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2006年10月

2006年10月28日 (土)

SALON DU CHOCOLAT速報 -我らがニコラ様!-

P10809211_1 今年もサロン・デュ・ショコラの季節がやってきた。

 前夜祭に足を運ぶ。

 有名ショコラティエによる、チョコレートを使ったファッション・ショーが始まるまで、メゾン・ド・ショコラJ.P.エヴァンル・ルーなど各店を見てまわる。                                                       
 
 

Img_1855  個人的に、今年の目玉は、ARNAUD LARHERか。フルール・ド・セル入りのちょっと趣向の違うタブレットと、あまりにも有名なMoelleux Chocolatを買った。フランボワーズ入りは食べたことがないので、迷わず買う。まあ、モンマルトルのお店でも買えるのだけれど。

 ル・ルーさんの新作を試食していると、ファッション・ショーが始まった。いい撮影ポイントはもう、ない。食い意地がはっているからだ・・・。仕方なく、人込みの中、デジカメを掲げて撮影する。が、上手く撮れず。撮影場所をちゃんと確保している日本からのクルーがうらめしい。

 フランスでは結構有名なタレントたちがモデルとして登場。私は詳しくないが、時折、観衆がどよめいている。
 
Img_1907_11 私が楽しみにしていたのは、我らがコルドンブルーが誇るM.O.F.、Chef ニコラ
 私は製菓コースではなかったので、あまり話したことはないが、コルドンではいろんな意味で超有名なシェフだ。
 あいかわらずの甘いマスク。しかも、ボンボンを観衆に投げるようなサービス精神で、ある意味、モデルより目立っていた。どっちが主役? (写真右は、客席にボンボンを投げるニコラ様)
 

 Pralusの新しいタブレット、Chaponの美しいディスプレーを眺め、満足して帰路に。

 遅めの夕食はL'ami Jeanへ。満席なので、カウンターで。シャルキュトリーてんこ盛りのバスケットからソーセージを取り出し、スライスして食べる。パテがかなりおいしい。日本に戻ると、こういうのはあまりないだろうと、少しせつない気持ちに。作り方をマスターして帰らねば。

  あいかわらずの盛況ぶり。12時前に着いた客も断らないので、びっくり。 (写真はクリックすると大きくなります)

 
Img_1949 ○SALON DU CHOCOLAT
  10月28日~11月1日まで
  Porte de Versailles Paris
  metro:Porte de Versailles
    http://www.salonduchocolat.fr/

○ARNAUD LARHER
  12 rue du Ruisseau 75018 Paris
  http://www.arnaud-larher.com/

                                                                                                               

○PralusImg_1959
   8, rue Charles de Gaulle
   42300 ROANNE
   TEL:04 77 68 99 36
  FAX:04 77 67 56 34
  http://www.chocolats-pralus.com/

○L'ami Jean
   27, rue Malar
   75007 Paris
   TEL:01 47 05 86 89
   休:日・月曜日
  metro:Alma-Marceau

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2006年10月27日 (金)

鶏肉の悪魔風 -Pollo alla Diavola-

 もうすぐハロウィーン
 と言っても、フランスではそれほどの盛り上がりはないのだが。

Img_1834 スーパーに特設売り場があるわけでもなく、あっても小規模。チョコレート屋さん、おもちゃ屋さんで、ポツポツ関連商品を見かける程度なのに、八百屋さんだけはカボチャを大々的に売っている。なぜ?

 外国人客が多いからか、ボンマルシェグラン・エピスリーにはハロウィーンコーナーができていた。
 
 "Les Chips d'ALLAU WEEN!"という、膝ががくがくしそうなネーミングにひかれ、紫色のポテトチップスを買ってしまった(写真右下)
 いくら、「は行」を発音できないとはいえ、ハロウィーンの”ハ”くらい、ちょっとがんばって発音してほしい。

                                                                                       

 「ローストした肉料理に添えて」と書いていたので、ハロウィーンらしいものを・・・と思いついたのが、鶏肉の悪魔風Pollo alla Diavolaだ。
 20年近く前、生まれて初めて買ったイタリア料理の本に掲載されていたレシピがおいしそうだったのを思い出したのだ。Img_1798

 確認しようとネットで調べると、悪魔風の料理方法は、いろいろあった。

 ①鶏肉をレモン汁、塩・胡椒、セージ、ローズマリー、カイエンヌ・ペッパーマリネして焼いた、辛味が悪魔風というもの。

 ②一羽の鶏肉をシート状に開いて焼いた形が悪魔に似ているから悪魔風だというもの(この場合の味付けは塩・胡椒だけ)。重しをして、ぺッタンコにするという説も。

 ③フランス料理の悪魔風、Poulet a la diableは、ローストチキンに辛口のマスタードパン粉をまぜた衣をつけて焼いたもの。

 イタリア人の友人に尋ねたところ、彼女はこの料理を知らなかったが、「悪魔風といえば唐辛子を入れた辛い料理のことよ」とのこと。

 今日は結論は出ず。なので、今日は①と②を統合して作ってみた。

 丸鶏を背開きにし、中の骨を取り、一枚のシート状にする。マリネした後、フライパンで皮目に焼き色をつけたら、オーブンでローストしていく。
 カイエンヌ・ペッパーがついた部分が少し焦げたが、それはそれでおいしそうに見える。

 粗挽きの黒胡椒とレモンをかけていただく。皮はパリッと香ばしく、中はふっくらジューシー。フランスの鶏は、ほんとうにおいしい。ローストチキンより、手間要らずなのも嬉しい。

 はたして、悪魔に見えるかどうかは、別の話だが・・・。 P1080836

                                           

 ※フランスではお肉屋さんでポテトチップスを売っている。ロースト・チキンなどにチップスを添えるのは一般的なのだろうか? ハンバーガーやサンドイッチには添えるのはわかるけれど・・・。やはり、フランス人はよくわからない。 でもこの紫ジャガイモのチップスは、おいしかった!

