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2008年3月

2008年3月30日 (日)

僕らが旅に出る理由  ⑥ザッハトルテ

 

Img_9555  ザッハトルテ
 発祥の地、オーストリア・ウイーンのホテル・ザッハー製
 DEMELがなんと言おうと、なんてったって、Das Original、である。
 コテコテのオーストリアみやげのひとつだろう。

 チョコ+アンズジャムの組み合わせは、飽きることがない。
 オペラなど、フランス菓子の濃厚さに慣れてしまうと、ザッハトルテはむしろ軽く、食べやすいとさえ思えてしまう。
 ケーキの入った木箱もかわいらしく、おみやげでいただく度、とてもうれしかった。

 

 現地では、甘くないホイップクリームを添えていただくと聞き、「ぜひ本場のCafe Sacherで食べてみたい!」と訪れる機会を楽しみにしていたのだが・・・。

Img_9546Img_0453 ウイーンを訪れたのは、とても暑い日だった。
 広場にはアイスクリームスタンドが立ち、飛ぶように売れている。
 石畳を歩くだけでバテる。
 モーツアルト像とト音記号が目印のブルク庭園(写真左下)など名所を回るものの、足取りは重い。
 ホテルの部屋に戻り、日よけを降ろしてシエスタを決め込んだ。

Mozart  ところが、夕方になっても疲れは取れず、外もまだ暑い。
 とてもチョコレート・ケーキ の気分にはなれない。それでもせっかくだからと、ホテルのカフェの入り口まで行ったのだが、観光客であふれかえっている様子を見て、断念。
 デメルも同様。

 もう、これ以上、歩きたくない・・・。完璧に、夏バテだ。
 「せっかく来たのに・・・」
 後ろ髪を引かれる思いで、しぶしぶ、空港の売店で売られているザッハトルテを買って帰ったのだった。

 それはそれで十分おいしかったのだが、これはまるで、博多ラーメンを店で食べないまま、福岡空港の売店で箱入りラーメンを買って帰る、無念な感じ。

 うーん、残念!

 


Zahha_2  ○Cafe Sacher Wien
  Philharmonikerstrasse 4, A-1010 Vienna
  Tel.: +43 (0)1 - 51 456 0
  Fax: +43 (0)1 - 51 456 810
  http://www.sacher.com/sacher/HotelSacherWien

 ※5㎝角の四角ヴァージョン(写真右)もかわいい。ダス・オリジナルではないけれど。

 

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2008年3月22日 (土)

cakes salesへのいざない  ③手作り編

 

Img_4429_2  塩味のケーキ、cakes sales
 調理パン全盛の日本ではあまり見かけないなら、作ってしまおう。

 

 参考にするのは、愛用しているルセット本、MARABOUT社の『cakes maison』。110のルセットのうち、実に42種類ものcakes salesが紹介されている。

Cakemaison_3 まず、写真がいい。
 素朴なケーキをセンスあるスタイリングで数倍おしゃれに見せている。でも、あくまで作り込みすぎない自然体。さすがだ。すてきだ。と、飽きずに眺めてしまう。

 cake courgettes parmesan(ズッキーニとパルミジャーノのケーキ)、cake epinards pois chiches(ホウレンソウとひよこ豆のケーキ)、cake figues janbon cru(イチジクと生ハムのケーキ)、cake au confit de canard(カモのコンフィ風味のケーキ)など、「どれを作ろうか?」と目移りするルセットばかり。
 ワサビとスモークサーモン入りのcake facon Sushi(スシ式ケーキ)といった変わり種に笑ってしまうことも。

                         

Img_3965 最近作ったのは、cake aux deux olives(2種のオリーブ入りケーキ/写真左)と、粒マスタード(moutard a l'ancienne)入りのcake a la moutarde(マスタード風味のケーキ/写真右上)。日本でも安価で手に入る材料でできる。

 オリーブの方は、オリーブオイルとチーズをたっぷり入れるので、しっとりと焼き上がる。マスタードの方は、隠し味のエストラゴンの風味がなんとなくフランスっぽくて気に入った。

 以前作った、フロマージュ・ブランを使ったcake au fromage blancもおいしかったが、日本で作るならヨーグルトを代用してもいいだろう。

 

 サラダを添えて、そのまま食べても良いが、作り置きできるから、小さく切れば、アペリティフおつまみにもぴったり。Le Meuriceのアミューズで出てくる”塩味クグロフ”のイメージで。

