« 選挙サンデー@パリ | トップページ | わくわくキット »

2007年4月24日 (火)

骨の髄まで食べ物好き ーL'OS A MOELLEー

 

P1100657_1 「食べることが好き!」と胸を張って言うのは、実は、かなり恥ずかしいと思っている。

 オススメの店、おいしい食材、簡単でおいしいレシピ・・・。
 たずねられれば、嬉々として話すが、相手の顔に浮かぶ、呆れたような表情を、私は見逃さない。「こいつ、食べることしか、考えていないの?」と。

 確かに。世の中にはもっと大切なことがたくさんある。実際に、会社員時代、この趣味が役立ったのは、宴会の幹事をつとめた時くらいだ・・・。

 世界中から食いしん坊が集まるコルドン・ブルーでは、のびのびといくらでも食べ物の話ができたのだが、卒業後、みんな帰国してしまった。家族は早くに聞く耳を持たなくなってしまった。

 食いしん坊は生きづらい。こそこそ、ひっそりと食べ物ブログを続けているのは、こういう訳でもあるのだ。(←かなり、イタイと自覚)


 前置きが長くなった。
 新規開拓で出かけたレストラン、L'os a moelle(ロス・ア・モワル/骨髄)

P1100652  シェフ、Thierry Faucher氏は、コントワールのシェフ、Yves Camdeborde氏と一緒にNYマラソンに出場する仲間だと言う。評判もいいので、行ってみたかったのだ。

 アミューズをいただきながら、黒板を眺める。
 デギュスタシオン(38ユーロくらいだった?)は、前菜2品、魚、肉、フロマージュ、デザートのフルP1100659 コース。それぞれ5種類程度ある中から選んでいく。

 前菜は、フォアグラ入りクリ(?忘れました)のスープとアスパラガスにした。

 狭い店内は満席。通りすがりの客が入ってくるたび、店の人が断っている。
 柱を隔てた隣のテーブルから英語が聞こえてくる。P1100660
 「ソース、○ポイント! 火の通り、○ポイン ト!」
 どうやら、かなり真剣にクリティックをしているらしい・・・。
 ネットには、有名ブロガーから旅行者の方によるものまで、多くのパリのレストランガイド(英語)がある。点数は見ないが、コメントを参考にして、店を選ぶこともある。が、実際に批評している現場を見るのは初めP1100661 てだ。

 注文した、ウズラの卵のポーチド・エッグを添えたアスパラガスが運ばれてくると、「おいしそうだね!」と、お隣さんと会話が始まった。パリのレストランは、これだからおもしろい。

 ザガット・サーヴェイを片手に、パリのレストランP1100663 を昼・夜、食べ歩いている2人は、世界中のおいしいものにやたら詳しかった。

 話が弾むにまかせ、「自分が食べたおいしいもの」について、

骨髄のスライスが載った白身魚のリューに酸味のあるオゼイユの葉をからめながら、 P1100664
香ばしく焼けたハトのローストを切りながら、
ねっとりとしたチーズと生野菜のシャキシャキした歯ごたえを楽しみながら、
デザートの温かいフルーツ・グラタンを口に運びながら、
延々と語り合った。

 「食べながら、よく別の食べ物の話ができるねえ」P1100665 と意地悪を言う人もいなかった。

 満腹になっても、話はつきなかった。
 食べ物オタクの夕べという思いがけない展開が、ちょっと嬉しい夜だった。

                         P1100666

 ○L'OS A MOELLE
  3, rue Vasco-de-Gama
      75015 Paris
      TEL:01 45 57 27 27
      metro:Lourmel

 ※店の向かいには、ワインショップ兼レストランのLa cave de l'os a moelleが。20ユーロ(だったか?)のムニュとワインが楽しめるそうだ。

|

« 選挙サンデー@パリ | トップページ | わくわくキット »

コルドン・ブルー」カテゴリの記事

レストラン情報」カテゴリの記事