 写真はショコラティエ、CHAPONのRue du Bac店のウインドー。

○CHAPON
  69,rue du bac
    75007 Paris
    TEL:01 42 22 95 98
    FAX:01 42 22 78 70
    http://www.chocolat-chapon.com/

 

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2006年10月26日 (木)

ざくろ

Img_1779

 生まれて初めて、ざくろ(grenade)を買った。

 そもそも、ざくろを食べた記憶と言えば、学校の帰り道、誰かの家からもぎ取ったのを友人で分けて食べたことくらい。
 花壇のへりに腰掛け、種の飛ばしっこをした。

 甘酸っぱい印象があったのだが、食べてみて、その甘さに驚いた。砂糖のようだ。

 果実からしたたる果汁はウソみたいに赤い。

  なるほど、MONIN社のグルナディン・シロップが、真っ赤なわけだ。
 
 真っ赤な飲み物を飲んでいる人を初めて見たときは、ギョッとしたものだが、その味を覚えた今では、水に入れたり、炭酸水やネクターで割ったりして、家でもたまに飲むように。

Img_1003  それにしても、食べるのが面倒くさい果物だ。ぷっと種の飛ばしっこもできない大人になった今、気づく。売られているのをよく見るが、フランス人はどうやって食べているのだろう?と。

○MONIN
 http://www.nbkk.co.jp/monin/index.aspx

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2006年10月25日 (水)

シーザーサラダの作り方

 「2つで1ユーロにしておくよ!」と言われ、つい、買ってしまったローメインレタス。帰宅してみると、思った以上に大ぶりだった。
 
 がんばって食べなければ、とシーザーサラダを作ることにした。

Img_1720 ところが、よく食べているのに、いざとなると作り方を知らない。

 ネットで調べると、アメリカ伝統料理の一皿といえるレシピだけに、その歴史から作り方まで、かなりこだわりがあることがわかった。諸説あるようなので、私なりに統合して、作り始めた。

 用意するものは、ローメインレタス、クルトン、ニンニク、卵、パルミジャーノ、レモン汁、オリーブオイル、ウスターソース。

 レタスは適当な大きさにちぎり、冷蔵庫で冷やしておく。バターかオリーブオイルを塗り、サイコロに切ったパンをオーブンでトーストし、表面にニンニクをこすり付ける。

 ニンニクをこすり付けたボウルに、レタスを入れる。塩・胡椒、オリーブオイル、レモン汁、ウスターソースを加え、馴染ませる。coddled egg(コドルド・エッグ)という、1分間さっと茹でて冷水に取った卵を加えて混ぜる。最後に、おろしたパルミジャーノを大量に加え、クルトンを散らしてできあがり。

 知らなかったのは、コドルド・エッグウスターソースを加えるところ。アンチョビを加えるレシピもあったが、「ウスターソースに魚の風味がかすかにあるので入れなくて良い」という説もあるので、お好みで。あらかじめドレッシングを作り、レタスと合えるレシピもあった。
 

 米国では、客の目の前でシーザー・サラダを作ってくれる店もあるらしい。ドレッシングの材料を加える順番を確かめるべく、一度、実演を見てみたいものだ。

                                                  

 ○シーザーサラダに関するオススメサイト
  シーザーサラダ友の会 http://maple.doshisha.ac.jp/etc/caesar/index.html
  Caesar salad History http://whatscookingamerica.net/Salad/CaesarSalad.htm

 ※調べてみると、シーザーサラダの誕生には諸説あるらしい。
  諸説その1:1903年にシカゴのThe New York Cafeという小さなレストランで働くイタリア人シェフ、ジャコモ・ジュニア氏がサラダにちょっぴり苦味を加えようとコス・レタス(ローメインレタス)を加えたのが始まり。最も偉大なイタリア人、ジュリアス・シーザーの名をサラダにつけたという説。
  諸説その2:最も有力な説。1924年メキシコのティワナのレストランで、Caesar Cardiniさんが、独立記念日の週末、食材が売り切れ、残った材料で客の前でサラダを作ったのが始まりだという説。材料とボウルを載せたワゴンで登場し、卵、ガーリック風味のクルトン、パルミジャーノを加えたサラダなどそれまで存在しなかったから、瞬く間に評判になり、クラーク・ゲーブルといったセレブもこぞって食べに来たという。

 はてさて。サラダの名前の由来は、ジュリアス・シーザーなのか、シーザーさんなのか。

 日本で言えば、ハヤシライスの由来をめぐる諸説のよう。ひとつ、確かなのは、シーザー・カルディニさんがドレッシングのパテントを取り、"Cardini's Original Caesar dressing mix" として販売していることだろう。
  

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2006年10月23日 (月)

これからも歩くのだ

 秋晴れの日曜日。
 運動会の日の朝を思わせる、澄んだ空気が気持ちいい。

P1080718_1  散歩がてら、英語の書店、WHSmithへ。ここは年中無休。

 セーヌ川沿いを歩く。封鎖され、歩行者天国になった道路は、散歩する人、自転車、ローラーブレードの人で賑やかだ。日曜日は必ず歩行者天国なのだろうか。いつも車で通りすぎていたから、今のアパートに引っ越すまで知らなかった。

 書店でお目当ての本を買い、料理本コーナーで立ち読みをした後、再び、散歩を続ける。ムーリスのレストランのメニュを眺め、リボリ通りを進む。

 
P1080763_1  行列が目に入る。リボリ通りの行列のできる店、と言えば、ANGELINA

 いつもその行列を眺めるだけで、一度も行ったことがない。知人のフランス人が、「すごい種類のケーキがあるのよ!」と強力に勧めてくれたので、興味はあるのだが。秋だ。モンブランがさぞ、おいしのだろう・・・が、行列は苦手。今日もパス!

 
                                                                
                                                               

 通りを渡り、チュイルリー公園へ。
 
 いつの間に出来たのだろう、ショッキングピンクのコンテナを支える相撲取りのオブジェ?が設置されている。P1080779

 笑いながら足を止める大人たち、つるつる滑りながらも、嬉しそうにお尻によじ登る子ども達。そして嬉々として写真を撮るのが私。パリはベタな観光客のふりをして、どこでも堂々と写真が撮れる、観光客&写真天国

 コンコルド広場からAssemblee Nationale(ブルボン宮殿/仏国民議会議事堂)の脇を抜ける。トリコロールカラーのグッズを販売するブティックがあり、意外にかわいく、心惹かれた。おフランス好きの方、必見かも。

 議事堂の裏のブルボン広場のブラッスリー兼カフェのP1080799 ブラッスリー・ブルボンで休憩。いかにも7区っぽい、シックでインテリな感じの客に混じり、道路にせり出したテラスでコーヒーを飲んだ。

 ブルゴーニュ通りに足を伸ばすと、雰囲気の良さそうなレストランをいくつか見つけた。今度、来よう、とメモ代わりにデジカメでパチリ。

 パリは、断然、歩く街。私の場合、スニーカーでガンガン歩くので、パンプスはほとんど出番がなくなってしまった。

 アンヴァリッドに差しかかると、ローラーブレードを背中に背負ったカップルが歩いていた。いつの間にか、日も暮れかけている。
 日曜日はもうオシマイ。

 今週もがんばりましょう。

 ○WHSmith
    248,rue de Rivoli
    75001 Paris
    TEL:01 44 77 88 99

  ○ANGELINAP1080793
    226, Rue de Rivoli
   75001 Paris  Plan d'accès
    TEL:01 42 60 82 00
    FAX:01 42 86 98 97