 材料を混ぜて焼くだけ失敗ナシの手軽さもウレシイのだ。


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 ※知人の方がフェットにお持ちくださったオリーブとズッキーニのケーキもおいしいパリの思い出。ワインにぴったりで、ばくばくいただいてしまった。おごちそうさまでした。

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2008年3月21日 (金)

ミュゼめし!(番外編) ②American Museum of Natural History

 

Img_2142 12年ぶりと言う円高のニュースに、心は、昨夏訪れたニューヨークへ。

 新生MOMAを訪れるのも楽しみだったが(以前訪れた時はブルックリンで仮設だった)、映画『ナイトミュージアム(La Nuit Au Musee)』を見て以来、アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)を再訪するのを待ち遠しく思っていた。

 そのスケールは体験済み。
 パリの国立自然史博物館(Musee National d'Histoire Naturelle)は一番通った場所のひとつだし、ロンドンのNatural History Museumも良かったが、ニューヨークのそれはケタはずれの広さ、充実度。

Img_2164  恐竜の骨、シーラカンスの化石なども迫力があるが、飽きずに眺めてしまうのが、米国の動物のはく製の展示だ。写真家、杉本博司氏の作品『Dioramas』シリーズでも取り上げられているからご存知の方も多いと思う。
 はく製の技術がスゴイのか、背景作りがウマイのか。あまりにもリアル。動物園以上の臨場感にたじろぐほどだ。

 予約したプラネタリウムの時間までずいぶんある・・・といったんミュゼを後にし、向かったのはホットドッグの店、Gray's Papaya。75th、74th、「まだかなあ」と数ブロック歩き、71st streetまで来ると見覚えのある街並みが。

 

Img_2176  『You've Got Mail』『Sex and the City』などNYを舞台にした映画やTV番組で何度も登場した有名店だが、安くて手軽なおいしさのせいなのか、店は観光客と地元の人でごった返している。

 ホットドッグ2個とドリンクの”Recession Special"を頼み、カウンターに隙間を見つけ、マスタードとケチャップをたっぷりつけてほうばる。3.5ドルくらいだったか? 今の為替だと350円以下。前は2.75ドルだったとか。すごすぎる。
 熱々のホットドッグは案外小さくて、ペロリと食べてしまう量。そう言えば、以前訪れた時は、3個食べても食べ足りなかったのを思い出し、ザワークラウト入りを追加した。

Img_2180 パンはねちっとしているし、ジュースは色水みたいだし、美食家の人なら眉をひそめそうな店だが、NYのおいしい思い出の筆頭に必ず浮かぶのが、この店のホットドッグなのだ。他の場所では食べられない独特の味、とでも言おうか。これぞN.Y.。


 サクサク食べて、リフレッシュ。
 急ごう、T-REXが私を待っている。偉大なる自然の世界に舞い戻ったのだった。


 ※今回のもうひとつの収穫。

 併設のプラネタリウム、Hayden PlanetariumCosmic Collisionsというスペース・ショーを見たのだが、ナレーションをロバート・レッドフォード(!)がつとめる贅沢な作り。ホットドッグで満腹になり、眠ってしまうかも・・・と心配していたが、衝突して砕け散る石をよけようと頭を振ってしまうほどの迫力、見ごたえある内容に大満足したのだった。

Img_2188 

○American Museum of Natural History
 Central Park West and 79th Street
 New York, NY, 10024-5192
   http://www.amnh.org/

○Gray's Papaya
   2090 Broadway, Corner 71st
   New York NY
   TEL:(212)799-0243

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2008年3月12日 (水)

焼き菓子偏愛主義② ーサービスエリアのお菓子ー

 

Img_0941  日本の充実ぶりからすると、かなり寂しいフランスのサービスエリア

 レストランやカフェ、ファストフードがある場所もあるが、トイレ休憩や給油を兼ねて立ち寄るのは大抵、コンビニ状の店舗
 小腹を満たすうどんやたこ焼きといった作りたての食べ物が欲しいところだが、選択肢は自動販売機のコーヒー、ペットボトル飲料、冷蔵のサンドイッチやキッシュ、アイスクリーム、スナック菓子系くらい。土産物のたぐいも売られているが、本当にわずかだ。せっかく立ち寄ったのに。

