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2006年8月23日 (水)

パリ歩きの新ガイドを2冊。

 旅行先では、空港で、機内で、ホテルの部屋で、プールサイドで、読書三昧
 多めに用意していたが、何をするでもない目的のない旅。持って行った本は、全て読破した。

 その中には、パリ歩きの新ガイド(私にとって)と言える2作品も。

Davinci_1   まず、文庫化を機に、遅ればせながら読んだのが『ダ・ヴィンチ・コード』

 いつもの見慣れた風景が、小説に現れるだけで、ぐっと親近感が増すのが不思議。
 恥ずかしながら、ルーブルは10数年前に一度行ったきり。この本がベスト・セラーになって以来、ルーブルの入場者数が増えたそうだが、納得。久しぶりに行ってみようかな、と思わせられた。

 残念なのは、物語中に”食の風景”がほとんどなかったこと。
 小説の中の食にまつわる描写を読むのが好きなのだが(特に外国の小説)、『古びたクラッカー』『ぬるいコーラ』くらいしか出てこないのだ。

 帰路の飛行機は、バカンスをマデイラか、ポルトガル本土で過ごしたポルトガル移民の人たちが大半だった。
 彼らのポルトガル語を聞きながら読んだのは、『パリで出会ったエスニック料理』(にむらじゅんこ著、木楽舎)。仏文学者の鹿島茂氏が書評で絶賛していたので購入したのだ。

 夢中でページをめくってしまった。Ethnic

 平凡ともいえるタイトルはワザとなのだろうか。ただのグルメ・ガイド本ではない。

 料理を切り口にしながら、様々な国からの移民が集まるパリで、それぞれのコミュニティの歴史を紐解き、解説している。

 著者と移民たちとの交流で生まれたエピソードが説得力を加えている。
 パリに40万人住むといわれるポルトガル移民についての章なら、アパートの管理人のポルトガル人のおばさんとの思い出を。
 思わず機内を見回し、「この人たちもパリで苦労しながら生きているのだな」とシンパシーを感じてしまった。

 
 読み進むうちに、数年住んでいても、ぼんやりとしか知らなかったパリの移民たちの実情、彼らの食文化が明らかになり、読後はかなりスッキリ

 しかも、紹介されているレストランは、ほとんど知らないところばかりだ。
 
 表面的にしかパリを語らない、ほかのガイド・ブックとは一線を画す。

 この秋は、この2作品をガイドに、まだまだ知らないパリの探索をしてみようか、と考えた。

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コメント

お帰りなさいませ!
エスニック本、面白いですよねー。知らない世界だったので
目から鱗でした!
マディラは長熟でしょ!それに夏が終わったパリなら常温でも冬まで充分持ちますって(笑)。

投稿: らんぶろ | 2006年8月23日 (水) 22時09分

farafelさん、こんにちはー。にむらじゅんこさんのエスニックガイドは、私もブログで書こうかと思っていたくらい!いけすかない雑誌(言っちゃった・・・)ソトコトの中でも面白い連載でした。にむらさんのパリ関連の本は、ほかにもユニークな切り口のものがあって(「パリを遊びつくせ」原書房)、お勧めです。

投稿: shin | 2006年8月24日 (木) 02時01分

らんぶろさん、こんにちは。

この本、おもしろかったです。
星つきレストランも素敵ですが、こういった素朴な料理も好きです。
正直、食べたくてたまらなくなるのは、こういった料理です。

次回、機会があれば、ぜひご一緒しましょう。探検しておきます(ちょっと怖いけど)。

投稿: farafel | 2006年8月24日 (木) 19時12分

shinさん、こんにちは。

ぜひぜひブログに書いてください。
shinさんのほんわかしていながら鋭いコメント、いつも楽しませていただいているんですよ。

にむらさんの著作、いろいろあるのですね。
今度取り寄せて読んでみます。
情報いただき、ありがとうございます!

投稿: farafel | 2006年8月24日 (木) 19時16分

farafelさん、こんにちは。

本のご紹介も楽しく拝見しています。
「ダヴィンチ・・・」文庫を読んでからスクリーンで見て
秘密結社にハマリ、更に調べて読んで・・・
もうすっかり忘れてました。
本当に食の部分があったら良かったですね。
バベット調に何か描かれていても良かったな。。

「エスニック」の方は見覚えのある表紙ですが
とても読んでみたくなりました。
以前にご紹介の「あの日を見つけに-」とともに
取寄せ中で、楽しみです。

投稿: まどれーぬ | 2006年8月26日 (土) 16時14分

まどれーぬさん、こんにちは。

私のひとりよがりな記事をお読みいただき、しかも本までお取り寄せいただいたなんて!
感激です。
自分が気に入ったものを人に勧めるのが大好きなのです。

ぜひぜひ感想をお聞かせくださいね。(別に私が書いたわけでもないのに、エバリすぎですね!)

投稿: farafel | 2006年8月27日 (日) 07時56分

お久しぶりです、こんにちは~。
さっそく、この本紀伊国屋で立ち読みしたら即買いでした。
未だ知らない店が多くて、星付きよりこっちの方に興味が移ってます。

あぁ、早く食べに行きたいなぁ。

投稿: haruka | 2006年8月30日 (水) 12時49分

harukaさん、こんにちは。

早く戻ってきて、一緒に食べに行きましょう!

投稿: farafel | 2006年8月31日 (木) 08時34分

都心に居ながら、ア○ゾンの思う壺にはまって(笑)
先ほど届いたところです。

そうだったのか・・・
読むと移民のパワーが見えてきますね。
のほほんと焼き栗売りを見てきました。
明るく食にポイントを置き、学ばせてくれる本ですね。

パリで短く研修していた時、友人に連れられて行く先の
食事はエスニックが多かったです。
仏料理や菓子を学びながら手軽で美味しい
エスニックに夢中の友人に???とも思っていました。
でも確かに美味しかった。

テーマは重いながらも、得した気分のガイド本ですね。
次のパリ行きでは確実に見方が変わるでしょう。
さーっと斜め読みから、写真や地図も見つつ
まだまだじっくり読みます。

farafelさん、ご紹介ありがとうございます。

投稿: まどれーぬ | 2006年9月 1日 (金) 00時51分

まどれーぬさん、こんにちは。

本が届いたのですね。
気に入っていただき、うれしいです(ほんとうに、私がエラソウに言うことではありませんが)。

そうですね、おっしゃるとおり、パリの見方が変わりますよね。私もまださらっと読んだだけなので、ひとつひとつ、しらみつぶし!のように、歩いてみてみたいと思っています。

投稿: farafel | 2006年9月 5日 (火) 07時56分

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