 ○Brasserie Bourbon
  1, place du Palais Bourbon
  75007 Paris
  TEL:01 45 51 06 25

 ※歩行者天国のせいだけではないのだろうが・・・。
    日曜日、レプブリック方面へのセーヌ川沿いの道路はかなり混んでいる。やっぱり歩きがいいですね。

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2006年10月21日 (土)

星付きシェフ御用達の野菜 -Joël Thiébault-

 ロハスでもクーネル系でもないので、空いている時に買うくらいだが。

Img_0561 今週のFigaro Scopeの特集、Douze délices d’initiés(玄人御用達の12の食アドレス、とでも訳す?)で紹介されていたJoel Thiebault
 イエナのマルシェで買い物をすると言うと、食通の人なら「あそこ、いい八百屋があるでしょう」と必ず言うほど、有名で人気の野菜を売る店だ。

 曲がったキュウリ、穴があいたナス、トマト。不揃いで、不恰好な野菜なのに、買い物客は嬉々として自分で選んだ野菜を籠に入れている。
 
 クーネル系でない私でも、食べてみると、違いがわかる。やっぱり。
 ニンジンの甘さ、ニンジン臭さ。厚みのあるほうれん草の葉の味わい。みずみずしい上に、辛味ダイコンのように全部が辛いダイコン・・・。Img_0547
 しっかりと、その野菜の味がする。大地にしっかり根を張って育った野菜の味だ(←想像)。

 
 もうひとつの売りは、その豊富な種類。
 
 ティエボー氏は、Yvelines(イヴリーヌ)という町で、1700種もの野菜・ハーブを栽培しているという(参考:Figaro Scope10月18日号http://www.figaroscope.fr/restaurants/dossier_193.html

 当然、売られている野菜は、見たことがないものばかり。紫色のカリフラワー。真っ赤、あるいは真っ黄色のブレット。紫色のピーマン。”忘れられた野菜”として復活した根菜、パネトピナンブールもある。
 どんな味がするのだろうか。ギョッとするような鮮やかさに目を奪われる。

 これらの野菜に注目するのが、パリの星付きシェフたち。

 同紙によると、この野菜を使っているのは、ピエール・ガニェールエレーヌ・ダローズパスカル・バルボなどそうそうたる顔ぶれのシェフたち。先日行ったレストラン、トランスヴェルサルでも使われていた。(過去記事:http://farafel.cocolog-nifty.com/escargot/2006/10/transversal_1988.html

Img_0543  確かに。会計の順番待ちをしていると必ず見かけるのは、コックコートの料理人が荷物持ちの若手を従え、勝手知ったる感じで店の裏を歩き回り、注文している風景。

 プロ使用の野菜なのだ。

 アマチュアの私は、前に並んでいたマダム、イチオシの白ナスを購入。大胆にも野菜天婦羅にしていただいた。揚げてもナスの味がしっかり。

 全然、ロハスではない私だけれど、ちょっと感動的だった。

 ※訂正:ジョエル・ティエボーさんの野菜をBIOと表記していましたが、間違いでしたので、訂正しました。やっぱり、ロハスな生活は、ワタシにはムリ?(10月23日)

  Img_1514

 ○Joël Thiébault
  水・土曜日:Avenue du President Wilson
    metro:Iena
    火・金曜日:Rue Gros
  metro:Ranelagh
    http://www.joelthiebault.fr/

 ※写真は9月上旬に撮影したもの。夏っぽくてすみません。ここで売られているキャベツは日本のキャベツに比較的似ている。(写真は違うヴァージョン)

 Figaroの特集では、有名シェフ御用達のパン、肉屋、魚屋などボン・アドレスが。保存版です。

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2006年10月20日 (金)

道具馬鹿一代 ⑤REVOL

 
Img_1370_1  パリは、秋のソルド開催中。

 以前も書いたが、春と夏のソルドではキッチンウエアがかなり安くなる。

 今回、買いたいと思っているのが、陶磁器キッチンウエアのブランド、REVOLのテリーヌ型。

 
 オーブン料理が多いので、耐熱容器は必需品なのだが、今まで好みのものがなかった。機能的にも、納得するものも少なく。

 いただきものの、アルザス焼きでフォアグラのテリーヌを作っていたが、よく乾かしたつもりだったのに、カビが生えてしまった。その上、洗い方が悪かったのか、匂いが染み込んで異臭を放つようになってしまい、結局処分してしまった。

 しょうがなく使っていた某ブランドのオーヴァルの耐熱皿。数箇所がひび割れてしまい、買ったのがREVOLのオーヴァル。取っ手つき。

 お道具屋さんMORAで、見た目重視、半信半疑で買ったのだが、使っていくうちに、かなりスグレモノなことが判明。P1010563_1_1

 熱いまま、テーブルに出しても見苦しくない、すっきりしたシンプルなデザイン。
 エナメル加工されているからか、汚れが落ちやすい。
 取っ手があるので、持ちやすい。
 乾きが良く、カビが生えない。
 そして、何より、真っ白なので、料理が映える。
 

 アルザスの三ツ星、Antoine Westermannのパリ進出2号店”Drouant”では、添え物の野菜がREVOLの蓋つきのココットに入れられ、サーブされた(写真右/過去記事:farafel.cocolog-nifty.com/escargot/2006/01/drouant.html 。これを見ただけで、蓋つきが欲しくなるから、困ったものだ。

 ソルドのたびに「荷物が増える・・・」と悩みながら、少しずつ買い足しているが、今回のラファイエットのセールではREVOLシリーズはソルドの目玉商品として、大々的に安くなっている! もちろん、ココットも。

 どうする?

 ○MORA
  13 rue Montmartre
  75001 PARIS
  metro:Les HallesImg_12221
  営業時間:月-金9時~18時15分(昼休みなし)
       土8時半~13時、13時45分~17時
  http://www.mora.fr/

 ○REVOL
  www.revol-porcelaine.fr/

 ○DROUANT
  16-18, Place Gaillon
    75002 Paris
    TEL:01 42 65 15 16
    Metro:Quatre-Septembre

  ※パンフレットを見ると、三ツ星レストラン、Regis Marconでも使われているらしい。
  私の最近のお気に入りは、この角皿。ズッキーニのクランブルを作ってみた。

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2006年10月18日 (水)

自分にご褒美@PETROSSIAN

  ブログというものを始めて、1年がたちました。

 自分勝手に書き散らしているブログにも関わらず、毎日、驚くほどたくさんの方が読んでくださるようになりました。励みになります。ほんとうにありがとうございます。

 コメントやメールをお送りくださる方も少なくありません。
 ほとんどの方とはお会いしたことはありませんが、メッセージからにじみ出る温かさのせいでしょうか、ずっと以前から存じ上げているような親近感を覚えてしまうから不思議です。

