« 三ツ星御用達バターなのだ。 -Bordier- | トップページ | ロゼ・ワイン、始めました。 »

2006年5月20日 (土)

五感、フル稼働な料理。 -Les Magnolias-前編

 すごいレストランに行った。

Katatsumuri パリ郊外(Le Perreux-sur-Marne)にある、Les Magnolias(レ・マニョリア)

 ミシュラン一つ星。ここでスタージュをしていた友人から、「アガーでキャビアを作ったり、モッツァレラで風船を作ったり、ものすごく変わった料理ばかり」と聞いていたのだ。

 シェフ、Jean Chauvel氏の繰り出す独創的な皿の数々は、分子ガストロノミーの研究で知られるエルヴェ・ティス博士も注目しているという。一度は行って、味わってみなければ。Gaikan_1

 サン・ラザール駅からRERに乗る。ひさしぶりのRER。4人で向き合って座ると、”遠足”気分だ。
 30分ほどで到着。一軒家のレストランまでは徒歩5分。

 メゾン特製のシャンパン・カクテルをいただきながら、メニューを眺める。文字で読む限り、いたって普通だ。わからないので、おまかせ。ムニュ・デギュスタシオンを注文する。

 20時を過ぎたが、外はまだ明るく、客席はポツポツと埋まる程度。インテリアはコンテンポラリーだが、温かみがある。居心地が良い。

 感じの良いスタッフが次々と友人に挨拶にきたり、のんびりとした空気が広がり、この時点で、驚きの連続の夜になるとは、誰一人、想定していなかった。このレストランでスタージュしていた友人さえも!

 Amuse アミューズが運ばれてきた。

 曲げられたスプーンの野菜を口に入れると! パチパチと弾ける。パチパチキャンディーがふりかけられていたのだ。耳をすますと「パチパチ」と聞こえてくる。テーブル全員が一気に興奮状態に。
 グラスにはセロリのような野菜のゼリーの間にシャンパーニュ?がはさんである。

 不意打ちをくらった感じで、ボーっとしていると目の前に次の皿が。

Joro  カタツムリが3つ、チョコンと可愛らしく並べられている(冒頭の写真)。「かわいい!」と喜んでいる場合ではない。上からホウレン草のソースをかけてくれるのだが、入れ物はなんと”ジョウロ”だ!
 笑いながら食べ始める。殻の下には小さいコロッケ。殻に詰められたタルタルソースをつけながら食べる。これがとてもおいしい。別皿にエスカルゴにホウレン草のシフォンをかけたものが添えられている。 Jambon
  

洗うのが大変そうなストロー付きのグラスに入れられたスープ。
 目の前でおろし金でバゲットをおろしてかけてくれた。50センチくらいの長さのガラス棒を渡され、驚く。先端にはゴマをまぶしたボンボンが。スープを恐る恐る飲んでみると、言われたとおり、”ジャンボン(ハム)・バゲット”の味がするから不思議だ・・・。

Saumon

 ソモン・フュメ。ニンジンのキャビア仕立て。金柑の中にはパスティスのアイス。イカ墨で作ったキャヴィアと温泉卵の黄身を添えたリゾットと一緒に。
 全員がうなる、サーモンの絶妙な火の入れ具合。リゾットも濃厚な味わいで、ぺロリと食べてしまった。いろんな種類のニンジンを使い分け、随所に散りばめているのもおもしろく、食材への研究にも熱心なシェフの姿勢が伺える。

 いつもは話に夢中になるのだが、この夜は誰もが料理に集中していた。Risotto_1 友人に仕組みや作り方を解説してもらいながら、「これは一体、何なんだ?」と各々が分析に忙しい。こんなことも珍しい。

 気が付くと、満席。
 次に来る料理への期待感からなのか、暑くなってきた。上着を脱ぎ、後半戦に臨んだ。

 後編に、つづく。

 ※写真はクリックすると、大きくなります。

 ○Les Magnolias
  48,avenue de Bry
    94 Le Perreux-sur-Marne
    TEL:01 48 72 47 43
    FAX:01 48 72 22 28
    休:日曜日、土・月曜の昼
  http://www.lesmagnolias.com

|

« 三ツ星御用達バターなのだ。 -Bordier- | トップページ | ロゼ・ワイン、始めました。 »

レストラン情報」カテゴリの記事

コメント

farafelさん、こんにちは。
久々になります。
パチパチキャンディなつかしいですね。
そして、お料理はなんてpopでかわいいのでしょう!
かたつむりのお料理の色合いなんて、たまりませんね。
思わずニッコリしそう。
後編も楽しみにしています~。

投稿: yo-ko | 2006年5月20日 (土) 23時57分

面白いなぁ~、じょうろでソース(笑)。
なんてユニークで遊び心に満ちたお店なんでしょう。
falafelさんがいつになく興奮気味だったのが文章からしっかり伝わってきます。
早く後半が読みたい!。

投稿: yk2 | 2006年5月21日 (日) 14時34分

yo-koさん、こんにちは。
おひさしぶりです。

そうなんです。
思わず、にっこりしてしまいました。

後編もぜひご覧くださいね。

投稿: farafel | 2006年5月22日 (月) 07時25分

yk2さん、こんにちは。

興奮気味なの、バレバレですね。
これでも押さえて書いたのですよ。

ほんとに楽しくて、翌日、3人くらいにベラベラ自慢してしまいました。

後編はもう少し落ち着いて書きます。
(たぶん無理でしょうが)

お楽しみに!

投稿: farafel | 2006年5月22日 (月) 07時27分

マニョリア!
楽しそうですねー。オシャレなパリではなく郊外というロケーション
も面白い。パリでこういった系統のレストランはガニエールくらい??
うーん、行ってみたい!続き早く!!

投稿: らんぶろ | 2006年5月22日 (月) 19時56分

クリィエーティブなお皿ばっかりですね!!!拝見してると凄い創造性を感じます。こんな食事がしてみたい~後編も本当に楽しみにしております。

投稿: 流離う大阪人 | 2006年5月23日 (火) 09時54分

らんぶろさん、こんにちは。

そうなんです。思いっきり郊外。ここはどこ?な感じでした。

ティス博士もおっしゃっている通り、ガニェールはアートな人。ここのシェフはテクニックの人なのでは? 勝手に受け売りしてみました。

次回、ぜひご一緒しましょう!

投稿: farafel | 2006年5月24日 (水) 07時39分

流離う大阪人さん、こんにちは。

本当に、クリエイティブですね。
こんな経験、初めてです。
ある意味、どんな三ツ星よりインパクトがありました。

フランスにお越しの際は、ぜひプランに組み込まれてはいかがでしょう。楽しかったですよ!

投稿: farafel | 2006年5月24日 (水) 07時42分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146440/10156200

この記事へのトラックバック一覧です: 五感、フル稼働な料理。 -Les Magnolias-前編:

« 三ツ星御用達バターなのだ。 -Bordier- | トップページ | ロゼ・ワイン、始めました。 »