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2007年2月28日 (水)

L'Ambroisie(ランブロワジー)

 ランブロワジー

 パリ滞在中に、一度は行っておきたいと憧れていたレストラン。ご縁があって、足を運ぶことができた。

 スノッブな感じの店だと思っていたが。かなりフレンドリーなサービスに軽く驚きながら、メニューを眺める。
 マダムがその日のおすすめ料理を説明してくださるが、心はほぼ決まっている。予習した(!)かいあって、あまり迷うことなく、オーダーを済ませた。

P1100045 周りは、
 「うまいものでも食べましょう!」と集まったような、ムシュー4人組。
 BCBGという言葉を久々に思い出させてくれた、若い男女(20〜30代?)のグループ。
 そして、しっとりと2人の世界に浸る熟年カップル。
 フランス人ばかり。珍しい。

P1100046_1 誰もが、フツーな感じで食事している。きっと、常連ばかりなのだろう。
 流れる空気に、他の三つ星の、「ほらほら! これぞ、エンターテインメント!」といった雰囲気は微塵もないのだ。

 で、私がいただいたものは、上から、

 パン。P1100047

 クリのスープ。

 カエル。

 リ・ド・ヴォー。

 その付け合わせ。P1100051_1

 チョコレートのタルト。

 ミニャルディーズ。

 一皿ずつのコメントをしようとも、注意力散漫で、よく覚えていない(すみません・・・)。あまりに居心地が良く、リラックスしすぎ、話に夢中になり過ぎたのだ。P1100054
 しかも、だらだらと食べていたせいか、料理の途中で、お腹が苦しくなる始末。

 本来なら、「神々しいほど、すべてが完璧だった!」とかなんとか、かっこいいコメントを書きたいところだが、食べ手の役不足。残念ながら、私には、しばしば、”神懸かった”と絶賛される、ランブロワジーの料理のすばらしさを堪能する舌が備わっていないのだ・・・。悔しい。P1100055

 それにしても、こうして写真を見返すと、本当に正統派。美しい。”ネオ・クラシック”という言葉がぴったりくる。

 高級で、上質な食材が、惜しげもなく大量に、しかも普通に使われている。「トリュフですが、何か?」という具合で、これ見よがしではない。しかも、一皿のボリュームは街のビストロ並にあるというP1100060のに、この品の良さはなんだろう。

 食べるほうも、料理がサーブされても、ことさら驚くわけでなく、普通に食べている。これぞ、ブルジョワジー。
 上流社会など全く縁がないが、パリにはこういう世界もあるのだ。

 
 ついに、ムシューたちは、上着を脱ぎ、ネクタイもゆるめ、食後酒シガーを始めた。甘いような、P1100061いい香りが漂ってくる。
 ススメ上手のお店の方に勧められるまま、我々も。
 オー・ド・ヴィーとチョコレートがおいしかったと告げると、親切にアドレスを書いてくださった。本当に気さくな方だ。

 喋りすぎた。気がつくと、とっくに12時を過ぎていた。それほど居心地の良い、楽しい夜だった。

 劇場のようなレストランでもなく、最先端の料理を出すわけでもない。
 特別なことはしない。自分の信じる料理をひたすら続けるだけ・・・。それでも、厚いファン層に支えられ、店は成り立っていく。
 いろんな三つ星レストランのかたちがパリにはあるのだ、と今更ながらのレストラン考。

 ○L’AMBROISIE
  9, place des Vosges
  75004 Paris
  TEL:01 42 78 51 45

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コメント

店名は、私でも聞いたことがあるくらい有名ですが、そんな自然な、普通の空気が流れてるなんて。素敵ですね。行ってみたい。
写真で見たお料理も、すばらしい。
Farafelさんのリポートのおかげで、色んなパリを見せて頂いてます。

投稿: めめ | 2007年2月28日 (水) 10時51分

こんにちは~記事から察するに、私とは正反対の印象だった様子。。。
私達の時は自分も含め外国人が多かったので(昼)、改めて客が店の雰囲気をつくる部分も大きいんだなぁと感じましたデス。
しかしリードボーどうでした??