 パリ生活も4年目に突入。いつまで続くかわかりませんが、楽しく書き続けていこうと思います。これからもよろしくお願いいたします。

                                                                                    farafel@Paris

 さて、ここからは、普段どおりに。
 
 3日坊主なのに、日記が1年続くとは、我ながら快挙。Img_1598_3
 振り返ると、夏からずっと慌しく、誕生日のお祝いも、スタージュの慰労会もしていなかったことに気づいた。

 何か自分にご褒美をと、しばし考える。

 が、あまり迷わず、PETROSSIAN(ペトロシアン)のキャビアを買うことに。
 店の前はよく通るのだが、特別な機会がない限り、キャビアを買うこともないので、”特別な機会”とやらを待っていたのだ。

 クリスマス時期にもなると、キャビアやスモーク・サーモンを買い求める人でごった返すこの店も、普段は閑散としている。

                                                                         

 
 以前買ったときは、販売のお兄さんが、こちらが恐縮するほど、いろんな種類をたっぷり試食させてくれたので、調子に乗って高いのを買ってしまった。
 確かに美味しかったが、その価値があるかと尋ねられると、よくわからないというのが正直なところだ。
 私にとっては、ゴージャスな気分になるための対価、とでも言おうか。ま、ご褒美ですから。

 料金表を眺めると、高すぎて選択の余地はあまりない。一番小さい50gの缶なのに・・・。

 真ん中くらいのSevruga Imperialを買う。ご褒美なのに、一番高いのを買えないのが、私の小さいところだ。

P1080618  身の程知らずの買い物だったなーと思いながらも、保冷剤が入る専用の可愛らしい丸い袋に入れてもらい、専用スプーン、ブリニも買い、チマチマと”キャビア・キット”を揃えると、ウキウキしてきた。これに合うシャンパーニュを冷やさねば・・・。
 

 やっぱり、ご褒美度、満点

 がんばった方、いいことがあった方、一緒に清水の舞台から飛び降りませんか?P1080631

 

 ○PETROSSIAN
    18 Bd de Latour Maubourg
    75007 Paris
    TEL:01 44 11 32 32
    FAX:01 44 11 32 35
    ※店内にイート・インスペースがあるほか、レストランも併設。セネガル系の美形シェフの抜擢も話題の店なのだ。

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2006年10月17日 (火)

17区のジャム祭り

Img_1  週末、17区役所前の広場で開かれたジャム祭り、Confitures en folieを覗いた。

P1080603

 今年初めての試みらしい。
 フランスの地方のジャム職人が集結!とのことだったが、出店数も少なく、こじんまりしていた。

 
                                                            

 

 とはいえ、ずらりとジャムの瓶が並ぶ様は壮観。「味見してみて!」とプラスティックの棒を一握り渡さP10806071_1れ、思うままにジャムを舐めてみた。

 Pissenlit(タンポポ)Ortie(イラクサ)など、Saveurs Oubliees(忘れられた味)と名づけられた、個性派のジャムを販売する店も。

 
                                                            

 

Img_1580 結局、珍しくておいしかった緑のトマトガメイ・ワインぺッシュ・ド・ヴィーニュ(ブドウ畑の桃)を買った。

  添えられたパンフレットを読むと、ワインのジャムはチャツネの要領で肉料理に添えたり、肉を焼いた後のフライパンに加え、ソース作りに使ってもいいらしい。なるほど。パンに塗るだけでは、到底食べきれないと思っていたが、そういう方法もあるのだ。

Img_0614

 
                                                            

 

 皮を剥くと、真っ赤な果肉がでてくる桃、ぺッシュ・ド・ヴィーニュ(写真右)。アクが強くて、あまり好きではないが、ジャムになると、いい感じに変身するのを発見。どうやら、シロップ煮など、加熱するとおいしさを増す桃らしい。Img_0612

 リンゴやカリンの苗木も販売していたが、「育てて、収穫して、自前のジャムを!」ということなのだろうか。私には到底無理だ・・・。

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2006年10月16日 (月)

ジャガイモをつぶしながら・・・

Img_1551 専門店がマルシェに立つほど、フランスには様々な種類のジャガイモがある。Belle de FontenayBF15BintjeGrenaillRosevaletc・・・。焼くのか、蒸すのか、煮るのか、揚げるのか。用途によって使い分けなければならない。メークイーン男爵かで使い分けていた日本が懐かしい。

 肉料理の付け合せにしようと買ってきたのはRatteと呼ばれる、長細いジャガイモ。
 コルドンで初めて見たときは、指を思わせる、変な形に驚いた。

 スタージュ先のレストランでは、pommes de terre ecrasees(つぶしたジャガイモ)として、付け合せで出されていた。

 皮ごとラットを茹で、熱いうちに皮を剥くと、黄みを帯びた中身が出てくる。
 バットに広げ、バターと塩・胡椒をし、フォークで粗くつぶしていく。

 簡単だが、きれいにつぶしてはならない。ところどころにジャガイモの塊を残しながら、つぶすのがコツ。ホクホクした中に塊がでてくる食感が大切なのだ。

 ”不揃いな中にある、おいしさ”とでも言おうか。

 粒餡、つくね、たたき、粗びきソーセージ・・・。滑らかなものより、ところどころに、カリッ、コリッが入ったほうが好きな私は、ジャガイモをフォークでつぶしながら、なんだか嬉しくなった。 Img_2654

 やわらかく煮た野菜、滑らかなピュレだけじゃないのだな、フランス人も。ちょっとした食感の違いに喜びを見出すのは日本人と一緒―。そんな共通点を見つけたからだ。

 仕上げに刻んだシブレットを散らす。フルール・ド・セルを入れて、ジャリッとする歯ざわりをプラスすると、なお、素敵。

 

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2006年10月15日 (日)

役得。踊るリッツの夜

Img_14091_1  類は友を呼ぶ。

 食べることが大好き!な友人が多いが、その中の一人が来仏。

 リッツ・エスコフィエの製菓コースで一週間研修するためだ。

 東京の某お料理教室で知り合った彼女。本業は全く違う分野だが、お菓子作りはプロの域。数年に一度はパリを訪れ、リッツで研修し、腕を磨いているのだ。

                                                                                
                                                                                

Img_1456_1

 その間は、パリ在住の友人として私においしい役得が回ってくる。たくさん作ったものの、一人では食べきれず、かといって日本まで持ち帰るわけにはいかないお菓子を引き取るのだ。前回は5、6台はいただいただろうか?