 ピンとくるものがないまま並んだレジで見つけたのは、Gateau Dauphinois(ガトー・ドフィノワ)。素朴な絵、銀紙に包まれた手のひらサイズの菓子が無造作に積まれている。1ユーロちょっと。
 「おいしいのだろうか?」
 クルミ、アプリコット、レモンなど数種類の中から、フランボワーズチョコレート味を買い、店の外の芝生に座って食べてみた。

 ビスケットの中にはフィリングがぎっしり詰められ、ボリューム感あり。見た目通りの素朴な味わい。
 いかにも”郷土みやげ”な感じだが、1995年にはフランスの名産200品目を紹介したガイド本”le meilleur de la France”(Hubert de CHANVILLE )にも取り上げられた一品なのだとか。

 

 ドフィネ地方の特産品のひとつ、クルミで作る菓子Gateau Dauphinoisは、もともと、サブレ生地の中にハチミツとクレーム・フレッシュ、砂糖で煮たクルミを入れて焼いたものだった。

Img_0955  1985年にこの菓子を作る店とそのブランド名を買ったビスケット職人Reymond Pitot氏が、地域で収穫される新鮮なフルーツ(BeaurepaireのフランボワーズArdecheのブルーベリーDromeのアプリコットなど)を使った新ヴァージョンを開発した。

 商品を最初に置いてくれたのが高速道路A7のIsar Dromeのサービスエリアの店だったこともあり、現在も25カ所のサービスエリアや駅や空港の売店、食材店を中心に販売する。
 わずか6人の会社。素材と伝統の製法にこだわり、すべて手作りする菓子は量産できないため、大型スーパーでは販売しないという。(参考記事)

 9カ月間、保存が可能。6人用、300gの大型もある。
 どこかのサービスエリアで見かけたら、パクリと食べてドライブの疲れを取るのも良し。おみやげに買っても良し。


 ○SARL PITOT, Gâteau Dauphinois
        Z.A. les Lots, 26600 Tain-L'Hermitage
      Tel : 04.75.08.60.69
      Fax : 04.75.08.79.89
      http://www.pitot.com

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2008年3月 4日 (火)

道具馬鹿一代 ⑭RostiのMARGRETHE

 

Img_4353_4 ステンレス系が多い私のキッチンウエアの中で、例外のひとつがRosti社のミキシング・ボウル MARGHERETHE(マルグレーテ)メラミン製だ。

 

 

 Printempsのソルドで売られているのを見て、一目惚れ。

 つるんとした独特の風合い。
 くちびるを思わせるへりもかわいらしい。
 数種類のサイズがあり、色も赤、緑、青、紺、紫・・・迷ってしまう品ぞろえ。40%offになっていたのも手伝って、いろいろと買ってしまった。

 グッド・デザインだが、使ってみると、かなり機能的でもある。

Img_4351 底にはゴムの滑り止めがついており、挽肉や生地を練ったり、ドレッシングを混ぜたり、サラダをあえたりする時に便利。ボウルの周りをトーションで固定する必要がないのだ。

 ハンドミキサーを使っても傷がつくことはほとんどない。丈夫だ。本当は柳宗理のボウルが欲しいのだが、この分だと、買うのは当分先になりそうだ。

 スタッキングもばっちり。かわいらしい”へり”を使えば注ぎやすいし、期待していなかった取っ手も意外に便利だ。

 と、大活躍。

 いい買い物をしたと大満足していたのだが、帰国後、渡仏中に日本で保管していた荷をほどくと!

 2Lの小さなロスティ(深緑・冒頭の写真の右)が出てきた。おそろいのスプーンも。
 そう言えば、通販で買ったような、買わないような・・・。4年も前のこと、記憶もあやふやだ。

 すでに持っているのと同じ本を買ってしまうことがよくある私だが、キッチンウエアでも同じ失敗をするとは!

 年月を経ても、人の好みとは、そうそう変わらないものなのだ・・・と実感したのだった。うれしいような、情けないような。

 

Img_4361
 ※小さなサラダ・ボウル(写真右下)も購入。紫やピンクも欲しかった。カラフルなサーバーも、思わず欲しくなるかわいいフォルムだった。ポップコーンやチップスなどスナック用に使うのも便利。

 ロスティのミキシング・ボウルは、1950年、デンマーク王女マルグレーテ2世の叔父Sigvard Bernadotteと、Acton Bjornによってデザインされて生まれた、同社を代表するロングセラー商品。MARGRETHEという名前はもちろん、女王の名前から。
 難を言えば、回転しないので本格派製菓には向かない

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