« ボルディエの新作、ゲット。 | トップページ | 道具馬鹿一代 ⑥ハモネロ »

2007年1月19日 (金)

アンダルシア 冬の旅 ⑤ハモンハモン!

                                                         

Img_3980 ”ガストロノミー界の宝石”と評される生ハム、ハモン・イベリコウエルバ県ハブーゴ村が名産地だ。
 できれば本場で食べてみたいと思い、リサーチしたが、良い資料を見つけることができず、とりあえず行ってみることに。なぜか、ウエルバの地名ばかりが頭に残っていた。

 「ウエルバまで1時間だから、ドライブにいいわよ」
 セヴィーリャのホテルで聞き、HUELVAの表示を追って、高速を走った。

 ポルトガルが目前。ウエルバの街は港町。豚一匹いない。やっと見つけた小さな案内所で、ハモン・イベリコの博物館がハブーゴ村近くのAracenaという街にあることを知った。最初からハブーゴ村に行けばよかったのに、とんだ回り道をしてしまった。大失敗。

 北に進むこと、1時間半で、アラセナに到着。P1090871
 空腹すぎて、もうどこでもいい。観光客でにぎわう小さなレストランで昼食をとる。お母さんがキッチン、お父さんと息子がサービスの家族経営。
 ハモン・イベリコとビール、メインにイベリコ豚で作ったコショウ辛いソースのかかったピカタ(みたいなもの)を食べた。家庭料理だが、豚肉のおいしさに、うなる!

 満ち足りて、Museo del Jamonへ。Img_3977_1
 
 館員の方のガイドで、館内を見て回る。
 ほとんどスペイン語だったので、理解にはかなりの想像力を要した。手渡された英訳のコピーだけが頼りだ。

 豚の種類、豚の餌となる3種のドングリ(bellota)、それらを育む自然環境、ハムの歴史、作り方、スライスの仕方など、模型、パネル、ビデオなどを使って解説している。(館内の写真撮影はなぜか不可だったので、外観をご覧ください)

                                                          

Img_4286 11月から3月の5カ月間、豚にドングリを与え、太らせる時期を"montanera"と言う。”豚飼い”がドングリの木を棒で叩いて実を落とすと、豚がのそのそ集まってくる。1㎏太らせるのに、9~18㎏のドングリが必要だとか。
 こうして、ドングリをたっぷり食べた豚肉に、あの独特の風味、香りがつくのだ。

 ハモン・イベリコの中に、アミノ酸の結晶である白い点を見つけたら、そのハムはちょうど食べごろだという。
 オレイン酸を高く含み、ビタミンミネラルも豊富なハモン・イベリコは、しばしば、”歩くオリーブの木”と例えられる健康食品でもあるのだ。

 これだけ人気の高いハムだが、実は、モンタネラの時期に与えた餌によって、クラス分けされている。
 

Img_3976_1 ①Jamon Iberico de Bellota(ドングリと自然の牧草だけを食べたもの)
 ②Jamon Iberico de Recebo(ドングリ、牧草、穀類)
 ③Jamon Iberico de Pienso(牧草、穀類、植物のみ。ドングリなし)

 ”ハモン・イベリコ”でも、ドングリの香りがちっともしないものがあるのは、こういうわけだったのだ。

 乾燥・熟成も自然の中で。人工的な空気調整はできず、窓の開け閉めだけで湿度、温度を管理するのだという。

 こうして、最低18カ月を経て(肩なら12カ月)、ハモン・イベリコは完成する。
 
 
  あー、よく勉強した。

                                                          

Img_3978 博物館の方のお勧めの店、Los Romerosで、思い切って、5㎏ちょっとの小さめの一本を購入。
 店員さんが布に包まれたハムに、ブスリと管を刺し、匂いを確認した。こうするのだ。

 これ以降、ハモンが旅の道連れになった。
 最終逗留地のマラガで、トランクから荷物を降ろしてくれたベル・ボーイさんが、「おお、パタ・ネグラ(黒足)! ハブーゴ! べジョータ! すごい!」と過剰に反応したのが愉快だった。

                                                          

 Img_3982○Museo del Jamon
  Gran Via,s/n.
    21200 Aracena
    TEL:959 127 995
  http://www.aracena.es

○Los Romeros
    (Manuel Romero Delgado,S.L.)
   Gran Via,s/n.
   ※Jabugoに本店がある。一番高いのは、骨なしで、㎏あたり51.9ユーロ。骨付きだと㎏あたり32ユーロだった。肩肉はもっとリーズナブルになる。

|

« ボルディエの新作、ゲット。 | トップページ | 道具馬鹿一代 ⑥ハモネロ »

スペイン」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

食材ショッピング情報」カテゴリの記事

コメント

スペインに行くと、まるのまま一本買いたいのに、いつも後ろ髪を引かれる思いで店を後にします。一本丸ごとの大人買いが出来るなんて羨ましい!
日本でもお金を出せば買えますが、なんかスペインで食べるのと味が違うんで、思い切れないんですよね。

ハモンイベリコ博物館なんてあるんですね。行きたくなりました。(チェック!!!)

投稿: marmitako | 2007年1月19日 (金) 21時25分

なるほどそういうことだったんですか。
実はイベリコに関して、いくつか疑問があったので。
よく分かりました。
毎回ながらfarafelさんのブログは勉強になります。

投稿: m et a | 2007年1月20日 (土) 00時25分

marmitakoさん、こんにちは。

スペイン滞在中、欠かさず毎日ハモン・イベリコをいただきましたが、「くー! おいしい!」と感激するハムに出会えたのは数回。
パリのBellota Bellotaのものを超えるものにはほとんど出会えませんでした。高いだけあります。目利き代ですね。

博物館に行ったというと、やはり笑われ、呆れられました。
自分でも、少しヘンだと思います・・・。

投稿: farafel | 2007年1月20日 (土) 07時19分

m et aさん、こんにちは。

イベリコ・ハムに関する疑問って、何だったのですか?

こんなヘナチョコな解説で、解決したのでしょうか。
嘘を教えていないか、急に不安になってきましたよ・・・。

投稿: farafel | 2007年1月20日 (土) 07時20分

ハモン・イベリゴは大好きですが、こうした知識は全くありませんでした。ドングリが餌だったとは!(無知丸出しですみません。)
特産品の美術館、勉強になりますよね。私はチーズやお菓子の美術館しか行ったことがありませんが・・・何事も本場へ行って味わうのがいちばんいいのでしょうね。うらやましい旅です。

投稿: hare | 2007年1月23日 (火) 04時08分

↑美術館ではなくて、博物館ですね。すみません・・・

投稿: hare | 2007年1月23日 (火) 04時09分

hareさん、こんにちは。

そうおっしゃっていただいて、嬉しいです。
「イベリコ・ハムの博物館なんて行ったの~?」と、これまた笑われていましたから。
同志ですね!


投稿: farafel | 2007年1月23日 (火) 08時46分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146440/13570176

この記事へのトラックバック一覧です: アンダルシア 冬の旅 ⑤ハモンハモン!:

« ボルディエの新作、ゲット。 | トップページ | 道具馬鹿一代 ⑥ハモネロ »