 「明日は○○を作るから~」と友人が知らせてくれる。ブルーベリーのタルト野菜やチーズのキッシュ、ブッシュ・ド・ノエル・・・。残念ながら取りに行けなかった日を除いても、なんと11台もいただいた!全部は食べきれないので、友人らに配るのだが、自分が作ったかのように自慢してしまった。

                                                                                

Img_1480  前回同様、さすがリッツ!さすが友人!美しさ、おいしさ

 毎晩、友人の作ったデザートに舌鼓を打つ、優雅な一週間。癒されました。ごちそうさまでした。

                                                                                

 ○Ecole Ritz-Escoffier
  Hotel Ritz
  15 Place Vendome-75041 Paris Cedex 01
  Tel: 01 43 16 30 50
  Fax: 01 43 16 31 50
  http://www.ritzparis.com/home_ritz/home_ritz.asp?show_all=1

  Tokyo Office:03-5722-3146
  http://www.ryu-gaku.co.jp/ritz/index.html

Img_1475Img_1439 

 ※癒されると言えば・・・。
  5年くらい前。東京から地方へ転勤し、新しい環境、生活に慣れずにキリキリしていた頃、お手製のガトー・ショコラを宅配便で職場に届けてくださったのが彼女。優しい心遣いに感激してホロリとしたこの出来事を思い出し、またホロリ。もう一度、この場を借りて、ありがとうございました。

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2006年10月13日 (金)

鴨鍋、始めました。

 鍋の季節、と言うほどまだ寒くないのでフライング気味だが、鍋を始めた。

 フランスに来て、我が家の定番になった鍋料理は、鴨鍋だ。

Kamo  フランスでは、厚みのあるmagret de canard(鴨の胸肉)真空パックで売られており、品質にもよるが、1片が7、8ユーロ前後ではないだろうか。日本に比べると安く、しかもスーパーでも簡単に入手できるので、頻繁に食べるようになった。

 私なりに改良を重ねた、我が家風の鴨鍋は・・・。

 鴨は血管、筋を取り除き、脂に切れ目を入れる。熱したフライパンで脂身のほうを下にし、焼き色をつける。冷蔵庫で冷ます。
 鍋にダシ汁を作る。
 ③ポワロ葱を厚めの輪切りにし、①の鴨の脂が残ったフライパンで焼き色をつけ、②に投入。ダシの味を調える。
 鴨肉をできるだけ薄くスライスし、皿に並べる。
 葱が煮えたら、肉をしゃぶしゃぶにしていただく。
 好みで、肉団子やクレッソンを入れてもおいしい。柚子胡椒はマスト・アイテムだ。肉を薄く切るのが難しければ、冷凍庫で少しだけ凍らせると、扱いやすくなる。
  
 鴨の脂が溶け出したダシ。その旨みをたっぷり吸い、とろとろになったポワロ葱。ほんのりロゼに火を通した鴨肉の滋味深い味わい。そして、全体を引き締める柚子胡椒の風味。月並みだが、日本人で良かった!と思える瞬間だ。Img_1358

 もちろん、〆はソバで。これもマスト。

 ※パリへ来られた方々が、日本からお土産にお持ちくださった”柚子胡椒コレクション”。人生、かつてない数のストックに嬉しい悲鳴。これで当分の間、安泰です。ありがとうございます!

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2006年10月12日 (木)

芸術の秋です。 -Transversal-

                                                                                           

P1080522 芸術の秋です。食欲の秋、でもあります。

                                                                                           

                                                                                             

 『料理通信』10月号の『ミラノ・パリ・東京 今訪れるべきガストロノミー・レストラン』で紹介されていたTransversal(トランスヴェルサル)へ。
 以前も同雑誌で取り上げられていて、一度行ってみたかったのだ。

 パリ郊外にあるMAC/VAL現代美術館の中にある。

 
P1080530  現代美術館のレストランにふさわしく、黒を基調とした、モダンなインテリア。庭に面していて、気持ちが良さそうなテラス席もある。
 キュレーター風のアーティスティックな、あるいはアカデミックな雰囲気を醸し出した人たちが談笑しながら食事している。いい感じだ。

 開催中の展覧会に着想した『展覧会の皿 plat d'exposition』というメニュがあるとのことだったが、ランチだったせいか、見当たらなかった。興味があったので、残念。

 もう一つ目を引いたのが、アラカルト・メニューの”Formule garde-manger(ガルド・マンジェ・食料庫)”。星付きレストランと同レベルの、クオリティの高い作り手による食材、ビオの野菜などを厳選し、アート的コンセプトのフィルターを通して調理する、という。
 ”本日の定食”やムニュもあったが、せっかくなら選び抜かれた食材をいろいろと試食してみたい。ガルド・マンジェから数品を選び、シェアしながら食べることにした。

P1080527  野菜、肉系、燻製系、乳製品、デザートの35種類の中から迷いながら選ぶ。
 結局、頼んだのは、燻製の老舗Safa社Saumon sauvage des baltiques(バルト海の天然サーモン)、Maison FaivreSaucisse de morteaux(モルトー・ソーセージ)、Joel ThieboaultラディJPierre ClotPommes de terre ecrasees(粗くつぶしたジャガイモ)、Anchois Frais Marines(カタクチイワシのマリネ)。

 真っ白なお皿に”川”の字のようにサーモンが並べられてきたり、皿の真ん中にチョコンとソーセージの端が載せられてきたり、そのプレゼンテーションはミニマルなアート、そのもの。驚き、ちょっと笑えた。P1080540

 選んだ品がシンプルなものばかりだったせいか、これらを料理と呼ぶべきかは微妙なところだが、厳選された素材だけに、どれもおいしいので、いいのだ。
 イエナのマルシェでも大人気のビオ野菜生産者、ジョエル・チエボーのラディに、クリスタルの塩がまぶされたバターをつけ、齧る。ひねた見た目だが、辛味、水気のバランスがよく、素直に素材の味を楽しめる。
 ねっとりとしたサーモン、ナイフを入れるとじわりと脂が染み出てくるソーセージ。バターの風味が効いた、ほくほくのジャガイモ。

 『上質素材を必要最小限の調理でサーブ。この手法は、荒素材をミニマルに加工し人間の本質を表現する、コンテンポラリーアートに立脚する』(引用:料理通信10月号P52)
 高級食材店で、おいしいものを買ってきて、家で食べているみたい・・・と思いながらいただいたが、罰当たりな発想だったようで・・・。

 フレンチのシェフの間でも、厳選した食材を見つけ出し、積極的に料理に取り入れるのは大きなトレンド。その調理法も、よりシンプルになっているのは周知のところだ。
 その見地からすると、トランスヴェルサルは料理だけで見ても、最先端を走るレストランといえるのかもしれない。
 素材を生かす料理に慣れている日本人には、いたって普通に見えるのだが・・・。これが、まさに、”コンセプチュアル・アート”というものか。

 
 芸術の秋です。アートとガストロノミーの交錯を試みる、不思議な世界へ・・・一度は、ぜひ!