投稿: haruka | 2007年2月28日 (水) 23時32分

めめさん、こんにちは。

私もずっと噂を聞くばかりでした。苦節3年。やっと行くことができました。(大げさですね)
ほんとうに、普通なのですよ。
豪華絢爛という感じではなくて。
意外と地味で、びっくりしました。

投稿: farafel | 2007年3月 1日 (木) 09時04分

harukaさん、こんにちは。

harukaさんが行かれたときは、外国人ばっかりだったのですか?
私が行ったときは、手前のサルに外国人っぽい方が。
なぜなら、20時でもうすでに食事が始まっていたから・・・。詳細はわかりませんが。

客が店の雰囲気を作る!
おっしゃる通りですね。
某レストランが、外国人のテーブルを限定をしているの、わかる気がします。
差別的だけど。

リ・ド・ヴォー。
キュイッソンはもちろん良かったのですが、この日のソースが好みではなかった・・・。
他の方のブログなどで見た、こってり系を食べる気満々だったので、メニューもよく読まずに頼んでしまった私のミスです。
こういう誤算って、あるのですね。

投稿: farafel | 2007年3月 1日 (木) 09時10分

ご無沙汰しております。
日記に書いたのでご存知かも知れませんが、私も先日ランブロワジーに行ったところです。ほぼ、同じ頃でしょうかね。

リ・ド・ヴォーは、以前、ここで食べて、感動しました。
非常に濃厚なソースでした。
最近、やや軽くなったのかも知れません。(量は相変わらず多いですけど)

昔から来ている人によると、以前ほどの感動がないとの声をよく聞きます。今でも十分3つ星の料理なんですけど、すごい時に味わいたかったと言うのが本心です。

私もディナーですが、周りは全員フランス人でした。ここも、(特にディナーの時?)外国人を制限しているようです。


投稿: ムッシュー | 2007年3月 1日 (木) 19時01分

ムッシューさん、こんにちは。

日記、もちろん、拝読させていただきました。
日記の内容はもちろんですが、ランブロワジー・ファンの方々のコメントが深く突っ込んだものだったので、改めて、ランブロワジーのすごさみたいなのを感じました。ここまで熱く語られるレストランは、他にはないのではないでしょうか?


「すごい時」っていうのがすごいです。
レストランとそのシェフの隆盛とその後の歴史を、みんなが見守っているような。ランブロワジー・ファン、恐るべし。

ミーハーな私めが、足を運ぶところではなかったようで・・・。(すごすごと退散)

投稿: farafel | 2007年3月 2日 (金) 18時37分

mです、こんにちは。
そうですか、リ・ド・ボー写真で見る限りではこってりソースに見えて美味しそうですが、お口に合いませんでしたか。。

では次回に期待して、ってそう簡単にはいきませんよね。
僕たちも、出来ればもう一回って思いはあるけど、
値段が高くて・・・。

でも素晴らしいレストランで、多くの顧客に支えられているのは
よく分かりますよね。。

投稿: m et a | 2007年3月 3日 (土) 00時07分

初めまして。
実はひそかに愛読者でした。
いつも美味しそうなレストランの写真を見てはよだれをたらしてイメージトレーニングさせていただいてます(笑)。

ランブロワジー、生まれて初めて行った星付きレストラン。
6年くらい前に結婚記念日のお祝いで夜食事しました。
心臓バクバク状態で行ったのを覚えています。
有名なお店だし、日本人や外国人も沢山いそうと思ったら、ほとんどフランス人でびっくりしました。
年齢層もかなり高かったので場違いな気がして最初は緊張しましたが、美味しい料理と共にそんな緊張もほぐれて。
緊張しすぎて味の事はあまり思い出せないけど、今となってはいい思い出です。

リンクさせていただいてよろしいですか?

投稿: Fuchsia | 2007年3月 3日 (土) 07時39分

mさん、こんにちは。

おいしくいただいたのですよ。味覚は個人差がありますし。
ただ、皆さんがうっとりと語られるような感激を感じることができなかった、というだけで。それも、私の鑑賞力不足と注意力不足。
どうも、美しいお料理をいただきながら、いろいろ分析するのが性に合わないのです。
食べ歩きが全く、勉強になっておりません・・・。

投稿: farafel | 2007年3月 4日 (日) 08時11分

Fuchsiaさん、こんにちは。
はじめまして。

イメージトレーニング!
がっかりしないように、ほどほどにお願いします。

ランブロワジーで結婚記念日のお祝いですか。素敵ですね。
私の場合、年齢的にはもうそれほど気後れしませんが(少し悲しいですね)、「庶民が来るところではなかった!」みたいな感じはありましたね。
成金っぽくなかった。
そんないろいろを全部ひっくるめても、楽しい思い出です。Fuchsiaさんも、同じですか?

リンクはよろこんで。どうぞ、どうぞ。

投稿: farafel | 2007年3月 4日 (日) 08時17分

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