとか。(参考)


 近隣の中国から、欧州米国と世界一周の回り道をして、今、日本へ。

 いただいた国産peche plateは、なんと、フランス産の1.5倍はありそうな大きさ。(←生産地がどこか、伺うのを忘れました)

 私の(そして多くの日本人の)願いが聞き入れられたに違いない!?



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 ※そういえば、黄桃っぽいヴァージョンもありましたね。(写真右の下のほうです)

 データによると、モモとネクタリンの総生産量の44%を占めるのが中国2位のイタリア(10%)、3位の米国(7%)を大きく引き離している。

 フランスは8位(2%)。スペイン(4位・7%)に接する南部のピレネー=オリアンタル県や、プロヴァンス地方が生産地として知られている。

 それにしても、イタリア人はモモ好きなのですね。知らなかった。これもイタリア産だったりして。

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2008年8月 8日 (金)

Velibで駆けるパリ

 

 

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 自由自在にバスや地下鉄に乗ることができるような、慣れ親しんだ街がある、というのはなかなか嬉しいものだ。

 「スタージュに行くのに、よくこの駅を使ったな」「ラファイエットで買い物した帰り、人混みをよけながらバスまでダッシュしたな」など、思い出に浸るのも楽しかった今回の渡仏。

 一方、パリではマイカーでの移動が多かった家族は、乗り慣れないメトロやバスでの移動に疲れ気味。

 確かにパリは小さい街で、目的地までそれほどの距離がないけれど、メトロの乗り換えが必要だったり、頼みの綱のバスも路線がなかったりする。慣れないと疲れるだろう。
 そして困ったことに、必要な時ほどタクシーはつかまらない街なのだ、パリというところは!

 「Velibで行く?」

 ご存知、パリ市が環境対策の一環で導入したレンタル自転車のサービス。先月、1周年を迎えたばかり。ヴェリブのステーションがずいぶん増えた印象を受けたが、おそらく稼働率も高く、成功を収めているのだろう。(詳しいデータはこちら

Img_5332_2  ただ、パリは、北欧やドイツなどと比べると、自転車レーンの整備が発展途上だ。

 荒っぽいドライビングで知られるパリジャン・パリジェンヌの車と一緒に走らねばならず、慣れないとかなり恐ろしいため、パリ時代はほとんど乗る機会がなかった。事業開始間もなく、物珍しいせいか、空車を見つけるのも難しかった、ということもあった。
 今回、バカンス中で交通量も少なめ。空車も目立つ。大人だけの移動になら使えるかもしれない、と思いついたのだ・・・。

 きれいめな自転車を選び、機械を操作すると、レンタル完了。
 自分の高さにサドルを調整し、恐る恐るペダルを踏み込む。
 家族は、パリの地上なら走り慣れている!と水を得た魚のようにスイスイ進んでいく。

 

 コンコルド広場など開けた場所や、自転車レーンのない交通量の多い道路では抜き去る車が怖かったが、専用レーンに入れば快適、快適。

 車や徒歩では気づかなかった景色に出くわす、うれしいハプニングも。「ちょっと行きにくいから・・・」と敬遠していた場所にも気軽に足を伸ばせた。通い慣れた道も、自転車で走って初めて、「ここ、意外ときつい坂だったんだ」といった再発見もあった(ちゃんと変速もついていますが)。

Img_5270 そして、なにしろ安い!
 30分以内の利用なら登録料の1ユーロのみ!
 メトロやバスの乗り継ぎで予想外にカルネを浪費してしまった後だったので(これが意外とバカになりません)、刺激的な安さだった。
 おかげで、友人の家を訪問した帰り道、ちゃっかりマルシェに立ち寄ることもできた。

 難を言うなら、ステーションの場所がわかりにくいのと、場所によってはあいかわらず満車で、結局回り道になってしまうことがある・・・ということくらいか。

 天気さえ良ければ、ぜひ一度試してみる価値アリ、ですね。


 

P1000293  ※パリで予期せぬエクササイズの後は。
 CDを買いに立ち寄ったシャンゼリゼのVirgin Cafeで飲んだペリエの美味しかったこと!
 agnes.bとのコラボ・ボトル"b. wild!!"だそうな。 

○Virgin Champs-Elysees
    52/60 avenue des Champs-Elysees
    75008 Paris
    TEL:01 49 53 50 00
    FAX:01 49 53 50 41

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2008年8月 3日 (日)

La vie en rose(ばら色の人生)

 

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 もし、「国民別、好きな色ランキング」なるものがあったら、明確な違いが表れるに違いないと思っている。

 

 日仏で見るならば。
 白い車が大半を占めるのが日本。下取りで有利になるというのは本当?