 ※普通の料理(この日の定食は、Thon grille, coco de pimpolais de coco au Sate, cacahuetes et coriandre)もちゃんとあるので、念のため。写真はクリックすると、大きくなります。

                                                                                           

P1080561 ○Transversal
  MAC/VAL
    Place de la liberation
    94400 Vitry-sur-Seine
    TEL:01 55 53 09 93
    休:月曜日
    www.restaurant-transversal.com

 

 
 ○Atelier de Fumaison Safa
  130 rue de Rosny - 93100 Montreuil
  Tél. 01 42 87 20 20

 ○Maison Faivre
  http://www.salaisonsfaivre.com/

 ○Joel Thiebault
  http://www.joelthiebault.fr/

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2006年10月10日 (火)

道具馬鹿一代 ④WMFの鍋しき

Img_1373_1

 友人のお母様(ドイツ人)は、ドイツが誇る掃除機Miele(ミーレ)の大ファン。「彼女にとって、ミーレはルイ・ヴィトンと一緒。『まあ、奥様、ミーレの掃除機をお使いなのね!』って、目を見開いてみせるのよ」。友人は呆れていたが、お母様の気持ち、よくわかる。(掃除機にしては高いわけだし)

 私にとってのルイ・ヴィトンは、ドイツのキッチンウエア・メーカー、WMF
 パリのセール時期はもちろん、ドイツに行くたびに、必ず直営店をチェックする。コレクションもずいぶん増えた。

 最近のヒットが、鍋しき

 一見、何の変哲もない形だが、伸縮自在。広げれば40~50㎝まで伸び、鍋2つを置くこともできる。

Img_1388_1 我が家の場合、2つの鍋を置くシチュエーションはあまりないものの、大振りの耐熱皿や、STAUBの大鍋(私のは31㎝のオーヴァル!)、さらにオーブンの天板と、なにを載せても大丈夫。

 デザインも、鍋しきにありがちなファンシーなものや、デコラティブすぎるものでなく、そこはWMF。

 無駄がそぎ落とされたシンプルな造形美は、MOMAに展示されてもおかしくないほど。

 

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2006年10月 9日 (月)

世界最高峰の生ハムを食す。 -Bellota-Bellota-

 世界には、いろいろな生ハムがあるけれど。

 スペイン産の生ハム、ハモン・イベリコのおいしさといったら。
 ほかの生ハムとは、明らかにレベルが違う。申し訳ないが、同じ種類の食べ物ではない。格が違う。個人的には、そんな感じだ。

P1080467_3

 今、一番、心が躍る食材かもしれない。

                                                                                

                                                                                

                                                                                
                                                                                                                                                                 

                                                                                                                                                                   Bellota-Bellotaへ。

 土曜日の夜。近所のビストロで食事しようとぶらりと出かけたものの、どこも満席でフラれ続けていた私たちに微笑んでくれたのだ。(人気の店は必ず予約をしましょう)

 店名でもある、ハモン・イベリコの中でも最高級の生ハム、ベジョータを存分に楽しめる。

 ギー・サヴォアロビュションデュカスなど有名シェフも一目置き、批評家から「ハムの宝石!」と評されるハムだ。

P1080447 ハムを固定したハモネロが数台並ぶ通路には、天井から骨付きのハモン・イベリコがぶらさがっている。
 ハモン・イベリコの蹄が黒いことに、初めて気づいた。

 ひさびさのリオハを飲みながら、突き出しのニンニクのピクルスをつまむ。

 チョリソーナヴァーラ産白アスパラガスイカのオリーブオイル風味を前菜に頼むと、パン・コン・トマーテが一緒にサーブされた。
 ガスパチョみたいなドロドロの液体をすくって、パンに塗りつけていただく。パンはとなりのプージョラン(secco)のものだと思われるおいしさ(思い込んで、確認するのを忘れました)。P1080455
 オリーブ・オイルとニンニクの風味が効き、かつ、爽やか。思わず、にっこり。普段、パンをあまり食べないのに、この夜はどうしたことだろう、パンのおかわりまでしてしまった! それくらいおいしかったということ。

 プラには、ベジョータの”火山盛り”!
 陶器でできたジンギスカン鍋みたいな器に、削いだベジョータを盛りつけ、ろうそくの炎でジンワリと温めながらいただくのだ。

 こんな食べ方は初めて。

P1080466 かすかな熱が伝わり、溶け始めたハムの脂が放つのだろう、かぐわしい香りが。どんぐりを食べて育つという、イベリコ豚独特の香りだ。

 手切りによる、不揃いな断面、厚みのなせる技だろう、かみしめるほどに、脂の旨みがじわっと広がる。ハモン・イベリコの何が好きかといえば、私の場合、断然、脂なのだ。

 軽やかな塩気も、まさに、いい塩梅。

 ハムを注文すると、そのハムの産地についてレクチャーするカードが、スタンドに立てられついてくる。それによると、食べているHabugo(ハブーゴ)村のハモン・イベリコはGrand Cruとなっていた。特級のハムというわけ。 P1080475

 お店の人も本当に感じがいい。

 満腹で、勧められたクレーム・カタランは今回はパス。コーヒーまで透明なお皿で統一されていて、モダンなスペインの雰囲気も少し味わえた。

 ※ハモン・イベリコについては、また後日、改めて。

 ○Bellota-Bellota P1080484_1
  18,rue Jean Nicot
    75007 Paris
    TEL:01 53 59 96 96
    休:日・月
  metro:Alma Marceau
    (パリ市内に他に3店舗あるほか、ラファイエット・グルメにも出店)

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2006年10月 7日 (土)

ケビンの勝負ディナー -マカロニ&チーズ-

 ひさびさに、『ホーム・アローン』(1990年・米)を観ていたら、マカロニ&チーズが無性に食べたくなった。

Img_1298  2人組の泥棒(J・ペシ、D・スターン)が家に押し入るのを知って、待ち受けるケビン(M・カルキン)が戦闘開始前の夕食に準備するのが、マカロニ&チーズ。

 茹でたマカロニにバター、牛乳、オレンジ色の粉末チーズソースを混ぜたインスタント食品。ジャンクっぷりがクセになり、日本でもたまに食べていたが、フランスでも食べたくなるとは!

