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2006年11月25日 (土)

リヨンとその周辺  ⑦重鎮に会いに! ポール・ボキューズ前編

 リヨン行きを決めると同時に、”あの店”の予約を手配。

 PAUL BOCUSE(ポール・ボキューズ)。

Bocuse 泣く子も黙る(ほんと?)、フランス料理界の重鎮のレストランだ。

 学生時代、辻静雄氏の著作を読み、フランス食文化に目覚めたので、彼と親交の深いボキューズ氏が”スゴイ人”というのは、なんとなく知っていた。でも、当時フランスはまだまだ遠い国。国立のエコール・キュリネール(現在は、エコール辻 東京)開校時のCMで「mais!(しかし)!」と怖い顔、腕組みして言うおじさんというイメージしかなかった。情報量のせいか、ロビュションやデュカスのほうが、すごい気がした。

 フランスに来て、フランスの料理界にムシューが君臨しているらしいことがだんだんわかってきた。

 スタージュ生をあまり受け入れない某有名レストランも、彼の学校の生徒は断れないとか。(ウワサですが)。「鶴の一声」というような表現がフランスにもあるのだろうか。すごいな、ムシュー・ボキューズ!

 とはいえ、聞こえてくるレストランの評判は、賛否両論。結構、手厳しいものもあるから、自分の目で、1965年以来41年間三ツ星を守るという、驚異的な記録を持つ重鎮のレストランを体験してみたい。しかも、ボキューズ氏はかなり高い確率でレストランに顔を出すというではないか。ここは、ひとつ、生ボキューズ体験しなければ!

 こうして、料理より、ボキューズ氏本人への興味いっぱいで、リヨン郊外のメゾンへ向かった。

 タクシーの運転手さんが、「あれだよ~」と示す先には、冗談のような配色の館が。このセンス、もう誰も止められないのだろう、ほかに類のない、”ボキューズワールド”だ。

P1090123 名物ドアマンの歓迎を受け、席に案内された。フェルナン・ポワンの写真がところ狭しと飾られている。

 氏の写真入りの巨大なカルトを手渡される。

 アラカルトのほかに、ムニュが3つある。
 前菜、主菜、フロマージュ、デザートのMenu Classic、前菜、魚、グラニテ、肉、フロマージュ、デザートのMenu Bourgeois

 そして、Menu Grande Tradition Classique
 フォアグラのポワレ、伝説の黒トリュフのスープ、フェルナン・ポワン風の舌平目、グラニテ、ブレス鶏のヴェッシー包み、フロマージュ、デザート、プチフール。
 
 ”フル・コース”という言葉を久しぶりに思い出した。まさにそんな印象だ。
 ボキューズ体験に来たからには、このムニュを頼むべきなのだろうが、そんなに食べられない。スペシャリテのいくつかを、アラカルトで注文する作戦に。

 黒トリュフのスープ、ムール貝のスープを前菜に。
 プラは、Volaille de Bresse en vessie "Mere Fillioux"を。
 ブレス鶏を注文するやいなや、メートルが若き部下に向かって目配せした。合図を受け、白い上着の彼はキッチンへ直行。さっそく私たちのブレス鶏の調理が始まるのだろう。

 アミューズのポティマロンのスープとグジェールをつまむ。P1090073
 お皿も、ナプキン留めも、どこもかしこもボキューズ印。ディズニーランドのようだ。
 ポロシャツにチノパン姿のお父さんに驚かされた、フランス人の家族は、手回しオルゴールで子どもの誕生日のお祝いをしてもらっている。(演奏?は、やはり、白い上着の彼)

 全く趣味ではないのだが、なぜだかとてもワクワクしてきた。

  ”ボキューズの夕べ”はこうして始まった。 後編へ、つづく。

P1090116  ○Paul Bocuse
  L'Auberge du pont de Collonges
  69660Collonges-au -Mont-D'Or
  Tel 04 72 42 90 90
    Fax 04 72 27 85 87
  http://www.bocuse.fr/

 ※中庭の壁画には、故人、辻静雄氏と小野正吉氏も登場。お二人とも、日本におけるフランス料理に多大な功績を残された方々だ。

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コメント

farafelさん、こんにちは。

ドキドキ・・・凄いな、、早く続編が読みたい。

余りにも有名すぎて、余りにも昔から名前を知っていて、
やっぱり写真で見てきたレストラン外観に引いてしまい、恐れ多くて、
気になりつつも行ったことがないポール・ボギューズ。

farafelさんの次なるリヨンサプライズはこれだったのですね!
うーん、読ませてくださいますね~毎回毎回。
やっぱり静かに大人しくなんて読んでいられないです(笑)

一昨日の夜、たまたま「プロのためのフランス料理の歴史」
時代を変えたスーパーシェフと食通の系譜
ジャン=ピエール・プーラン&エドモン・ネランク(共著)
山内秀文(訳)を読んでいたところでした。

もうこの本は放り出しています。
続編、楽しみにしております!

投稿: まどれーぬ | 2006年11月26日 (日) 15時33分

まどれーぬさん、こんにちは。

最近、お客様やいろいろなイベント続きで、食べ疲れなのです。
リヨンの記事のアップが遅々として進まないのも、「食べ物の写真なぞ、見たくない・・・」とゲッソリしているからなのです。もう、年なのですね。無理がききません(←そんなに無理して食べなくてもいいのですが)。


「プロのためのフランス料理の歴史」という本があるのですね。おもしろそうです。読みたいです! 感想をぜひお聞かせくださいね。楽しみにしています。

 数日、プチ断食&ポトフを続けていたら、ずいぶんすっきりしてきました。ボキューズ後編は、近日中にアップいたします。しばし、お待ちくださいませ。

投稿: farafel | 2006年11月27日 (月) 07時07分

ありがとうございます。
どうぞお身体も少々休めてあげてくださいませ。

リヨンの味を思い出された頃に
またお願いいたします♪

投稿: まどれーぬ | 2006年11月27日 (月) 23時18分

farafelさん
ご無沙汰しております。mixiで1度、メールのやり取りをしたパリ在住のムッシューです。
Bocuseにいらっしゃったのですね。
私は、いつもこの店のことが頭にあるのですが、賛否が分かれているので、来訪に躊躇しております。
料理、サービス、値段など総合的にどうでしたか?
続きを楽しみにしております。

投稿: ムッシュー | 2006年11月29日 (水) 21時48分

ムッシューさん、こんにちは。
こちらこそ、ご無沙汰しております。

Bocuseのルポ、しばしお待ちくださいませ。
最近、食べすぎで、頭も満腹状態なのです。

例の会は、いかがでしたか?
とても興味があったのですが・・・。
今度、聞かせてください。

投稿: farafel | 2006年12月 1日 (金) 11時48分

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