 

 洋服でも靴でもキッチン用品でも。同じ商品でも、は人気で、ソルドでも安くなりにくいのがフランス

 日本では黒づくめの服を着ていると、「今日はご不幸?」と聞かれることも少なくなかったが、フランスでは珍しくもなんともなかった。

 ちゃんと売れ筋があるのだ。色マーケティングは、それぞれの国で確立されていそうだ。

 

 黒についで、「日本とは違うな〜」と思うのが、「ばら色(rose)」の使われ方。
 服はもちろん、出版物、小物、食器、文房具・・・と生活のあちこちにバラ色がちりばめられている。本物のバラや香水は言うまでもなく。

 アニョーのキュイッソンはロゼできまり。(←まあ、好みですが)
 冷たく冷えたロゼ・ワインのおいしさは侮れない。ロゼ・シャンパンがもたらすゴージャスな雰囲気は説明不要だろう。

Img_5305 バラ風味のマカロン、バラのエッセンスを使ったマグレブ菓子など、見慣れた感があるものの、日本からひさびさに見るパリはやはり、la vie en roseだった。

 

 今回のパリ滞在で目に留まった”roseコレクション”は以下の通り。


 ○Fauchon
  24-26 place de la Madeleine,
      75008 Paris
      TEL:01 70 39 38 00
      metro: Madeleine
    パリでroseといえば、まずここを思い浮かべる人も多いのでは?
 店頭のピンクのパラソル、テーブルで、バラ風味のパルミエと、フランボワーズ風味のボストックをおやつに(写真右)

Img_5354  ○A&M 
  136 Bld Murat
      75016 Paris
       TEL:01 45 27 39 60
       FAX:01 45 27 69 71
       metro:Porte de Saint-Cloud
  2つ星レストラン「アピシウス」セカンド店(2008年版ミシュランで、Bib Gourmand獲得)では、同店のスペシャリテのひとつ、”フランボワーズのポワレ”がオススメ。砕いたピスタチオ、クレーム・フレッシュのグラースと一緒にいただく。
 真っ白なアイスがほんのりピンクに染まる、温かい&冷たい組み合わせに、にっこり。

 

Img_5295  ○Boulangerie Julien
      75 Rue Saint-Honore
      75001 Paris
      TEL:01 42 36 24 83
      metro:Chatelet/Les Halles
 rue Saint-Dominique(7区)、73 Avenue Franklin D. Roosevelt(8区)にもあるバゲットの有名店では、ピンクが華やかなプラリネ入りヴィエノワズリを。

 



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 ○Bonne Maman
   ほんのりロゼがかわいらしいBonne MamanのSables framboises(フランボワーズのサブレ)は最近一番のハマリ。
 サクサクした食感、ブランボワーズの甘酸っぱさ、ココナッツのツブツブ感の調和は止められない、止まらないおいしさ。冷蔵庫で冷やしていただくと、さらにおいしく。


 Img_5252  

 ※番外編

 ロゼではなく、ルージュ(赤)ですが。

 フランスの夏の定番、甘いメロンを食べたくて立ち寄った八百屋さんで、やっぱり買ってしまったのが、フランボワーズ。プラム、ベリー、メロン、モモ、イチジク・・・。この時期のフランスは果物天国でもある。

 朝食に、メロンにフランボワーズを散りばめていただきました。

                            

201512

                            

※追記:そういえば、ROSEという歌手もいましたね。ちょっと古いけれど、La listeがオススメ。なごみます。


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