 
 米国食材も販売するカフェ、McCOY CAFEへ。食材だけを扱う分店、Real Mc Coyも近くにある。

 小さなスペースだが、ポール・ニューマンのドレッシング、JELL-O、Bubblicious、オーシャン・スプレーのクランベリージュース、ポップコーンなど、いわゆる”アメリカン”な食材が売られている。(未確認だが、ストア・カードによると、フィラデルフィアのクリームチーズもあるそうだ)

 食べたことはないが、イート・インのスペースではハンバーガーホットドッグなども食べられる。

 店内は狭い。米国人らしき若者たちが雑談する中を通り過ぎ、食品の棚に目を走らせる。
 
 あった。

 マカロニ&チーズを一箱、カウンターに置く。雑談が止まったので、皆が見ている気がする。代金を払い、そそくさと外に出た。

 4.5ユーロ。高すぎる。日本だと200円しなかったような。しかもKRAFT社製でもないのに。

Img_1306 「あのアジア人、マカロニ&チーズだけ買いに来たなんて。きっと中毒よ!」と後ろ指を差されている気がしたのは、ジャンク・フード好きの罪悪感からか?

 ヘルシー志向の人が多い昨今、ジャンク・フード好きは愛煙家並みに肩身が狭い・・・。

 でも、ひさしぶりに食べると、やはり、おいしかった。

 
 ○McCOY CAFE
  
49,avenue Bosquet
    75007 Paris
    TEL:01 45 56 00 00
    metro:Ecole Militaire 
 (食材部門の分店、Real Mc COYはrue de Grenelle) 

 ※ケビンが作ったマカロニ&チーズはレンジで温める商品。これは食べたことがない。どちらがおいしいのだろうか? 最近はスポンジ・ボブのヴァージョンがあるのですね。欲しい・・・。

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2006年10月 5日 (木)

ポティマロンのスープ。

Img_12501  カボチャのスープを作った。
 
 買ってきたのは、鮮やかなオレンジ色のpotimarron(写真右下)potironという大型で、カットして売られているのより、小さめ。

 バターでポワロ葱の白い部分を色づかない程度に炒め、適当な大きさに切ったポティマロン、水、牛乳、チキンブイヨンを加える。

 ポティマロンに火が通ったら、ミキサーにかけ、ナツメグ、塩・胡椒で味を調える。

 お好みでクリームを添えて。

 今日はメインが軽めだったので、スープの中に鶏レバーのコンフィを沈ませ、ボリュームアップさせた。

 
 スープをあらわすフランス語の単語はいくつかある。スープ(soupe)クレーム(creme)veloute(ヴルーテ)そしてpotage(ポタージュ)

 フランス語の学校で習ったのは、スープの気取った言い方が、ポタージュとか。階級によって話し方が変わるというフランス語らしい。なるほど、私など、あまり聞く機会がないはずだ。

 クレームは、クリームでつないだスープのこと。

Img_1186 ヴルーテは、文字通り、ビロードのように滑らかなテクスチャーのスープのこと。元々は、だし(fond)と白いルー(roux blanc)を混ぜた、ソースの基本型。一方で、火からおろし、卵黄とクリームでつないて仕上げるスープ(アスパラガス、セップ、チキンなど)を指す。
 より洗練され、軽くなったコンテンポラリーな料理では、コリアンダー風味のズッキーニのヴルーテ、ミント風味のグリーンピースのヴルーテなど、野菜だけで作るレシピも。
 (参考:Mots de cuisine)
 
 スープは総称する感じか。水分が多いのは、スープだろう。

 今日、私が作ったのはヴルーテのつもり。牛乳の量を増やせば、スープになる?

 ○Vive la soupe.com(「スープ、万歳.com」? スープのレシピが満載のサイト)
  http://www.vivelasoupe.com/

Soupe_cremeuse_de_potion_truffe_et_magre ※コルドンで習った、Soupe cremeuse de potiron truffe et magret fume(トリュフと燻製の鴨風味のカボチャのクリームスープ)
  上に浮かべたクリームに刻んだトリュフ、鴨、シブレットを混ぜ込んでいる。器はもちろん、本物のポティロンをくりぬいたもの。

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2006年10月 4日 (水)

魅惑のシャルキュトリー ①fromage de tete

 ハムやサラミ、パテ、リエットが大好物なので、シャルキュトリー(charcuterie)のウインドーを眺めるだけでウットリする。

Img_1053_1 シャルキュトリーとは、主に豚肉や豚の内臓から作ったソーセージ、ハム、テリーヌ、リエット、パテなどの食品を指し、それらを販売する店のことでもある。

 シャルキュトリーで、オーバルの大きな型に入った田舎風パテを、「もう少し厚く!」とお願いしながら、切り出してもらう・・・。幸福感に包まれる瞬間だ。

 肉類の傍らに並んだ野菜のお惣菜もいい。トマト・コンフィもおいしそうだから、それもちょこっと・・・という具合に、食べきれないほど、あれやこれやと買ってしまう。

 ハイカロリーなものばかりなのに。

 
 友人の家の近所に、気になるシャルキュトリーを見つけた。
  Gilles Verot。紫色が、通りで一際目を引く店構え。

 「fromage de tete(フロマージュ・ド・テット)が有名らしいよ」と友人。豚の頭、足、舌などを煮て、テリーヌ型に固めた伝統料理。1997年にフランスでチャンピオンに輝いたらしい。

Verot  ウインドーにはクネルアンドゥイエットが並んでいる。店の中の多彩な品揃えに、目が泳いでしまうが、今回は我慢。
 お試しにフロマージュ・ド・テットを少し頼む。キビキビした店員さんがささっと包んでくれた。

 ワクワクして食べてみる。
 いつも食べているのと比べ、格段に肉が柔らかい。塩味はそれほど強くなく、優しい感じ。

 なにより、テリーヌ全体を包み込むゼラチン質の味わい深いこと! ねっとりとした脂肪分とゼリーが口の中で渾然一体となり、とろけていくのだ。上質のコーンビーフ(豚ですが)と言ったら、わかってもらえるだろうか。

  コルニッションを齧りながらいただくと、エンドレス。ああ、ワインがすすむ、危険なオツマミだ。

 アンドゥイエットも1998年にグランプリ(何のかは不明)を取ったとか。次はこれ、かな?

