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2007年5月31日 (木)

La fete des voisins

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 ある日、郵便受けにイラスト付きの青いカードが入っていた。
 La fete des voisins
 ご近所のパーティとでも訳せばいいだろうか。居住するアパートの住民で一杯飲みながら集いましょう!という会の案内だ。
 「キッシュやピッツァ、おつまみなどお持ちください」とある。廊下にもポスターが貼られている。

 とても小規模なイベントのようだが、実は、"European neighbours' day"というタイトルで、毎年5月の最終火曜日欧州各国で取り組まれている、ある意味、ビッグ・イベントなのだ。

 「隣の人は何する人ぞ?」
 近所づきあいが希薄になっているのは、日本だけではないようで。
 2003年のフランスの猛暑で、多くの一人暮らしの高齢者が死亡した原因の一つが、近くに事情を知る人がなく、発見が遅れたため・・・という話を聞いたことがある。

 個人主義、無関心。欧州全体で、社会と住民とのつながりが弱まっている現状を受け、1990年にパリの17区で行われた"Paris d'ami"が始まり。

 「一杯飲みましょう!」という極めてシンプルな取り組みが奏功したのか、フランスを中心に、年々、参加国、参加者ともに増え、昨年は欧州580以上の町で600万の”ご近所さん”コミュニティが参加したという。

 

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 「今晩のフェット、来ますか?」
 管理人さんが風船をいくつも膨らませ、ノリノリで準備してくださっている。

 引っ越してきて以来、顔を合わせれば挨拶程度の言葉は交わすものの、家族構成、職業などほどんど知らない人ばかり。いい機会とばかり、へたくそだが、カッパ巻きとレタス巻きを作って参加した。

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 会場はアパートの中庭。
 どなたかの差し入れのシャンパーニュをいただきながら、「何階にお住まいですか?」「あの鉢植えのある部屋です」といった、普段とは違う、ちょっと不思議な始まりの会話がおもしろかった。

 なるほど、ほんの少しだけ、お近づきになれたような。

 
 近所づきあいは得意なほうではないが、これくらいなら悪くない。

 早めに退散したのは正解だった。寒い中、ご近所さんたちのおしゃべりは深夜まで延々続いていたのだった・・・。


 ※European neighbours' dayのサイト:http://www.european-neighbours-day.com

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