 それにしても、「○○年バゲット・コンクールで3位!」とかウインドーに誇らしげに書いているパン屋さんがあったりして、フランス人も結構、タイトル好きな人たちだ。

 
 ○Gilles Verot
  3 rue Notre-Dame des Champs
  75006, Paris
    TEL:01 45 48 83 32
  metro:St Placide
  ※私が行ったのはPasteurにある店。Rue Lecourbeだったと思います。

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2006年10月 3日 (火)

アーティーチョークの食べ方 ①家庭編

 今となってはどの本なのか思い出せないのだが、アーティーチョークを知ったのは、本の中でだ。

Articho2_2 米国人がアーティーチョークを食べる場面。『一枚、一枚はずし、サワークリームのディップをつけて、歯でしごきながら食べる』・・・というような描写だったと思う。

 アーティーチョークの形はぼんやりと知っていたが、その調理法も知らないのに、いきなり「歯でしごいて食べる」と書かれてもイメージがわかなかった。

 その後、フランス料理の番組で「アーティーチョークは芯を食べる」と知り、その面倒な作業を見て、「アーティーチョークはお店で食べよう」とあきらめた。

 「歯でしごく云々」は、あいかわらず心の中でモヤモヤしていたが、放置していた。-それから10数年後。

 フランスに来て、仏人マダムの家庭料理教室で、忘れかけていたモヤモヤはあっけなく解決した。

Img_1124_1 あまりに簡単で、しかもおいしい食べ方。アーティーチョークを丸ごと茹でるのだ。
 教わって以来、我が家では前菜として、頻繁に登場するようになった。ユリネクワイのようなホクホクした感じが気に入っている。

 

 アーティーチョークは洗い、茎を折る(繊維が硬く、包丁で切れにくいので、体重をかけて折る)。外側の葉を取り、底の部分をナイフで整え、表面にレモンを塗る(酸化して真っ黒に変色するため)。Img_1133_1

 レモン汁を入れたお湯(油を少し入れる人もいる)で茹でる。大きさに もよるが、20~30分程度。底の芯の部分にナイフを刺して、煮え具合を確認する。

 煮えたら、お湯から引き上げ、逆さまにして水を切る。

Img_1146

 お皿に載せ、ドレッシングを添える。一枚ずつはがし、根元の部分を歯でしごいて食べる。

Img_1155 まわりを全部取り除くと、毛に覆われた芯が出てくる。毛を丹念に取り除き、芯を切って食べる。

                                                                                                                                           

 食べ終わる頃には、貝塚ならぬ、アーティーショー塚が。

 書いているうちに、またしてもモヤモヤ。外側の皮は、花びらなのだろうか?

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2006年10月 2日 (月)

気になる2人のその後 -Michel&Augustin-

 
 以前から、気になってはいたのだが。

 「これ、前に記事にしてたよね。ブログ・ネタにしないの?」と、2人の方から相次いでタレコミ情報をいただいた(metroに記事が掲載されていたらしい)ので、買ってみた。(過去記事http://farafel.cocolog-nifty.com/escargot/2006/03/michelaugustin_b16b.html

Img_1051_1 Michel&AugustinVache a boire

  花瓶がvase a fleurs、歯ブラシがbrosse a dents、便箋がpapier a lettresだとすると、「飲料用の雌牛」? 辞書にはvache a laitで、乳牛ともある。

 なんとも、彼ららしいネーミングではないか。あいかわらず楽しそうに仕事をしている。

 つるんとしたプラスチックのボトルに入った、バニラとフランボワーズの二種類のフレーバーのヨーグルト・ドリンク。

 マダガスカル産のバニラの粒が点々としたバニラ味は、ほんのりメープルシロップ風味。フランボワーズの果肉でピンク色に染まったほうは、ミントが入って爽やかな味わい。

 どちらもどろっと濃厚で、コップにへばりつくほど。要スプーン。私にはリッチ過ぎて、一気に飲めない。
 一瓶、2.5ユーロは高い・・・と思ったが、2、3回に分けて飲むと思えば、それほどでもないのかも。日本でも高いヨーグルト飲料はあるわけだし。

 彼らのHP(http://www.vacheaboire.com/)を読んでいると、「もしvacheをお飲みになりたい場合は・・・」「どうやってvacheを飲むの?」「vacheの取り扱い店」と、vacheを商品名にしているので、フランス語ができない私には、「もし雌牛をお飲みになりたい場合は・・・」、「どうやって雌牛を飲むの?」、「雌牛の取り扱い店」・・・書いているように感じられ、なんだか妙な気分になってしまった。

 途中で"Boivez moi(私を飲んで)!"と吹き出し付きのイラストの雌牛が、「モー」と鳴いたりするし。

P1080338

※気になると言えば・・・。凱旋門賞、残念でした。

 ピクニック気分でロンシャン競馬場に行こうと思っていたが、帰路が大変と聞き、行くのをやめた。レースそのものより、日本人の盛り上がりがニュース、だったのかな?

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2006年10月 1日 (日)

マデイラ旅行-最終回- ⑦老舗のお菓子屋さん

Img_0266_1 マデイラみやげのひとつが、糖蜜のお菓子(bolo de mel)。 いろいろなメーカーのものがあるが、一番よく見かけたのがFabrica de Santo Antonioのもの。

 ホテルの部屋にあった雑誌でも紹介されていた。
 1893年の創業。100年以上たった今でも、オーブン以外はすべて創業当時のままの工場で、オリジナル・レシピを忠実に守り、全ての商品を手作りしているという。

 持っていたフンシャウの地図が大雑把なので、住所だけではわからない。ツーリスト・インフォメーションで教えてもらい、サント・アントニオに出かけた。

 交通量の多い道路から一歩入った通りにひっそりと建つ。ジャムやビスケットが並べられている棚はずいぶん古めかしい。昔懐かしい、日本の駄菓子屋さんのようだ。
 カウンターでは店のおじさんとおばさんが手作業でラッピングをしている。赤にカラフルなストライプがはしるマデイラ・カラーの布がかぶせられたジャムはとても愛らしい。

P1070102  クリスマスに食べるというbolo de melと、友人へのおみやげにバナナのジャムを買った。

 パリに戻り、お菓子の箱を開けた。

 つややかな黒褐色。クルミとアーモンドが散りばめられ、パン・デピスのようなスパイシーな香りがする。

 苦手かも・・・と期待せずに食べてみると! 黒砂糖の独特の甘さ、ちょっとだけセックな舌ざわり・・・。九州の駄菓子、”黒棒”にそっくりな味がして、びっくり。もしかして・・・と黒棒について調べてみると、『南蛮菓子として渡来したビスケットの製法が日本化したとの説がある』とWikipediaの記述を見つけた。

 この説に、一票!
 
 ポルトガル→マデイラ経由→日本。伝統菓子は数あれど、P1070131日本人に懐かしさや親近感をこれほど抱かせるお菓子は、おそらくほかにないのでは。

 これにてマデイラ旅行記はオシマイ。ひとつ心残りなのは、クリスティアーノ・ロナウドの生家を見つけられなかったこと。探す気マンマンで行ったのに、フンシャウの街は予想外に大きく、通りの人に尋ねるのもはばかられる感じで・・・。予習が足りませんでした・・・。

 ○Fabrica de Santo Antonio
  Travessa do Forino 27-29
  Funchal 
  TEL:291 222 055

 ※サント・アントニオの商品は、スーパーやお土産屋さんでも販売されている。

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